ぷるぷるぼくわるい魔族じゃないよ   作:メヌエットゆりー

19 / 22
また評価欄が赤とオレンジを反復横跳びしそうで怖くて朝しか眠れない。




野生の勇者が現れた。

 

あれから一年

いつものようにおじさんに修行をつけてもらいお昼ご飯を食べている昼頃、突然鋭い殺気が襲いかかってきた。

 

しかも気配からしてめちゃくちゃ強いな…

 

「おじさん、ちょっと家が壊れるかもしれないけど大丈夫?」

 

「………ヒンメルか…おそらくお前が載った新聞を読んでハイターあたりにでも問いただしたんだろう」

 

なるほど勇者か……まだハゲのことを恨んでいるのか…

 

 

僕は斧にナイフ、袋にお金を入れていつでも逃亡できる準備をする。

流石に勇者がフリーレンと同じぐらい強かったら痛い目に会うかもしれない。

 

 

「お前に教える事はほとんど教えきったはずだ、お前は飲み込みも早かったし、怖いもの知らずだからな、ヒンメルの奴に対抗はできるだろう。試練だと思って乗り越えろ」

 

「もう11年ほどになるもんね……近接戦闘もできるようになった僕なら勇者ぐらいウォーミングアップで終わらせるから安心して」

 

「ヒンメルを舐めてかかると痛い目を見るぞ、もしも万が一殺されそうだったらすぐに逃げるんだぞ、今回は別に守るべき戦いでもなければ戦士の決闘でもないしな」

 

「もしも僕が逃げたら僕以外の弟子でも取ってみたら?逃げた時のことを話している時のおじさんは寂しそうな顔していたよ。まあ、僕はおじさんのことを師匠や師範と呼んだことすらないけど一応斧での戦い方や技を教えてくれていたのはおじさんだからね」

 

そんな話をしていると家の扉が勢いよく開かれ、扉が吹き飛び破壊される。

 

「見つけたぞクソ魔族!!」

 

そう言いながら青髪の中年はノータイムで僕に剣を振り下ろした。

 

「久しぶりだなハゲ野郎!」

 

『斬撃よそく』

 

勇者の剣が僕の体を縦に斬った瞬間、なぜかその攻撃によって生まれるはずの傷が勇者の体に現れる。

しかし僕には全くの無傷…五体満足でダンスでも余裕で踊れそうなほどノーダメージだ。

 

「斬撃を跳ね返した?」

 

勇者は自分の傷を触りながら瞬時に何が起こったのかを特定する。流石の洞察力と褒めてやりたいところだ。

 

「おい、馬鹿ども…俺の家で戦うんじゃない、外で戦え」

 

「ちっ、アイゼンが言うなら従うよ」

 

「まあ、おじさんがそう言うなら…」

 

 

そうして僕と勇者が家から少し離れた位置にある戦いにくそう森に行く。

 

「よし勇者、このコインが落ちた瞬間が始まりの合図でいいな?」

 

「わかった、一瞬でお前の髪も禿げさせてやるから覚悟しておけよ」

 

僕はコインを親指で弾き飛ばしくるくると回転させる。

そのコインが地面に着地した瞬間勇者が目にも止まらないスピードでこちらに剣を振り下ろした。

 

流石に斬撃よそくは間に合わない、避けるにしても立ち位置が悪すぎて避けれる気がしない。なら僕が1番得意な戦法で行くしかない!

 

『イオラ』

 

本来なら爆発する魔法を拳の中に内包して斬られることを前提に勇者の頭を狙うと勇者はトラウマからか瞬時に身を引いた。

 

「流石に二度目は通用しないか……」

 

「また僕を禿げさせるつもりだっただろ!あれからどれだけ苦労してハゲを元に戻せたと思っている!?」

 

「フッ、薄毛になりつつあるんだからハゲになっても一緒だって」

 

「僕の最近の悩みを言うなぁぁぁぁ!!!」

 

は?なんで木や石が豆腐みたいに切られてるんだよ!流石にここからは斧で相手をしないと殺されかねんな。

 

ぴょんぴょんと足場の悪さをものともしないで跳んでくる。僕は背負っていた斧を両手で持ち勇者の斬撃に合わせて特技を発動する。

 

『かぶとわり』

 

僕の全力で斧を振り下ろし勇者の持っている剣とぶつかった瞬間に腹部に強烈な痛みと共に後方へ吹き飛ばされる。

 

いくつかの木を破壊しながら飛んでいき大木にぶつかった時にようやく止まった。

おそらく剣と斧がぶつかった瞬間に蹴りを入れてきたな。

 

『ベホイム』

 

回復して痛みを消したら、こちらに向かって一直線で走ってきている勇者に向けて呪文を発動する。

 

『ヒャドマータ』

 

マータ系と呼ばれる呪文の一つでありヒャドをマシンガンのような連射力で10以上は発射される。

 

10発以上の氷の礫は勇者に飛んでいくも全て剣で切られてしまう。

 

『ヒャドマータ』『ヒャドマータ』『ヒャドマータ』『ヒャドマータ』『ヒャドマータ』

 

合計50発以上の氷の礫を発射する。

しかしこの攻撃に対しては剣を大きく薙ぎ払い一度に全てかき消してしまう。

 

流石勇者……化け物だな…久々に本気を出す時が来たようだな……

 

『バイキルト』『スカラ』『ピオラ』『インテ』『アタカンタ』『マホカンタ』『バーハ』『マホバリア』『リベホイム』

 

バイキルトは攻撃力、スカラは守備力、ピオラは素早さ、インテは賢さ、マホバリアは魔法防御を倍数計算で強化していく。

 

アタカンタは物理的な攻撃を一部を除いて全て反射する。

マホカンタも魔法攻撃の一部を除いて全て反射する。

 

バーハは属性に対する耐性の強化。

 

リベホイムは一定時間中の自動回復効果を付与する。

 

あの勇者が何をしてくるのかはわからないからな……剣でゴリ押すだけの脳筋なのか魔法も駆使して戦ってくるタイプなのかわからない。

 

だったら全てのステータスを上げて戦うのが1番いい。

 

追ってきた勇者の攻撃に合わせて地面に向かって呪文を発動する。

 

『ザバラーン』

 

突如現れた大量の水により地面を不安定にさせて上手く力を入れれない勇者の腹に向かって回し蹴りをぶち込む。

 

何度も跳ねながら飛んでいく勇者に追いつくためにイオラで自分の後方を吹き飛ばし爆風で加速する。

 

元々上げていた素早さと爆風の加速によりぶっ飛んでいく最中の勇者に追いつきもう1発蹴りを入れようとするが足を掴まれ崖に打ち付けられる瞬間にクッションの代わりにされてしまう。

 

しかしその時に僕は左手で持っていたナイフで勇者の右手に擦り傷をつけることに成功する。

すると僕の右手には勇者が持っていた勇者の剣があった。

 

 

「僕の剣をいつのまに盗んだんだ!」

 

「ぬすっと斬りっていう技だよ、というかこの剣って魔族でも持てるんだね。てっきり勇者にしか装備不可能な武器だと思っていたよ」

 

僕は勇者の剣と斧で二刀流?の構えをとり勇者と対峙する。

だがそんな戦い方を知らないので剣も斧も勇者に投擲して呪文を放つ。

 

『コーラルレイン』

 

斧を回避して剣をキャッチした勇者を水でできた竜巻……地上に現れた巨大な渦潮が飲み込み、水圧で体をぐちゃぐちゃにしていく。

その姿は洗濯機に入れられたタオルのように抗えず内臓などに攻撃する。

 

『ジゴスパーク』

 

そしてコーラルレインの中にいる勇者に追撃を与えるフリーレンが使った魔法を彷彿とさせるような落雷を出現させ水の中に撃ち込む。

もはや渦潮は水の嵐ではなく電流の流れる拷問部屋と何も変わらない。

 

しかしそんな地獄のような場所から勇者が飛び出し僕の両手を切り落とす。

 

僕は突然の出来事に困惑しながらも自爆覚悟で手を使わずに使える現段階最強の技を使用する。

 

『輝く息』

 

僕の口から出された絶対零度に近しいほどの冷気が全てを凍り付かせる原子の動きすらも止めようとする。

 

その攻撃に勇者は距離を取り崖上に移動して、僕の攻撃の終わりを待っているそうだ。

 

流石に輝く息は火力が高すぎて辺り一帯が凍りついている。なんなら衣服や全身の毛までもが凍りつき自分の体すら満足に動かせなくなった。

 

しかしバーハで耐性を上げていたおかげでなんとか耐える事はできた。

 

「ざ、ざむ゙い゙」

 

「馬鹿だろお前……」

 

「な゙、な゙ん゙で゙お゙ばえ゙ア゙ダガン゙ダを゙がん゙づゔずる゙ん゙だ゙よ゙〜」

 

本当になんでこいつアタカンタを貫通して僕の両腕を切り落とせたんだよ!特技か?おじさんが特技というか戦技というかそんなものを使ってるところを何度も見たことあるしドラクエの呪文を再現しているだけの僕のアタカンタには通してしまうのかもしれない。

 

『べぼま゙』

 

切られた両腕が再生して元通りになっていく。

 

体の傷を回復して、勇者を煽る準備をする。

僕を見下ろしている勇者に僕はニヤリと不気味な笑顔を送りとある魔法を使用した。

 

『模倣する魔法フリーレン地獄の業火を出す魔法(ヴォルザンベル)

 

大きな火炎が森を焼きながら勇者を包み込み、全てを燃やしていく。

この魔法は僕が死ぬ原因となった魔法で正直言ってトラウマだが勇者を煽るにはフリーレンの魔法を使用するのが一番効果的だと思った。

 

あとはめちゃくちゃ寒かったから体を温めたかったのだ。

 

業火が消えて勇者の姿が見えてくると傷にはなっているが致命傷にはなっていない感じだ。おそらく僕がこの魔法を使ったことに驚いたものの何度も見た魔法だから対処が早かったということだろう。

 

「今の魔法はフリーレンが使っていた……」

 

「お前、フリーレンのことが好きなんだろ?好きな女の魔法を使われる気分はどうだ?」

 

正直言ってこの魔法で勇者を倒す気は一切無い、ただの嫌がらせだ。なんなら同じ系統の魔法ならドラクエ呪文でより強いのを使うくらいは造作無い。

 

「ななな、なんでそんなこと……」

 

「ハイターのおっちゃんが酔っ払ってウザ絡みしてくる時に教えてくれた!」

 

「君の後にもう1人抹殺予定ができた」

 

「協力するから見逃してくれる?」

 

「ハゲの恨みを忘れたわけじゃないぞ」

 

「スケープゴートは失敗か……なら僕の考えた魔法応用の実験台になってもらおうか」

 

『アポート』

 

呪文で投げた斧を一瞬で手元に移動させる。

 

「その前に僕が君を禿げさせる方が早い!」

 

「ふざけんな!僕の可愛さを台無しにする気か!?」

 

『烈風獣神斬』

 

跳躍した後に全力で斧を振り下ろした時に発生した斬撃の衝撃波が地面を抉り取りながらより勇者が立っていた崖を完全に破壊して勇者本人にも攻撃する。

 

しかし予想通り跳んで回避をされるが策士とは第二、第三のプランを用意するものだからね。

 

『メラ』『メラ』『メラ』『メラ』『メラ』

 

5つの火球が空中に発生してそれぞれ別々の動きをしながら勇者に襲いかかる。

 

「くらえ!メラファンネル!」

 

一つ目は頭上に、二つ目は落下地点に、三つ目は剣を持つ右手に、四つ目は左腕に、最後は胸部に飛んでいく。

 

頭上と右手、胸部に飛ばした火球は掻き消されるが左腕に飛ばした火球と落下地点に設置した火球はクリーンヒットした。

 

しかしそんな小さなダメージを痛がる様子もなく超スピードで僕を斬るために近づいてくる。

 

『ヒャド』『ヒャド』『ヒャド』『ヒャド』『ヒャド』

 

複数の氷の礫が1枚の盾となり勇者の攻撃を防ぐ。

 

『ジバルンバ』

 

僕と勇者の2人を囲むように地面にオレンジ色の魔法陣が展開される。

 

勇者は危険と思い逃げようとするが勇者の剣が氷の盾となったヒャドに刺さって抜くのには時間がかかりそうだ。

 

「このまま一緒に爆発しようか」

 

『ベタランブル』

 

いつもの数百倍の重力が僕と勇者に襲いかか地面に巨大なクレーターを作り出す。

骨が折れ、内臓がつぶれ、脳に血液が回ることが出来なくなり視力を失う。意識すらも失いそうになりながらも気合いで耐えていると魔法陣が光り地面が大爆発を起こす。

 

爆発を直撃した影響でベタランブルの効果がなくなり重力が元通りになる。

血液が正常に流れ始め視力が回復し、ぼやけた視界で勇者を見ると傷だらけの姿で倒れていた。

 

僕は魔法に対する防御力を上げていたからこの程度で済んだが勇者は僕よりも強い重力を浴びて僕よりも爆発のダメージがあるはずだ。

流石にこれで倒れていないとキモい。

 

というかこのまま放置しておくと死にそうだな……もう40代だろうし自己治癒能力も下がってるだろうしな、回復させないとな。

 

『ベホマ』

 

緑色の光は勇者の傷を全て回復する。

 

 

あ、まずい……魔力の残量を意識してなかったけど今ので空っぽになってしまった……

 

僕はその場にぶっ倒れ、意識を落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら?リーニエったら負けたのかしら?……いいえ、これはリーニエの勝ちね。戦った相手を自分自ら回復させるだなんて、やっぱりとても魔族とは思えないわね。元人間でもここまでするかしら?まあ、ちょうどいい機会だし少し強引だけど私の家にご招待するとしましょうか」

魔法のカッコについて、どちらがいいですかね?下のやつなら今までのも修正してきます

  • 『』
  • 《》
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。