ぷるぷるぼくわるい魔族じゃないよ   作:メヌエットゆりー

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この話から漫画葬送のフリーレン10巻以降のネタバレを含みます。
アニメ勢やまだ10巻以降を読んでいない方でネタバレされたくないよ!という方はブラウザバックをお勧めします。

それでは本編をお楽しみください。


なんだか雰囲気がエッチなお姉さんに嵌められた件

 

意識がゆっくりとて覚醒して石造りの見知らぬ天井を見上げ、ばちばちと火が何かを燃やしている音が耳に入る。

 

「ここは誰?僕は何処?」

 

ん?マジでここ何処だ?確か僕は勇者を倒して、命の危険がありそうだったからベホマで回復してあげて……その後魔力切れでぶっ倒れたんだった……

 

「目覚めたかしら?」

 

声した方を振り向くと扉の前に綺麗で長く青い髪がおでこ辺りから生えている2本の角によって前髪に隙間が出来ている綺麗な女性がいた。

角があるところを見るに魔族だろうけど……

 

「だ、誰ですか?」

 

「あら?私が誰かわからない?」

 

え……僕の身の回りにこんな美人な人いたかな?ここ1年くらいはおじさんと魔物しか見ていないような気がするんだけど………あっ!

 

「月1で何かの影からお話ししてくる謎のお姉さん!」

 

「やっと気づいてくれたのね。ここは私の家、倒れているあなたを運んできたのよ」

 

「ありがとうございます、ところでここってどこですか?」

 

「ここは北側諸国にある人類が昔使っていた造船所再利用して作った私の家よ」

 

「…………北側諸国?」

 

え?僕と勇者が気絶した場所からめちゃくちゃ離れてるじゃん。

おじさんが心配するから帰らないと……

 

「すみません、僕は帰らないといけないので」

 

「アイゼンのことで気になっているの?」

 

「はい、おじさんを心配させると悪いので」

 

「ならいい魔法があるよ。この魔法は漁師たちが帰れない日に家族に手紙を送るために使われていた魔法」

 

「………お姉さんは魔族なのに人類の魔法を使ったりするなんて珍しいですね。師匠は魔族は人間の魔法に興味の無い奴ばかりだと言っていましたよ」

 

「そうだね、ほとんどの魔族はそうだと思うよ。でも私は人類について研究しているからね。いろんな魔族からも変わり者と言われたよ。まあ、君ほどの変わり者じゃないけどね」

 

……確かに異世界からの転生者でクヴァール師匠の弟子で七崩賢のアウラさんと旅をしてフリーレンと殺し合って、アイゼンおじさんと一緒に暮らしてハイターのおっちゃんに嵌められた結果聖典関係の教科書に載って勇者と殺し合った魔族なんて僕くらいだろうな。

 

「少し話は変わるけどリーニエ、私と一緒に来ない?」

 

「…えっと…来ないというのは?」

 

「一緒に暮らさないかい?私は君に興味を持ち、君は前に言っていた断頭台のアウラを探すことができる。どちらにとってもいいことでしょ」

 

そう言いながら3つのブレスレットを付けた美しく白い右手を差し伸べられる。

 

確かにアウラさんを探しに行きたいとは思っていたが一応保護観察処分的な扱いを受けている身として言い出せなかったしちょうどいい機会かもしれない。

 

「これからよろしくお願いします」

 

「よろしくね。それで話は戻るけど手紙は送るのよね?」

 

「あ、お願いします」

 

そういうと紙とペンを渡されるので文章を書いていく。

 


 

アイゼン様へ

拝啓 突然のお手紙失礼します。

私は現在、とある魔族の人と一緒に暮らすことになりました。

おそらく数十年は戻らないと思いますがご心配しないでください。

あと勇者が面倒くさいので僕は死んだことにしておいてください。

 

リーニエより

 


 

これでいいかな…

 

「出来ました。これをおじさんに送れるんですよね?」

 

「うん、座標はわかってるからね」

 

僕とお姉さんは家を出る。すると波の音に潮の匂いがしてここが海辺なんだということを理解する。

 

辺りを見渡して見覚えのある場所か確認しているといつのまにかお姉さんが魔法を発動させて小さな鳥のようなものを出現させる。

 

「これがその魔法ですか?」

 

「そうだよ、この小鳥に手紙を渡したらアイゼンの元へ飛んでいくはずだよ」

 

僕は言われた通りに手紙を小鳥に渡すと口端で掴み青空へ飛んでいく。

 

「よし、やることも終わったね……リーニエには見てもらいたい物がある」

 

「僕に見てもらいたい物?なんですか?」

 

「ついて来て」

 

僕はお姉さんの後を追って元造船所の方へゆっくりと歩いていき、元造船所内の階段を登ると2つの骨格標本がそこに吊るされていたあった。

 

「リーニエはこの骨がなんの骨かわかる?」

 

……前世で見た記憶があるな、左の方はシャチで右はサメ…かな?

 

「こっちはシャチ、あっちは多分サメだと思います。流石に種類は特定できませんけど」

 

「……やっぱり君にはわかるんだ。生物の違いもわかっているんだね。じゃあ収斂進化という言葉は知っている?」

 

「えーと…確か、種族が違う生物でも同じ環境なら似たような進化を遂げることですよね?このシャチが哺乳類なのにサメと同じようにヒレを持ち海中に適応した進化を遂げたみたいに」

 

「よくわかっている。わかりすぎている。……私は魔王様から収斂進化を教えてもらったんだ。君は誰からそれを教えてもらったのかな?」

 

…っ!は、嵌められた!!別世界からの転生のことを告げる?いやいや待て待て、クヴァール師匠以外に伝えたことのない僕の秘密だぞ。クラフトにもアウラさんにもおじさんやハイターのおっちゃんにも転生してきたことなんて伝えてないのに…でも下手な嘘は見透かされそうな感じがするし………

 

ここは話を逸らすしかない!!

 

「そういえばお姉さんの名前を聞いてませんでしたね。僕だけ名前を知られているのは不公平だと思うんですよ」

 

「そういえばそうだった」

 

よし、話を逸らせた!

 

「私はソリテール、これでも大魔族よ。それよりも答えを聞かせてくれる?」

 

チッ、逸らせてなかった!!

 

「そ、そういえばソリテールさんはどんな魔法を使うんですか?僕は色々と使いますよー!」

 

「ええ、知っているよ。炎を出したり渦潮を作り出したり重力を重くさせたり地面を爆発させたりしていたね。私はよく剣を作り出す魔法を使って戦うかな……それで答えを言う気になった?」

 

 

はい

いいえ ←

 

「ごめんね、波の音で聞こえなかったよ。もう一度言ってくれる?」

 

はい

いいえ ←

 

「ごめんね、波の音で聞こえなかったよ。もう一度言ってくれる?」

 

強制YESの選択肢かな?でもいいえを押し続ければ違うルートにもなるかもしれない……僕は

 

はい  

いいえ 

 

 

リーニエの選択は?

  • はい
  • いいえ
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