すごくどうでもいいことを話します。
性格が終わってるお姉さんキャラってめちゃくちゃいいよね
Fateのプロトマーリンとかめちゃくちゃ好き
はい
いいえ ←
「すみません、それは言えません」
「………」
うっ、ソリテールさんの無言がなかなかに辛い。でも師匠が前世の知識に関することは極力人に教えない方がいいって言ってたもん。まあ、さっきのは収斂進化を普通に言ってきたのでこの世界でもそこそこ常識だと思っちゃった。
そしたら魔王様が教えたとか……明らかに一般魔族とか一般人とかが知るような話じゃねぇ!!元人間だとしても知ってたらおかしいじゃねぇか!!
「まあ、ここで長話しもなんだしね。一階の部屋に行こう、紅茶とクッキーを出してあげる」
そう言って僕が先ほどまで寝ていた部屋とは違いヒトデの標本や数種類の貝などの生物学者の自室のようだなと思った。
その部屋の中央にある木の椅子に座り、木のテーブルに紅茶とクッキーが置かれる。
ソリテールさんは向かいの椅子に座り紅茶を啜っていたので僕も遠慮なく紅茶をいただく。
美味しい……前世で一回だけ飲んだダージリンに似ているような気がする。
そうして無言で紅茶を飲んでいると
「それで君はどうして隠そうとしたのかな?何か理由があるんでしょ?大丈夫お姉さんに話してみて」
うう、なんだろうなんだか頭がふわふわしてくる。甘い匂いがして、ぽわっとした感じが残り続ける。
「ゆっくりでいいよ。落ち着いて話してほしいな」
ソリテールさんの声が心地よく聞こえる。頭の中に声がスッと入ってくるような……
「あ、うん、えっと」
何かさっきまで考えていたはずなんだけどなんだっけな?
言葉を出そうと考えているとソリテールさんが椅子から立ち上がり僕に抱きついた。
座っている状態と立っている状態の違いからか僕の顔はソリテールさんの胸部にゆっくりと押し付けられる。
ソリテールさんの落ち着く匂いと心地よい人肌の体温がより一層頭をふわふわさせる。
「私は誰1人として殺していない魔族だからね。信頼して話してほしいな」
僕の頭を優しく撫でてくれる。
「さあ、私にリーニエの過去を教えて」
「……僕は、別の世界から来ました……元の世界では…この世界は……創作物…です。
僕は…元々男で……気づいたら……森…の中…で……この…すが…たになって……いまし…た。
それで……クヴァール師匠に……拾われて……クラフトと……旅をして………えっと、……アウラさんと……スラリンを拾っ……てフリ…レンに……殺されて…復活し……て…出て来た……バルザックに…殺され……かけて『パルプンテ』で…飛んで行って、おじさんに拾われ…た。その後…勇者……とたたか……た」
あれ?なんでこんなにはなしてるんだろう……まあ、どうだっていいや。
「うんうん、それで君の魔法についても教えてほしい」
「…元の世界…の…ゲーム…の魔法……を模倣……する…まほ…うでさい……現…しまし……」
突如としてどこかで何かが壊れたような音が聞こえた途端に意識がはっきりする。
「……なんでソリテールさんに全て話してしまったんだ?」
どうした僕!?ついさっきまで教えないって決めたばかりなのにペラペラと全て話してしまったじゃないか!!え、まじでなんで???
「催眠が解けたみたいだね。昔にとある人類が研究していたものを真似てやってみたんだけど簡単にかかったね。
これは魔法とかじゃなくて催眠と言ってリラックスした状態で、その人の深い部分にメッセージを届けて、行動、考え方を変えたりすることができる人類が編み出した技だよ。
魔族だと回りくどいことをせずに魔法で洗脳をするから珍しいでしょ?」
催眠?…エッチなやつでしか知らないぞ……
「結局全部話してしまいましたね……」
「そうだね、リーニエが別世界から来てもといた世界ではこの世界は創作として扱われていることやリーニエが元々男の子だったことや君の魔法が異常な理由もよくわかったよ。収斂進化を知っていたのも別世界での知識かな?」
そう言いながらソリテールさんは僕への抱擁を辞めて向かいの椅子に座り直す。
「………もう全部白状します。なんだか色々な意味で勝てる気がしないので……」
流石にここまでバレてるならどこまでバレても一緒と思い諦めた。
「じゃあ1つ聞くわね、その創作物の中じゃ私は出てきた?」
「それはわかりません。僕はその作品を知っているだけで読んではいなかったので……」
「それなら仕方ないね。じゃあその作品のタイトルはわかる?」
「えーとたしか……【そうそうのフリーレン】です」
するとソリテールさんは何かに納得した様子で紅茶を飲む。
「あらすじしか知らないのですが勇者が死んだ後にフリーレンが旅をするお話らしいです」
「つまり勇者ヒンメルがなんらかの理由で死んでから物語が始まるということね。となるとなんらかの理由で偶然出会い殺されることもあり得るかな?」
「確かにフリーレンは問答無用で殺してきますもんね。僕もミミックから助けた瞬間に殺されそうになりましたし一度殺されてますよ」
「そういえば殺されたということはリーニエには死者の蘇生ができるの?」
「はい、一応はできますが他人には試したことがないので自分以外の人に使えるのかはわかりませんが……元々神様の加護を受けた勇者達にしか効果のない魔法でしたから」
「ならリーニエはなぜ復活できているの?」
「おそらく僕が魔族だからですね。僕の魔法の源流はさっき話した通りなんですが派生作品では魔物だったら全員に効果があったのでそれが原因だと思います」
多分僕の考察は合ってると思うんだよな。ドラゴンクエストモンスターズでは敵側の魔物ですら蘇生してくる敵がいたし特性で〈てんしのきまぐれ〉とかあったし…………特性?
あれ?もしかして特性って模倣できるのでは?おそらく魔法や特技みたいに習得はできなくとも戦闘中なんかに自分の体質や体の大きさくらいなら変えることができる?
僕は席を立ち上がりソリテールさんに声をかける。
「ソリテールさん……会話しててめちゃくちゃ強くなれる方法を思いついたのですが外で試してきてもいいですか?」
「それはその作品に関係すること?」
「はい、めちゃくちゃ関係してきます」
「なら見学させてもらってもいいかな?私は君の魔法以外にも色々と興味があるからね」
とりあえず紅茶を全ていただき、クッキーを何枚か食べた後に家の外に出て、近くの砂浜に移動した。
ええと、何から試そうかな……HP自動回復とギャンブルボディでも試そうかな。
HP自動回復は名前の通り、ギャンブルボディは50%の確率で敵の攻撃のダメージを0にしてくれる特性、ならばと思いソリテールさんに声をかける。
「ソリテールさん!ちょっと僕に強めに攻撃してくれませんか?」
「わかった、少し強めにいくね」
そう言うとソリテールさんの周りに某AUOを彷彿とさせるように巨大な剣が6本も出現し、僕に向けて射出される。
『模倣する魔法 〈ギャンブルボディ〉』
一本目の剣が僕の腕に当たった瞬間にガキンという音と共に痛みなく弾き飛ばされる。
二本目の剣が僕の腹部を貫く。
『模倣する魔法 〈HP自動回復〉』
傷が徐々に回復していくが思ったよりもダメージが大きくてこのまま耐えれる気がしない。
ソリテールさんってもしかしてめちゃくちゃ強いんじゃ……正直言って正面戦闘だとアウラさんに勝ち目なさそう。
『模倣する魔法 〈スモールボディ〉』
『模倣する魔法 〈みかわしアップ〉』
〈スモールボディ〉と〈みかわしアップ〉で当たり判定を小さくして、回避力を上げる。
三本目の剣は僕に当たることはなく僕の後ろへと消えていった。
四本目も同じく僕に当たることはなく
五本目は顔に掠りはするが〈ギャンブルボディ〉が発動して剣を弾いた。
最後の一本に対しては全ての特性を一度解除して最強の特性で対処しようとする。
『模倣する魔法 〈超ハードメタルボディ〉』
全ての攻撃(一部例外を除く)のダメージを5分の1にする代わりに消費魔力が3倍になってしまうピーキーな特性だ。
飛んできた剣は僕の肩に当たるも貫くことはなく先っぽが刺さっているぐらいになっていた。
僕は剣を引き抜きソリテールさんにお礼を言う。
「ありがとうございました」
「聞きたいことがまだまだあるのだけど聞いていい?」
「ちょっと待ってください。傷を回復させてから聞きますので」
『ベホマ』
肩にできた傷と腹に空いた穴がどんどん塞がっていくと同時にものすごい眠気が襲ってくる。
まずい、〈超ハードメタルボディ〉のせいだ。これを解かずにベホマを使ったのもそうだけど、模倣する魔法で特性を再現しているなら魔力を使っている最中じゃないか……つまり元々から再現にかなりの魔力を消費しそうな〈超ハードメタルボディ〉が3倍の魔力消費量になっていたことに気づかなかった。
特性の模倣で興奮してて色々と見落としてた!
あ、まずいもう意識が……
僕は砂浜にぶっ倒れてしまった。
今回から登場した特性については魔法や特技とややこしくなるので
特技には〈〉を付けさせていただきます。
ソリテールさん口調難しい……少し手直し加えるかも