ぷるぷるぼくわるい魔族じゃないよ   作:メヌエットゆりー

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あけおめ
ことよろ

今年は小説をきちんと完結させたい


あれ?もしかしてペット?

 

ソリテールさんに誘拐されてから半年。

 

色んな場所でアウラさんについての情報を探しながら人探しに役立ちそうな民間魔法も探していたりするがどちらも全く成果が出ていない。

 

ソリテールさんはというと僕自身や僕が使っている魔法や特技を研究している。研究しているというのは少し違うかもしれないが僕の耐性やできることを調べている。あと僕が普通の魔族とどれだけ違うのかも研究しているようだったが僕自身もそれは気になっていた。

肉体的には魔族だとしても精神が人間の場合肉体にどのような影響を及ぼしているのかは調べておきたい。それに僕は何度も蘇生して普通の肉体ではなくなっている可能性もあったのでソリテールさんにすごく協力している。

 

とりあえず僕は今日の夜ご飯が完成したのでソリテールさんを大声で呼ぶ。

 

「ソリテールさん!!」

 

僕は元造船所の家の修理と改築をビルダーズの建築と破壊の能力を模倣して作り直した家の中にある大型キッチンで料理を作っていた。

 

ビルダーズ系統の力は戦闘にも建築にもアイテムの製作にも使えるのでめちゃくちゃ便利なんだけど2.5等身になるせいで少し違和感を感じる。

しかし作った作業所や調理室はめちゃくちゃに便利だしビルダーズ系統の能力も便利なので今後も使用し続けるだろう。

 

 

今日は海の魚で作ったアクアパッツァだ。この魚も僕が作った釣竿で僕が今朝に釣ってきたものだ。

 

「美味しそうな匂いだ、今日は魚のようだね。確かこの料理は漁師達が美味しそうに食べているのを見たことがあるよ」

 

そう言いながら地下室から上がってきたソリテールさんは僕の頭を数回撫でた後にいつもの席に座ったので僕も向かいの席に座り女神様にお祈りを捧げていると

 

「魔族なのに女神に祈る姿はいつ見ても奇妙だね」

 

「やっぱりそう見えますか?僕自身もそう思ってました」

 

そう言いながらアクアパッツァを食べ始める。

 

「そういえば魔族の研究テーマって何なんですか?ソリテールさんは人類の研究をしているって言ってましたがクヴァール師匠やアウラさんが研究テーマを持って研究しているような様子を見たことがないから気になって……」

 

「それはその2人が規格外だからだよ、偉大なる腐敗の賢老クヴァールは研究テーマは人を殺す魔法(ゾルトラーク)、この魔法は未完全な状態で完成としているのよ」

 

「未完全な状態で?なんでですか?」

 

「派生や状況に合わせた改造など美しいほどの魔法構造はそれ単体でも強いけど人を殺すことというシンプルな一点に特化したからこそ多様な使い方が可能なの。

断頭台のアウラは研究テーマである服従させる魔法(アゼリューゼ)は人智も人の(ことわり)も超えた完成された魔法。もうあれ以上に進化することはない完成品。つまりアウラの研究テーマはすでに終わっているのが正しいわね。強いていうなら魔力量からくる魔法だから後は生き続けることだけが研究ね」

 

え、あれで完成してたの?フリーレンに調子乗って使ったら1発アウトのような魔法なのに?もっと魔力がすごく高い人が使うべきやつでしょ……

 

「ちなみに私のように魔法ではないテーマを研究対象とするのかなり稀なんだ。あとは君のように魔族でありながら研究テーマを持たない魔族もね」

 

「いや、今の説明で僕にも研究テーマが生まれましたよ……僕の研究テーマは僕です」

 

言葉の通り僕自身を研究のテーマとしようと考えている。ドラゴンクエストの魔法や特技はどうしたって?

あれは戦闘用であって研究してもドラクエの魔法としか出てこないでしょ。それに外伝作品だと魔法についてよく語られてる作品も多いし研究する意味はあまりなさそうだったからね。

もちろん戦術やタイミング、使い方なんかは研究していくけどね。

それよりもこの世界に来た理由とかどうしてリーニエになった理由とかわからないからね。それを調べていこうと思う。

 

「いいテーマだ。君らしい」

 

ソリテールさんがそう言った後にお互い食べ終わったので日課のあることを提案する。

 

「食べ終わったことですし訓練しませんか?」

 

「いいよ、君の模倣する魔法がどこまで模倣できるのかも気になるし外に行こうか」

 

僕は魔力で服を運動用のものに作り直し、自室から僕が作ったはがねのつるぎを鞘にしまい持ち出す。

これもビルダーズ系統の力で山奥にあった使われていない鍛冶場を改造して作った作業所で作った物だ。

 

外に出るとソリテールさんからソリテールさんが使っていた剣を出す魔法を使えるか試してみてと言われたのでやってみることにした。

 

『模倣する魔法 ソリテール』

 

僕の周りにソリテールさんが出している剣と全く同じ剣が複数出現する。

 

「それを別の剣に変えたり、属性を付与することは可能かな?」

 

「とりあえずやってみます」

 

僕は脳内で出現する剣のイメージを全て手に持っているはがねのつるぎと同じように変えていく。

 

すると僕の周りに出現した剣も全てはがねのつるぎに変わった。

 

「できました!」

 

「それの状態は何分つづけられそう?」

 

「たぶん3分も持ちません。魔力の問題ではなくイメージ力の問題だと思います。属性の付与は手に持った時にしかできませんね」

 

ソリテールさんは頷きながら僕に関する記録をとっていく。

 

「じゃあ今から私が同じ魔法で攻撃をしていくからそれを防いでみて」

 

そう言うといくつもの剣が飛んできたので同じようにはがねのつるぎを操り、迎撃していく。

 

空中に浮かんだ剣と剣がぶつかり合い火花が散り、弾き飛ばされた剣が地面に切り傷をつける。

 

何度も斬り合っていると僕のはがねのつるぎが砕け、ソリテールさんの剣が僕の胸に突き刺さる。

おそらく心臓に突き刺さったのだろう……胸が苦しくなる。

 

僕はぶちぶちと音がなるのを気にせずに胸に突き刺さった剣を引き抜き、血飛沫を飛ばす。

 

『ベホマ』

 

心臓が元の形に戻り、穴が塞がっていく。

 

「今日はこの辺にしようか、模倣や改造の精度は前回より上がっているからこのまま続けていけば強くなれるよ」

 

また僕の頭を撫でながら励ましてくれる。

 

「じゃあ一度汗と血を流してくるといいよ」

 

「そういえば今日は人里に行く予定でしたね。あの魔法は習得できました?」

 

「安心してほしい、君に教えてもらってから1時間で習得できたよ」

 

「流石ですね。じゃあちょっと水浴びしてくるので待っていてください」

 

僕は近くの川で汗と血を洗い流し戻るとソリテールさんの角が消えていた。

 

「前髪がすごく違和感がありますね」

 

「角は見えないだけで無くなったわけじゃ無いからね」

 

「街に着いたらカチューシャでも買いますか?」

 

「それもいいかもしれないね、じゃあ行こうか」

 

僕とソリテールさんは近くの街へ徒歩で向かった。

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