少ないですがよろしくお願いします!!
「ごめんなさい……でもわたしが悪いのかしら?」
校門を抜け、目の前の横断歩道を渡りながら絢瀬先輩が言う。
いつもとは違う歩幅を自然ではないにしろ少しづつ合わせていく。
絢瀬先輩もそれに気づいたのか、逆に絢瀬先輩が歩幅大きくし、僕の歩幅に合わせる、それに応じていつも通りに歩く。 しばらくはそのやり取りの繰り返し。
数回繰り返した後お互い、足を止め
「ふふ」
「はは」
笑い合う。
「先輩、意外とは思いませんが、律儀ですね」
「失礼ね、私はお固くないわよ?」
「いえいえ、決して悪い方の意味じゃないですよ」
苦笑交じりに言葉を交わす
二人とも言葉という名のボールを全く投げ合わずに前に進んでいたがここでようやく口を開く。
「先輩ってたしかクォーターでしたよね? どこの血が入ってるんですか?」
ロシアよ、祖母がロシア人なの。 あなたも外国の血が入ってるんでしょ?」
「それ、たまに言われますね、僕は純日本人ですよ? 証拠に瞳は黒目ですし……自分で言うのもなんですが僕、鼻が高いでしょ? 顔立ちもそれっぽいらしいですし……」
ガラスに映る自分の顔を確認しながら言う。 そうそうあっちでもよく勘違いされてたな。
自分を確認した後、ガラスにもう一つの顔を見る、こちらの方は遠目でもはっきりと確認できる、顔立ち、その姿はとても美しく、見れば何度でも吸い込まれる。
「ど、どうしたの?」
「あぁ! なんでもないです!」
クルっと振り向きながら言う。
しっかしやっぱり視線が集まるな……
この人の存在感はすごい、証拠に待ちゆく人は一度は必ず振り向いてる……
「…………」
この人がμ'sに入ったら、相乗効果に繋がるじゃないか? ここは一著マネージャー……んん!
ここの中咳払いをする。
さて切り替えて――スタイリスト兼マネージャーらしい活動といきますか!
「先輩、μ's……入りませんか?」
「…………」
無言のまま俯き足を止める。
完全に地雷を踏んだ、この人とμ'sにどんな関係性があるか解らないが。あの一言でこの反応、良好関係があるとはまず考えにくい。
よってスタイリスト兼マネージャーの初仕事失敗に終わる。
「絢瀬先輩すみません、お気づきかもしれませんが、完全に迷いました……」
あれから15分くらいだろうか、愉快に談笑出来ていたのは良かったものの、本来の目的をすっかり忘れてしまっていた。
当たり前だろうが時間が気になり、右手の腕時計に視線を向ける――はぁ!? 予定の時間まで10分しかないじゃないか!
て、僕が怒ってどうする、怒りたいのは先輩の方だろうが……
一粒だけ小さな汗がこめかみを通り過るおそらくこれが冷や汗と言う物だろう、頬を伝う――その冷や汗が額から落ちると同時に絢瀬先輩の方を振り向く。
まゆを八の字し、この状況で笑顔、その表情からは怒りは全く感じられず、不意にホっとしてしまい胸を撫で下ろす。
「ふふ、あなたって表情豊かで、とても面白いわ、なんだか子犬でも見ている、みたいね。」
手で口を覆いながら出来るだけ、小さく笑う絢瀬先輩。 学校で見る先輩はいつも張り詰めてる感じだが今日はやけに笑顔になるな……
「絢瀬先輩って笑うと綺麗ですね」
自然と口から出てしまった言葉、すぐに焦りもう遅いにも関わらず、手で口を塞ぐ。
「え? どうしたの急に?」
当然の反応、それに対して僕は
「あ、あぁ! 別に笑ってないと綺麗じゃないってことはなですよ!? 元から綺麗ですよ!?」
あぁ……僕は何を言ってるんだろう……
「あ、ありがとう……」
「廊下で見かけら、つい目で追っちゃうし!」
「も、もう……」
「お嫁さんに欲しいくらいです!」
「え?」
「え?」
お、おぉぉぉぉぉ!!??
ま、待て! 一旦落ち着こう……
ふぅ……
まずは状況整理だ。
僕は焦って頭に浮かんだ単語を口走ってしまった、その結果、告白まがいのことをしてしまった、いや違うこれはプロポーズか?
せ、先輩は大丈夫かな……
いやもう一度落ち着け上井草唯! 今僕の顔は鏡で確認する必要がないくらい、真っ赤だろう。
たった一言で、完熟トマトの出来上がり! て、どこ料理番組だよ……
自分で自分にツッコミを入れなんとか、顔の熱を下げる。
よしこれなら……
俯いていた、顔をゆっくり上げ、絢瀬先輩の表情を確認するが……Ohこっちもか
僕の視線に気づいたのか、慌てて後ろを向く。
「あ、あの……」
「だ、大丈夫よ! まだ、数時間だけど、あなたの性格は理解したつもりだから、本気じゃないことはわかってるわ!」
よ、よかった先輩がわかってくれる人で、海未は頭はいいけど、すぐに拳が飛んでくるかなら。
「たしかに最後のはノリで言ってしまいましたが、その他は嘘ではないですよ?」
「そ、そう。 ありがとう……」
な、なんとか誤解は解けたよな?
でもこれで遅刻は確定だろうな……とりあえず連絡入れておこうかな……
「あぁ冬美さん、すみません少し遅れるかもしれません……え? 今どの辺と言われましても……」
二年ぶりの日本はすっかり変わってしまったとまで言わないが、僕の記憶には残っていない場所ばかりだ、そもそもただ僕が覚えていないだけなのか?
「説明しづらいですね、タクシーでそちらに……はい、えーと15分もすれ……」
ブレザーの袖をクイクイと引かれる。
や、やばい今の先輩めちゃくちゃかわいい!
「ど、どうしました?」
口では伝えようとせず、ただ1点を指さす。
そこは大きな会社、いや事務所? えーとL? I? G? H? T?
「すみません15分もいらないです、あと1分で着きます。 それでは」
さっきの苦笑はそういうことだったのか……
冬休みに入り最高!!
と思いたいんですが生憎進学補講ががあり憂鬱のひめです!
三者面談でビクビクしていましたが思いの他成績が上がってとてもハッピーです!
更新速度あげていきますよぉぉぉぉぉ
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