彼の夢そして彼女たちの夢   作:ひめ

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更新が遅れたのにも関わらず低クオリティです。
すみません(゚Д゚)



互助

あのやり取りを終えた僕は、とりあえず席にと、ことり先輩に言われ、コーヒーを片手に、放課後をメイド喫茶で過ごしていた。

どうやら、店長が言っていた、ミナリンスキーと言うのは、ことり先輩であるということが分かった。

聞く話によると、ことり先輩は自分を変えようと、このバイトを始めたらしい。

衣装作りに性を出し、練習も歌も頑張るこの人がなにを変えたいのかはよくわからないが、詮索するのはあまり好まないのが僕だ、あまり触れないでおこう。

 

「なんだかメイド服って新鮮ですね。」

アメリカでは滅多に見れない衣装だ、とある友人から部屋に招かれた、目にしたとき以来だろう。ちなみに性別は男だ

今ならわかる、あいつ周りから引かれてたな。

自分では皆、俺から微妙な距離感をとって接してくれるとか、痛いこと言ってたし、中二病もこじらせたのか…………

「もしかして、似合ってない?」

少し不安そうな表情を浮かべ、衣装の感想を求めてくる。

当然、返答は決まっている!

「そんなことないです! すっごくお似合いです! 抱きしめたいです!」

今の言葉脳で考えるより口から自然で出たような……

「そ、そうかな? えへへ」

素直な感想、言ったとおりこれでもかってくらい似合っている。 メイドを目にしての片手の指で数えられる程度だけど、世界一似合ってると思う。

ガキんちょの僕だったら、すぐにでも告白し、振られているだろうけど…………

 

「ことり先輩、僕のことはいいですよ、今バイト中なんでしょ?」

 

「そうだった! あ、いらっしゃいませ~」

それから数十分、先輩の働く様子を目にしたが、どんなお客さんにも笑顔、そして柔軟な対応、すぐにこの人がミナリンスキーと呼ばれる理由がわかる。

秋葉原のカリスマメイドは伊達じゃないな。

詮索を好まないのが僕だが、こんながんばり屋の先輩がなにを変えたのか気になってしょうがなかった、お小遣い稼ぎではないだろう、毎日のアイドル活動に勤しんでいるため遊ぶ時間も限られれいるはずだ、それにことり先輩の母は理事長だ、お金に困らない。

 

「すみませ~ん」

 

「今行きまーす」

トテトテて奥の方からことり先輩が歩いてくる。

周りには僕以外の客はいない、話かけるならこのタイミングだろう。

 

「どうしたの唯ちゃん?」

 

「コーヒーのおかわりをお願いします、話はそれからで」

 

「うん、わかった!」

またもやトテトテを歩いていく、うん――生まれたてのことりだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ことり先輩は何故このバイトを?」

向かいに座ることり先輩に1つの疑問を突きつける、ワケありなのはたしかだ、大抵の理由はお小遣い、稼ぎだろうが、先輩に至ってそれはない。

それにバイト先はメイド喫茶、決して批判している訳ではないが、メイド喫茶となると、どうしても気になってしまう。

まだ出会って、数日で日の浅い自分が踏み込みすぎなのはわかるが、僕だってμ'sの一員、一緒の歌って踊るのは無理でもせめて、自分ができることがあるのなら、それに全力で取り組みたい。

 

「自分を変えたいなって思って…………」

先程の笑顔は消え、俯いたまま、呟く

「変えたい?」

 

「うん……穂乃果ちゃんや海未ちゃんと違って何もないから…………」

 

「なにもない? そんなことはないと思いますが? ライブの衣装だってことり先輩が考えてるんでしょ? それだけでも十分すぎることだと思いますよ」

「違うの、そうじゃなくて……」

なにが違うのかさっぱりわからん、ほんと女の子ってなにを考えてるか検討のつかない。

 

「うーん みんなにも相談してみたらどうです? 今から呼びましょうか?」

 

「それはだめ! えっと……いつか自分から話すから」

 

「さ、左様ですか……」

おとなしい、ことり先輩がここまで大きな声を出したのは意外だった、情けないがこの件に対しておそらく僕はなんの役ににも立てないだろう。

付き合いの短い僕では、どんな言葉が先輩への支えになるか思いつかいない。

でもこのまま放置するのも男として恥ずかしい限りだ、なにか……なにか……短いか……

そうだ!

 

「僕、今の先輩になんて声かけていいかわかりません、でもこのままほっとく訳にもいきません! なので僕もここで働きます! 言葉より行動派ですしね」

 

「え? えぇぇぇぇ!?」

 

「ちょっと先輩……店内では静かに」

 

「ご、ごめん……じゃあ店長さん呼んでくるね!」

 

「あれ?信じちゃうんですね」

 

「視線が泳いでない! 今日海未ちゃんが教えてくれたからね」

たしかにそんなことがあった、この癖早く治すべきだよな……

 

「でもいいの? 唯ちゃんってバイトしてるんじゃ……」

 

「実は隣の美容院でバイトしてるんですよ、店長は基本ルーズだから、しばらく休んでても大丈夫だと思います。」

普通だがバイトの身である僕に指名がはいらない、その為基本暇だ、裏でヘアーカタログを読んだり、カウンターの手伝いなど、働いている意味を無くす程である。 そのクセなぜか給料は高い。

 

「あーそれと、先輩は一人じゃないですよ? 頼りないですが僕もいますし、μ'sのみんなだっています。」

席から立ち上がり周囲を見渡す、誰もいないのを確認した後、先輩のもとへゆっくり歩よる。

 

「え、え?」

力をいれず、ふわりとことり先輩を抱きしめる、個人的な感想だが、これをやられるとどこか安心させられる、あの人が僕にこれをしてくれなかったら、ここに僕はいないだろう。

ほんとに感謝してる、今度あいさつしに行かないとな。

「だからもっと頼ってくださいよ」

 

「ずるいなー唯ちゃんは…………」

 

「へ? なにか言いました?」

奥の方から静かにドアを開くのが視界に入る

「ことりちゃーん、今だ……いじょうぶじゃないか、ごゆっくりー」

 

「「ちょっとまってぇぇぇぇぇぇ!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「店長の柏崎玲です、ことりちゃんの彼氏でいいんだよね?」

先程の誤解を解いたあと、同時進行で面接の方にも話を傾けている。

それと誤解とといたのにも関わらず、もう1つの誤解も生まれてしまった。

 

「唯ちゃんとはそうゆう……関係じゃ……」

先輩も恥ずかしそうに、頬を紅潮させている、そんな風に否定させられたら、僕の豆腐メンタルはすぐにでも型崩れだよ…………

 

「彼氏なんかじゃないですよ、僕は全然大丈夫ですけどね、そろそろ話を元に戻しません?」

爽やかに冗談を挟みつつ、本題へ戻す。

 

「そ、それって……」

 

「うーん、合格でいいよ、明日からよろしくね」

 

「え!? 大丈夫なんですか、そんな簡単に……」

 

「渚のとこで働いてるなら、大丈夫だ!」

肩にポンと手を添えられ、そんな理屈が通るのかと静かにため息をついた。

というか、店長顔広いな、こんな美人とも知り合いだなんて。

あのルックスだモテないことはまずないだろう。

 

「それじゃ、制服のサイズ合わせするよ」

 

「了解です!」

 

「お、いい返事だ」

 

「じゃ、ことり先輩僕更衣室いっ……て」

 

「唯ちゃんの彼女、唯ちゃんの彼女、唯ちゃんの彼女……」

キャラ変わってない?

 

「おーい先輩、ことり先輩」

ゆさゆさと小さく、肩を軸にことり先輩を揺らす

 

「きゃっ……ご、ごめん」

そこまであからさまに拒絶されると、さすが傷つくな…………

「こちらこそ、すみません、男の人に触られるのってやっぱり嫌ですよね。」

苦笑と同時にため息も溢れる、今の僕の気分は最高にブルーだ。

 

「男の人には慣れてないけど……唯ちゃんはだ、大丈夫だよ?」

く、さすが秋葉原のカリスマメイド! その笑顔で何人の野郎どもを射抜いたんだコノヤロー

おかげでブルーな気持ちもどっかに消えていったぞ!

 

「おーい行くぞー」

 

「「す、すみません」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒のジャケットに白と黒を交互にデザインしたネクタイ、ストレッチのパンツ、誰も同じ連想をするコードだろう、ベストという選択しもあったが、ジャケットチョイス。

それろ極めつけは純白の手袋、漫画やアニメにある服装を自分が着るのは新鮮だ、ことり先輩がこのバイトを始めた気持ちも少しはわかる。

なぜメイド喫茶に執事服があるか、玲さんに伺った訳だが、この理由が単純、というか拍子抜け、好きだから要は玲さんの趣味だ。

執事服が趣味ってどんなだよ…………

 

「唯ちゃんすごいかわいい!」

 

「そこはかっこいいでしょ……」

 

「えへへ、すっごくかっこいいよ!」

自分で言ったのにも関わらず、改めて言われると、恥ずかしくなり、顔が熱くなるのを感じる。

 

「あはは、照れますね……」

 

「だから、二人の世界に入るな……まぁもういいけど、それでサイズはどう?」

 

「ピッタリですね、特に問題ないと思いますよ」

その場で軽くストレッチを開始し、動きやすさと伸縮性を確認する。

不安があるとしたらクラスメートや、μ'sのメンバーにバレないかだ。

 

「それじゃ明日からよろしくね」

 

「あ、それじゃ店長の方に話つけてきま「うーす、玲いるかー?」」

 

「あっちからから来たね――渚こっちこっち」

扉を顔と手がギリギリ出るくらい開け、店長を誘導する。

普通、関係者以外立ち入り禁止だと思うが、この人に常識はないだろう。

 

「毎回言ってるけど、俺客ね? わかる?」

 

「まぁいいじゃん。わたしとお前の仲だろ?」

知り合いだとは言ってたが、やたらとフレンドリーだ、僕たちには見せない表情を店長に見せている。

お互いのことをよく理解し合っているというか、見てて微笑ましい限りだ。

 

「玲さんとこの人仲いいね、恋人同士なのかな?」

二人には聞こえないような小声で、耳打ちをしてくる。

でもそれはないと思う、店長が休暇とったとこなんて見たとこないし、色恋話を耳にしたことはない、モテにモテまくってるけど。

 

「店長は玲さんとどこで知り合ったんですか?」

好奇心で質問してみる。

「こいつと幼馴染なんだよ――て、唯君なにしてんの?」

 

「そうでした、急ですが明日から、こっちでバイトしていいですか?」

 

「ほんとに急だね、まぁ大丈夫だよ、でも理由は聞きたいな」

 

「実は「私のわがままです!」」

ことり先輩が僕の言葉を遮る。

元といえば、自分のせいだと、ことり先輩は言いたいんだろう。

「唯君ミナリンスキーと知り合いなの?」

 

「知り合いもなにも学校の先輩ですよ」

 

「あり? 彼氏じゃないの?」

玲さん、あんたは黙っててくれ、ややこしくなる

 

「そうなの!? 俺たちの天使を独り占めか!」

ほらこうなる

「違いますってただの先輩ですよ!」

誤解を解消するため、あえて先輩を強調する。

先輩も僕なんかとそんな関係だと勘違いされるの嫌だろう、ほらその証拠にどこか絵文字のようなかわいい怒り表情だ。

「唯君、君はずるいね」

 

「え? なにがですか!?」

 

「唯ちゃんのばか……」

あっれーー??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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