デート・ア・ライブ 士織シスター   作:虚無龍

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 まだ、一話を投稿しただけなのに、お気に入り数30超えました!
 ありがとう!


第2話

 士道と士織は双子の為、通う学校や学年等は常に同じだった。

 

 二人が廊下に貼り出されたクラス表を確認すると、同じクラスだった。

 

「二年四組か」

 

 シェルター等が最新のものが設置されているなど、公立校とは思えないほどに充実した設備を誇る都立来禅高校。

 

 それが二人の通う高校である。

 

 これは余談だが、入試倍率が低くないこの高校に「家が近いから」だけの理由で受験を決めた士道は、模試で不味い結果をだし、成績の良かった士織に勉強の教えを乞うことになったのは兄としては苦い記憶になっている。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 二人が教室に入ると、まだホームルームまでは少し時間があったが、結構な人数が揃っていた。

 

 士道が見知った顔はあまり無かったのだが、比較的交遊関係が広い士織は知り合いがいたらしく、自分の席に荷物を置くと、そちらに歩いていった。

 

 士道も自分の座席を確認しようとすると、

 

「五河士道」

 

 後ろから一人の少女が話しかけてきたのだった。

 

 だが、

 

「えーっと、俺達知り合いだっけ?」

 

 士道には心当たりが無かった為、そう言うと、

 

「覚えてないの?」

 

「…………う」

 

「そう」

 

 それだけ言うと、少女は自らの席に向かっていった。

 

「へー、士道はもう女の子と仲良くなってるんだー」

 

「お前どうやって鳶一と仲良くなりやがったんだよ!」

 

 士道の首に腕を回す殿町宏人と士織がいた。

 

「鳶一? 誰だそ「さっき士道と話してた子だよ」そうか」

 

 士道が疑問を口にしようとすると、前もって予測していた士織に先に答えを言われてしまったのだった。

 

 士道が士織に言われてから窓際の自分の席についている鳶一折紙の方を見ると、鳶一折紙も士道に視線を向けてきた。

 

 その直線上に殿町が割り込んで手を振ると鳶一折紙も手を振ってきた。

 

 それを見た殿町は、

 

「なん…………だと? 手を…………振り返してきただと? 我が世の春が来たー!」

 

 ちなみに、折紙は殿町ではなくその後ろにいる士織が手を振って来たから手を振り返しただけである。

 

 それを士道から知らされた殿町は、

 

「…………」

 

「…………」

 

「…………」

 

「と言うわけで、うちの女子の中でも最高難度、永久凍土とか米ソ冷戦とかマヒャドデスとまで呼ばれてんだぞ。一体どうやって取り入ったんだよ」

 

((あ、こいつ今の発言無かったことにしようとしてるな))

 

 意図には気づいた二人だったが、触れるのは可哀想なのでノータッチでいくことにしてあげたのだった。

 

「いや、まったく覚えがないんだが。そうだ、士織さっきの様子からしてお前、あいつと知り合いっぽかったよな。なんかしってるか?」

 

 と、士道が士織に聞くと、士織は怪しげな含み笑いをしながら、

 

「さあ? 私も詳しくは知らないよ。まあ、時々『コレクション』を売って上げたりするけど」

 

 士道は士織がコレクションと言った瞬間、寒気の様な物を感じたが、本能が拒むかのように何故か追及することが出来なかった。

 

 その後、殿町から鳶一折紙について聞いた後、殿町が士織の方を向き、一変した態度で、

 

「クラスが一緒になったのも何かの縁! 士織ちゃん! 俺と付き合って下さい!「お友達で」…………そうですか」

 

 実はこれは殿町が士織と初めて会った時からの恒例の、何かにつけて告白し、振られるというイベントだ。

 

 最初の頃は驚いたり、焦った士道だったが、何度も繰り返す内に慣れてしまったのだった。

 

 …………慣れって恐いね。

 

 殿町も毎度毎度振られているため、振られ慣れるというなんとも哀愁漂うものを身に付けてしまったのだった。

 

 そんな何時も通りの光景も終わり、士道が再び殿町に話しかけようとすると、

 

「士織~~!」

 

 突然士織の横から金色の何かが飛び込んできて、そのまま士織に抱きついてきた。

 

「うわぁ! ちょっと、どうしたの?」

 

 士織に抱きついてきたのは金髪、赤目の美少女だった。

 

「士織と一緒のクラスだから嬉しくてつい」

 

「つい、じゃないよ! 危ないでしょうが」

 

 この美少女は神崎(かんざき)優奈(ゆうな)

 

 去年、転校してきた子で、やたらと士織になついている。

 

「ごめん士道。私あっちで、優奈と話してくるから」

 

「ああ、わかった」

 

 士道達にとっては、この出来事も大して珍しいことではないので、大したリアクションもせずに、送り出した。

 

「いやー、あの二人が一緒にいると絵になるよなー。そうだ、知ってるか士道」

 

「なにがだ?」

 

「あの二人『百合カップルになって欲しいランキング』で堂々の一位だぞ」

 

「どうでもいい!」

 

「いや、兄として聞いておいたほうがいいランキングばっかだぞ」

 

 ピタッ、と士道の動きがとまり、

 

「…………一応聞いておく」

 

「おうよ。士織ちゃんが関係してるランキングは…………『恋人にしたい女史ランキング・ベスト15』で神崎優奈と同率で1位、ちなみに鳶一折紙は3位。後は『近親相姦に最も近い兄妹、姉弟ランキング』五河士道×五河士織で1位だ」

 

「二つ目は聞きたくなかった!」

 

「後は『腐女子が選んだ校内ベストカップル』では、俺とお前でベスト2にランクインしてるぞ」

 

「それもはや、士織関係ねぇじゃねぇか! そしてこれっぽっちも嬉しくねぇぇぇぇぇッ!」

 

 士道の絶叫が響きわたったのだった。




 神崎優奈の容姿は金色の闇みたいなものだと思って下さい。
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