ふわプリ   作:ソウブ

12 / 31
7話 三人で踏み出そう!(3/3)

 

 

 

「で、できたリボン……!」

 ふわパレスのアイドル控え室で集まったわたしたちは、ライブ成功の興奮と喜びで頬が上気しています。

「みんなでやるライブ楽しかったー!」(わたし)

「ほら、私が言った通りでしょう」

「悔しいけど、そうリボンね。ふわプリ最高リボン」

「もうこの三人でユニット結成していいよね?」

「それは、うん、できちゃったし、頑なに断る理由もなくなっちゃったし……こちらこそお願いしますリボン」

 ティピファちゃんの、リボンに埋もれる赤らんだ微笑みがかわいいです。

「二人とも、行きたい場所があるから一緒に来て」

 くぅあちゃんが唐突にそう言ってさっさと歩いて行ってしまいます。 

「? まって~」

 追いかけます。ティピファちゃんもついてきます。

「どうしたのリボン。せわしないリボン」

 

 ふわプリの外にまで出て、まだまだ歩きます。

「ここよ」

 そう言いながらくぅあちゃんが入っていく場所は、商店街にあるアクセサリーショップです。

 わたしとティピファちゃんも続きます。

「ほよん、ティピファに似合うシュシュはどれだと思う?」

 くぅあちゃんがわたしだけに聞こえるように密着して小声で話します。すっきりとしたいい香りがくぅあちゃんの髪から漂ってきます。なんだか、よくわからないけど、変にドキドキします。って、くぅあちゃんいつの間にかティピファちゃんに対しても名前呼びになってるよ。

「ほよん?」

「あ、ティピファちゃんに似合うシュシュだよね」

 シュシュがいろいろディスプレイされている辺りで考えてみます。ティピファちゃんといったら黄色です。少なくともわたしはそうイメージカラーを認識しています。黄色いシュシュは三種類ありました。この中からどれが一番ティピファちゃんに似合うかな。

「この中からどれが一番いいかな?」三つ手に取ってくぅあちゃんに訊いてみます。

「フレッシュな感じの方が似合うのではないかしら」

「ならこっちだね」

 レモン色のシュシュにしました。すっきりとしていて爽やかな味がしそうな雰囲気のやつです。

「これをティピファちゃんにプレゼントしたいの?」

「私とほよんの割り勘でね」

「いいけど、なんで? お金足りないの?」

「二人でプレゼントしたいのよ」

「ほよ、いいねそれ」

 ユニットに入ってくれたお礼ってことかな。と思っているうちにお会計は終わりました。

 

「ティピファ」

「急に名前呼びリボン!?」

「ユニットメンバーになったんだから当然でしょう」

「そ、そう? ならティピファもくぅあって、呼んであげてもいいリボン」

「これ、私とほよんからプレゼントよ」

「ええ!? どうしてリボン!?」

「そして私がほよんにもプレゼント」

「ほよ!? わたしにも?」

 いつの間に買っていたのでしょう。わたしの手にもシュシュが乗せられます。ピンク色のシュシュです。好みのデザインです。シュシュのデザインはどれも同じか。好みの色です。

「これでお揃いね。せっかくユニットになったから、お揃いのアクセサリーにしたかったのよ」

 わたしがくぅあちゃんにプレゼントしたシュシュと合わせて三人でお揃いってことなんだね。

「ほよ。嬉しい、ありがとうくぅあちゃん」

「ありがとうリボン。でもこれだとティピファが誰にもプレゼントできていないリボン。申し訳ないリボン」

「そんなのいいのよ」

「そうそう。これからこの三人でやっていくんだから遠慮はなしだよ」

「でも、いつか何かするリボン」

「それならいつか私が困ってるときに奢ってちょうだい」

「わかったリボン。ほよんにもそうするリボン」

「ほよ。それでティピファちゃんが納得するなら」

 シュシュを右手首に着けました。ティピファちゃんも着けました。くぅあちゃんは元々着けています。顔を見合わせると自然に三人とも笑顔になりました。

 

 

「それはそうと、まずはユニット名を決めましょう」

 お店でずっと立ち話も迷惑なのでふわプリに戻ってきました。いつものぷろろ~ぐ広場にあるカフェの席です。

「あ、そうだった。ユニット名大事だよね」

 この三人でユニットになることに夢中で頭から飛んでいました。

「私は「クールザライトニングキューティ」がいいと思うのだけど」

「ひどいネーミングリボン」

「そういうティピファはいい名前を付けられるんでしょうね」

「……実は考えていた名前はあるリボン」

「ユニットになる気満々だったんじゃない」

「ユニットをずっと組まないとは言ってないリボン。一人でできるまで待っててほしかっただけリボン。それももう終わったことだしいいリボン」

「それで、どんな名前よ」

「えーっと、エヘイエー、紙とペンが欲しいリボン」

「はいよエヘ」ぬっとエヘさんの白くて丸い手が出てきて紙とペンがティピファちゃんに渡されました。

「エヘさんいたんだ」

「いたエヘ」

 

「こう書いて、「ふわふわぱ~ふぇくと」リボン」

「ほよ! いいね! ほよ!」

 わたしの感性にかなり刺さりました。心がほよほよしてきちゃう名前だね。

「パーフェクトは英語がいいわ」

「え~、このまんまのほうがいいよ」

 ぱ~ふぇくとの方がかわいいと思います。

「ティピファ、ペン貸して」

 ティピファちゃんからペンと紙を渡されて、ピタッとくぅあちゃんの動きが止まりました。

「……パーフェクトって英語でどう書くの?」

「ティピファが書くリボン」

 Perfettoって、ぱ~ふぇくとの上に書き込むティピファちゃん。

「あこれイタリア語の方だったリボン、書き直すリボン」

「語学マウントやめなさい」

 ふわふわPerfect、これが英語で書いた場合みたいです。

「いいわね、クールよ。いずれパーフェクトクールになる私にふさわしいユニット名ね」

「確かにかっこいいけどぱ~ふぇくとのふわふわかわいさの方がわたしは好きかな」

 くぅあちゃんと目が合います。バチバチと火花が散ったように見えました。

「ならジャンケンよ」

「ほよ、わかったよ」

「「じゃんけんぽい!」」わたしがグーでくぅあちゃんがチョキです。

「勝った~!」

「くっ負けたわ」

「「ふわふわぱ~ふぇくと」に決まりだね」

「敗者は従うしかないわね」

 くぅあちゃんはクールに勝負の結果に従ってくれました。ごねられるかなってひやひやしちゃったのは内緒です。

 

「で、ユニット名の由来はなんなの?」

「普通そういうのって決定する前に聞くリボン」

「語感が良かったからいいのよ」

 

「由来は、ティピファは勉強ができるけど運動神経がなくて、くぅあは身体能力化け物だけど勉強ができなくて、ほよんはティピファたちを繋いでくれた行動力があるけど暴走気味のきらいがあるリボン。けれど三人集まって力を合わせると勉強はティピファが、運動はくぅあが、ほよんの暴走はティピファと、できるかわからないけどくぅあもストッパーになれるリボン。そんな感じで三人それぞれ欠けている部分が、三人揃うと補い合って完璧になるから、一人だとうまくできるかふわふわと曖昧な三人が完璧になる「ふわふわぱ~ふぇくと」って名前がぴったりだと考えたリボン」

 

「長いわ。三行で教えなさい」

「か~~~っっこれだからっっ」

「ふわふわな三人が補い合ってぱ~ふぇくとってことだよね?」

「そうリボン」

「わかりやすいわ」

「こんな風にみんなで補わないとティピファたちは上に行けないと思うリボン」

「「おお~」」思わず拍手してしまいます。くぅあちゃんと一緒にぱちぱち。

 

 こうしてわたしたちは、またふわプリアイドルとして一歩先に進みました。

 

「「「わたし(私)(ティピファ)たち、ふわふわぱ~ふぇくと!」」」

 キラキラとした綺麗な背景が現れて、三人でとっさにポーズを取ります。じゃーん!

 

 

 

 AIモコの、ふわプリコーデ紹介のコーナー☆

 

「今回紹介するのはこちら「リボンイエローコーデ」ですモコ」

 

「このコーデはティピファが踏み出すきっかけになればと生まれた三人を結ぶリボンコーデですモコ」

 

「ティピファの代名詞であるリボンが、彼女の普段着と違い体を埋もれさせない最適な量になって装飾されていますモコ。それでも一般的な感覚よりもたくさんリボンがありますモコ。ぱっと見で二桁以上はありますモコ。その量のリボンがふわふわかわいいを高めるために芸術的な配置がされているのですモコ」

 

「名称通りにティピファのイメージカラーに合わせて大部分が黄色のコーデですモコ」

 

「以上、ふわプリコーデ紹介のコーナーでしたモコ~」

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。