周りを見回してみると確かにちらほらとマスコットさんが飛んでいました。一番近くにいた木の上を飛んでいる青色の熊っぽいマスコットさんに声をかけてみます。
「そこのマスコットさーん! わたしのマネージャーになってくれませんかー!」
「ん? 私に言ってるですコク? 悪いけどあなたはアホっぽそうですコク。断るコク」
「なんてこと言うの!? ひどいよ~」
「
「それをいうなら前途多難ですコク。アホたちと話してるとこちらにまでアホがうつるですコク。もう行っていいですかコク? 二度と話しかけるなですコク」
くぅあちゃんの額に怒りマークが浮かびます。
コクコクいってるマスコットさんはどこかへ飛んでいきました。
「酷く気分が悪いわ。やっぱりもう帰っていいかしら?」
「すぐにマネージャーさん見つけるから待って! わたしのライブで絶対にいい気分にさせてみせるから!」
「……まあ、ここまで来たら
でも、それからもなかなかマネージャーさんになってくれるマスコットさんは見つかりませんでした。
最初のコクコク言ってるマスコットさんみたいに馬鹿にしてくるマスコットさんはあんまりいなかったけど、なんでか断られ続けてるよ。
「もうAIモコさんがマネージャーになってよ」
「モコは全体的なシステムなので。個人的なサポートはマネージャーの役目ですモコ」
「もういっそ私がマネージャーになろうかしら」
「マネージャーはマスコットの役目ですモコ」
ええいやけくそだっ。
「あーもー! とにかく誰でもいいから組んでくれる子に届け! わたしの思い! わたしはー!! ふわふわかわいいアイドルになりたーーーーーーーーい!!!!! アイドルになって、ふわふわかわいいの一等賞を取り続けたーーーーーーーーーい!!!!!!! それが、わたしの夢ーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
両腕をいっぱいに広げて叫びました。
「わたしの夢をサポートしていいよって思ったマスコットさん、この指とーまれっ!」
「わかったエヘ」
「きゃ!?」
わたしが立てた右の人差し指に、白いはんぺんみたいな、指のない手が突然握ってきました。
金色の王冠を被った全身真っ白なマスコットさんです。
「あなたは?」
「エヘイエー」
「エヘイエーさんがわたしのマネージャーになってくれるの?」
「そうエヘ。真っ直ぐ進むその気概、気に入ったエヘ。エヘと上を目指すエヘ」
「上はわからないけど、アイドルになって輝きたいよ」
「一等賞取りたいんじゃないのかエヘ」
「それは勢い! とにかくふわふわかわいいになりたいってこと!」
「なら、今はそれでいいエヘ」
やった。マネージャーさんが決まったよ。ほよ!
「ようやく神峰さんのライブが見れそうね」
「うん。覚悟してね。絶対に心をほよほよさせてみせるんだから」
「私はクールさを感じたいのだけれど」
「ここには望むなにかは必ずあるエヘ。ほよんもさっき言ってたエヘ」
「なんでわたしがさっき言ったこと知ってるの?」
「最初から見てたからエヘ。エヘがマネージャーになるのにふさわしいか見定めてたエヘ」
「ならもっと早く出てきてよぉ」
「だから大体のマスコットが遠慮がちだったのね。エヘイエーが目をつけているのが見えたから」
「あーそっかぁ。ほよっと納得っ」
「それより本当に今からライブするエヘ? 初心者でも、エネルギーを使ったふわプリ補正で歌やダンスなどのアイドル技能は高水準にはなるけど、練習すればもっと輝くエヘ。素敵なライブを見せたいのに、ぶっつけ本番でいいのかエヘ? 一番最初に見るもののクオリティが残念だったら後に響くエヘ。第一印象大切エヘ」
「なにいってるの? とにかくライブするよ!」
「……ほよんには少し難しい話だったエヘ。もうその光の思いのままに突き進めばいいエヘ」
それから三人でわたパレスにきたよ。自動ドアを抜けると、広いエントランスがあって、奥の大きい扉の横にカウンターがありました。
「あのカウンター内に浮いているAIモコにライブをしたいって伝えれば申請完了だエヘ。そのあと奥にある大きくて豪華な扉を抜けたら、カードをふわふわポイントにセットしてコーデをまとって、ライブするんだエヘ」
「カード?」
「渡すの忘れてたエヘ。これがほよんのデッキケースだエヘ」
「ほよよよ~! かわいい!」
ピンク色の長方形ケースが、わたしのデッキケース! 模様がかわいいです。
「腰につけるなり首から下げるなりバッグに入れるなりポケットに突っ込むなりするといいエヘ。アタッチメントはこちらが用意するエヘ」
「ならわたしは腰につけてみるよ!」
「デッキケースは自分好みにデコってる子も多いエヘ。ほよんも好きにするといいエヘ」
「デコるの好き! わたしもあとでデコってみるね」
「今回ライブで使うカードはデッキケースの中に入ってるエヘ。では行くがいいエヘ」
「いっくよー! くぅあちゃんは観客席で待っててねー!」
「わかったわ。期待してるわよ」
「期待してて! わたし、がんばるっ」
奥の扉を開けると、不思議な色合いの部屋に出ました。正面にわたしの背と同じぐらいの大きさのでっかい綿あめみたいなのが浮いています
「これがふわふわポイント?」
他には何もないし、多分これだよね。
デッキケースを開けると、キラキラと光ってるカードが四枚入ってました。とてもワクワクするイラストと光り方をしています。
「ふわふわポイントにデッキケースとコーデカードをセットしてくださいモコ」
AIモコさんの声がどこからともなく聞こえてきます。言われた通りにセット、というよりもわたあめに触れさせると吸い込まれていきました。
光が広がって、服が一旦消えて新しいコーデがわたしの体にぴったりと着せられます。
「各所にあしらえられたピンク色のフリルは、ふわふわかわいいをシンプルに体現していますモコ」
くるくるっと回って。
「幸せのふわふわピンクコーデ!」
決めポーズ! ダブルピース☆
「ほよっ!」シュパーンッ。(光の粒が飛び散るサウンドエフェクト)
着地したときには、ライブステージの真ん中に立っていました。ピンク色のハートやもこもこが散りばめられた、わたし
「さあ! 新しいふわプリアイドルの誕生ですよ! 祝いましょう! 神峰ほよんさんのライブが始まります! みなさん刮目してくださいね!」
白い鎧で全身を覆ったかっこいい声の男の人が司会をしています。
「きゃー!」
「かわいいー!」
「ふわかわなところ見せてー!」
観客席からもほよほよしちゃう声がいっぱい聞こえます。
わたし今、祝われてる。やる気がさらに湧き出てきました。
歌う曲名は「ほよほよわ~るど☆」
いくよ!
~♪
「ふわふわかわいいくり~むで ドキドキときめかせたなら
ほよほよしたり はうはうしたり 幸せ溢れるんだ」
すごい。踊れるっ。振付がわかる。歌い方がわかる。かわいく歌えるよっ。
「楽しさ嬉しさケーキ ぱくぱくっと食べたなら
友達みんなと分け合いたいな ほ~よほよほよほよスマイル
未来へ向かうほよほよ 今あるほよほよ
大切にしたら 全部のときが輝いちゃうんだ
届け楽園ほよほよ ワクワクリズムでほ よ よっ
暗い気持ちだって 明るくほよほよ」
ふわふわ劇場 オープン!
ふわふわ!
ドキドキ!
キラメキ!
元気に目指せ! ふわプリアイドルナンバーワン!
「世界がほよで溢れたら 光塗れのマイアイ
夢の先が ほよほよほよほよっ 待ってる」
最後の決めポーズで、ライブが終わりました。気持ちいいっ。
ふわチケGET!
「ほよんちゃんとってもふわふわかわいかったよー!」
「もっとほよほよ言ってー!」
ステージ上から初めて浴びる歓声は、溢れるほど優しくて、うれしい。
「神峰ほよんさんのふわふわランクがアイドル未満から初心者アイドルにランクアップしました。おめでとうございます!」
鎧の人が褒めながらランクを教えてくれます。これもまた気持ちいいです。
「と~ってもっ、楽しかった!」
やっぱりふわプリって、ふわふわかわいくて幸せな場所なんだ!
「くぅあちゃんこれがふわプリだよー! 見てくれたー!?」
観客席で見てくれているはずのくぅあちゃんへ向けて手を振ります。
「ええ、見てるわよ」
氷原くぅあは観客席で心を高鳴らせていた。青色の瞳も少し輝いている。
「素敵じゃない。歌詞はよくわからないけど、歌声もダンスもクオリティがとてもクールよ。私もクールにライブすれば、ふわプリで望んだクールが得られるかもしれないわね」
エヘイエーは満足そうにうなずいていた。
「エヘの目に狂いはなかったエヘ。ほよんには頂に至る才能があるエヘ。エヘのマネージャー力で、それを確実にしてやるエヘ」
「ほよ~ふわプリ最高!」
わたしのふわプリ生活、好調なスタートです! ほよ!
ED
ふんわりふわふわ ふわプリだねー!
(ミニキャラ6人(ほよんとくぅあとティピファとパラダイムハート)がジャンプしてから、両腕を高く上げて大きく左右に揺れる)
ふんわりふわふわ 最高パラダイス!
くるくる くるんく くるくるー!
(ミニキャラ6人で回転する)
くるくる くるんく くるくるー!
(今度は万華鏡のように画面上を回転する)
ワン ツー アイドル!
(みんなで右拳を笑顔で振り上げる)
回る概念 スクエアはじける ぼくらは光の旅の途中
(ほよんの着ぐるみを着た実写の人が踊る)
ドリーム ドリーム くるくるん
(ミニキャラみんなで目をキラキラさせる)
フレンズ フレンズ くるくるん
(みんなで手を繋いでくるくる回る)
キュート クール ポップ ゴージャス いろんなやり方あるんだね
(それぞれのジャンルのコーデを着たみんなが順番に写る)
トモダチみんなとライブしたら 笑顔になれるんだ
(マイクを持ってにっこり)
くるくる くるんく くるくるー!
(またみんなで回転)
くるくる くるんく くるくるー!
(同じく万華鏡のように回転)
イェイイェイ ふわプリ!
(ミニキャラが我先にと画面に向かってアップになりに向かってくる)
アイドルみんなで 幸せなんだ~♪
(ふわプリアイドルやマスコット、AIモコや鎧の人を含め全員で画面ぎっしり)
AIモコの、ふわプリコーデ紹介のコーナー☆
「今回はふわふわスタンダードのふわプリ内通常服タイプA「ふわふ
「まず現物がここにないので、どうにか想像していただくために細かく説明しますモコ」
「白地にピンク色で、白いボタンが中央を縦に並んでいますモコ。
パフスリーブな半袖の袖口と、腰回りの裾にフリルがあしらわれ、赤色のリボンが胸元と両腕のパフスリーブに付いてるモコ。腰にも赤い紐リボンが回されて、左みぞおち辺りに赤くて小さいリボンが付いてますモコ。
スカートは膝上で短く、ピンク地に白いハート模様が横に並んでいますモコ。そしてフリルが袖口や裾が一段なのに対して、二段と少し多めにありますモコ」
「いや全然わからないモコ! と思う方は前のカッコ内は無視していただいて、ピンク色と白色のなんかふわふわでかわいい衣装だと考えてもらえれば問題ないですモコ」
「このコーデのポイントは、ブランドの特色であるフリルが要所にあしらわれていることモコ。アクセントで胸元や袖にリボンがありとってもキュートですモコ」
「ちなみに、通常服タイプAが「ふわふ
「以上、ふわプリコーデ紹介でしたモコ~」