それは唐突だった、金髪で毛先が赤く染まった、今時風の少女の一言から始まった。最初一同は驚き、肩に力が入ったが、「またいつものか」と力が抜ける。
「今度は東方の世界かよ」
銀髪で狐の耳が生えた少女が嫌そうに大きなため息をしながら呟いた。
「いやいや!行きたくない?行きたいっしょ!」
「なんでそんなグイグイくるんだよ!お前のその動機はなんなんだよ!」
あまりにも圧が強いから理由を聞いたら「え?気分」と軽いコメントに「浅っ!?」とツッコミが入った。その漫才の最中エメラルド色した髪に頭の両サイドから木が映えた少女が染々ながら「東方...懐かしい」と呟いた。するとそれに反応して紺色の髪をした少女が「学生の頃ハマってたよねー」と微笑んだ。
「てな、訳でリンクよろしくぅ!」
明らかに難儀な頼み事を軽く言われたにも関わらず白と黒のアンシンメトリーの髪をした少女が軽く「OK~」と言うと狐耳の少女「返事が浅いんだよ!」とツッコミと共に頭をしばいた。
「何でそんなに嫌がるの?」
「嫌じゃねーが、東方の世界は危ないだろ?安全処置がいる」
狐少女がそう言うと金髪の少女がやれやれっと言わんばかりの顔をし、白黒の少女を呼んだ。
「ご心配なく!安全処置はちゃんとするつもりだよ!東方の世界は◯◯の程度の能力と言う概念があるから、特別にバーチャルスキルが使えるよ」
その言葉に狐少女は安心し「なら良いが」と手元のお茶をすすった。
「そうと決まれば!早速幻想郷にレッツゴー!」
五人は一隻に「おー!」と掛け声を上げ東方の世界、つまり【幻想郷】へと行く準備をし始めた。
これから五人は楽しい旅行が始まるのだ...が、現実はそう甘くはなかった。
「...」
見慣れたようで見慣れてない神社に白黒の少女が一人呆然と立っていた。
「何でぼっちぃいいいいいいいぃぃぃぃぃいぃぃぃ!?」
少女の叫び声がこの世界に響き渡った。
その少女の声に釣られ「うるさい!急に大声だすんじゃないわよ!」と怒鳴り声が聞こえた。
白黒少女は驚き声の主が誰なのか確かめるに辺りを見渡した。
しかし見渡すまでもなく声の主が現れた。
その主は紅白色した衣装を身に纒い、脇をこれでもかと強調した黒髪の少女が立っていた。
少女は眉間にシワを寄せ「あんた誰?」と聞いた。
これが白黒の少女と紅白の少女の出会いであり、楽しい旅行のはずが、まさかのみんなと離れ離なれにった。これは離れ離れになった五人が集まる為の物語