オタメイト~幻想浪漫旅行~   作:まぐろ

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十三話「妖怪の山・後編」

 みなさん!いよいよお別れです!

妖怪の山を守る歩達は大ピンチ!

しかも、デビルガンダムは諏訪子を取り込み新たな力を得て、歩達に襲い掛かるではありませんか!

果たして、幻想郷の運命やいかに!?

 

オタメイト~幻想浪漫旅行~妖怪の山編最終回!

『ブソウテンソク大勝利!』

希望の未来へレディ・ゴーッ!!

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 (なんかとんでもないネタバレが聞こえた気が)

 

 何か聞こえたような気がした文だったが空耳ということにした。

 「凄い...凄いですよ歩さん!本当に合体できるなんて!」

 

 「ふふーん私ちゃんらが力を合わせればこの程度、楽勝しょ!」

 

 「それもそうですね!」

 

 2人は合体できた事に喜び合っていると、デビルガンダムは白蛇を繰り出した。

 白蛇は段幕やビームを出しブソウテンソクを撃退しようとしたが猛スピードで躱した。

 

 「おっとと...歩さん早苗さん、喜んでいる所、申し訳無いのですが今は戦いに集中を」

 

 早苗は素直に「ご、ごめんなさい文さん」と言ったが歩はふてくされた様子で「別にいいじゃんと言った」

 

 「では気を取り直して、諏訪子様を救出しましょう!」

 

 早苗はそう言うと答えるように文はハンドルを動かしデビルガンダムのもとへ向かった。

 今までよりスピードはすさまじく、ブソウテンソクは白蛇達を難なくかわした。

 デビルガンダムはまずいと思ったのか地面を自身に覆いさらに白蛇も纒、守る姿勢をとった。

 

 「そんな事しても無駄ですよ!今のヒソウ...いえ、ブソウテンソクにはその程度の防壁ッ!」

 

 ブソウテンソクは両拳を突き出した。

 

 「スーパーダブルロケットパンチッ!」

 

 両拳は勢いよく飛び出しパンチを防ごうとしたが触れた瞬間白蛇は吹き飛び跡形も無くなり、片方はデビルガンダムを包む防壁へと当たり砕いた。

 もう片方の拳を手を広げ防壁の中へ入った。

 広げた手はデビルガンダムの体を押しながら掴み指が体にめり込み握り閉めていき...

 

 (確か諏訪子様は...体の中心ッ!)

 

 ブソウテンソクのロケットパンチはデビルガンダムの体を貫いた。

 両腕はブソウテンソクに戻りデビルガンダムを貫いた手には気絶している諏訪子だった。

 

 「諏訪子様!」

 

 早苗は席を立ち諏訪子のもとへ向かおうとしたが歩に「ちょいと待って」と止められた。

 

 「気持ちはわかるけど、さなっちが出ていくのはまずいっしょ?とりあえずケロちゃんは操縦席に入れよ?」

 

 歩はそう言うと早苗は「そうですね...すみません」と席に座った。

 

 「ですが入れると言ってもどうやってですか?放り込むに訳にはいかないですよね?」

 

 「もちろんだよ!私ちゃんが言いたいのは戦闘中に操縦している2人が離れたらまずいって意味だよ、ケロちゃんは私が向かいに行くから」

 

 (先程まで雑談して気が散っていた人のセリフとは思えないなー)

 

 「それでしたら歩さんもエネルギー源の肩代わりになっているから離れるのは不味いのでは?」

 

 「私ちゃんは大丈夫だよ、ブソウテンソクに触れてる限りエネルギーは途絶えないから」

 

 歩はそう言いながら外に出てブソウテンソクの手で気絶している諏訪子を抱え戻ってきた。

 

 「気絶しているだけだね。外傷とかない感じだから心配ないっしょ!」

 

 早苗は「良かった...」と安堵した。

 

 「...ん...こ、ここは?」

 

 目を覚ました諏訪子に早苗は「諏訪子様!大丈夫ですか!?」と声をかけた。

 

 「...さ、早苗?私は一体?」

 

 「実はあのデビルガンダムと言うやらに諏訪子様が取り込まれ...」

 

 「あー...だんだん思い出してきたわ...そうか早苗達が助けてくれたんだね?ありがとう」

 

 「お安いご用ですよ!御無事で何よりです」

 

 早苗は涙目になっていた。

 

 「そこの2人も助けてくれた事に礼を言うよ、文と...えーと君は?」

 

 「ふっふーさなっちの家族を助けるに理由はいらないよ!あ、私ちゃんの名前は、高酒 歩だよ~気軽に歩って呼んでね、なんだったらあだ名なんかもつけてくれても構わないよ!」

 

 そう言われて諏訪子は「じゃあ...あゆゆ」とあだ名を付けると歩は満面な笑みになり上機嫌になった。

 そんな事していると、突如その場が揺れ始め全員は何事かと思った。

 ふとデビルガンダムを見るとその姿は変わっており、地面から這い出ていた姿は代わり下半身はガンダムの頭から足が生えたような姿となり両肩パットからは白蛇が生え口を開けていた。

 どうやらレザーでブソウテンソクに攻撃したのだろう。

 

 「!?あいつ諏訪子様を剥がしたと言うのにまだ力を!」

 

 「また、諏訪子様を取り込むつもりですね!」

 

 「多分余力で出している感じだね。次第に力はなくなるだろけど被害が大きくなる前に倒さないとね」

 

 「確か一撃で倒さないといけないんでしたっけ?」

 

 「そうそう、だけど厄介なんだよね~細胞一つ残らないようにしないといけないんだけど、あいつ地面に管を植物の根のように巡らしているんだよね~」

 

 歩の説明に何となく察したのか文が「それってつまり」と呟いた。

 

 「根付いている大地事、奴に高火力の攻撃を与えないといけないんだよねー」

 

 「!?そんな事したら奴を倒したとしても山が大惨事になりますよね!」

 

 「そうなんだよ~倒したけど山が無事じゃすまないなんて笑えないからね~...んーどうしたものか」

 

 3人はどうしたものか悩んでいた。

 

 「詳しい事はわからないが、つまりあいつを山にあまり被害が起きないところまで移動すれば良いってことかい?」

 

 諏訪子はそう聞くと歩は「まぁそゆこと」と答えた。

 

 「なら私に任せな、やらればっかりじゃ神として格好がつかないからさ」

 

 諏訪子はそう言うと両手を上げる動作をすると、地上にいたデビルガンダムの足場が盛り上がり、デビルガンダムが根付いているであろう大地事、上空へ投げ飛ばされた。

 

 「す、諏訪子様!?あまり無理をなされたらっ!」

 

 「このぐらい平気平気、まぁそれでも永続きはできないから一気にやっちゃいな!」

 

 諏訪子がそう言うと3人は顔を合わせ頷いた。

 そして3人はブソウテンソクに力を注ぎ込んだ。

 ブソウテンソクは赤く燃え上がり次第に赤は青へと変わっていき、そして青から白く輝き、それはまさしく太陽の輝きへとなった。

 デビルガンダムはレーザーや弾幕等で止めようとしたが効果はなかった。

 

 「モードシフト、グレイソーマタージ、スタンバイOKッ!」

 

 「太陽神パワー起動ッ!」

 

 「エネルギー全開ッ!」(私は何を言っているのでしょうか?)

 

 『『『ゴッド・ファイアッ!!』』』

 

 3人の掛け声と共に放たれ太陽の炎はデビルガンダムに直撃すると全身が燃え広がりだんだんと塵とかしていった。

 足元の大地も砕け根付いていた管も塵となりデビルガンダムは徐々に小さくなっていき...

 その姿は瞬く間になくなった。

 

 「...デビルガンダムはもともと『アルティメットガンダム』って名前だったんだけど、その本質は外の人間達が身勝手に引き起こした戦争による、環境、生態系の崩壊を正す役割があったんだけど、これも人間の身勝手で故障して、人類を滅亡しようとする悪魔[デビル]になったんだよ」

 

 「...何処の世界でも人間は身勝手だね、あれにはあれなりの正義ってのがあったのだろう」

 

 歩と諏訪子の話しを聞いた早苗は、どこか悲しげに「正義って...なんなのでしょうか」と呟いた。

 これは正義対悪ではなく、正義対正義の戦いだったッ。 

 そして終わったのだ...そのの長く苦しい戦いがッ。

 さらばッ!デビルガンダム

 ありがとうッ!ブソウテンソク

 

________完_________

 

 (話しについて行けてないのは私だけでしょうか?)

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 戦いが終わった後、ブソウテンソクは元のヒソウテンソクとブンカチョウに分離し守山神社の敷地内に止まっていた。

 そんな守山神社に後から向かっていたにとりと椛がやってきた。

 

 「よう文!終わっちまったようだな」

 

 「おや、にとりさん、つい先終わりましたよ」

 

 文がそう言うとにとりは「一足遅かったかー」と悔しがった。

 

 「まぁいいか、それでどうだったよブンカチョウの性能は?」

 

 「ああ...凄かったですよ、あの巨体の割に私並みの速度と機動力を出したり翼が刃物のようで敵を切り裂いたりとか」

 

 「そうか!そうか!私の想像通り...いやそれ以上の性能が出たようで良かったよ!」

 

 「おまけに合体なんかもして、びっくりしましたよ」

 

 「合体は浪漫だからな!直接見たk...どういうことだ?」

 

 「え?いや合体...ヒソウテンソクとブンカチョウが分裂した一つとなって『鋼鉄ノ太陽神 ブソウテンソク』になりましたよ?」

 

 「分裂して合体だと!?いそんな機能つけた覚えないぞ!いくらインパクトがないからって話を盛ることはないだろ?」

 

 「話しは盛っていませんよ?ヒソウテンソクの腕と足が取れてブンカチョウは翼と頭、体の部分が真っ二つになったり」

 

 「え?」

 

 「え?」

 

 そんな会話している2人を見ていた、はたてが「あの2人コントでもしているのかしら?」と言い、椛「関わらない方がよいと思います」と返した。

 

 「ところで、はたて様も来ていたのですね」

 

 「まぁね...赤い彗星の件で来たんだけど、こんな事態になっているとはね...」

 

 「やはりあのガンダムと言うのは赤い彗星だったのですか?」

 

 「そうなんじゃない?今日は色んな出来事が起きて、いいネタができて私は満足したし帰っt...そう言えば今、守山家と話しているあの片翼の子って誰かしら?文と一緒にあの鳥みたいな物から降りたけど...」

 

 「ああ、あの人ですか?確か...高酒 歩さんと言う方でこの前起きた山火事の原因の人ですよ」

 

 「えぇ!?あの人が?特ダネじゃない!妖怪の山を燃やしかけた張本人の密着とかにしたらいい記事になりそうじゃない!」

 

 はたてがそう言うと椛が「そうですか?」と疑問そうにした。

 一方、守山サイドでは...

 

 「大丈夫ですか?諏訪子様、神奈子様?」

 

 「私は平気平気、ちょっと体力みたいな物を吸われた見たいなもんだからさ、しばらくしたらもとに戻るだろうし、それより神奈子の方が重症じゃないか?」

 

 「私も少し休めば回復する」

 

 「あまり無理はしないでくださいね?」

 

 「さなっちの言う通りだよ~本殿で休んでいた方がよくない?」

 

 「心遣い感謝する。だが助けてくれた礼もせず休んでいるほど私は落ちちゃいないさ、改めて感謝する高酒」

 

 頭を下げる神奈子に歩は「そんなに畏まらなくていいのに」と気さくに話した。

 

 「私からもありがとうございます本当になんとお礼をしたら」

 

 「いやそんなのいいって、まじで!ぶっちゃけ今回は私ちゃんらに非があるからむしろ私ちゃんらが礼を言うというか謝罪すると言うか...」

 

 歩があわてふためきながらそう言うと神奈子が「どういう事だ?」と聞いた。

 

 「話せ場長くなるんだけど~...私ちゃんら観光で幻想郷に来ただけど、ちょっとした事故で離ればなれになってね。しかもその離れ離れになった拍子で時間と空間が歪んだみたいで」

 

 諏訪子が「観光だけで時空が歪むとか信じられないんだけど」と疑う様子だった。

 

 「信じられないのはわかるけど、現にあのデビルガンダムは私ちゃんらが干渉した世界から来た奴だから間違いないんだよ」

 

 「言われて見れば、奴はこの世界の物とは違った未知の力を感じたな...あながち高酒の言っているのは正しい」

 

 「えー...だとしたらヤバくない?つまり時空が歪んでいるって事じゃん」

 

 そう言う諏訪子に「歪んでいたどうなるんですか?」と早苗は質問した。

 すると神奈子が「幻想郷全体が不安定になっている」と答えた。

 

 「最悪の場合、幻想郷を覆っている結界が崩壊し、幻想郷が滅ぶ」

 

 「大変じゃないですか!何か解決する方法はないのでしょうか?」

 

 早苗が不安そうにしていると「...どうなんだ高酒?」と神奈子は聞いた。

 

 「もちのロン!解決策はあるよ!私ちゃんらが元の世界に帰る。そしたら自然と安定するはず」

 

 早苗はキョトンとした表情で「え?それだけですか?」と言った。

 

 「いや~それが簡単じゃないんだよさなっち、私ちゃん幻想郷中廻ったんだけど不自然なぐらいに見つからないんだよ」

 

 早苗は再びキョトンとした。

 

 「おそらく時空の歪みの影響かで互いが反発している可能性があるな」

 

 「だとしたら探すの不可能じゃないのか?」

 

 「んー...単に私ちゃんが捜索不足かもしれないんだよね~まだ行ってない所もあるし」

 

 「でしたら、そこに行けばご友人さん達がいるかもしれませんね!」

 

 歩は「一応そのつつもり♪」と気さくに笑った。

 

 「来たんだったら帰る手段はあるって事だよね?それで帰ることはできないの?」

 

 「それが村さんが持っているんだよね~どちらにしても村さんと合流しないといけない」

 

 そんな会話をしていると背後から文が「やっぱり異変ですか?」と歩に話しかけた。

 

 「あれが現れたから確定、お手上げになる前にみんなと合流しないとなー」

 

 「でしたら私も動向してもよろしいでしょうか?お手伝いします」

 

 「本当に!?あー...でも、あややはいいの?こんな厄介事を持ってきた私ちゃんの協力しても?」

 

 「火事の件でしたら被害もあまりなかったし天摩様もお許しになられたので気にしていませんよ、それに歩さんがいなければ、あのデビルガンダムは対象できず山がめちゃくちゃになるところでした。むしろ感謝ですよ」

 

 文はそう言いながら頭を下げた。歩は「ん~ちょっと複雑~」と自分達が撒いた種である事に苦笑いをした。

 すると横から諏訪子が「本音は?」と聞くと文は「歩さんに着いていけば良い特ダネに出会えそうなので」と即答した。

 表ではよい顔ぶっていたが裏では、しめしめと考えている。汚い!流石天狗

 

 「まぁそれもありますが、このままでは私の活動どころでは無くなるので、さっさと解決して早く執筆したいですからねー、是非ともご協力させてください」

 

 「あはは、あややらしいね!うん、私ちゃんからも、よろぴく!」

 

 歩は笑顔で言うと文もにこりと笑い「はい、よろしくお願いします」と答えた。

 そんな2人を見て早苗はどことなくソワソワしており、そんな様子に気がついた神奈子は「気になるのか?」と聞き、早苗は一呼吸空け「はい」 と答えた。

 

 「話しをしている途中にすまないが、その捜索に早苗を手伝わせてくれないか?」

 

 「神奈子様!?」

 

 「え!?私ちゃんとしては嬉しいけど、いいの?」

 

 「なんだかついていきたそうにしているからね。異変と言うのもあるが、早苗としては助けてくれたお礼がしたいのだろう」

 

 歩は「そうなの?」と聞くと早苗は「はい!」と元気よく返事をした。

 

 「さなっちは謙虚だね~」

 

 「私達としても助けてくれた恩がある。出来る限り強力するつもりだ、その為にも家の早苗を連れていってくれないか?」

 

 「O~K~♪私ちゃんとしては嬉しい限りだよ!よろしくね、さなっち!」

 

 歩は笑顔で早苗の手を握りながら言うと早苗も笑顔で「はい!よろしくお願いします!」と答えた。

 

 「そうと決まれば早苗、異変解決の為に色々と準備しないとね」

 

 諏訪子がそう言うと早苗は「そうですね!準備していきます」と本殿の方へ急いで向かった。

 ついでに文も飛び上がり「でしたら私も準備を兼ねて戻ります」と言い飛んでいった。

 それになぜか感化されたはたても、急ぐように飛び立ち、椛はため息を付きながら2人を追うように飛んだ。

 一方、にとりは分離やら合体やらの着けた覚えのない機能に頭を悩ませていた。

 

 「わからん...文の言うとおり合体した様子だが...一回持って帰って調べるか...同胞達に運ぶの手伝ってもらうか」

 

 にとりはぶつぶつと呟きながら自身の住みかへと向かった。

 

 「さーて...私ちゃんは集まるまで一服しますかねー」

 

 歩はそう言うとタバコを取り出し煙を吹かした。

 

 「...何か聞きたそうな顔をしているね2柱とも[ふたりとも]?」

 

 歩は不適に笑うと、先ほどまでにこやかにしていた2柱は険しい顔へと代わりその場の空気が一瞬で凍るかのように冷えきった。

 

 「うっわー...殺気すごっ...そんなピリピリしていたせっかくみんながいなくなってお話ができるのに、異変に気付いて駆けつけて来るかもよ?」

 

 「...その心配はない、今私達の周りに人払いの結界をかけてるからしばらくは誰も近寄ってこないだろうから」

 

 「人払いの結界?それだけじゃないっしょ?まるで私ちゃんを逃がさない為に何重にも重ねてるね」

 

 歩はニヤニヤと笑いながらそう言うと諏訪子はニヤリと笑った。しかしその表情と裏腹に冷や汗をかいていた。

 

 「戦闘後でヘロヘロなのに、よくもまぁそこまでするよ...お体に触っちゃうぞ☆」

 

 「こんな事になってるのに随分と余裕だねあゆゆ、この程度簡単に抜け出せるって感じだよね」

 

 「めんどいからやんな~い、それに逃げるつもりは無いし...それよも早くしないと聞く前に2人とも来ちゃうよ?仲良くガールズトークしようか♪」

 

 ふざけた様子の歩に神奈子は「ほざいてろ」と怒りを少し見せ、歩は「おー怖い怖い」とへらへらした。

 

 「高酒も聞いていると思うが、ここ最近、赤い彗星と呼ばれる物が目撃されている」

 

 「あ~、あややが言ってたあれね」

 

 「私達もその存在を知っている。並々ならぬオーラ...未知の力...射命丸が言っていた厄災をもたらすとはよく言ったものだ、全くその通りだと私も思う」

 

 神奈子がそう言うと歩は「ふーん」と、あまり興味が無いような感じを出した。

 

 「だけどその赤い彗星てのはさっき倒したデビルガンダムだったんでしょ?今さらその話しをして何がたいの?」

 

 「脅威であるのは違いはない...だが、あれと赤い彗星の力は全くの別物だ」

 

 「へー...その言い方だと赤い彗星は別にいるって感じだね?どんなのか見てみたいね~」

 

 「あのブンカチョウから出ていた赤い炎...見た目だけではなく雰囲気までが赤い彗星と酷似してる...そして、高酒お前にもな」

 

 「...バレた?流石神様、鋭いね♪」

 

 不利と思われる状況にも関わらず今尚、平然としている歩の態度に2柱は悪感を覚えていた。

 

 (天魔が何故許したのかと思っていたが...なるほど、許し得ざる他なかったと言うわけか...)

 

 「...率直に聞く、お前らの目的はなんだ?」

 

 「観光だって言ったしょ?」

 

 「それだけじゃないだろ?本当の目的はなんだ」

 

 「いやまじで観光だよ、私ちゃんらは幻想郷を全力で楽しむ♪だからね」

 

 歩がそう言うと神奈子はさらに険しい顔をした。

 疑っているのにも関わらず歩の言葉にはどこか信憑性があり、神奈子は観光に対して疑うのをやめた。

 そんな神奈子の様子を見た諏訪子は「私からも一つ」と言い、歩は「えーまだあるの?」とめんどくさ気な態度をとった。

 

 「早くみんなを見つけないと幻想郷が大変な事になっちゃうよ?」

 

 「あーそれそれ、その事なんだよ」

 

 歩はキョトンとした表情で「どゆこと?」と聞いた。

 

 「全員元の世界に帰れば解決するって言ってたけど...ほら、あゆゆ達って反発しあってるみたいな事言ってたじゃん?それだと探しても意味ないじゃないかな...他に方法は無いのかなーて思ってさ」

 

 諏訪子がそう言うと歩はあることを察したのかタバコの火を消し2柱の前に立ちふさがるかのように仁王立ちをした。

 

 「...ケロちゃんが今想像している事は確かに一番効率はいいと思うよ...『幻想郷の住人全員に私ちゃんら5人を見つけ次第、処分する』ってのはね」

 

 不適に笑う歩に合わすように諏訪子は満面な笑みをしながら「あゆゆもそう思うでしょ」と言った。

 

 「あー...だけど私ちゃんはオススメしないかなー」

 

 「え?どうして?あゆゆも一番効率が良いて言ったじゃん?」

 

 「もしそうなったら私ちゃんらは全力で抵抗するから、お互い無事じゃすまないと思うんだよね~」

 

 歩はそう言いながらサングラスを頭の上へとずらし笑顔を見せた。

 しかしその表情は心のそこでは笑ってる様子は無く、非情で冷たく残酷ではあるが怒りとかではなく哀れんだ目をしていた。

 その表情を見て2柱は不気味と恐怖を感じ争う気力を失い、諏訪子は「冗談だよ」と言い、それと同時に結界も解き「お?疑い晴れたぽい?」と呟いた。

 

 「...あー良かった♪私ちゃん争い事とかあまり好きじゃないし、せっかくみんなと仲良くなろうと幻想郷に来たのに、みんなから敵意を向けられたらピエンだからね!」

 

 「あゆゆが妙な事をしなければね」

 

 「あー!まだ疑ってるねケロちゃん!本当に何もしないよ!」

 

 必死に弁明する歩に「わかったわかった」と諏訪子は軽くあしらった。

 馴れ合いをする2人を見て、先ほどまでピリピリしていたとは思えない神奈子だった。

 

 「まぁ何かしたら早苗を通して見ているからな」

 

 「あーそんな感じしたけど、やっぱり?」

 

 神奈子はフッと笑いながら「一応な」と言った。

 

 「抜け目ないというか...いくらなんでも私ちゃんの事疑い過ぎじゃない?」

 

 「仕方ないよ、ぶっちゃけあゆゆ胡散臭いし」

 

 「実はラスボスでした感があるからな」

 

 「嘘マジ!?かなりショックなんだけど!」

 

 そうこうしていると猛スピードで戻ってきた文が到着し、それと同時に早苗もやってきて2人とも口を揃えて「「お待たせしました」」と言った。

 

 「よーし!再確認だけど2人とも準備完了て感じでおk」

 

 歩がそう聞くと早苗が「はい!準備完了です」と答え文も同様に「私も大丈夫です」と答えた。

 

 「歩さん早速行きましょう!」

 

 (何だか文さん、忙しいでる様子...あ!きっと異変解決に張り切っているんだわ!私も頑張らないと)

 

 (あの様子...はたての奴絶対について来ますね急いで行動して一足先にネタと写真を集めをしなければ)

 

 方向性が違うがやる気に満ち溢れてる2人に歩は「2人ともやる気アゲアゲだね」と言いながら2人の背後へ回り込み間に入った。

 

 「確かにあややの言うとおり早速行かないとね♪時間も待ってはくれないし」

 

 そう言いながら歩は2人を囲うように手を伸ばし肩を掴んだ。

 

 「そう言えば聞いていませんが何処に行くのですか?」

 

 文がそう聞くと歩は文側の手で上を指を差し「ん」と言った。

 

 「上?ああ、『天界』ですか?」

 

 天人の住む異界の桃源郷、それが天界である。

 

 「確か『天子さん』がいる所ですよね?」

 

 早苗が言った天子とは、天人くずれの『比那名居 天子』と言い『大地を操る程度の能力』を持つ総領娘である。

 

 「んーそっちもあるけど、最終目的地は違うよ。目指せ!アポロ11号!」

 

 「何ですか、それ?」

 

 「アポロ...は!本当ですか歩さん!?」

 

 何かに気付きあわてふためく早苗に文が「何かご存知なんですか?」と聞いた。

 

 「アポロ11号とは私の世界にある、その...作られた乗り物なのですがある功績を持っていて」

 

 「ほう乗り物ですか...それでその功績とは?」

 

 「人類初の月面着陸...月です!」

 

 「月ですか!つまり歩さんは今から月に向かうと言う事ですね!なるほど!...なるほど?...なるほど!?」

 

 歩の行こうとしている場所が月だとわかった文はその場から逃げようとしたが歩に強く握られているため逃げだす事はできなかった。

 

 「おやおや、そんなに、はしゃいじゃって行きたくて仕方ないのかな~?」

 

 歩はニタニタと笑いながらそう言った。

 そしてその笑顔はあからさまに悪意がある事がわかった。

 

 「絶対わかって言ってますよね!?」

 

 文は「放せっ!いやだー!」と暴れるが歩の力が強かったと思い出し「そうだったチキショウ!!」と嘆いた。

 一方早苗は覚悟を決め腹をくくった。

 

 「一度乗った船を降りるのはナッシング!無限の彼方へさぁ行くぞ!」

 

 歩はそう言いながらサングラスをかけ、方翼を広げもう片方からはまるで炎でできた翼を出し風圧で辺りに土煙がたち歩は2人をかかえ赤い閃光を出しなから勢いよく上空へ飛んでいった。

 その際「お助けぇ!!」と文の悲痛の叫びが聞こえたような気がした2柱だった。

 

 「おぉ本当に赤い彗星じゃん...それよりも本当にあのまま行かせて良かったの?」

 

 「脅威ではあるが敵意がないから大丈夫だろう、それに今の私達では勝てないだろう」

 

 「正直、万全でも勝てる気がしないよ」

 

 「あの炎もだが、もう一つ別の力が気になるな」

 

 神奈子がそう言うと諏訪子は「ああーあれ?」と思い当たるふしがあった。

 

 そんな会話していると、2柱のもとにはたてがやってきて「くっそー一足遅かったか!」と言った。

 

 「お!もう傍らの新聞を出してる烏天狗じゃん」

 

 「だから何でそんな覚え方なんですか!私は、はたてです!」

 

 「どうしたんだ姫海道、早苗達はもう行ったぞ?」

 

 「そうでしたそうでした、文の奴!私が来ることを察して逃げやがったな...直ぐに追い付いてやるんだから!お2人方!行方はわかりますか!」

 

 はたてがそう聞くと諏訪子が上に指を指した。

 

 「上?天界ですね!ありがとうございます!」

 

 はたては3人を追おうとしたが諏訪子に「ああ、ちがうちがう」と止められ「え?上って天界じゃないんですか?」とはたては困惑した。

 

 「確かに通ると言っていたが、目的地は更に上だぞ」

 

 「更に上...ま、まさか?」

 

 察したはたてに諏訪子が「うん、月」と答えを出し「行くの辞めようかな?」と呟いた。

 

 「まぁその方が良いと思うぞ」

 

 「ぐぬぬ...せっかくの特ダネが」

 

 「だったら別の子に聞いたらどう?あゆゆは友達と来たって言ってたから幻想郷の何処かにいるんじゃないかな?」

 

 「そうなんですか!でしたらそうですね!別の方を取材しに行きましょう」

 

 「取材に行くと言うが場所はわかるのか?」

 

 神奈子がそう聞くとはたてはおもむろに自身の携帯を2柱に見せつけ「私にはこれがあるので」とどや顔で言った。

 

 「そうか、念写があったね...あれ最初からこれで探せば良かったんじゃあ?」

 

 「忘れたのかお前?高酒達は反発しあってるかもしれないんだぞ?」

 

 「だけどあれは憶測でしょ?ぶっちゃけ互いが反発してるって未だに信じてないし」

 

 諏訪子がそう言うと神奈子は「確かにそうだが」と意見に賛同し、はたては何も知らないため何が何やらわからず仕舞いだった。

 

 「よくわからないけど、とりあえず物は試し!『高酒 歩さんのご友人』『近く』っと」

 

 はたては携帯にそう打ち込むと、何かが写し出されたのか「ん?」と気難しい顔をした。2柱は興味本位ではたての携帯画面を覗いた。

 そこには山の風景と思わしき場所に大きな穴が写し出され、はたては何が何やらわからなかった。

 

 「旧地獄に繋がる穴?と言うか、ここじゃん!」

 

 「あれ~?おっかし~な...朝は調子良かったのに」

 

 「流石にこんな短距離だったら流石にお互い気づくでしょ?」

 

 「諏訪子...高酒の言っていた反発はあながち合っているかもしれないな」

 

 「ああーなるほどね...あゆゆがこの場にいなくなったから、別の誰かが来たわけね」

 

 「これ...呼び戻した方が良いのでは?」

 

 「いや、仮に呼び戻しても恐らく、その近くに来たその誰かは何らかで遠くに行ってしまうのだろう」

 

 「そうですか...なら何処かに行く前に取材しなければ!」

 

 はたてはそう言うと直ぐ様飛び立ち、穴へと向かった。

 

 「どの烏天狗も行動力は速いねー」

 

 「そうだな...諏訪子お前はどうするんだ?その友人に会いには行かないのか?」

 

 「あー気になると言えば気になるんだけどさ、今日はちょっと疲れたからまた今度かなー」

 

 「そうだなとりあえず今は体を休めるか」

 

 2柱はそう言うと本殿へと戻った。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 「キャアァァァァ!?」

 

 「イヤァァァァァ!!」

 

 「イヤッフゥゥゥゥ!!」

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