オタメイト~幻想浪漫旅行~   作:まぐろ

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十六話「ドキドキ♡海月高校・後編(早苗ルート)」

 「...早苗さんに告白しようと思います」

 

 「おkさなっちね。まぁこんなところで立ち話なんだから登校しながら作戦決めようか」

 

 歩にそう言われて文は登校するために支度しに部屋へ戻った。

 しばらくしてから文は「お待たせしました」と言い支度が完了し「そんじゃ行こうか」と2人は学校へ向かいながら今後の事を話し合う事にした。

 

 「相談するって言っても、この世界のと幻想郷のさなっちはたいして変わらないから好みとか好きなものはわかるっしょ?まぁなんか小生意気感はあるけど」

 

 「そうですね...文斗としての記憶も多少ありますし会話とかには困らないのですが...どうアプローチすればよいのかと」

 

 「そけは心配いらないんじゃない?普段さなっちからアプローチしてくるんだから、それを了承すれば良いと思うし」

 

 「ですが急に了承したら変に思われませんかそれ?」

 

 文はそう言うと歩は白々しい顔をしながら「その時はその時」と言い「真面目に考えてくださいよ!」と怒鳴った。

 そんな言い合いをしている2人を見ていたサグメが「お二人は本当に仲が良いのですね」とニコニコとしながら話しかけ2人に合流した。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 お昼休み...

 文と歩は早苗からのアプローチ狙いで早苗をお昼に誘うとした矢先だった。

 

 「せーんぱい、お昼一緒に食べましょう!」

 

 その目的である本人からやってきた為、2人は「「ナイスタイミング」」と口をそろえた。

 

 「ど、どうしたんですかお二方口をそろえて」

 

 「ちょうど、さなっちと一緒にお昼ごはんを食べようとしてさね」

 

 歩はそう言うと早苗は「そうだったですね」と言った。

 

 「そんなに私に合いたかったんですか?先輩」

 

 早苗はそう言いながら文の方を見ており、文は自身に言っている事だと気がついた。

 

 「そうですね、会いたかったと言えば会いたかったですね(作戦的な意味で)」

 

 「...!?」

 

 早苗は驚いた表情をとり、文は「どうしたんですか?」と聞いた。

 

 「あ、文斗先輩が...変です!?」

 

 早苗の叫びが学校中に鳴り響いた。

 

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 食堂...

 先ほどの事があったからなのか早苗はご飯を食べながら文の事をジーと見つめていた。

 

 「あ、あの...そんなに見つめられたら食べずらいのですが?」

 

 「文斗先輩が変な事を言うからですよ」

 

 頬を赤らめながらプイッとする早苗だった。

 そんな早苗を見て文が「私なんか変な事言いましたか?」と歩に聞き「うん?まぁ...普段に比べたら変かな?」と言った。

 

 「いや、変ですよ!普段ならスルーするのに今回は何故か素直ですし...一昨日から変ですよ!」

 

 早苗がそう言うと文はギクリとなり「そ、それは...」と冷や汗をかいた。

 

 「あーそれね...なんかさー最近見た漫画の影響で私ちゃんらの事をさんづけで読んでるっぽいんだよね...さっきの」

 

 「...そうなんですか?」

 

 「え?ん?」

 

 「さっきのやりとりも漫画の影響なんでしょ~」

 

 歩の表情からは(合わせなさい)と言わないばかりの顔をし、文はそれに気がつき「じ、実は」と歩の言っている事を肯定した。

 すると早苗は、ほっとした表情をするや否やすぐにムスッとした顔をし「心配して損しました」と言った。

 

 「すみません早苗さん、心配させてしまったようで」

 

 「本当ですよ、責任とってくださいよね!」

 

 文は少し焦った表情で「せ、責任ですか?」と言うと、それを見て早苗はニヤリと笑い「そうです」と言った。

 

 「例えば...明日デパートでショッピングに行くので荷物持ちぐらいにはなっていただかないと」

 

 「確かちょうど明日休みでしたね。わかりました明日の午前9時頃にデパートへ集合とかどうでしょう」

 

 「わかりました午前9...!?」

 

 早苗は再び驚いた表情をした。

 

 「文斗先輩が了承した!?」

 

 (なんかデジャブですね)

 

 「本当にどうしたんですか文斗先輩!?普段ならそんな事は言わないのに!」

 

 「たまにはのってあげようかと思いまして...もしかしてさっきのは冗談でしたか?」

 

 文はそう聞くと早苗は頬を赤くなりながら「い、いえ...冗談なんかでは...」と急にもじもじとしだした。

 そんな早苗を見て文は不思議そうに見ていると、早苗は更に赤くなり歩の方に目線を向けた。

 歩の食事が終わった事を確認するや否や早苗は「ちょっといいですか!」と歩の手を掴み、歩の有無を言わせないまま、早苗は歩を連れて走り出した。

 その際に早苗は「明日待ってますから!」と捨て台詞を吐いて2人は何処かへと行った。

 一人取り残された文は「何故あんなに慌てているのでしょうか?」とラブコメ主人公あるあるの鈍感を発動した。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 「どうしましょう歩先輩!?デートの約束をしちゃいました!」

 

 顔を赤くしパニックになってる早苗は歩に明日の事で相談していた。

 

 「普段、押してるのに、押されるには弱いの?」

 

 「だ、だって!初めて了承してくれて、更には初めてのデートなんですから、そうなりますよ!」

 

 早苗赤くなった顔を両手で隠しながらその場をしゃがみながら「あードキドキする」と言い、歩は(あやや、もう告白してもいいんじゃね?)と一瞬思うぐらいだった。

 

 (まさか、さなっちからも相談を受けるとは思わなかったよ)

 

 「私、どうしたら良いのでしょうか?」

 

 「ん~...とりま普段通りでいいんじゃね?」

 

 歩の言葉が適当に聞こえた早苗は疑いの目をしながら「そんなので本当にいいのでしょうか?」と言った。

 

 「変に着飾ったり、装わない方が良いと思うよ?ありのままの早苗が一番の魅力だよ☆文斗もきっとそう思ってるよ」

 

 歩はそう言うと早苗はしばらく間が空き「よし!」と意気込み立ち上がった。

 

 「歩先輩に相談して良かったです。私頑張ります!」

 

 「その行きだよ、さなっち!」

 

 「あ、くれぐれもこの事は文斗先輩に言わないでくださいね!」

 早苗はそう言うと歩は「もちろんだよ」とニコニコ笑いながら言った。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 「__と言うわけなんだ」

 

 (言わない約束したはずなのに速攻破ったぞこの人)

 

 「というか歩さん、私もう告白しても良いような気がするのですが?」

 

 「それ私ちゃんも一瞬思ったけど、さなっちはロマンチックなところがあるから、タイミング間違えたら降られる可能性があるんだよね」

 

 歩はそう言うと文は何となく納得した。

 

 「とりまできる限りアドバイスはするけど、頑張ってねあやや」

 

 「アドバイス?もしかして着いてくるつもりですか?そんな事したらデートの意味がないのでは?」

 

 「大丈夫大丈夫、遠くで様子を伺いながら助言するからさ」

 

 「それこそどうやって助言するんですか?」

 

 (今...あややの心に直接呼びかけています)

 

 「こ、この人直接脳内に...て、どうやってしてるんですか!?」

 

 文はそう聞くと歩は舌を出しながら「試しにやってみたらできちゃった☆」と言った。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 次の日...

 デパート前で白のシャツにうす緑色のスカート姿をした早苗がそわそわしながら文を待っていた。

 しばらくすると文がやって来て早苗が先に来ている事に少し焦り「すみません、待たせましたか?」と聞いた。

 すると早苗は首を横に振り「私も今来たところです」と言った。

 実際は楽しみすぎて1時間ほど早く来てしまっていたのだった。

 文「では、行きましょうか」と言いながらデパートの中へと進み早苗は「は、はい」と文斗に着いていった。

 

 (少し気合い入れてかわいらしい服を着たのですが...文斗先輩何も言ってくれませんね)

 

 早苗は文に気づいてくれてないと思い少しがっかりとした。

 

 (へーいあやや)

 

 (何ですか歩さん?)

 

 (さなっちの姿見て何か気づかない訳?)

 

 歩はそう聞くと文はチラッと早苗の方を向き、服装に気がついた。

 

 「その服かわいいですね早苗さん」

 

 「え?あ...気づいてくれてたんですね」

 

 「あ、えーと...あまりにも似合っていたので、どう表現したら良いのかわからなくて」

 

 文は頬を赤くなりながらそう言い、早苗は「会って直ぐに言うのが普通ですよ」と言った。

 しかしその表情はニコニコと嬉しそうにしていた。

 

 「ところで早苗さんは何を買うんですか?」

 

 「服をいくつか買おうかと思います。あとは...ホビーショップにちょっと」

 

 「ホビーショップ?何でそんな所に?」

 

 そう聞くと早苗は少し恥ずかしそうにし、文は不思議そうにした。

 

 「う、うごく巨大ロボット ヒソウテンソクのプラモデルを買おうと思いまして...」

 

 (ヒソウテンソク?...あ、あれか)

 

 文はニトリが作ったヒソウテンソクの事を思いだし、この世界の早苗もロボ好きなんだなーと改めて実感した。

 

 「へ、変ですよね?女の子がロボットが好きだなんて...」

 

 「そうですか?私はいいと思いますが?」

 

 「嘘ですよ、本当はそんな事思ってないくせに、変な趣味を持った女だって思ってるでしょ」

 

 早苗はプイッと拗ねる様子に文はどうしたものかと思った。

 ふと文は自身が今男になっている事を思いだしあることを思い付いた。

 

 「それを言ったら私なんか少女漫画とかよく読んでいますよ?」

 

 「え!?文斗先輩、少女漫画読むんですか!?」

 

 文の趣味に早苗は驚きを隠せず、そう叫び、公表したのが急に恥ずかしくなった文は恥ずかしがりながら「意外ですよね?」と言った。

 

 「ですから、私は早苗さんが、ロボットがお好きなのは別に変だなんて思いませんよ?」

 

 文はそう言うと早苗はフフッと微笑み「ありがとうございます」と言った。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 そのあと文と早苗は買い物を終え昼食時になったため、何処でランチを食べに行こうとしていた。

 

 「私的にはパスタの気分なのですが、どうでしょうか?」

 

 「いいと思いますよ、私もそういった物が...」

 

 ふと文はあるものに目がつきその場を立ち止まった。

 そんな文に早苗は「どうしたんですか?」と聞き文が見ている先に目線を向けた。

 そこには赤と黄色のグラデーションの綺麗な宝石がはめ込まれた指輪があり、文はそれを見て(なんだか歩さんみたいな宝石だなー)と思て見ていた。

 

 「...文斗先輩?」

 

 「...あ、すみませんよそ見をしていました。ランチに行きましょうか」

 

 文は少し駆け足でそう言い、早苗は「は、はい」と文に着いていった。

 

 (あの宝石...歩先輩っぽい?)

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ランチが終え、ある程度買い物が済んだのか2人はデパートを出て帰る途中だった。

 もちろん荷物持ちである文は大量の荷物を抱え早苗の家の前までたどり着いた。

 早苗に「玄関でいいですよ」と言われたため文はその言葉に甘え大量の荷物を下ろした。

 

 (...疲れた)

 

 妖怪の時だったらたいした重さではないのに、今は人間の姿になっているため、どっと疲れた文は、ふぅとため息を着いた。

 そんな文を見て早苗は「今、お茶出してきますね」と言いリビングへと向かった。

 しばらくすると、早苗は湯気が立ち上る湯飲みを持ちながら「お待たせしました、暑いので気をつけてくださいね」と湯飲みを渡した。

 文は「ありがとうございます」と言い立ち上る湯気を息で吹き掛けながら冷まし湯飲みを口にした。

 吹き掛けたのにも関わらず思った以上に熱かったのか、文は「熱っ」と湯飲みから口を放し、それを見て早苗は「もう言ったそばから」とため息をついた。

 

 「いやー思った以上に熱くて、びっくりしてしまって」

 

 「全く...焦らなくてもお茶は逃げませんよ」

 

 「「...」」

 

 「「...ふふ」」

 

 2人は普段しない、やり取りに思わず吹き出してしまった。

 まるでそれは...

 

 「夫婦...みたいですね」

 

 文はそうボソッと呟くと早苗はドキッとなり、少し頬を赤くなった。

 

 その様子を見て文は(今だ)と思い、そして...

 

 「早苗さん...私と付き合ってください」

 

 文はそう言うと早苗は口を両手で塞ぎ涙目になった。

 それを見て文は慌て「ご、ごめんなさい!悲しませるつもりは」と早苗を宥めようとした。

 しかし早苗は首を横に振り声を震わせながら「ち、違います...悲しくて泣いてる訳では無いです」と言った。

 文は「でしたらどうして?」と聞くと早苗は涙を拭い「嬉しくて」と言った。

 

 「それって...じゃあ」

 

 「はい、私でよけr」

 

 早苗は返事をしようとした、しかし早苗はそれを止めた。

 

 「私にはあの指輪は似合わない...」

 

 「ど、どうされましたか?」

 

 文はそう聞くと突然、早苗は立ち上がり「お茶を飲んだら帰ってください」と言いながら部屋の奥へ向かおうとした。

 

 「いやあの、返事は!?」

 

 文はそう言うと早苗は立ち止まり振り向いた。

 その時の早苗は先ほどの嬉し涙と打って代わり悲しみに満ちた表情をしており、文はさらにわからなくなった。

 

 「長い事見てきたからわかります...文斗先輩は、本当は私の事、好きでは無いのを」

 

 早苗は涙を流しながらそう言った。

 その時の文はその言葉と涙の意味を理解できなかった。

 そして文の視界は暗くなり、その瞬間文は自身がフラれた事に気がつき...ブラックアウトした。

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