オタメイト~幻想浪漫旅行~   作:まぐろ

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二十二話「迷いの竹林・前編」

 「っ...間違いありません...これは世界の侵食です」

 

 におはそう言うと輝夜は「やっぱり」と言った。

 

 「んだよそれ?これはお前がやったんじゃないのかよ」

 

 妹紅は輝夜を指差して言うと、輝夜はため息をつき「この馬鹿はほっときましょ」と言い、妹紅はイラッとした。

 

 「おい待て!状況がわからん、説明しろ」

 

 「にお、この馬鹿にもわかるように説明してちょうだい」

 

 妹紅は「んだとごら!!」と飛び付きそうになったが、「説明しますから、落ち着いてください!!」とにおは必死に止めた。

 少女説明中...

 

 「状況はわかった、とりあえずどこかに潜んでいるボスみたいな奴を倒せばいいんだな!」

 

 妹紅は手から炎を出した、輝夜は嫌な予感がして「まさかここいら全部吹き飛ばそうとしてるんじゃないでしょうね?」と聞くと「手っ取り早くていいだろ」と答えた。

 すると輝夜は妹紅の頭をしばいた。

 

 「なにするんだてめえ!」

 

 「本当に脳筋ね貴女って、そんな事しても無駄に決まってるでしょ!」

 

 「やってみないとわかn」

 

 「にお、貴女の意見聞きたいわ」

 

 無視する輝夜に「てめえゴラァ!!」と妹紅はぶちギレ、うどんげがそれを止めた。

 

 「この荒野を見て何の世界が侵食していると思う?」

 

 におは荒野の景色と道路を見ながら考えた。

 

 「そうですね...該当するのが多くて、どれがどれやらわからないですけど、強いて言うなら『レースの世界』ですかね」

 

 「レースの世界?それってどう言う世界なの?」

 

 「いわゆる競争し合う世界ですね。徒競走とかリレーとか、この感じだt」

 

 「ならさっさとレースとやらをして早く解決しようぜ」

 

 「ちょっと妹紅まだ話しのと...あら?」

 

 すると輝夜は何かに気がついたのかニコッと笑い「来てくれるとわかっていたわ...」と呟いた。

 輝夜の目線はにお達ではなく別の誰かを見ているようで、におは輝夜が見ている方に目線を向けた。

 するとそこには永琳、咲夜、慧音、てゐの4人がいた。

 

 「姫様...勝手な行動をされては困ります、それにうどんげ、貴女がついておきながら何で止めなかったの?」

 

 あからさまに怒ってる永琳の様子にうどんげは「えぇぇ!?」と驚愕した。

 

 「姫様、許可はとったて言ってませんでした!?」

 

 「うーん...てゐに伝えるように言ったんだけど、ちょっと先走っちゃったかしら☆」

 

 「それは許可を得たなんて言いませんよ!」

 

 「うどんげ...あとでお仕置きね」

 

 うどんげは「ぴえっ!?」と悲鳴を出し顔を青ざめた。

 

 「妹紅、ここにいたのか」

 

 「慧音じゃないか、私に用でもあったのか?」

 

 「ああ、そうだったのだが、どうやらその必要はなそうだな」

 

 「...侵食の事か、それならこいつから聞いたよ」

 

 妹紅はにおを見つめながらそう言い、慧音は「なるほどな」と納得した。

 

 「にお、体調は大丈夫なの?」

 

 咲夜はにおの事を気遣い、におは「丈夫です」とニコッと笑った。

 

 「ごめんなさい咲夜さん、心配をおかけして」

 

 「気にしなくていいわ...それより、これ」

 

 咲夜は荒野の方を見つめた。

 

 「侵食ね...解決策はあるの、にお?」

 

 咲夜はそう聞くと「今丁度その話をしているところよ」と輝夜が言った。

 

 「どうやらこの世界は競争をしたら解決するらしいけど...話しの途中でね。にお続きお願い」

 

 「はい...この感じだと何か乗り物とかで競争すると思います」

 

 「乗り物...もしかして、あれの事?」

 

 輝夜は車が3台とバイクが1台、計4台並んだ車庫のような場所を指さした。

 

 「そうです、それです!」

 

 におがそう言うと咲夜が「なら決まりね」と言い早速乗ろうとした。

 

 「あれ?咲夜さん運転の仕方知ってるのですか?」

 

 におはそう聞くと咲夜はハッとなった。

 

 「確かにそれもそうだわ...だけど何でかわからないけど『操縦の仕方がわかるのよ』」

 

 咲夜に続き他の全員も頷いた。

 

 (これも侵食の影響なのかな?)

 

 「というよりレースはするとしても乗り物は4台しかない...人選は慎重に選んだ方がいいんじゃないのか?何が起こるかわからない訳だから」

 

 慧音はそう言うと全員は納得した。

 

 「僕は参加させてください、何か起きた場合、僕なら対象する方法がわかりますから」

 

 「その意見は賛成ね...でしたら私は、におのサポートにまわるわ」

 

 咲夜はそう言うとにおは「助かります」と喜んだ。

 におと咲夜はバイクに乗りこんだ。

 

 「となると残りは3台だな」

 

 すると妹紅が「ここは私の出番だな」と意気揚々とするが輝夜「何勝手に決めてるのよこの馬鹿は?」と煽り口調で言った。

 

 「んあ?敵とかが表れた時の対象さ、この中で私が一番火力があるんだからさ」

 

 「あんなちんけな炎が何の役にたつのよ、私の弾幕の方が良いに決まってるじゃん自意識過剰乙」

 

 「はっ!あんなへなちょこ弾幕が何の役にたつんだよw」

 

 「その弾幕で断末魔をあげてた奴が何か言ってるわww」

 

 「てめえも私の炎に無様に燃えてたじゃねーかよ、ちんけな炎にやられた気分はどうですかww」

 

 「あ?ぶっ○すわよ」

 

 「上等だごら!返り討ちにしてくれる!」

 

 輝夜と妹紅は弾幕ごっこをし始めようとした。

 すると永琳が輝夜をアームロックを決め、慧音が妹紅の頭に頭突きを炸裂させた。

 

 「」←頭突きで死亡

 

 「痛い痛い痛い痛い、痛いって永琳!!ギブギブギブギブ」

 

 「こんな時に」

 

 「ケンカするな」

 

 「わかったわかったからしません!ケンカしませんから!」

 

 輝夜は必死に弁明をした。

 しばらくしたら永琳は解放し、輝夜は「た、助かったわ」と呟いた。

 

 「というより...姫様はレースに参加してはなりません」

 

 「ど、どうしてよ!」

 

 「危険だからですよ、何が起きるがわかりませんから」

 

 「そんな事言ってる場合じゃないと思うのだけど...幻想郷の危機よ?」

 

 「そう言っておきながら本音は貴女自身が楽しみたいからでしょ?」

 

 永琳はそう言うと輝夜は舌をだし「てへぺろ☆」と言った。

 

 「だと思ったわ...うどんげ、貴女がやりなさい」

 

 「わ、私がですか!?」

 

 「それとてゐ、貴女はうどんげのサポートをしなさい」

 

 「え~私もするのかい?」

 

 あからさまに嫌な顔をする2人に永琳は「実験とレース、どっちがしたい?」と聞くと2人は「「やります!」」と即答した。

 

 「2人で参加するならこれが丁度いいんじゃないかい」

 

 てゐは2人乗りの車を指さし言うと、うどんげは「そうね」と納得した。

 

 「...私も乗りたいんだけど」

 

 「駄目です」

 

 輝夜は頬を膨らませ拗ねた。

 いつの間にかリザレクションしていた妹紅が三角形の車に乗りながら「ザマァ輝夜w」と煽り、輝夜はぶちギレ寸前だったが、永琳がジーと見つめ、輝夜は怒りを抑えた。

 

 「うどんげ、因幡!これはレースなんだから絶対に1位をとりなさい!私の...いや永遠亭に名に懸けて!」

 

 すると輝夜はうどんげ達が選んだ車の頭先に自身を型どった黄金の象を設置した。

 

 「これは『私の分身』今日からこの車は『輝夜号』よ!」

 

 うどんげは「は、はぁ」と呆れた様子だった。

 

 「妹紅がやるなら私はサポートにまわろう」

 

 慧音はそう言うが妹紅は「慧音は参加するな」と言い慧音は「どうしてだ」と聞いた。

 

 「永琳と同じ意見だからだ、何が起きるかわからないからだ」

 

 「それなら妹紅だって同じ事が言えるだろ」

 

 「私は不老不死だから心配するな、それに私が乗ってる奴はどうやら1人用だからな」

 

 それでも心配な慧音は「そうだとしてもだ!」と言うが妹紅は慧音に近づきおでこを合わせ「大丈夫だって私を信じろ」と言い、慧音は赤面しながら「わかった」と答えた。

 

 「ちょいちょい、こんな時にいちゃついてんじゃないわよ!」

 

 におは「キマシタワー」と発し、後ろにいた咲夜は困惑した。

 

 「となると残り1台...あれ人数的にこれは永琳が参加するの?」

 

 輝夜はそう聞くと永琳は「いえ、私は姫様が勝手な行動しないように監視しないといけないので」と言った。

 

 「ん?それだとレースは成立しないじゃないの?誰が残りの1台を操縦するのよ」

 

 「ここに来る途中で『頼もしい方』がいたので」

 

 うどんげが「頼もしい方、誰ですか?」と聞くと永琳はニコッと笑い「いずれわかるわ」と言った...うどんげは何故か寒気がした。

 

 「あ、姫様は着いてきてくださいね、私が交渉しているうちに勝手に初められたら困りますので」

 

 輝夜は舌打ちを鳴らした。

 

 「その間皆さんはレースの準備をしていてください」

 

 永琳はそう言いながら輝夜を連れて交渉しに向かった。

 そんな永琳と輝夜を慧音は見つめていると妹紅が「どうした慧音?」と聞いた。

 

 「いや...何でもない」

 

 ...少女待機中

 

 「師匠、遅いな」

 

 「交渉に手間取ってるんじゃないのか?」

 

 「というより、頼もしい方って誰の事かしr」

 

 「それは私の事ようどんちゃん♪」

 

 突然背後から聞いた事のある声をかけられた、うどんげは耳がシワシワとなり、ゆっくりと声のする方に振り向いた。

 そこには金髪で、ウェーブのかかった長髪。服装の襟部分はチャイナドレス、帯や半臂っぽい部分は漢服を来た少女が不適な笑みをしながらうどんげを間近で見つめていた。

 少女の名前は『純狐[じゅんこ]』と言い、以前月の都を侵略していた。

 その影響は幻想郷も巻き込み異変となり、うどんげはその異変解決へと赴き解決へと導いた。

 その際、純狐はうどんげの事を気に入り最近は追っかけ[ストーカー]をしている。

 

 「...じゅ、純狐さん?いらっしゃってたのですね」

 

 「いらっしゃったですねなんて...人里にいた時からわかってたでしょ?」

 

 純狐はうどんげの頬をつつきながら「もう~イケズな子」と言いながらニコニコと笑った。

 

 「だけどそんなうどんちゃんも好きよ」

 

 そう言うと純狐は残った車のもとへ向かった。

 うどんげはさらに耳がシワシワとなった。

 

 「これは頼りになるわね。流石は永琳ね」

 

 輝夜はそう言うと永琳は「お褒めの言葉ありがとうございます」と言った。

 そんな2人にうどんげは歩みより永琳が「どうかした、うどんげ?」と言った。

 

 「師匠!!なんで純狐さんを連れて来たんですか!」

 

 輝夜はニコニコとしながら「頼もしくていいじゃない」と言うと、うどんげは「そうではなく!」と言った。

 

 「というよりどうやって協力を得たんですか」

 

 「レースで1位になったら、貴女1日を好きにしていいわって言ったら協力してくれるって」

 

 「何て事してくれたんですか!!嫌ですよ私は!」

 

 「嫌なら貴女が1位になればいいじゃない」

 

 うどんげはなんとしてでも1位にならなければと決意した。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 レースするメンバーが揃ったことでスタートラインのような場所に集また。

 

 「さぁ始まりました第1回迷いの竹林レースの開催されました!」

 

 ((((な、なんか始まった!?))))

 

 マイクを持ち実況のような事を初める輝夜に全員が困惑した。

 

 「実況は私、輝夜ちゃんと解説には永琳がお送りするわ!」

 

 輝夜は「今日はよろしくお願いします」と会釈をすると永琳も会釈をして「よろしくお願いします」と、のりだして更に困惑した。

 

 「今回は更に特別ゲストとして寺子屋の教師、慧音先生をお呼びしています、慧音先生、よろしくお願いします」

 

 慧音は戸惑いながらも「よ、よろしく」と答えた。

 

 「さぁ今回の顔ぶれは実に豪華ですね慧音先生」

 

 「今回の、て初めてだろこれ」

 

 「永琳はどのチームを注目してるのかしら?」

 

 「やっぱり、におと咲夜チームですね。世界の侵食を理解している、におが鍵となるでしょう、どのような事をしてくれるのか楽しみですね」

 

 永琳の言葉に、におは目を輝かせながら「僕の事、期待されてる!」と嬉しそうにしていると、咲夜に「ヨカッタワネー」と棒読みで褒めた。

 

 「なるほど、私としては永遠亭チームに頑張って欲しいですね、永遠亭の名を背負っている以上、無様な敗北は許されないでしょう」

 

 圧をかける輝夜に、うどんげとてゐは((帰りたい))と思った。

 

 「それは大丈夫でしょう、何やらうどんげはやる気に満ち溢れている様子なので、素晴らしい活躍をしてくれるでしょう」

 

 永琳はニヤニヤしながそう言い、うどんげは「確信犯め」と小声で呟いた。

 

 「慧音先生はどのチームに注目していますか?」

 

 「え?あ、ああ、そうだな私としては妹紅に頑張って欲しいところだな」

 

 「妹紅は雑魚だから速リタイアでしょw」

 

 輝夜がそう言うと妹紅は「レースが終わったら絶対ぶっ○してやる」と叫び喧嘩が勃発しそうになり慧音は慌てて「話しは戻るぞ」と言った。

 

 「私は助っ人として参加してくれた純狐さんの事が気になるな、彼女は言わばダークホースみたいな存在だからな」

 

 「なるほど...このレースの勝敗を掻き乱すでしょう」

 

 全員の紹介が終えたあたりで、にお達はスタートラインの前に移動した。

 すると何処からともなく雲に乗った亀のような生き物が飛んできた。

 

 「おっと!何やら、よくわからない生き物が飛んできたぞ~あれは妖怪かしら!」

 

 それを見て妹紅が「なんだこいつ、敵か!?」と炎を出し構えると、咲夜はナイフ、うどんげは手を銃に見立てて構えた。

 

 「待ってください、あれは敵じゃありません」

 

 「ああ?どう見ても敵だろあれ」

 

 「あれは『ジュゲム』と言いましてレース開始の合図をしてくれたりする子で攻撃とかはしないです」

 

 するとジュゲムは信号機のような物を取り出し、赤いランプを一つ点灯させた。

 

 「どうやらあのジュゲムて言うのは、ああやって合図を出すみたいね」

 

 「どのタイミングで始まるかと思っていたけど、こんな感じなのね」

 

 「というよりあの亀がジュゲムっていうのはわかるけど、雲みたい物はなんて名前かしら?」

 

 「あれも込みでジュゲムでは?」

 

 何故かジュゲムで盛り上がる輝夜と永琳を横目に慧音は苦笑いした。

 その間に赤ランプは2つ目が点灯していた。

 

 「青く光ったらスタートの合図です」

 

 におがそう言ってる内に赤ランプは3つ目も点灯し、全員は構えた。

 

 「パオン!」とラッパー音がなるとタイミングで全員は発進させた。

 「合図とともにレースは開催されました!みんな速い速い!その中で一番速いのh」

 

 「悪いな...ぶっちぎってやるぜ!」

 

 全員を置き去りにして爆速で走る妹紅に輝夜は舌打ちを鳴らした。

 

 「最高だぜ、私の『フェニックスカー』このスピードたまらないぜ!」

 

 妹紅が乗ってる車に名前を着けている事にたいして誰もつっこまないよしている中、におは「愛着沸いて名前つけるタイプなんだー、ギャップ萌えですな」とデュフり初め後ろにいた咲夜は少しドン引きした。

 そんな事しているうちにカーブへと差し掛かり、全員は曲がる準備をした。

 

 ここで余談だけど、妹紅の乗っているフェニックスカーは『ドラッグマシーン』と言い...

 

 ドラッグマシーンはね...曲がれないのよ

 

 ドゴォォォォン!!

 

 妹紅はカーブできず見えない壁にぶち当たり爆発した。

 

 「妹紅が死んだ!?」

 

 「この人でなし!」

 

 慧音は「妹紅ぉぉ!?」と悲鳴をあげ、慌てて妹紅のもとへ向かった。

 爆発した妹紅に、におは救助に向かおうとした。

 

 「あーわざわざ助けにいかなくていいわよ、どうせ直ぐに復活するんだから」

 

 「で、ですが...」

 

 「にお、今回は輝夜の言うとおり助けにいかなくていいと思うわ」

 

 咲夜に言いくるめられた、におは渋々と了承した。

 にお達は燃え盛るフェニックスカーを横目に角を曲がった。

 

 「さぁもんぺの妖怪は置いといて、全員順調よく走ってるわね」

 

 「このまま何もなければいいのですがね」

 

 「永琳...それはフラグって言うのよ」

 

 にお達は難なく荒野のコースを走りスタートラインが見えだし、うどんげが「これで終わり?」とあまりにもあっけないと感じたのか、そう呟いた。

 

 「フラグは立ったのに、何も起きないわねー」

 

 「...別によいではありませんか、何事もなく」

 

 輝夜は「つまんないわね」とボソッと呟いた。

 一方、うどんげの発言にたいしてにおが「いえ、まだです」と言うと咲夜は「どういう事?」と聞いた。

 

 「このレースは3週しないといけないので」

 

 「まぁこの調子なら大丈夫でしょう」

 

 3組はそのまま何事もなく1ラップめが終わろとした...

 その瞬間、先ほどまで荒野だった世界が瞬く間に灰色の岩でできた道と真っ赤な溶岩で出来た世界にかわり、にお達は困惑した。

 一方、輝夜と永琳も最初は困惑していたが、直ぐ様輝夜が目を輝かし「やっぱりフラグは回収されるのよ!」と言い、永琳は呆れた表情で「楽しそうですね」と言った。

 

 「にお!?世界が変わったのだけど」

 

 「そう簡単にはクリアさせるつもりはないって事ですよ」

 

 溶岩の熱気は凄まじく、てゐが「暑くて死んじゃいそうだよ」と呟いた。

 

 「確かに、暑いわね...万が一溶岩にでも落ちたりしたら命の保証は無いわね」

 

 うどんげはそう言うと、てゐは唾を飲み込んだ。

 すると純狐がうどんげのもとへ幅寄せし「大丈夫、うどんちゃん?」と心配した。

 うどんげは純狐が近づいてきた事に耳がシワシワになった。

 

 「アー...大丈夫デス、ゴ心配ナサラズ」

 

 「それでも私は心配なのよ?無理せず辞退すればいいじゃない」

 

 (辞退したら純狐さん1位なる確率があるから、できないんですよ!)

 

 純狐が1位になれば、うどんげは1日好きにされるため、なんとしてでもうどんげは勝つことに執着していた。

 

 「...仕方ないわね」

 

 純狐がそう呟いた瞬間、暑いはずのこの場であるにも関わらず、寒気を感じた。

 うどんげはゆっくりと純狐の方に目線を向けると、純狐は人差し指を出し、うどんげが乗っている車に向けてレーザーを放とうとした。

 うどんげは即座に反応して、車を加速させ回避した。

 

 「おっと!永遠亭チームと純狐が何やら不穏な事になっているわね!」

 

 「何があっても1位になるという意思が見られるわね」

 

 呑気に実況をする輝夜と永琳にたいして、てゐはパニック状態になり、うどんげは「な、何するですか純狐さん!?」と大声を発した。

 

 「駄目じゃないよけたら...動いたら、うどんちゃんに当たるかもしれないのに」

 

 純狐はそう言うと再びレーザーを出し、うどんげの車を破壊しようとした。

 うどんげは悲鳴をあげながらレーザーを避け続けた。

 その様子に気がついた、におは助けに向かおう考えた。

 しかし純狐のレーザーはにお達も襲い、それどころではなくなった。

 

 「貴女はレースに集中しなさい、私が弾幕で防いでるから」

 

 咲夜はナイフや斬撃等を駆使して、純狐のレーザーに専念した。

 永遠亭チームはレーザーをジグザグに躱し続けた。

 その最にレーザーは至るところに飛び交い咲夜は苦戦を強いられた。

 

 「うどんげ!あっちこっち動き回らないでよ!こっちにも攻撃が来るじゃない」

 

 「仕方ないじゃない!受けてしまうんだから!」

 

 「だからって二次災害の事も考えなさいよ!」

 

 「そんなの知るか!こちとら1位にならないと命の危機なんだよ!」

 

 言い合いをする2人に、におとてゐは「「今は言い争ってる場合じゃない!」」と叱ると2人はしゅんっとした。

 その瞬間レーザーが2人の間を通り目の前が爆発した。

 爆発の衝撃は凄まじく、永遠亭チームは車体が揺れてスリップし溶岩ギリギリに止まった。

 一方におと咲夜はバイク事吹き飛ばされ溶岩が目の前に迫った。

 

 「なんと!?におチームが純狐の攻撃で吹き飛ばされ危険な状況に!?」

 

 「このままだと、にお達は溶岩に落ちてしまう、非常に不味い状況ですね」

 

 「にお、咲夜!?」

 

 うどんげはにお達を心配したが、純狐がまだ追って来てくる事に気がつきためらいながらも車を発進させレースを続行した...まぁ純狐が怖くて逃げたのが大元の理由ではあるだろうけどw

 におはこのままだと不味いと感じイラストレーションを使用しおうとペンを出した。

 

 (ふーん...あれがにおのバーチャルスキルのようね、どんなものか見物ね)

 

 「...」

 

 輝夜はにおのイラストレーションがどんなものか期待の眼差しを向けていた。

 

 「っ...」

 

 しかしにおはイラストレーションを使うのをためらい、使用するのをやめた。

 

 「ライト・レッグウェポン、鎖界【アンカー・ネット】」

 

 におの右足からアンカーが飛び出し道路にめり込ました。

 

 「ライト・レッグウェポン、リターン!」

 

 におはアンカーを引き戻すようにする事でコースに戻る事ができ、純狐チームと永遠亭チームを追った。

 

 「...なーんだ、バーチャルスキル使わないだ、ツマンナイの」

 

 におがイラストレーションを使わなかった事にがっかりする輝夜だった。

 

 「はぁ、なんとかなりました!」

 

 「間一髪だったわねにお」

 

 危機一髪だった事に安堵するにおチームだった。

 

 「だけど、あれをどうにかしない事には事態はよくならないわね」

 

 におは咲夜に同意すると、再びアンカーを出し純狐の乗っている車に穴を空け引っかけた。

 

 「純狐さんには悪いですが再起不能[リタイア]になってもらいます」

 

 すると純狐はにおの方を振り向き目を見開きながら「私の邪魔をするつもり?」と呟きレーザーをにお達に向けて放った。

 におは車に繋げながらもレーザーを回避しつづけ、しびれを切らした純狐はレーザーだけではなく弾幕も飛ばした。

 弾幕は咲夜も同様に出し何とか相殺させた。

 

 「私の邪魔をするな!」

 

 純狐がスペルカードを取り出し、にお達を完全に潰そうとした瞬間、におが「今です!」と言った。

 純狐は嫌な予感がして前を見た瞬間「バンッ」と銃声の音がなり、自身の乗っている車のタイヤが破裂した。

 

 (まさか、私がうどんちゃんから目をそらす為にあんな事を!?)

 

 ハンドルがきかなくなり、そのまま壁へと激突した。

 

 「なんと!におチームと永遠亭チームの協力プレイにより純狐を撃破に成功したわ!」

 

 「殺されるかもしれないにも行動した勇気と、その状況を理解した勘の鋭さ、称賛にあたいするわ」

 

 永琳が2チームを称えた。

 

 「いや~それほどでも~まぁ私にかかれば?この程度朝飯前ですけど?」

 

 「うどんげ、調子に乗った罰で後でお仕置きよ」

 

 永琳がそう言うとうどんげは「えぇ!?」と不服に思った。

 それと同時に2ラップ目も終わり最後の一周になった...

 その瞬間再び背景は代わり、そこはまるで宇宙空間のようになり、にお達が走っている道は虹色の光のような物に変わっていた。

 

 「さぁこれが最終極点となりました!果たしてどちらが勝つのでしょうか!」

 

 輝夜は興奮しながら実況をした。

 

 「これがラスト...先ほどまでは協力してましたが、ここからは勝負...どちらが先にゴールするか!」

 

 うどんげはそう意気込むと、におフフッと笑い「望むところです」と答えた。

 虹色の道はカーブ等が多数あり、操作に慣れていないうどんげは苦戦を強いられていた。

 一方におは運転やこのコースの事をよく知っているため、難なくこなしていた。

 

 「どうした永遠亭チーム!?先ほどまで順調だったのに、におチームに負けている!」

 

 「無理も無いですね、うどんげは慣れていないもり、一方におは熟知しているといますからね」

 

 「このままじゃ、永遠亭チームが敗北するわ、果たして打開できるか!」

 

 「ぐぬぬ...流石はにお、全然追い越せない...このままだと」

 

 2チームの間は大きく広がり、におと咲夜はゴールが見え勝利を確信した。

 

 その瞬間だった...

 

 におチームの進路に突如、青みがかかった岩にトゲが生えた目と口が着いた物が降ってきた。

 

 (え、何で『ドッスン』が急に!?)

 

 突然の事に、におは回避しようとハンドルを回したが、その際にバラスを崩してしまい「ガシャン」と音をたて転倒した。

 

 「何と!突然の『ドッスン』に、におチームは転倒!」

 

 転倒した、にお達にうどんげは心配した。

 

 「レースにはアクシデントがつきものよ!そのままゴールしちゃいなさい!」

 

 輝夜にそう言われて、うどんげはドッスンに警戒しながらもゴールに向かった。

 ドッスンは降ってくる事は無く、うどんげはそのままゴールした。

 ゴールした瞬間「ピューン」と音が鳴り色鮮やかな紙吹雪が舞った。

 

 「や、やったー!1位になれた!」

 

 ゴール出来た事に激しく喜ぶうどんげに永琳は歩よった。

 

 「やりました師匠!」

 

 うどんげは誉めてもらおうとそう言ったが「まぁまぁのできねよく頑張ったわ」と言われ、うどんげは激しく喜んだ。

 一方、あと1歩だった、におチームは2位でゴールし「あと少しだったのに」とにおは悔しがった。

 そんなにおに輝夜は近づき「惜しいかったわね」と慰められた。

 

 「だけどこれで、不具合は修正され...る?」

 

 レースの世界が無くなると思ったにおだったが、いくら待てど元の竹林に戻る事はなく、におと咲夜は何が何やらわからず仕舞いだった。

 

 「どういう事?レースをしたら無くなるんじゃないの?」

 

 「そ、そのはず何ですけど...一体どうして」

 

 困惑する2人に輝夜が「クリア条件が違うのかしら?」と言うが、におは「そんなはずは」と納得いかない様子だった。

 におは何故解決しないのか深く考えた。

 

 (何かがおかしい...紅魔館の時はクリアしたら不具合は修正された...そう言えば、1週目の時はギミックとか何もなかったのに3週目の時、突然ドッスンが現れたのもなんて言うか...)

 

 におは3週目の時に起きた出来事に違和感を感じていた。

 まるであのドッスンは『におチームを1位にさせたくない』かのように...

 

 その瞬間、におはある事を思い出した。

 

 [何と!突然の『ドッスン』に、におチームは転倒!]

 

 「輝夜さん...」

 

 「ん、何かしら?」

 

 「僕達の進路を妨害したドッスンて言うの...『何で知ってるんですか?』」

 

 におがそう言うと咲夜もハッとなり輝夜にたいして不気味さを感じた。

 におに問われたにも関わらず輝夜は黙りこんでいた。

 

 「ここに来た時、輝夜さんはこのレースの世界について何も知らなかった様子でした...あと合図を送るジュゲムの事も」

 

 「...」

 

 「輝夜さん...何か知っていますよね?」

 

 におはそう聞くと輝夜は「あ~あ、ボロが出ちゃったか~」と言った。

 それを聞いてにおと咲夜は輝夜にたいして警戒し、嫌な予感がした。

 

 「もしかしてですけど、このレースの世界を発生させたのもって...」

 

 におがそう聞くと、輝夜はニヤリと笑った。

 

 「貴女のような勘の良い子は好きよ...その通り、この『マリオカートの世界』を発生させたのは私」

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