オタメイト~幻想浪漫旅行~   作:まぐろ

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二十六話「命蓮寺・前編」

 「朝見ている人はGOOD MORNING!昼見ている人はGOOD AFTERNOON!夜見ている人はGOOD NIGHT!オタメイト、メンバー5ポンコツディーラーこと、虹村 鮪麗だよ~現在、鮪麗と霊夢は人里にある月のうさぎが作る団子屋『清蘭屋』と『鈴瑚屋』にやってきたよ!ここの団子前から気になっていたんだよね!それじゃあさっそくいただきま~す!」

 

 「あんたよくそんな状態でそんだけの量を食べれるわね」

 

 そんな状態?ああ、もしかして今鮪麗の顔がぼこぼこに腫れているから心配をしているだね!

 

 何故鮪麗の顔が腫れているのかと言うとクッパを倒した後、慧音、小鈴、霊夢の3人に顔をビンタされたからである。

 

 「お母さん、あんぱんマンがいる~」

 

 「あれはあんぱんマンじゃありません、あれは頭の大きな妖怪よ」

 

 あられもない罵声が鮪麗を襲いかかる。

 

 鮪麗は涙ぐんだ。

 

 「まぁ気にする必要はない!顔がパンパンになっても鮪麗はお団子を食べれる元気はあるよ!」

 

 「そっちじゃないわよ!私が言いたいのは食べる暇があるなら捜索しなさいよって言ってるのよ」

 

 団子を頬張りながら「ああ、そっちね」と呑気な態度をとる鮪麗に霊夢は「やる気あんのか!」と怒った。

 

 「いや~やる気はあるんだけどね?現時点で探しても無意味なんだよ」

 

 「どういう意味よ?」

 

 「ほら~今幻想郷は世界の侵食を受けているでしょ?それに加えて時空間も歪んでいるみたいなんだよ『無縁塚』みたいに」

 

 「...ちょっと待ちなさいよ、もしかしてだけど時空間が歪んでいるせいで貴女達は出会えないって言うんじゃないでしょうね?」

 

 正解した霊夢に「大正解~」とクラッカーを鳴らした。

 

 「なんか互いに反発しあってるんだよね~現に『におと咲夜が人里で小鈴と接触してた』みたいだし」

 

 「はぁ!?ちょっと何でそんな重大な事を黙っているのよ!」

 

 霊夢は忙しいで小鈴と別れたところに戻ろうとした。

 

 「ちょいちょいちょい、今さら向かっても遅いよ?既に、にお達はいないんだから」

 

 「何であんたはさっきから呑気なのよ、だいたいどうして他の奴の行動を知ってるわけ?」

 

 「何を隠そう今までのストーリー全26話の地の文を語っていたのは鮪麗なんだから!」

 

 「意味がわからないわよ...まさかだけど他の奴らが今何処にいるとかも?」

 

 「えっと...時系列で言うなら歩は天界で咲は旧地獄から出てきて冥界に向かう道中、におは守矢神社に着いたところ、旗八は魔法の森でのびてる感じかな?」

 

 霊夢は「そこまでわかってるなら何で行動しないのよ!」と突っ込もうとしたがやめた。

 

 (いくら馬鹿なこいつでも行動しないなんておかしいわね...それだけ時空間の歪みで会える事ができないって訳ね)

 

 流石は霊夢、勘が鋭いね~...馬鹿は余計と思うけど。

 しばらくすると霊夢は「よし」と言うと封魔針を取り出し鮪麗の額にめがけて降りかざs

 

 「ちょっと待ってぇぇ!?」

 

 残り数ミリのところで針を握る霊夢の手を鮪麗は両手で止めた。

 

 間一髪即死は間逃r、あ、痛、痛!?かすかに刺さって額から血が流れてるんですけど!

 

 「な、何故こんな事をッ?」

 

 「捜索が無理なら1人1人片付けるのが手っ取り早いと結論が着いたからよ」

 

 「そんな!?さっきまで捜索を手伝ってくれるって言ってくれたじゃないですか!」

 

 「めんd...不可能とわかったからよ」

 

 「めんどいって言った!今めんどいって言いかけたよね!」

 

 「るっさいわね!おとなしくしないと楽に逝けないわよ!」

 

 「抵抗するに決まってるだろうがァ!というかこのやり取り1話と2話で何回もやってるから!もう天丼はいいから!」

 

 攻防の末、鮪麗と霊夢は息を切らし疲れはてた。

 

 「と、というか...完全に...詰んでるわけじゃないよ」

 

 「...どういう事よ?」

 

 「時空間が安定している場所なら合うことができるだよ、ただ現状の幻想郷は不安定だから無理なだけで、見つけるか何かしらの方法で安定させるとかしたらいけると思うんだけど」

 

 それを聞いて霊夢は深く考えた。

 

 「安定させるのは無理よ...今起きてるこの事態は未知数過ぎる」

 

 「となると安定した場所を探すしかないか~と言ってもそれらしい場所が思い付かないんだよね」

 

 「...無縁塚」

 

 「無縁塚?」

 

 「幻想郷と無縁塚は言わば『性質が真逆』...『幻想郷が無縁塚』になっているなら『無縁塚は幻想郷』になってると思わない?」

 

 「なるへそ~霊夢なかなかやるじゃ~ん☆」

 

 「私にかかればこのぐらいわかるわよ」

 

 霊夢はふふんと、どや顔をした...

 

 「チョロ」

 

 「...今何つった?」

 

 「ナンデモナイデース」

 

 霊夢は疑いの眼差しを向けた、おぉ怖い怖い。

 

 「...まぁいいわ、ともかく場所は決まったとして、どうやって合流するかよね」

 

 「みんなの場所なら知ってるから霊夢がそこに行って伝えたらいいんじゃないかな?」

 

 「...ちょっと待ちなさいよ、その言い方だと私1人で幻想郷中を回れって言ってるわよね!」

 

 「そうだけど...もしかして不満?」

 

 「当たり前でしょ!何で私だけなのよ!あんたもついてきなさい!」

 

 「そんな事言われても...鮪麗がついていったら多分反発の影響で色んなアクシデントが起きて会えずじまいになると思うけど?」

 

 霊夢は「あ」とそう言えばそうだったと思いだした。

 

 (だからと言ってこいつを1人にしておくわけにはいかないわ...何しでかすかわからないわ)

 

 霊夢は向かうか向かわないかで葛藤していた。

 

 全然信用されてねー。

 

 「んー...もしくは誰かに代行してもらうとかどう?」

 

 「あまり貸しを作りたくないけど、それが1番のようね、ここらへんだと...『命蓮寺』が近いわね」

 

 「命蓮寺とは里の近くにある寺の事で、代表者は『聖 白蓮[ひじり びゃくれん]』で信仰対象は毘沙門天ではあるが、『虎丸 星[とらまる しょう]』が代行としてやっているよ!主な活動は妖怪の救済や修行である...え、修行の内容?ググれ」

 

 「急に何言ってるのよ...というより命蓮寺の事も詳しいのね」

 

 「そりゃあそうでしょ!旅行に来たんだからある程度調べないとね!」

 

 「そういうのはしっかりしてるのに、能力付与はしっかりしていないとかどうなってるのかしら?」

 

 おっ(^ω^)言うね~鮪麗はぶちギレ寸前だが、この程度の煽りで取り乱すわk

 

 「おめでたい奴...」

 

 「野郎オブクラッシャー!!」

 

 鮪麗は霊夢に飛びかかろうとした...が、その時だった。

 

 「やっと見つけたわよ!」

 

 「離しなさいよ!」

 

 何処からか言い争っている声が聞こえ鮪麗はそれが気になり飛びかかるのを止め声のする方に向かった。

 

 鮪麗の勘がこう告げる...ストーリー的に今すぐ迎えと!

 

 「ちょ...たく、勝手な行動をッ!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 騒ぎのする方に着くと、そこに髪は空色で目の色は灰色がかった黒眼に尼を思わせる紺色の頭巾を被った少女『雲居 一輪[くもい いちりん]』と言う。

 傍らは小さいシルクハットにサングラス、そして金髪お嬢様縦ロールの髪型、さらにジャケット、ミニスカに加えてネックレス、指輪、ブランドバッグなど各種アクセサリーで綺羅びやかに着飾ったギャルスタイルの少女がいて、名前は『依神 女苑[よりがみ じょおん]』と青のロングヘアーに、薄汚れたパーカー、若干すけてる青のミニスカートを着用している『依神 紫苑[よりがみ しおん]』の『依神姉妹』がいた。

 

 「まぁサブタイトル的に関わるのは確定だったけど」

 

 鮪麗は一輪達のもとへ行こうとするが霊夢に首根っこを捕まられ「勝手にうろちょろするな!」と怒鳴った。

 

 「そんな事より霊夢、ちょうど命蓮寺の関係者がいるよ」

 

 霊夢は鮪麗が指をさす方に目線を向けると「あら、そうね」と呟いた。

 

 「というよりあいつら...何、雀荘の前で言い争ってるのよ」

 

 「こんな所で遊び呆けて、いい加減戻って来なさい!」

 

 「うるさいわね!そんなの私の勝手でしょ!」

 

 「良くないわよ!あんたがこんなところで徘徊していたらうちのイメージが悪くなるでしょ!」

 

 「もともと悪いでしょ?妖怪とかがたむろする寺なんて誰も来やしないわよw」

 

 女苑はそう言うと一輪は顔を赤くしてまるでそれは爆発寸前の爆弾のようだった。

 それを紫苑が「ブフッ」と吹き出す事で寸前だった爆弾は爆発し「笑うなァ!」とブチギレた。

 

 「あらあらあら?こんな人目の多い場所で暴れたりしたらあんたが気にしてるイメージが悪くなるんじゃないかしら?」

 

 女苑は拳を握り脅すように一輪の前に突き立てた。

 

 「うっ、それは...」

 

 「わかったなら、私達の『ビジネス』の邪魔をしないで」

 

 女苑はそう言った後、紫苑と共に雀荘の中へ入っていった。

 

 「くっ...あいつ」

 

 止める事ができなかった一輪は悔しがった。

 

 「...あいつらにわざわざ話しかけなくても直接、命蓮寺n」

 

 霊夢は関わったら面倒事に巻き込まれると感づきその場から離れようとしたが...

 

 「HEY!お困りのようですね良ければ話を聞かせてくれないか~い?」

 

 いつの間にか鮪麗は一輪のもとに行っていた。

 

 (あ、あの野郎!)

 

 「ん?貴女は一体?」

 

 「おっと!その前に名乗るのが先だったね!鮪麗の名m」

 

 「勝手にうろちょろするなって言ったばかりだろうがァ!」

 

 名乗ろうとした鮪麗だったが背後から霊夢に拳骨を食らわされた。

 

 「ふがぁっ」

 

 鮪麗の顔面は地面にめり込んだ。

 それを見て一輪は驚愕した。

 

 「ちょっ霊夢!?この子人間でしょ、これ絶対死んでるわよね!」

 

 「勝手な行動をするこいつが悪いのよ、死んで当然よ」

 

 「巫女がはく台詞とは思えないわ」

 

 まったくだ...

 

 しばらくすると鮪麗はめり込んだ顔面を引っ張り即座に復活し「鮪麗は虹村 鮪麗って言います!」と自己紹介をした。

 その際、霊夢から舌打ちが聞こえたのは空耳という事にしておこう。

 

 「私は雲居 一輪て言うわ」

 

 「良い名前だね!ところでいったい何があったんですか?」

 

 一輪は事情を話そうとしたが、霊夢が鮪麗を引き吊りだし、会話を止めた。

 

 「ちょっと霊夢!まだ会話の途中なんだけど!」

 

 「わざわざあいつらに関わらなくても直接行けば良いでしょ!」

 

 「わかってないな霊夢は~頼みごとをするには信頼関係を築く事が重要なんだよ~?それにこれは霊夢の為でもあるんだよ~?」

 

 霊夢は眉間にシワを寄せながら「どう言うことよ」と尋ねた。

 

 「霊夢の事だからめんどくさいとかで嫌がってるでしょ~?」

 

 霊夢はギクッとなった。

 

 「霊夢は貸しを作りたくないんでしょ?だったら逆に借りを作ればいいんだよ!」

 

 「借りを作る?」

 

 「一輪は依神姉妹に手を焼いてるみたいだからね、鮪麗達はその手助けをして信頼を得る...そうして鮪麗達のお願いを聞いてもらう!これなら貸し借り無しでしょ?」

 

 霊夢は納得した様子だった。

 

 「...あんたて考える脳があったのね」

 

 「おい、一言余計だろ!」

 

 そんな2人を見て一輪は(あの2人何やってるのだろうか)と思った。

 話を終えた鮪麗達は一輪のもとへ戻った。

 

 「話しの途中だったね、では改めて聞かせてくだせぇ」

 

 一輪は「え、ええ」と引き気味に答えた。

 

 「あの2人、自分たちの力を使って悪事を働いているのよ」

 

 一輪言う力とはで紫苑は『自分も含めて不運にする程度の能力』の事である。

 どうやらこの雀荘で対局相手に紫苑が取り憑く事で不運にさせ荒稼ぎをしているらしい。

 紫苑は神であるためその姿を消し、周りの人間からは認識できず、そのため周りからは麻雀が強い女苑の姿しか映ってない。

 女苑は命蓮寺を通っている事もあり一輪はそれが命蓮寺にとっ悪影響を与えていると考え止めようと来たらしい。

 

 「なるへそね...」

 

 「そんな事したら次第に人が寄り付かなくなるでしょ?自然消滅するまで待った方がいいんじゃないのかしら?」

 

 「それが、寄り付かなくなるどころか増える一方なのよ」

 

 霊夢は意味がわからず「は、何でよ?」と呟いた。

 

 「言わば。あの女苑は無敗...それが反って周りはどうにかして勝とうと奮闘して挑戦する、搾り取られる、挑戦する、それの繰り返しよ」

 

 「女苑の影響かしら...」

 

 「その可能性が大ね」

 

 女苑は『財産を消費させる程度の能力』であり、その力を使い周りの者達を無理やり勝負させているのだろうとふんだ。

 

 「賭け事をしている人達はともかく、賭け事をよしとしない人達は悪いイメージがつくのよ、この悪影響が命蓮寺にまで及んだらたまったもんじゃないわ、どうにかしないと」

 

 一輪は深刻な顔をした。

 

 「なるほど!つまりあの2人に麻雀で勝てばいいんだよね」

 

 それにたいして鮪麗はヘラヘラとしながらそう言った。

 

 「確かにそれが一番の解決策だけど、貧乏神の力があって全く勝てないのよ!」

 

 まるで戦った事あるような口振りに霊夢が「戦ったの?」と聞くと一輪はギクッとなり頷いた。

 

 (というかそれでさっき負けて、悔しくて口論していたなんて言えないわ)

 

 あ、そんな経緯があったんだね~

 

 「OK♪事情は把握した...それではこの鮪麗が一肌脱ごうではありませんか」

 

 鮪麗はそう言いながら雀荘へ入ろうとしたが霊夢に「ちょっと待ちなさいよ」と呼び止められた。

 

 「ん?どうかした?」

 

 「どうかしたじゃないわよ、あんた勝負しに行こうとしているみたいだけど、勝つ見込みあるの?」

 

 「ふっふー♪こう見えて鮪麗はこういった『ギャンブルが得意』だからね~大船に乗った気分でいなよ!」

 

 鮪麗はそう言いながら雀荘へ入っていった。

 霊夢は今まで経緯の事を思い浮かべた。

 

 (ふ、不安でしかねぇ)

 

 (霊夢が不安そうな顔をしてる...大丈夫かしら)

 霊夢と一輪は不安を抱きながら雀荘に入っていった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 「___倍満、16000点であんたは飛びよ!」

 

 「くっ...もう底が尽きたぜ」

 

 モブ男Aはそう呟きながら札束を女苑の前におき、飛び出した。

 女苑は「毎度~♪」と言いながら札束を取りペラペラと数え初めた。

 

 「流石だね女苑ちゃん、これで何勝したんだい?」

 

 モブBはそう聞くと女苑は「今ので99勝よ」とどや顔をした。

 

 「ほえーそれじゃあ次で100勝って訳だな」

 

 そんな会話をしていると紫苑が現れ「今日も儲かったね!」と嬉しそうに話しかけた。

 ちなみに紫苑は周りの人間から姿や声等は認識されていない。

 

 「ふふ、当たり前でしょ!『私』は最強なんだから」

 

 すると紫苑はプクーと頬を膨らまし「私『達』でしょ」と不機嫌に言った。

 

 「わかっているわよ、というかそれあんまり口にしないでよね?感づかれたりしたらこのビジネスは破綻するんだから」

 

 「あ、ごめん」

 

 「別にいいわよ、それよりもっと稼ぎたいわね...新しいカモ来ないかしら?」

 

 そんな話しをしている時に丁度鮪麗が雀荘に入ってき、女苑達の席へと近づい。

 

 「ここ空いてますか?」

 

 「ええ、ちょうど今空いたところだから大歓迎よ」

 

 女苑はニコッと笑いながらそう言うと鮪麗もニコリと笑いながら席に着いた。

 

 「お嬢ちゃん、随分と若そうだけど、麻雀できるのかい?」

 

 「こう見えて結構ギャンブルは得意な方なんだよ!」

 

 「へーそうは見えないけどね」

 

 「よく言われるだよね~まぁ実際にやってみたらわかると思いますよ~」

 

 「言うねー...もしかしたら女苑ちゃん、今回こそ負けるんじゃないかな?」

 

 「ふっ、今の私はつきがいいからそう簡単に負けないわよ」

 

 そんな会話をしたのち4人は牌を混ぜ始め麻雀を初めた。

 

 (ふっ、こいつがどんだけギャンブルが得意だろうと関係ないわ、搾り取ってやるわ)

 

 女苑は不適な笑みをしながら紫苑にアイコンタクトをとり、紫苑は早速、鮪麗に取り憑こうとした...しかし取り憑こうとした際、鮪麗は紫苑の方に目線を向けニコッと笑った。

 紫苑はそれに驚き後ずさった。

 

 (ん?どうしたのよ姉さん、早く取り憑きなさいよ)

 

 (じょ、女苑...この子、私の事見えてるよ)

 

 (は?まじで)

 

 女苑は鮪麗の方に目線を向けた。

 お、そんなに鮪麗の事が気になる感じ?そんな女苑ちゃんには鮪麗のウィンクをプレゼントしよう。

 

 (こ、こいつ...もしかして気づいて...!?)

 

 ふと女苑は店の隅で霊夢と一輪が自分たちを見ている事に気がついた。

 

 (一輪の差し金ね...あいつ、私に負けたからってムキになりすぎでしょw)

 

 女苑はニヤニヤとしながら一輪を見た。

 なんとなく自分を馬鹿にしていると察した一輪はイラッとなり女苑をしめようとしたが霊夢に「そんな事したら意味ないでしょ」と止められた。

 

 (にしても一輪はどうして霊夢じゃなくて、こんな奴に任せたのかしら...もしかしたら姉さんの対策とかしてるかもしれないわね)

 

 女苑は何となく嫌な予感がし、紫苑を取り憑かせるのを止めた。

 すると女苑は足の爪先で2回ほど鳴らした。

 

 「「...っ!?」」

 

 それを聞いたモブ男達は互いに目配せをしもぞもぞとしだした。

 うっはーこいつらぐるかよ

 霊夢もモブ男がグルだと気がついた。

 すると一輪は不安そうな表情「...ね、ねぇ1つ聞いてもいいかしら?」と尋ねた。

 

 「何かしら?」

 

 「あの鮪麗って子...何か能力とかあるの?その...賭け事が有利になるような」

 

 「...7人ぐらいの使い魔を出すのと第3者の目とか言う訳のわからない力ぐらいね」

 

 「...それで勝てるの?」

 

 一輪はそう聞くと霊夢は直ぐ様そっぽを向き一輪は頼む相手を間違えたと後悔した。

 そんなことをしているうちに牌の積み込みは終わり対局が始まろうとした。

 

 (どれだけ対策しようと関係ないわ何せ3対1なんだから...この勝負私達の勝ちよ!)

 

 少女対局中...

 

 1戦目

 「ロン!大三元」

 

 2戦目

 「ロン!四暗刻単騎」

 

 3戦目

 「ロン!国士無双」

 

 「いや、おかしいだろ!!」

 

 女苑は卓を叩いてそう言った。

 

 「3回連続役満とか普通あり得ないだろ!」

 

 「いや~鮪麗は運が良いからね~」

 

 「運がいいレベルじゃないでしょ!イカサマよイカサマ!こんなのイカサマよ!」

 

 「そんな事言われても...良いのは良いんだから仕方ないじゃ~ん、まぁけど、3人がかりプラス『紫苑に取り憑かれていたらこんな結果』にはなっていなかっただろうけど?」

 

 「あ、あんた...なんでそれを!?」

 

 グルだとばれたモブ男達はまずいと思い一目散に逃げ出した。

 

 「あ、ちょっとお前ら!」

 

 「ありゃりゃ逃げちゃた?まずいなこのままだと人数が足らないけど...誰か適当に捕まえて続きする?」

 

 「誰がするか、あんた見たいなイカサマ野郎!」

 

 女苑は文句を言うと「どの口が言ってるのよ」と霊夢が現れた。

 よく見ると霊夢は紫苑の首根っこを掴んでいて女苑は「姉さーん!?」と叫んだ。

 

 「ほら!賭け事する資金もなくなったわけなんだから、帰るわよ」

 

 女苑も一輪によって首根っこを掴まられ、そのまま引きずられ雀荘を出た。

 

 「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!」

 

 その様はまるで駄々を捏ねる子供のようだった。

 鮪麗と霊夢(紫苑を掴んだ状態)は一輪に着いていき雀荘を出た。

 そんな雀荘を出ていく鮪麗達を謎の人物が見つめていた。

 

 「...グッド!楽しくなってきた」

 

 一件落着!という訳には行かなそうだね...

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 命蓮寺...

 

 「女苑を連れ戻すのに協力してくれてありがとうございます、霊夢さん、それと鮪麗さん」

 

 お礼をしてくれるこの金髪に紫のグラデーションが入った少女が聖 白蓮である。

 

 「気にしなくていいよ、困った時はお互い様だからね」

 

 鮪麗の言葉を聞いて白蓮は「まぁ...なんて壮大な方なのでしょう」と感銘を受けた。

 

 「壮大なんて言い過ぎですよ~」

 

 白蓮にたいして霊夢は呆れた表情をした。

 なんだその目は、まるで鮪麗はそんな奴じゃないって言いたそうな表情は!

 

 「と言うより鮪麗は白蓮が思っているような人間ではないんです」

 

 それを聞いて白蓮は不思議そうに「それはどういう意味でしょうか?」と伺った。

 

 「鮪麗が一輪に話しかけたのは実は命蓮寺の方達に折り入ってご相談したい事があって」

 

 「ご相談ですか?」

 

 「善意につけこむような行為な気がして鮪麗としては心苦しいですが...聞いてもらってもいいですか?」

 

 申し訳なさそうに鮪麗は聞いた。

 

 「それはもちろん、私達でよければ全力で協力します」

 

 白蓮は快く了承してくれた。

 

 「本当に!?ありがとう~」

 

 鮪麗は霊夢にしか見えないようにピースをした。

 霊夢はそれにたいして(こいつ)と思った。

 

 「そう言えば、あの疫病神コンビはどうしたのよ?」

 

 「2人なら色んな方達に迷惑をかけた為、罰として境内の掃除をさせています」

 

 自業自得ではあるのだが、同情するね~

 

 少女説明中...

  鮪麗の話しを聞いて白蓮は目をうるうるとさせ悲しそうにしていた。

 霊夢はそれを見て呆れていた。

 

 「鮪麗は、離れ離れになった掛け替えのない仲間に会いたい...だけど鮪麗達は互いに反発し合っている...出会える方法は無縁塚に集まる事、どうにしてそれをみんなに伝えたいの!」

 

 「そんな経緯が...わかりました!そのご友人達のもとには私達が向かいます」

 

 それを聞いて鮪麗は涙を浮かべながら「ありがとうございます」と言い白蓮とハグをした。

 

 「では早速、一輪達に声をかけて来ますね」

 

 白蓮はそう言うと立ち上がり部屋を出た。

 白蓮がいなくなると交渉が出来た事にたいして鮪麗は満面な笑みで霊夢の方に振り向いた。

 

 「あんた、同情心を煽る演技がうまいわね、詐欺師とか向いてるんじゃない?」

 

 「人聞き悪っ、それに鮪麗は嘘とか苦手だから詐欺師なんて絶対に無理だよ~」

 

 鮪麗はそう言うと霊夢は「それもそうね」とあっさり納得した。

 

 (ん?こいつの目...『青色』だったかしら?)

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 「ほら、ここも汚れているわよ」

 

 一輪はそう言うと女苑は嫌々で汚れている所に行き箒ではいた。

 

 「はぁ...どうしてこんな目に...別に私、在家でも何でもないのに」

 

 「ぐぬぬ...もとはと言えばあの鮪麗とか言う奴が悪いのよ!あいつさえいなければ今頃私達は、うはうはだったのに」

 

 依神姉妹はぶつぶつと文句を言っていると一輪に「口じゃなくて手を動かしなさい」と言われ2人は嫌な顔をした。

 

 「というかなんであんたがいるのよ」

 

 「それはあんたらが逃げないように見張るためよ」

 

 「...ん?見張るだけならわざわざ一緒に掃除する必要無くない?」

 紫苑はそう聞くと一輪はなぜか焦りだした。

 それを見て女苑は「はは~ん、さてはあんたも何かやらかしたんでしょう?」とニヤニヤと笑いながら言った。

 

 「わ、私の事はいいでしょ!それより私は向こう側を掃除するからちゃんとやりなさいよ!」

 

 一輪は逃げるようにそういうと直ぐ様向こう側に向かった。

 2人は((見張りはどうしたんだよ))と思った。

 

 「やらかしたって何やったんだろう?」

 

 「どうせ酒がらみの事でしょ、そんなことよりもあいつがいないうちに戻るわよ!」

 

 「戻るって雀荘に?軍資金はどうするの?」

 

 紫苑はそう聞くと女苑は「うぐ...それは」と言葉を詰まらせた...その事は考えていなかった様子だった。

 

 「お金が欲しいのでしたら私と賭けをしませんか?」

 

 すると突然、2人のもとへ謎の人物が話しかけてきた。

 2人はその人物に心辺りがなかった。

 急に話しかけてきたのもあり紫苑は警戒するが、一方お金が貰えると聞いて女苑は「本当に!?やるやる!」と食い付いた。

 

 「ちょっと女苑、あの人めちゃくちゃ怪しいわよ!」

 

 「大丈夫よ、見た感じあいつは『ただの人間』ぽいから、たいしたことないわよ!」

 

 「いや、さっきそれでこてんぱんにされたところじゃん」

 

 痛いところをつかれた女苑は「う、うるさいわね、今回は大丈夫よ」と誤魔化した。

 

 「それに...賭けるって言っても私達、そんな賭けるようなお金ないわよ?」

 

 「う...それは」

 

 「お金がないのですか...でしたら『代わりのものを賭ける』のはどうです?」

 

 それを聞いて2人は「「代わり?」」と不思議そうにした。

 

 「賭けるのは、『魂』なんてどうです?」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 「!?」

 

 霊夢は突然立ち上がり、それにたいして鮪麗はキョトンした。

 

 「どうしたの霊夢?」

 

 鮪麗は質問したが霊夢はそれを無視して部屋を飛び出した。

 

 「無視は流石に酷くな~い?」

 

 1人取り残された鮪麗は寂しそうに呟いた。

 すると鮪麗は立ち上がり霊夢同様に部屋を出た。

 部屋を出る際たまたま鮪麗は白蓮とすれ違った。

 

 「どこ行くの白蓮?」

 

 呼び掛けると白蓮は鮪麗に気がついたが足を止める様子はなかった。

 

 「鮪麗さんは危ないので部屋にいててください!」

 

 白蓮はそう言った後、そのまま何処かへ向かった。

 どうやら、霊夢と白蓮は時空間の歪みが増した事に気がつき、外で何か起きたのだったと察したようだ。

 

 「...『傲慢』『アンインストール』」

 

 鮪麗はそう呟くと何処からともなく傲慢ちゃんが現れ鮪麗の前に立った。

 鮪麗は傲慢ちゃんに1枚の紙と何やら機械じみた物を渡した。

 

 「ちょっとした『お使い』頼める?」

 

 傲慢ちゃんは頷くと直ぐ様、何処かへ向かった。

 

 「さってと、今回の相手は今までのと比べて簡単にはいかないから『ちゃんとしないと』足元すくわれちゃうな...」

 

 鮪麗は霊夢と白蓮が向かったであろう方へ歩き始めた。

 

 「『強欲』『インストール』」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 霊夢と白蓮は途中で合流し、時空間の歪みが激しい屋外に出ると、そこにはしよ依神姉妹と一輪が倒れた姿と、命蓮寺のメンバーである、『虎丸 星』『ナズーリン』『村紗 水蜜[むらさ みなみつ]』が戦闘体勢をとる姿...そして、髪型はキッチリと短めにカットし、口髭も綺麗に整え、服装もスーツベストにネクタイとワイシャツ、黒のズボンと実に紳士的な服。

 そして、目の下からは謎の横縞模様が伸びた男が椅子に座り右肘を机に置いていた。

 白蓮は「何が起きたの」と星に訪ねた。

 

 「私達も今来たばかりで詳しくは知らないのですが...ただ一輪達の意識が無いと言うか...『魂が抜けている』のです」

 

 それを聞いて白蓮は「何ですって!?」と言い男性をキッと睨んだ。

 

 「おっと、そんな怖い目で睨まないでください、あまりの恐ろしさに死んでしまうかもしれないからね」

 

 男はニヤニヤとしながらそう言った。

 

 「...どなたか存じ上げないですが、その子達に何をしたのですか?」

 

 「なに、ちょっとした賭けをしたのですよ...魂を...ね?」

 

 男はそう言うと水蜜と星は弾幕を展開して男を攻撃しようとした。

 しかしそれを霊夢と白蓮が弾幕を飛ばし攻撃を止めた。

 

 「な、何をするんですか霊夢!」

 

 「聖!何故邪魔をするんですか!!」

 

 星達は霊夢達の行動の意図がわからずそう聞くと霊夢は「勘よ」と答えた。

 

 「みんな早まってはいけません、私達はこの者が何者なのか一輪達の魂を取り戻す方法もわからない状態...無闇に攻撃したら取り返しのつかない事になるかもしれません」

 

 それを聞いて2人は悔やみながらも納した。

 すると男は不適な笑みを浮かべた。

 

 「いやー素晴らしい洞察力ですね、貴女のおっしゃる通り私に攻撃し、死んでしまえばこの者達も死ぬことになるのですから」

 

 それを聞いて白蓮は「やはり」と呟いた。

 

 「それで?あんたはなんでこんな事?目的は何」

 

 「私は賭け事が大好きでね くだらないスリルに目がなくって病みつきってやつでして...ところで貴女達は賭け事はお好きですか?」

 

 「...何を言いたいのかわからないのだけど?」

 

 「賭けが嫌いなら嫌いとハッキリ言って下さい、だからね...私とチョッとしたつまらない賭けをしてくれませんか?」

 

 この男が言いたいのは一輪達の魂を返して欲しければ賭けで勝てと言ってるのだ。

 

 「あんたは一体...」

 

 「私の名前は『ダービ』D'.A.R.B.Y、Dの上にダッシュがつく『ダニエル・J・ダービー』」

 

 男の自己紹介が終わるとタイミングで鮪麗もその場にやって来た。

 白蓮は鮪麗が来た事に気がついた。

 

 「鮪麗さん、危ないから部屋にいてくださいと言ったのに!」

 

 「協力してくれる命蓮寺の危機というのに居ても立ってもいれないよ!」

 

 (...黄色?)

 

 鮪麗とダービは目線が合った。

 

 「...貴女は賭け事はお好きですか?」

 

 「ええ..大好きだよ、ダービ」

 

 すると2人はニヤリと不適に笑い合った。

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