オタメイト~幻想浪漫旅行~   作:まぐろ

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二話「人里」

 仲間の居場所を探す為に人里を廻る鮪麗達だが情報は集まらず食べ歩きをしているだけになってしまった。

 

 「何の成果もッ得られませんでしたッ!」

 

 「今更なんだけどあんたの仲間って4人もいるの!?」

 

 「そうだよ!」って言いかけたが、そう言えば人数の事は話していなかったなーと思い出した。

 

 「探すのやめましょ」

 

 「うぇぇ!何言っちゃてるのッ!」

 

 「だってめんどくさい、情報見つからないし、数も多いし、めんどくさいし」

 

 めんどくさい2回言ったッ!2回言ったぞこの脇巫女ッ!主人公らしかぬ発言だッ!

 

 「いやー!鮪麗1人じゃあ絶対に無理ッ!報酬はあげたんだからお願いだよ!」

 

 霊夢は頭をかき小さくため息をついた。

 

 「...あんたには悪いけど人里でここまで情報が無いって事は仲間は人里の外にいるって事よ、幻想郷を知ってるあんたならわかるわよね?」

 

 つまり霊夢が言いたいのは、幻想郷は危険なところが山ほどあり、一際安全である人里にみんながいないという事は、幻想郷に住む妖怪等に襲われ命を失っているかもしれないと。

幻想郷は忘れ去られたものが集う場所、人間より妖怪や神等の人ならず者が比較的に多いのだ、油断していれば速餌と言うこと。

 

 だが霊夢ッ、君は大きな見落としをしている。

 

 「それには心配ないよ!なんたって鮪麗達はバーチャルスキルがあるから!」

 

 「なおさら無理ね。解散」

 

 帰ろうとする霊夢にすかさず鮪麗は足を掴んだ。

 

 「ちょぉぉぉ!何故だァ!何故そのような事を!」

 

 「あの使えない能力を見ればわかるでしょ」

 

 「使えるよッ!.....使えるもんッ」

 

 引きずられながら泣きじゃくる鮪麗に「泣いてんじゃないわよ!」と振り払おうとした。

 

 「鮪麗のは使えないかも知れないけど、みんなのは最強なんだぞ!」

 

 霊夢は立ち止まり鮪麗の手を振り払い面と向かった。

 

 「あんたが言うと説得力の欠片も無いわよ!...ちなみに聞くけど、何ができるのよ?」

 

 霊夢の言葉に希望を感じ、手のひらを返す如く「説明しよう!みんなのバーチャルスキルはー」と自慢げに口を開いた。

しかし、その口から出たのは説明ではなく、沈黙だった。

次第に自慢気だった顔は青ざめ冷や汗をかき小刻み震え出した。そして沈黙はある一言で打ち破った。

 

 「あれ...なんだっけ?」

 

 霊夢は無言で宙に浮いた。

直ぐ様、鮪麗は奇声をあげながら再び足を掴み泣きじゃくった。

 

 「あんたのくだらない芸に付き合う暇なんか無いわよ!」

 

 「いやいやいやいや忘れたけど、忘れたけどさー使えるからッ!幻想郷は危険な場所だって考慮して鮪麗が着けたんだから!」

 

 「だぁかぁらぁ、あんたが言うと説得r今何て?」

 

 霊夢は何か鮪麗に聞こうとしたらそれを遮るかのように爆音が鳴り響いた。何事かと思い爆音がする方を見ると遠くの方で煙が立ち昇っていた。

 

 霊夢はボソリと「寺子屋」と言った。

 

 それは人里にある建物でありそこでは子供たちが学問を学ぶ場である。

 現代社会で言う学校だ、何か事件だろうか?後で情報収集に行こうとしていたのだが無理そうかも。

 案の定、寺子屋の方から逃げ惑う人達が溢れた。

 そしてその内の橙色の髪をした少女が霊夢に気付きこちらに近づいた。

 

 「霊夢さん!」

 

 「小鈴!?何があったの?」

 

 この少女の名前は小鈴。鈴奈庵と言う貸し本屋で働いている。鈴奈庵も人里にあり、こちらにもよってみようと思っていた。

 

 「大変なんですよ!寺子屋の近くで大きな妖怪が現れて暴れて手がつけられないんですよ!」

 

 「よくこんな真っ昼間から暴れられるわね自殺行為って思わないかしら?」

 

 全くだ、夜や人目の無いところならまだしも、こんなところ暴れたら博麗の巫女が直ぐにやってくるだろう。今のこの状況みたいに。

 

 「それが、突然現れたらしくて、今はどうにか慧音先生が止めてるけど...霊夢さん!寺子屋のみんなを助けてください!」

 

 小鈴の口から出た「慧音先生」とは寺子屋で教師を勤めている「上白沢慧音」の事だろう。

慧音は人間と白濁と言う神獣と人間のハーフ、つまり半人半獣なのだ、普段は人間の姿をしているが満月の夜になると半人半獣の姿になる。

 

 「安心しなさい小鈴、元からそのつもりだから、暴れた事後悔させてあげるわ」

 

 霊夢はふわりと浮き煙の方へと向かおうとした。しかし霊夢はすぐに鮪麗の方に引き返した。

 

 「私は今から解決しに行くけど危ないから、鮪麗は小鈴と一緒に鈴奈庵で待ってなさい」

 

 鮪麗にそう警告した霊夢は寺子屋へ向かった。

 

 「鮪麗さんて言うのですか?初めまして!本居小鈴と言います」

 「よろしく小鈴!鮪麗は虹村 鮪麗って言うんだ♪」

 

 一瞬いつものYouTuberの挨拶でもしようかと思ったが、絶対にスベる自信しかない。

 

 「じゃあ行きましょう!ここにいては危ないですから」

 

 普通の人間なら命が危ないとわかっている場所へは行かない、我が身を守るのは常識である。

 

 だがッ 鮪麗は違ったッ 逆に...なんとッ 寺子屋の方へと向かったのだッ!

 

 「ちょ!鮪麗さん!?何してるんですか!そっちは寺子屋ですよ!?」

 

 事件を解決しに行くとはつまり、霊夢は弾幕ごっこをすると言うこと!

 

 「霊夢の弾幕を見るに決まってるでしょ!」

 

 「何言ってるんですか!そんなの別に今じゃなくてもいいじゃないですか!明日のとかでもッ!」

 

 「小鈴!明日って今さ!」

 

 「意味がわかないですよ!」

 

 全力で走る鮪麗とそれを止めようとする小鈴は寺子屋に向かった。

 小鈴は願った。今走ってる鮪麗が止まる事を...しかしその願いはむなしくも散り、つきあたりを曲がれば寺子屋に着くと言う結末になった。

 

 (うぅごめんなさい霊夢さん慧音先生私...鮪麗さん止めれなくて)

 

 気にするな小鈴、鮪麗の好奇心は止められないのだ。

 だが、ウキウキしながら角を曲がった鮪麗は目を疑った。

 何にというと、ボロボロになりながらも戦おとする慧音では無く、幻想郷最強と呼ばれた霊夢が苦戦している様でもなく、その二人を苦戦させている相手を見て疑った。

 その姿は緑色で棘が付いた亀のような甲羅を背負い、たてがみは赤く牙は鋭く鉤爪の生えた大きな手と足をした怪獣だった。鮪麗は見覚えがあった、何せもとの世界でよく見ていたから。

 

 「グオォォ!」

 

 「アイヤークッパ?クッパナンデ?」

 

 それは鮪麗達がよくプレイしたゲームのキャラなのだから。

 思わず叫んでしまった鮪麗に霊夢と慧音は振り向いた。

 

 「なっ!?何やってんのよ!鈴奈庵に居なさいって言ったでしょ!」

 

 「子供!?何故まだ子供がいr小鈴まで何故戻ってきたんだ!」

 

 「ひぃ!ごめんなさいぃ!」

 

 霊夢と慧音は小鈴の方を向き怒鳴ったが、全てを察した霊夢は鮪麗を睨んだ。

 

 「鮪麗ッ!あんたかァ!」

 

 怒号を放った霊夢に答えるように鮪麗は申し訳ない顔をしながら...舌を上に出した。

 

 てへぺろ☆

 

 「あのやろぉう」

 

 「怒る気持ちはわかるが、今はこいつに集中してくれないか」

 

 「わかってるわよ!だけどこいつ!」

 

 霊夢は弾幕を撃った。クッパは怯んでいる様子だがダメージを受けている様子はなく、弾幕のお返しと言わんばかりに炎を吐き、どこからともなくハンマーを、投げた。

 

 「グオォォ!」

 

 「怯んではいるけど、ダメージが入ってる気がしないわ」

 

 「頑丈なのか、はたまた効果がないのか」

 

 すると霊夢は人差し指と中指を出し力を込めると光が集まりカードのような物が現れた。

 

 「だったら一気にきめるしかないわね!」

 

 「スペルカードッ!」

 

 霊夢がそう叫ぶと持っていたカードは激しく輝き砕けちり破片へとなった。

 破片はやがて7色の、光の球体となり霊夢の周囲を回り始めた。

 

 キタースペルカードだッ!弾幕ごっこでは欠かせない

 

 「霊符【夢想封印】ッ!」

 

 夢想封印とは霊夢が得意とする技の1つで、この光の玉は妖怪が最も嫌う光であり、大抵の妖怪は退治できる。

 光の玉は一斉にクッパへと向かい全弾命中!モロに食らった。

辺りは土埃がたち、霊夢は勝利を確信し鮪麗の方に振り向いた。

 

 「鮪麗!あんた、いい加減にしなs」

 

 怒鳴ろうとした瞬間妙な寒気が霊夢を襲った。

 嫌な予感がよぎり、霊夢は後ろを振り向いた。土煙のあいだから鋭い目が睨んでいた。

 たちまちに、その主の姿が露になり鉤爪のある腕を霊夢の方へと振り下ろした。奴はまだ健在だ。

 

 「危ない!」

 

 「霊夢さんッ!?」

 

 小鈴と慧音は叫んだ。

 信じがたい出来事に霊夢は驚きを隠せず一瞬だけ動きが止まり反応が遅れた。

 

 (ヤバい...!)

 

 衝撃が走り痛みがある。

しかしそれは鉤爪の痛みでは無く腹に何かがぶつかる痛みだった。

痛みのする方を見るとそこには見覚えのある少女が霊夢に飛び付いていた。

 

 (し、鮪麗!?)

 

 鮪麗が霊夢に飛び付いた事によって攻撃は避ける事ができ、二人はそのまま床に倒れた。

 

 「うぉぉ!さすが鮪麗神回避ッ、大丈夫霊夢?」

 

 霊夢はキョトンとした表情で「だ、大丈夫よ」と言った。鮪麗は「良かった~」と安堵の表情をとり笑った。

 

 「...あ、あr、っ!?」

 

 霊夢は何かを言いかけそうになったが口を止め鮪麗の腰に手を回し抱き寄せた。

 

 えっ///みんなが見ているのに///そんな大胆な事///

 

 心がキュンとき、色んな事で葛藤し周りがぐるりと回る...物理的に

 鮪麗を、抱き寄せたまま右へと回った。

何で!?と思ったが「ドゴォン!」と地響きが鳴り、もと居た場所をチラリと見ると地面に腕を突き刺すクッパの姿だった。

 即座に霊夢の行動原理を理解した。

 

ああ、まだいたなこいつ

 

 ぐるりと回った霊夢はそのまま立ち上がり鮪麗のジャージの背を掴み少女とは思えない力で持ち上げたまま走りだした。

 

 「油断してんじゃないわよ!」

 

 「うえぇ!?霊夢だって油断してたじゃん!それを鮪麗が助k」

 「そんなことより今はあいつをどうにかする事を考えないと」

 

 「あー今話し反らした!自分に部が悪いとそうするんだー」

 

 霊夢は「うるさい!」と言い鮪麗の頬をつねり鮪麗は「痛い!」と叫んだ。

 霊夢はそのまま走り慧音と小鈴と合流した。

すかさず小鈴が「大丈夫ですか霊夢さん!?」と心配して声をかけた「大丈夫よ小鈴」と霊夢は答えた...あれ?鮪麗は?

 

 「肝を冷やしたぞ、無事でなによりだ」

 

 「今はね、だけどあいつ夢想封印が効かないなんて一体どういう事よ」

 

 「妖怪じゃないって事ですか?」

 

 小鈴は質問した。霊夢と慧音は口を揃えて「それは無いと」言った。

 

 「まず奴からは多大な妖気を感じる。あのなりでだと間違いなく妖怪の類いだ、しかしあんな妖怪見たことも聞いたことも無いぞ、霊夢は知ってるか?」

 

 「知らないわよ、頑丈で炎を吐き、ハンマーを撒き散らし、あの体格に合わない飛躍力のある亀の妖怪なんて、おまけにあれに近づいた途端、飛行が出来なくなるし」

 

 霊夢は空中を飛びながら戦うのが得意、確かに何故飛んでいないのかと思った。

 

 「おそらく奴の能力だろう一体奴はどんな力が」

 

 「うーん...ますますわからないですね」

 

 「近づかない限りは炎とハンマーは出さない見たいだけど、それだと埒が明かないわ、正体がわからないと退治できないわ」

 

 3人は唸り頭を悩ませた。

すると荷物のようにぶら下がっている鮪麗が「あれの名前はクッパだよ」って言った。突然の事に3人は鳩が豆鉄砲を食らったかのような表情で鮪麗を見つめ5秒程間が空いた。

 

 「何であんたがあいつの事知ってるのよ!?」

 

 「確かに鮪麗さん...そう言ってましたね」

 

 「最初は目を疑ったけど、霊夢の特徴を聞いて確信した。間違いないねクッパ大王だ」

 

 すると慧音は鮪麗にグッと顔を近づけた。

 

うおっ積極的だなー

 

 「奴の事を知ってるなら教えてくれ、奴の弱点を」

 

 そう質問されると鮪麗は「OKー」と軽く答えた。

 

 「先に言ったけど、あれの名前はクッパ二人とも戦ったからわかっただろうけどクッパは頑丈だ生半可の攻撃じゃあれは倒せないよ」

 

 「別に生半可の攻撃はしてないんだけど、夢想封印が聞かないのどうしてよ?」

 

 鮪麗は深くうなった。

 

 「正直それは鮪麗にもわからんないな、幻想入りしたんだったら妖怪のカテゴリーになるはずなんだけどね」

 

 そもそもクッパが幻想入りする事態がおかしいんだよね...現世では日本を代表する悪役で有名なのに、忘れ去られるはずがない。

 幻想郷は忘れられた物や人が集う場所、妖怪や神等は現世で忘れ去られたから幻想郷に流れつくのだ、だからこそ東方の世界にクッパが流れつくなど【あり得ない】のだ

 

 「結局なんの進展も無いじゃない、役に立たない情報ばっかりで」

 

 「酷い!まだ話してる途中だよ!【攻撃は効かない】けど【撃退する方法】はあるんだから!」

 

 鮪麗がそう言った瞬間3人はぐいぐいと近づき「その方法は?」と口を揃えた。すると鮪麗はクッパの方に指をさした。

 

 「簡単(イージー)だよクッパの背後にある、あのハンマーに触れれば倒せるよ」

 

 確かにクッパの背後には2メートル程のハンマーらしき物がそびえ立っていた。

 

 「え?あれに触ればいいんですか?」

 

 あまりにも簡単な撃退法に3人は愕然とし、霊夢は大きなため息をついた。

 

 「拍子抜けじゃない!あんなのに時間をかけてた私が馬鹿じゃない、私があいつを引き付けてるから、慧音は裏から回ってあれに触れてきてちょうだい」

 

 慧音はやれやれと回れ右をし小さな路地へと向かった。

霊夢はお払い棒をクッパに向け歩み寄ろうとした瞬間、何か物がぶつかるような音がした。

音のする方を見ると、そこには路地に向かおうとした慧音がおでこを擦りながら立ち止まっている姿だった。

 

 「な、何だ?」

 

 「何してるのよ?早く行きなさいよ」

 

 「わかっている!だが...これは」

 

 慧音は右手を前へと伸ばすとそこには見えない壁のような物があった。

 

 「壁...結界か!」

 

 慧音がそう言うと、霊夢は即座に地面に落ちていた小石を拾い、上へと投げた。小石はしばらく上へと向かったが何かにぶつかる音をたて下に落ちてきた。

 

 「上にもあるわね...なるほど私が飛べないのはそういう事ね」

 

 「え、え?どういう事ですか?」

 

 上にも横にも壁のような物がある。おそらく後ろも前もだろう。まるで箱に閉じ込められたような感覚。

 

 「つまり私達は閉じ込められたって事よ」

 

 「そ、そんな...」

 

 霊夢が投げた小石から察するにクッパ2体が入れる高さの空間、横にも壁のような物があり、おそらく後ろも前もだろう。

アイテム以外での飛行や攻撃の無効、箱に閉じ込められた感覚、まるであの場面だ。

 

 「原作(ゲーム)通りじゃん」

 

 「何が簡単(イージー)よ!めちゃくちゃ難儀(ハード)じゃない!」

 

 「いやーまさかゲームのまんまだって思わないじゃん」

 

 てへぺろ☆

 

 「真面目にやれ!」

 

 「大丈ー夫!鮪麗にお任せあれ」

 

 鮪麗がそういうと慧音が「策でもあるのか?」と聞いてきた。

 

 「あるにはある、だけどこれはみんなで協力しないとできないぜ☆」

 

 「みんな...つまり私もですか!?」

 

 小鈴は叫んだ。

 

 「Exactly!(その通りでございます)」

 

 「いやいやいや私には無理!無理ですよ!」

 

 嫌々言う小鈴に先ほどまでふざけていた鮪麗の表情はさっきまでのが嘘のようにキリッと真面目な顔になり見えない壁越しに壁ドンを炸裂した。急な出来事に小鈴はドキッとした。

 

 「小鈴...重要な事なんだ、君にしかできないんだ...引き受けてくれない?」

 

 (やだ///そんな事言われたら私///...私///)

 

 小鈴はうつむきながら「わ、わかりました」ともじもじしながら呟いた。

 

 フッ、チョロい

 

 そんなやりとりを後の二人は呆れた顔で眺めていた。

 

 「さぁ気を取り直して、早速だけど霊夢!慧音!クッパの動きを封じて!」

 

 「何の説明も無しにできるわけないでしょ!」

 

 霊夢がそういうと鮪麗は鼻で笑った。霊夢一瞬ピキッとした。

 

 「敵の前で策戦を言う奴なんていますー?」

 

 ぐぅの音もでない、霊夢は拳をぷるぷると震えていた。

 

 「霊夢、気持ちはわかるが今は言うとおりにしよう、奴の事は【この鮪麗と言う娘】が詳しいみたいだから」

 

 「...腑に落ちないけどそれもそうね。今はこいつの案に乗るしかないみたいだし」

 

 慧音と霊夢はアイコンタクトを取り体制をとり、クッパの方へと向かった。

 近づく二人にクッパは炎を吐きながらハンマーを投げた。霊夢と慧音は同時にスペルカードを出した。

 

 「慧音はクッパの攻撃を!霊夢はクッパ直接攻撃して欲しいんだ」

 

 鮪麗がそう言うと慧音と霊夢は軌道を変えスペルカードを発動した。

 

 「霊符【夢想妙珠】!」

 

 「国符【三種の神器 剣】!」

 

 二人のスペルカードは色鮮やかに炸裂した。

慧音の技で攻撃は和らぎ、霊夢の光でクッパの動きは鈍くなった。

 

 「あんたの言うとおり防いでいるわよ!」

 

 「次はどうするんだ!?」

 

 鮪麗は「そのまま攻撃を防いでいて」と伝えたら二人はそのまま打ち続けた。

すると後ろからウキウキな表情をした小鈴が「私は何をしたらいいんですか?」と聞いてきた。

鮪麗は小鈴に近づきこそこそ話しをし始めた。

策戦が漏れない事を考慮しての行動だと気付き小鈴もうずくまった。

 

 「あのクッパは後ろにあるハンマーが自身の弱点だと知っている。炎やハンマーを投げるなり全力で止めてくるだろう」

 

 小鈴はまじまじと説明を聞いていた。

 

 「跳躍でクッパの頭上を抜けるって案もあるけど、体格に合わずジャンプができる頭上を通るものならジャンプして止めてくる」

 

 「それだとどうする事も出来なくないんじゃ」

 

 「どうやらクッパは霊夢の弾幕には怯む体質をしているみたいだ。攻撃は和らぎ、動きは鈍くなった。今なら頭上を乗り越えられる!」

 

 「なるほど!つまり私は(鮪麗さんが)乗り換えるお手伝いをするんですね!」

 

 鮪麗はキョトンと小鈴は「え?」と言った。

しばらくすると小鈴は青ざめていき小刻みに震えだした。

 

まさかと思ったのだろう、だがそのまさかさ

 

 鮪麗は笑みを浮かび小鈴の肩を7回ほど手で叩いた。

 

 「何を言ってるんだい?小鈴が跳ぶんだよ」

 

 「いや!私にh」

 

 断わる事を察した鮪麗は思いもよらぬ速度で小鈴の後ろに周り両手で服を掴み持ち上げた。

 

 「いぃぃやぁぁ!?無理ですって私には!」

 

 「二言はない!女は度胸ッ!」

 

 「そこは愛嬌でしょ!」

 

 小鈴は全力で否定しようとするやつかぬ間、上へと放りあげられた。

 最初は恐怖で悲鳴があげていたが、滞空時間が長いのか、世界がゆったりと見えた。

 

 (これが...普段霊夢さん達が見ている景色...)

 

 空中にいる事実にしみじみと思う小鈴だった。

しかし今はやるべき事があると言う事を思いだし、小鈴は目的地の方へ向き、さぁあの怪獣をこらしめるぞ!と意気込んだ。

 しかしいくら待てどハンマーには近づかない...それはそのはずだ、何せ小鈴は距離2メートル、足から地面への高さ1メートル弱しか飛んでいないのだから。

 

 「全然足りないじゃないですか!?」

 

 当たり前だよ鮪麗は霊夢みたいに超人的なパワーなんてないんだから、ただ普段鍛えているから小鈴程の小柄な少女ぐらいはちょっとぐらいは投げれる。

 

 何故このような無駄足な事をしたのかだって?手は打ってある...いや【肩に】と言うべきか。

 

 「バーチャルスキル【アシスタント】!小鈴を更に上へと放りあげて!」

 

 「な、何をいt」

 

 すると小鈴の肩がぐいっと引っ張られる感覚に襲われ更に上へと上がった。

 何が起きたのか理解できない小鈴は周りをキョロキョロし始めた。

 ふと先ほど自分が空中でいた場所を見ると、そこには赤髪で仮面を着けた少女がうっすらと消えていく姿だった。

 小鈴は「ゆ、幽霊?」と呟くやいなや、また肩にぐいっと引っ張られる感覚に襲われた。

 引っ張られる方を見るとそこには、先ほどとは違う髪の色と仮面を着けた少女が肩を引っ張っているのだった。

 

 (さっきの幽霊!?にしてはちょっと違うような...それに掴まれてるこの肩、鮪麗さんが叩いてた場所だ)

 

 その通り。あの時、小鈴の肩には【アシスタント】を自動的に現れるように仕掛けていた。

 霊夢にはざっとしか説明してなかったけど、この【アシスタント】は、スタッフと言う使用人を召還すると言ったが、実際のところは鮪麗の分身(ダビング)を召還していると言うべきなんだよねー

 本来鮪麗ができる特技を半分にして与え、その特技を磨きあげたのが、そのスタッフと言うわけ。

 鮪麗の分身と言うことは身体能力は鮪麗と同じ、つまりは小鈴を投げる力はあると言うこと!

 小鈴は鮪麗の【アシスタント】によりまた、更に上がった。

 

 (す、すごい!これが鮪麗さんの力)

 

 驚くのは早いよ小鈴!スタッフは【7人】いるんだぜ!

 

 スタッフ達により小鈴はどんどん上がっていきクッパの頭上を通過した。

 鮪麗自身を投げ続けるていう手も考えたが、確実に届かない。

重量はもちろん人手が足りないからね。

だが小鈴、君がいたからこそできる!今頼れるのは小鈴だけ、小鈴にしか出来ない事なんだ!

 

 「よーし!鮪麗ができる事はここまでだ!タッチダウンだァ小鈴!」

 

 「何を言っているかわかりませんが!言っている意味はわかりました!」

 

 小鈴は手を伸ばしハンマーへと近づいた。

 あと少し...あと少し...先ほどまでの滞空時間が長かったのが嘘のように小鈴は地面への距離が近づいた。

 

 「いけぇ!小鈴ぅ!」

 

 「やりなさい!小鈴!」

 

 スペルカードの効果が切れ、弾幕を打ち続けた慧音と霊夢は叫んだ。

 

 「グォォオ!!」

 

 自身の弱点に近づいている小鈴に気付き鉤爪を振りかざすクッパ。

 

 (届いて...届いて!)

 

 小鈴は必死に願い、手を伸ばした。

 

 「届けぇ!」

 

 「ぶちかませッ!小鈴ッ!」

 

 そしてついに小鈴の手はハンマーに触れた。

 ハンマーは揺れ傾き、地面を打ち付けるように倒れた。

するとクッパの足元に大きな穴が現れクッパはその穴へて落ちていった。

 穴は消え同時にハンマーも無くなり、辺りは静まりかえった。4人は確信した。勝利を!

 

 「や、やったー!」

 

 一番最初に喜んだのは小鈴だった。

喜びはしゃぐ小鈴に霊夢と慧音は近づき称えた。

 

 「やったな小鈴!」

 

 「一時はどうなるかと思ったけど...頑張ったわね小鈴」

 

 「はい!私頑張りました!あ、でもみなさんのおかげでもあるんですから、みんな頑張りました!」

 

 小鈴の無邪気な言葉に二人は安堵の表情を見せた。穏やかな空間の中そこに横槍が入るかのように大きな笑い声が背後から聞こえた。

 

 「流石小鈴!小鈴なら必ずやれると信じていたよ!それと見たか霊夢ッ!鮪麗の【アシスタント】は使えるでしょ!驚いたでしょ!」

 

 霊夢は不服そうに鮪麗を見た。

 

 「...ええ【驚愕】するぐらいにね」

 

 「鮪麗さん凄い能力を持っているんですね」

 

 「ふふーん♪そんなに褒めてもなにもでないぞ!まぁ強いていうなら昼飯ぐらいは奢ってあげようかな?勝利を祝して食べに行こうよ!」

 

 鮪麗がそう言うと小鈴は「おー」と賛成した。そうと決まれば善は急げ。

 鮪麗は方向転換しようとしたらお祓い棒が目の前に現れたのだ。

 目を疑った...何せそのお祓い棒は、先ほどまで一緒に食べ歩き、共闘してクッパを倒し、霊夢のお祓い棒なのだから

 鮪麗は冷や汗をかいた。

よく見ると霊夢の後ろでは小鈴を何かを守るかのように前へ立っていた。

 

 「霊夢さんは何で鮪麗さんにお祓い棒を向けているんですか...慧音先生どうして?」

 

 「...」

 

 小鈴の質問に慧音は黙り込んだ。鮪麗も疑問だらけで何から言うべきか困った。だが、一言だけ鮪麗は質問した。

 

 「な、何故?」

 

 「何故?しらばっくれてんじゃないよ!一番わかってるのはあんたのほうでしょ?」

 

 ますます理解ができない、だがこれだけはわかる...疑われてると

 

 「...何で疑われてるかは知らないけど、鮪麗は何も知らないッ!」

 

 「じゃあ何であの妖怪をあんたは知ってるのよ!」

 

 「それはッ...たまたま知ってるものが幻想入りしただけだよ!」

 

 「あの妖怪は前触れも無く突然現れたらしい...あんたが私の前に前触れも無く突然表れた様にね!それもたまたまだって言いたい訳?」

 

 「...っ」

 

 反論の、はの音もでない。

 

 どうやら霊夢達はクッパを連れてきたのは鮪麗と思っているみたい。

 

 霊夢の疑いは正しい、誰だってそう思う。

 

 だけど鮪麗は納得いかない!

 

 「仮に鮪麗がクッパを暴れさせた犯人だとしたら、何で鮪麗が霊夢達の手を貸すんだよ!しかも鮪麗は襲われたんだよ!矛盾してるじゃん!」

 

 「私達の信頼を得て、隙をついて裏切るって戦法かしら?」

 

 鮪麗は愕然とした。

ショックを受けた。

悲しくなった。

 

 「...」

 

 「黙り込むって事は...図星かしら?さぁ白状しn」

 

 霊夢は目を疑った。黒幕だと確信し問い詰めていた鮪麗が涙を流す姿を。

 

 「!?」

 

 「な...なんで?なんでそんな事言うの?一緒に食べ歩いたじゃん...美味しいって笑い合ったじゃん!一緒に戦ったじゃん!仲良くなったのにッ...もっと仲良くなれると思ったのに...こんなの...あんまりだよ!」

 

 膝から崩れた鮪麗は泣きじゃくった。

その姿を見て霊夢は困り果てた。

すると横から小鈴が涙目を浮かべながらあらわれ大の字になり霊夢の前に立ちふさがった。

どうやら慧音の制止を振り払ったのだろう。

 

 「霊夢さん!もうやめましょうよ!疑う気持ちはわかりますが。鮪麗さんがかわいそうだよ!」

 

 「小鈴...」

 

 すると霊夢の肩をポンと慧音が叩いた。

 

 「霊夢...どうやら私達は深く考えすぎたようだ、小鈴の気持ちを尊重してこの鮪麗と言う子を信じてみないか?」

 

 「...慧音」

 

 霊夢は泣いている鮪麗を再び見た。しばらく葛藤した霊夢は大きくため息をついた。

 

 「ああーもうわかったわよ!ただし今から私がする質問にはちゃんと答えなさいよ」

 

 「霊夢...許してくれるの?」

 

 霊夢はプイッとそっぽを向き「ちゃんと答えたらよ」と言った。

 

 「良かったね鮪麗さん」

 

 「あ"り"か"と"う"こ"す"す"」

 

 鮪麗は涙と鼻水を滴しながら感謝した。

その様を見て慧音がハンカチを取り出し「顔がぐちゃぐちゃだぞ、これで拭きなさい」と渡し慧音にも感謝した。

 顔を拭き終えた鮪麗に霊夢は「本題に移るわよ」と言った。

 

 「まず、あんたは何処から来たの?」

 

 最初の質問に鮪麗は早速言葉を濁らした。

 

 「初っぱなからその質問か...ごめん、その質問は詳しくは教えれないな」

 

 「何故?」と霊夢はむすっとした表情をしながら聞いた。

 

 「鮪麗達の世界は【電子の世界】って言うんだけど、どんな世界かというと...うーん説明が難しいな」

 

 「もったいぶってないでいいから」

 

 「もったいぶってないよ!下手な事したら幻想郷が滅ぶんだよ!」

 

 鮪麗の言葉に3人は顔を険しくした。霊夢が「どういう事よ?」と恐る恐る聞いた。

 

 「簡単に言うと電子の世界は色んな世界に行き来できるんだよ、物や生き物、情報や歴史なんでもだ、ましてや【概念】すらも、もし別世界の概念が幻想郷に漏れたとしたら...君たちならわかるでしょ?」

 

 幻想郷は忘れられたものが集まる場所、つまり記録や記憶等といった概念を元に世界を構築されている。

外の世界の概念が流出したら...3人は理解した、鮪麗の言う事が嘘ではないと言うこと、そして正しいと...だがある疑問が霊夢の頭を過った。「あんたらは?」と

 

 「鮪麗達は、その世界の秩序やルール、概念に基づいて体を構築してるから大丈夫だよ」

 

 霊夢は、ふーんとそっけない態度をとった。そして霊夢は次の質問をした。

 

 「あのクッパて言う奴はあんたらとはなんの関係も無いのね」

 

 「関係は無いとは言えないけど、ただ鮪麗は知ってるだけだから、あれが暴れてる理由はわからない、ただの幻想入りだと思うけど...あ、でも一つだけおかしな点があったな」

 

 3人は口を揃えて「おかしな点?」と言った。

 

 「クッパは頑丈と飛躍、炎を吐くとハンマーを投げるだけしかできないんだよね、飛行能力の停止と空間に閉じ込める力なんて無いはずなんだよね」

 

 そうクッパにはそんな力は無い、あの時まるで...

 

 【あそこはあの世界になっていた。】

 

 考えても埒が明かないと気づいた霊夢は次の質問をした。

 

 「あんたらの目的は何?」

 

 「最初に会った時にも言ったけど、もともと鮪麗達は幻想郷に旅行に来て」

 

 旅行と言った瞬間、小鈴と慧音が「旅行!?」「何でこんな危険な所に?」と驚いていたら霊夢が「こいつら狂ってるでしょ?」と答えた。今は怒る立場じゃないけど酷くない?

 

 「旅行をしようと思ったけど、来る途中で友達とはぐれて、現在その友達を捜索中です...」

 

 「はぐれたのか...不遇だな」

 

 「無事なのでしょうか?」

 

 「みんなのスペックはいいから大丈夫と思うけど、あとバーチャルスキルもあるし」

 

 バーチャルスキルと言う言葉に霊夢は何かを思いだしたのか「あ」と言った。

 

 「思い出したわ、あんたあの時【バーチャルスキル】を着けたって言ってたけど、どういう意味よ?」

 

 「ああ、そうだよ鮪麗が着けたんだよ!幻想郷は危ないからね。【電子の世界の力】があれば大丈b...」

 

 鮪麗は急に黙りこんだやがて鮪麗は冷や汗をかき青ざめた。慧音と小鈴はどうしたのだろう?と思った。ただ霊夢だけは違った。このやり取り、このアウェイ感...

 

 「あんた...本当に何も知らないのよね?」

 

 「スーッ」

 

 鮪麗の態度を見て慧音と小鈴もなんとなく察した。

 

 「あのー...ですね。そのー...鮪麗達のこのバーチャルスキルは電子の世界の力でして...そのー」

 

 「何よ...言いたい事があるならはっきり言いなさいよ」

 

 鮪麗は目を細めた。そして恐る恐る言った。

 

 「バーチャルスキルは電子の世界の概念で...つまりは幻想郷に電子の概念が、色んな世界の概念が流出してるかもー。もしかしたらあのクッパはバーチャルスキルを持ってる鮪麗達のせいで幻想郷に現れたかもー」

 

 3人は愕然した。

そして真っ先に察した霊夢が鮪麗に近づいた。鮪麗は霊夢の顔を覗いた。

その顔はまさしく鬼の形相だった。

 

 「やっぱりあんたらの仕業じゃないのよ!!」

 

 霊夢のゲンコツが鮪麗の頭に直撃した。

 

 「ぶぎゃあ!」

 

 鮪麗は強烈な痛みに悶絶した。

しかしポキポキ鳴らす音がして霊夢をもう一度見た。

 

 「今すぐあんたを懲らしめる。そうすれば事件解決よ」

 

 「待って!待って!待って!本当に待って!確かに鮪麗が悪いですよ!鮪麗の仕業ですけど!もう少し弁明を聞いてください!」

 

 「弁明の余地なし」

 

 無慈悲な回答に鮪麗は悲鳴を上げたすかさず鮪麗は小鈴にすがりつき助けを求めた。

しかし黒幕ではないと信じて助けたのにも関わらず実は黒幕でしたーと明かされた小鈴の目は死んでいた。

慧音は呆れてものを言わない。

 

 そして再びポキポキと音が聞こえた。

 

 「さぁて覚悟はできたかしら?」

 

 「ひぃ!」

 

 このままだと...死!?

 

 だが自業自得だ、自分が招いたのだから当然受けるべき罰だ、だけどそれでは...

 

 「鮪麗を懲らしめるのは、かまないよ」

 

 「あら?案外潔いわね」

 

 「だけど、それじゃあ事件は解決しないよ!むしろ悪化するよ!」

 

 鮪麗の言葉に霊夢は立ち止まった。

 

 「どう言う意味よ?」

 

 「バーチャルスキルがあるからクッパが現れたんだ。バーチャルスキルを持っている者がいなくなれば事件は解決する」

 

 「だから今から鮪麗、あんたを懲らしめるのよ」

 

 「バーチャルスキルを持っているのは鮪麗だけじゃない事を忘れて無いよね霊夢!」

 

 「!?」

 

 そうバーチャルスキルを持っているのは鮪麗意外に4人いるのだ。

 

 「つまりは他の4人を見つけないといけない、この広い幻想郷でみんなを探せる?」

 

 「さ、探せるわよ!名前と姿は聞き込みの時にあんたから聞いたんだから」

 

 確かに探せる。だが問題はまだある。

 

 「それは時間をかけたらって話しだよね!鮪麗達がいるからクッパが表れたんだから、探している間にもあれみたいなのが現れるに決まってる。霊夢達はそいつらの対策も弱点も知らない、だけど鮪麗は知っている!つまりこの異変は鮪麗の助力がないと詰むんだよ!」

 

 「な!?」

 

 霊夢は理解した、確かにそうだと(私達ではどう対策していいかわからない)のだから。

 

 「だからって...元凶のあんたに手を借りるなんて」

 

 確かにそうだ異変の元凶が手を貸すなんておかしな話だ。

 

 「...これは鮪麗の責任なんだ、無理やり鮪麗の目的に手を貸させるような形になったけど、だけど、お願い!鮪麗と一緒に友達を探して欲しいんだ!」

 

 鮪麗は頭を下げた。それを見て霊夢は深く唸った。

 

 (助力は必要、手を借りたい)

 (目の前のこいつが元凶!)

 (鮪麗は助けを求めてる)

 (信用する?)

 (悪いやつではない)

 (今すぐに幻想郷から追い出さないと)

 (でもあと4人はいる、そいつらはどうする?)

 (見つける事はできる)

 (相手も抵抗するだろう)

 (平和に解決したい)

 (能力がわからない)

 (危険すぎる)

 (時間がない)

 

 霊夢は葛藤した...深く深く考えた。

 そして答えがでたのか霊夢は大きく息を吸い、大きく吐いた。

 

 「わかったわよ、乗ってあげる。一緒に鮪麗の友達を探してあげるわ」

 

 

 慧音と小鈴は驚いた。霊夢が元凶の言葉を鵜呑みしたのを

 

 「霊夢大丈夫なのか?」

 

 「大丈夫なわけないでしょ、だけど鮪麗の言い分はわかるし。力は借りたいわ」

 

 鮪麗も驚いた。半分断られると思ったから。

 

 「ほ、本当に!?」

 

 「だけど最初にも言ったようにおかしな行動したら懲らしめるわよ」

 

 鮪麗は喜んだ。

 すると慧音が霊夢に近づき耳元で話した。

 

 「どういう吹き回しだ?犯人がわかったら即退治のお前が、元凶に力を貸すなんて」

 

 霊夢は「はぁ」とため息ついた。

 

 「力を借りたいだけよ。あと異変を解決するまでに鮪麗を監視しないといけないし...それに」

 

 「それに?」

 

 「...元凶なら私を助けないわよ」

 

 霊夢は呆れながら笑った。

 

 「そうと決まれば早速、捜索開始だァ!あ、でもお腹空いたな、腹が減っては戦はできぬって言うよね。まずは昼食n」

 

 鮪麗の頭にゲンコツが炸裂した。

 

 「調子に乗るな!」

 

 「ふぎゃあ!」

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