「...貴女は賭け事はお好きですか?」
「ええ..大好きだよ、ダービ」
2人はニヤリと不適に笑い合った。
「それは良かった、どうです?私と1つ賭けをしませんか?」
「いいね♪それじゃあ、早そk」
「いや、あんた何簡単に相手の誘いに乗ってるのよ」
霊夢は鮪麗の頭をしばいた。
「イッタァ!?急に叩く事ないじゃん!」
「当然よ!事情も知らなければ、あいつがどうやって女苑達の魂を奪ったのかもしれないに!」
「私の能力は『幽波紋[スタンド]』『オシリス神』の暗示を持ち、その力は『賭けで負けた者の魂を奪う』事...それが私の力です」
丁寧に自身の能力を話すダービに霊夢は不信感を抱いた。
そしてダービは『3枚のコイン』のような物を見せびらかした。
よく見るとそのコインには依神姉妹と一輪の顔が描かれて、あれが一輪達の『魂』だと強調した。
「そんな事はわかっているわよ!私が言いたいのは『あの2人にどうやって勝った』て聞いてるのよ!」
霊夢はそう聞くとダービは不適に笑い「私と勝負してくれたらわかりますよ」と答えた。
すると霊夢は鮪麗に詰め寄ってきた。
「あんた!あいつの事を知ってるのでしょ、本当にあいつの能力はあれだけなの!」
「もちろん知ってるよ、ダービが言ってるのは事実だよ、『勝負に負けると心にダメージを負い隙が出来る』その心の隙をつくことで奪うんだ、ちなみにだけど勝負自体はダービの『腕』の賜物だよ」
霊夢は「本当に?」と念入りに疑う...だから鮪麗は嘘がつけないだって。
「もしそれがそうなら、あの2人が負けるとは思えないのだけど」
霊夢が言いたいのは『単なる賭け』をしたのなら依神姉妹が負けるはずが無いとの事だろう。
紫苑の力は『不幸にする』力であり取り憑いた者を不幸にさせる事で、相手をか不利にさせる。
加えて女苑は『浪費させる』力で、賭けとは時にはおりなくてはならない状況に陥る事があり、それを冷静に判断しなくてはならない...女苑の力はその冷静さをかける事ができる。
前回それで依神姉妹が雀荘で荒稼ぎをしているからだ。
確かに2人の力なら負ける事はないだろ。
「...不具合の影響とかでしょうか?」
白蓮はそう聞くと霊夢は「おそらくね」と頷いた。
そんな2人の会話を聞いて星達が不安な表情をしながら駆け寄った。
「聖、もしかして何か知っているのですか?」
星はそう聞くと白蓮は説明しようとしたが、今はそれどころでは無いと思い「詳しい話しは後でします」と言った。
星達の表情はあまり納得していない様子だったが、確かに今は一輪達が先だと言い聞かせた。
「で、するのかね?しないのかね?もっとも彼女らを見捨てると言うなら話は別だがね」
ダービは煽るようにそう言った。
「よっしゃ!じゃあ早速始めようじゃあないか!」
鮪麗はダービのもとに行こうとした...が、霊夢が前へと先に出てダービの前に立った。
「私が相手になるわ!」
霊夢の言葉を聞いて白蓮達は驚愕した...正直鮪麗も驚いた。
ダービも驚いた様子だったが直ぐ様、不適な笑みに戻った。
「まさか貴女が勝負に乗るとは思いもしませんでしたよ...博麗 霊夢」
霊夢は何故名乗ってもいないのにも関わらずま名を知っているのだと不気味に思った。
「『何故名乗っていないにも関わらず知ってるんだ』...と言いたそうな顔をしてますね」
「...当たり前でしょ、話してもいないに知られているなんて気色悪い...そう言うのもう間に合ってるわよ」
「確かにそうですね...ですがそれは『お互い様』でしょ?」
ダービは鮪麗の方をチラッと見てそう呟いた。
「気がついた時には私はこの地にいましてね...普通なら見知らぬ地に来たら取り乱し混乱するでしょうが、何故か私の頭にはこの幻想郷[せかい]の知識が入っていてね...」
(知識が?これも不具合の影響)
「この世界は実に魅力的ですね...特に『住人』がね」
ダービは不適に笑い、霊夢は薄気味悪いと感じ表情を引きずった。
「ここの者達とスリルある賭けができそうでワクワクします...ずば抜けた勘と洞察力を持つ貴女が特にね」
「御託はいいわ、さっさと始めるわよ」
「そう急かさずともわかっていますよ、ですがその前に貴女にも『賭けるもの』を提示してもらわなければ」
ダービは一輪達のコインを見せびらかした。
どう見ても「魂をかけろ」と言っているようなものだ。
遠回しな言い方をするダービに霊夢は腹立たしく感じた。
「...いいわ、魂を賭けるわ」
霊夢がそう言ったと同時にダービは「グッド!」と嬉しげにした。
その瞬間、辺りの空気が一変した...『しかし、それだけである』
鮪麗達が感じた違和感は時空間の歪みによるもので、それといって他にはなかった...
勝負に応じた霊夢意外は...
「霊力が練れない...力が使えない?」
霊夢がそう言うとダービは楽しそうに「EXACTL!」と答えた。
「どういう事ですか?」
「言葉通りよ、というよりその様子だと使えないのは私だけのようね...つまり、これは『勝負に参加した者の力を制限する』って事ね」
「正しくは貴女方が持つ霊力等の神秘の力『この世界で作用される力』を縛るのです」
「まるで『なんの力も持たないの人間』そのものになった感じね」
(なるほど、これであの2人に勝つ事が出来たのね)
「流石は博麗の巫女...素晴らしい『洞察力』だ...貴女との勝負は実にスリルがありそうだ」
不適に笑うダービに霊夢は気味が悪く感じた。
「で、何で勝負するの?」
「それはミス霊夢が決めてもらって構わないですよ?」
「あら、選ばしてくれるなんて...随分と気が利くのね」
「私の提案したものがミス霊夢の知らない可能性がありますからね...貴女の得意なもので構いません」
(自信ありてところね、確か鮪麗は『腕が良い』言っていたわね)
ダービの腕が良いというのはつまり『イカサマ』の事を差している。
ダービは何か仕掛けてくる...霊夢はそう思った。
「さて、何をなされますか?丁半博打?それとも花札?」
「それも良いけど、私達には時間が無い...直ぐに『コイントス』で勝負よ!」
「コイントス...裏と表どちらが出るか互いにが予想して、的中した者の勝利...面白い!」
するとダービは霊夢に1枚のコインを投げて渡した。
「コインはそれを使いましょう」
ダービは『紫苑』の顔が描かれたコインを見せてそう言った。
(紫苑の魂を使ってコイントスをするなんて悪趣味な奴...)
「顔の方が表、背は裏で...さぁ、裏と表どちらを選びますか?」
霊夢はぶっきらぼうに「表よ」と答えた。
一方ダービは不適な笑みをしながら「なら、私は裏にしましょう」と言いながらコインを弾こうとした。
「ちょっとまちなさい!まさかあんたが投げるつもり?」
「...何か問題でも?」
「大ありよ!あんたの事だから何か仕組むに決まってるでしょ!」
「おやおや、信用されていませんね~」
霊夢は(どの口がッ)と呆れた表情をした。
「そこまで言うなら『ミス霊夢が投げて』いただいて構いませんよ」
ダービはそう言うと紫苑のコインを霊夢に投げて渡した。
「随分といさぎいいのね...それにそう易々と奪った魂を渡していい訳?」
「そうでもしないと私の疑いが晴れませんからね、あと、渡したところで貴女達ではもとに戻す事はできませんからね」
霊夢に投げさせるにも関わらず自信のあるダービに少しばかり険悪に感じた。
(ダービ...あんたは『自身の力で私の能力を縛ったから勝てる』そう思っているようだけど『縛っているのは霊力とかで、あって私自身の感覚は縛ってはいない』...つまり私の『勘』とかは健在なのよ!)
霊夢はそう思いながらコインを弾いた。
しかしその瞬間、頭に過ったのは『嫌な予感』だった。
(その様子...どうやら『試した』甲斐がありましたね...能力を縛れば勝てる確かにそれは思ってはいた...『だがそれだけじゃあ無いんだな』)
ダービはニヤリと笑った。
ダービの表情を見て霊夢の嫌な予感は確信へと変わった...『自身の敗北』に。
コインが裏か表なのか、結果が出る前に自身の敗北を認めてしまった事により肉体から魂が抜けた。
霊夢の魂が抜けた事に白蓮達は勘づき驚愕した。
「まだ結果が決まっていないというのにどうして!?」
「ミス霊夢は自ら心の中で敗北を認めたようですね」
「な、何故そのような...」
ダービは地面に落ちた紫苑のコインに指をさした。
白蓮達は落ちたコインに視線を向けた。
コインは紫苑の背が描かれた面を向いていた...裏の面、霊夢の敗北であるのは一目瞭然だった。
「そ、そんな...霊夢さんの『勘が外れるなんて』」
「いやー実に珍しい事もあるみたいだねーあの博麗の巫女の勘が外れるなんて!『運が悪かった』ようだ」
ダービの態度は確信犯だった。
(霊夢が負けた以上...次に挑まなくてはならない私達...だが力を奪われた上にあの霊夢でも見抜けなかったイカサマを私達が見抜けるだろうか?)
白蓮達は勝負に挑む気はあるが、ダービに果たして勝てるのだろうか?と不安に感じていた。
「あの霊夢を倒すなんて...流石はトリックの達人だね~」
白蓮達が不安にかられてるなか鮪麗はヘラヘラしながらダービに話しかけた。
霊夢が負けたにも関わらず平然としている鮪麗にダービは不信に思った。
「トリック...つまり私がイカサマをしたと?」
鮪麗の態度に『ダービがどうやって霊夢に勝てた』のか知っているのではと思った白蓮は「イカサマがわかったのですか?」と尋ねた。
「え、知らないよ?」
鮪麗はさらっと否定して白蓮達はガクッとなった。
「証拠も無しにイカサマ呼ばわりなんて心外d」
「いいや!ダービ、君のような用意周到な男が何の策も無しに勝負をするとは思えない『君は必ず策を練る』...鮪麗はそう信じてる」
鮪麗は不適に笑いながらそういうとダービも同様に笑った。
「貴女は愉快な方ですね...名を伺っても?」
「ん?どうして今さら名前を聞くの?知識が入ってるじゃなかったけ?」
「確かに幻想郷[ここ]の知識は入ってはいる...だがどうしてか貴女の情報が一切入らなくてね...どうやら君も『私と同じ外の世界から来た人間』のようだ、だから情報が無いのだろうとね」
「なるほどね~確かに鮪麗は外から来た人間だ!情報が無いのもわかる!鮪麗の名前は虹村 鮪麗、ちなみに能力h」
鮪麗は勢いで自身の全てを話そうとするとナズーリンがすかさず鮪麗の口を塞ぎ「おい、それ以上しゃべると不利になるぞ!」と止められた。
「別に話しても良いと思うけどな~」
ヘラヘラとしている鮪麗に白蓮は苦笑いをし星達は「「「いや、良くないだろ!」」」とつっこんだ。
「名前だけで結構です、それに能力がわかったところで『結果は同じ』なんですから」
「自信ありありだね~...いいよ、鮪麗と勝負だ、鮪麗の魂を賭けよう!」
「グッド楽しくなってきた!」
勝負に応じたと同時に再び時空間が歪んだ。
「さて...何で勝負をなさりますか?」
「勝負をする前にちょっといいかな?」
「...構いませんよ?」
鮪麗は白蓮の方に振り向いた。
「白蓮に、お願いがあるだよ」
白蓮は不思議な表情をし「なんでしょうか?」と聞いた。
「ダービが持っている魂は、女苑、紫苑、一輪、霊夢...勝負をするには軍資金が少ないと言うか...心細いと言うか...」
鮪麗は言いにくそうに話した。
白蓮は鮪麗の言いたい事がなんとなくわかった。
「わかりました...私の魂、鮪麗さんに託します」
白蓮はそう言うと鮪麗はニコッと笑った...一方星達は驚愕した。
「いけません聖!そんな危険な真似は!」
「そうだよ!いくらこいつが賭け事が得意とか相手の事を知ってるからってそんな」
「私達は鮪麗さんに頼るしかないのです」
「言いたい事はわかるが、聖...それはあまりにも無謀すぎやしないか?あの霊夢が負けたんだぞ?」
「危険も承知、それに私達が挑んだところで敗北するは目に見えてます...言わば鮪麗さんは私達の希望...私は鮪麗さんを信じます!」
聖はそう言うと星達は返す言葉が見つからず黙り込んだ。
するとナズーリンはため息をついた。
「わかった...なら私の魂もこいつに託そう」
それを聞いて星は「な、ナズーリン!?」と驚いた。
「...聖にそこまで言われたら何も言い返せないな...OK、私も託すよ」
「む、村紗!?貴女まで...」
「で?ご主人はどうすんだい?」
「怖いんだったら逃げてもいいんだよ?」
「そんなみっともない事できるわけないでしょ!みんなが命を賭けていると言うのに」
そう言うと星は気難しい顔をしながら鮪麗に近づき、鮪麗の両手を握った。
「鮪麗さんでしたよね、私の魂も貴女に託します、その代わり必ず勝ってくださいね!」
おお...凄いプレッシャーだ、まさか白蓮だけじゃなくて全員が乗ってくれるなんて思わなかったけど...
「鮪麗におまかせあれ!」
鮪麗は満面な笑みをしてそう言った。
鮪麗はダービの方に振り向きニコニコしながらダービの正面に座った。
「お待たせ~♪」
「魂を賭けるように言いくるめるとは...よほど運に自信があるようですね」
「まぁね~ギャンブルは腕も大事だけど運も重要だからね~」
ニコニコとする鮪麗にダービは「フッ」と鼻で笑った。
(その余裕...いつまで続くかな?)
「それで、何をしましょうか?」
「ポーカーで勝負しよう」
鮪麗がそう言うとダービは目を見開いた。
(ポーカーだと?相手が私だと本当にわかっているのか?)
「ほぅ、面白いポーカーは私の最も得意なゲームだ」
ニヤリと笑いながらそう言うダービに星が慌てた。
「し、鮪麗さん!?ポーカーは不味いのでは無いんですか!得意と言ってるのですが!」
「知ってるよ、ダービとは一度でいいからポーカーで戦いたかったんだよ~」
鮪麗はそう言うと星はガクッとなり、ナズーリンが白蓮に「本当に託して良かったのか?」と呆れた表情で聞いた。
白蓮は「だ、大丈夫ですよ」と苦笑いした。
(わかってなお、挑むとは...このガキ、ゲドゲドの恐怖づらに変えてから敗北させてやる)
「いいでしょう、ではまずコインの分配をしましょう」
するとダービが奪った霊夢達の魂であるコインが宙に浮き始め、そしてそのコインは6枚づつ分裂して計、24枚になった。
『見えないけど』オシリス神がコインを分裂させたのだろう。
そしてダービは鮪麗に6枚積み上げたコインのタワーが5つ、計30枚を渡した。
「このチップが貴女達の魂の象徴です、これが無くなった時が貴女達の敗北です」
するとダービは何処からともなくトランプカードを取り出し「新品のカードですご確認を」と言いながら鮪麗に渡した。
鮪麗は箱からカードを取り出しズラッと並べて確認した。
中身はジョーカー1枚...WAON『アニメとかゲーム通りのトランプ』だ。
確認を終えた鮪麗はカードを綺麗に戻した。
「確認できたようですね...私がディーラーを努めても構わないのですが、それだと貴女達は納得はしないでしょう」
ダービはカードを白蓮に差し出した。
「ミス聖、貴女がカードを配っていただいても?」
「私が、ですか...良いのですか私が配っても?」
「聖 白蓮...丁寧で礼儀正しく、同時に包容力を有する、まさに聖人と呼ばれるような博愛主義者...貴女の性格上、イカサマ等はできないでしょう?」
「なるほど...わかりました、ではその役回り引き受けましょう」
白蓮は差し出されたカードを手にとった。
しかしカードを手にとった白蓮はカードを見つめて何故か硬直していた。
すると白蓮は顔を赤くした。
「あ、あの...カードを混ぜるってどうしたら良いのですか?」
白蓮は恥ずかしそうに星達の方を見つめた。
なんだこのかわいい生き物は?
こんな危機的状況と言うにも関わらず星達は(((かわいい)))と思ってしまった。
少女説明中...
「なるほど、こうするのですね!」
白蓮はシャッフルの仕方を学んだ事を嬉しそうにしてながらカードを混ぜていた。
星達はそんな白蓮を微笑ましく見つめていた。
白蓮は星達の視線に気がつき再び顔を赤くした。
「こほん...では改めてカードを配らさせていただきます!」
白蓮はダービ、鮪麗の順にカードを配り互いに5枚へとなった。
ゲームを始める為に鮪麗は1枚、ダービは『紫苑』のチップ1枚を場に出した。
鮪麗とダービはカードを手に取り自身の手札をみた。
[クラブ1][ハート4][スペード4][ハート1][クラブ2]
ツーペア...初手にしてはなかなか良いじゃん♪
鮪麗は更に良い手を狙う為に「1枚交換」と言いチップを1枚追加した。
ダービも同様に1枚出し「2枚チェンジだ」と言った。
[クラブ1][ハート1][スペード4][ハート4][クラブ4]
うっひょひょ♪フルハウスじゃん!ふははは!運はこの虹村鮪麗の味方だ!
良い手札に鮪麗は思わずニヤニヤしてしまった。
「その様子...なかなか良い手がようだね」
ダービはそう言うと鮪麗は下手くそな口笛を吹き「な、なんの事かな~?」と言った。
その表情は明らかに嘘をついていると、その場の全員はわかった...鮪麗って本当に『嘘』が下手なんだよな~
「ここは様子見で紫苑の魂を1つ賭けよう...よし勝負だ」
2人は互いのカードを場に出した。
鮪麗は4と1のフルハウス、一方ダービはキングとクイーンのツーペアだった。
「フルハウスとツーペア、この勝負、鮪麗の勝ちだ!」
「フルハウス...素晴らしい幸運だな」
鮪麗はドヤ顔した。
そのドヤ顔にダービ?はイラッとした。
「その幸運...いつまで続くかな?ネクストゲームだ」
ダービはそう言いながらチップを出した。
鮪麗も同様にチップを出した。
しばらくして...
「ハートのフラッシュだ!」
鮪麗はそう言いながら手札を出すと、ダービは悔しそうな表情をし「ストレートだ」と渋々手札を出した。
「連続で勝った!」
「これで紫苑の魂は取り戻せた!」
「残りは3人...この調子なら皆さんの魂を取り戻せそうですね!」
鮪麗が2連続で勝利出来た事に白蓮達は希望が見え出した。
「くっ...流石ですね、人里で見ていた時は、運はそれほど長続きしないと思っていたが...甘く見ていたようだ」
「あれ?怖じけづいた?負けを認めるなら今のうちだよ!」
「いえ結構...それに『まだ』負けた訳では無いですから...さて、ゲームを再開しましょうか」
そういうとダービは女苑のチップを出した。
鮪麗もチップを出し再び勝負に出た。
「...ふふっ」
ダービは不適に笑った。
加えて、どうやらダービは何か仕組んでいる様子...て感じかな。
配られたカードを鮪麗とダービは手に取った。
[ハートK][クラブ8][スペード8][スペード5][ダイヤ1]
ワンペア...マークもばらついているは数字もバラバラ...ストレート、フラッシュを狙うのは難しいかな?
「うーん...3枚交換かな」
鮪麗はチップを出し3枚交換した。
そしてダービもチップを出し「私は2枚交換しよう」と言った。
[クラブ9][クラブ8][スペード8][スペード1][ダイヤ1]
ツーペア...まぁそこそこ戦えるかな?
いまいちな役に鮪麗はあまり自信のない「コール」と言った。
「おやおや何やら自信があまりなさそうですね」
「な、なななな何の事かにゃ?」
図星をつかれた事に鮪麗は同様のあまり噛んでしまった。
「...貴女、はったりとか苦手なんですね」
ダービは呆れた表情をしながらチップを出し勝負に出た。
鮪麗は8と1のツーペア、一方ダービはキングとジャックのツーペアでダービの勝利だった。
「ふぅ危ない危ない...今回は運良く勝てる事が出来た」
そう言いながらダービは場に出たチップを右腕全体を使って自身によせた。
鮪麗が負けた事により白蓮達は少し気落ちした様子。
「さ、流石に3回連続は勝てるわけないか」
「鮪麗さん、次こそは勝てますよ!」
白蓮はそう期待を込めて言った...しかし。
4戦目...
「キングのワンペア」
「3とジャックのツーペア...今回も私の勝ちだ」
ダービの勝利
5戦目...
「5のスリーカード!」
「惜しいね~こちらはジャックのスリーカードだ」
ダービの勝利
3回も負けた事で鮪麗のチップは紫苑の魂を含めて27枚、ダービも27枚と並んでしまった。
連続で負けた事に白蓮達は不安にかられていた。
「ふっ、どうやらミス鮪麗の運はここに来て『失った』ようですね」
ダービはニヤニヤとしながらそう言った。
星達はダービに疑いの眼差しを向けていた。
絶対何かしている...霊夢の時同様に何か仕掛けているに違いない...
(と思ってるだろうけど、貴様らでは気づく事は不可能...霊夢には脅威的な運と直感の持ち主だ、ギャンブラーにとってそういう者は厄介極まりない...だから縛らせてもらったのだよ『紫苑の魂を使って』)
ダービが霊夢に勝てたのは紫苑の魂であるチップを使ったのだ。
紫苑の能力は『自分も含めて不運にする程度の能力』...霊夢が投げたコインは紫苑自身の魂である、それを投げた霊夢はその能力に影響され直感と運が鈍ったのだった。
(...あとは私の『腕と目』で勝てる)
霊夢の直感を奪ったのはあくまでもイカサマに気がつかれないようにするためだった。
そんな事を考えていると、突然鮪麗は紫苑のチップに手を取りニヤニヤしながら見つめた。
その様子にダービは(もしや)と嫌な予感がした。
「な・る・ほ・ど・ね~...これを使って霊夢に勝ったんだ~」
「っ!もしかしてわかったのですか鮪麗さん!」
「霊夢の直感が外れたのはどうやら紫苑の能力の影響ぽいんだよね~」
「確かに紫苑の力なら霊夢の直感が外れたのはわかるが、だが能力は縛られているんだぞ?」
「縛っているのは『勝負に応じた者』であって、今の紫苑は縛られていないよ、紫苑の力は常時発動でもあるし...霊夢に投げさせたのも、そうさせるように誘った...そして鮪麗と今やってるポーカーの最初の2戦、わざと負けたでしょ?」
鮪麗はそう聞くとダービはニヤリと笑い「素晴らしい」と答えた。
「よくわかりましたね、で、わかったから私に押し付けようとするかね?」
ダービはそう聞くと鮪麗は大笑いして「そんな事するわけないじゃん」と答えた。
「仮に押し付けたところで返ってくるが目に見えてるよ」
「ですがそうしないと鮪麗さんは不運で負けてしまいますよ?」
「紫苑を利用したのは、あくまでも鮪麗の幸運を失くすため、現時点で鮪麗の運はプラマイゼロ...『それだけ』では負けないよ」
鮪麗は不適な笑みをしながらダービを見つめた。
ダービは冷や汗をかきながら鮪麗を睨み返した。
「...ふふっ」
「...っ」
(まさか、こいつ気づいたのか!?いや、こいつは『私の事を何故か知っている』気づいて当然か...だが知ったところでどうする事もできないだろうが)
ダービは汗を拭い「ネクストゲームだ」と言いチップを出した。
同様に鮪麗もチップを出した...
「ふぅ...こんな緊張するゲームは久々で疲労がハンパないな...こんな時は何か『甘い物』が食べたくなるよね」
鮪麗がそう言うと白蓮は「何か買って来ましょうか?」と気を遣い言った。
「ああ、大丈夫大丈夫、ちょうどライドちゃんにお使いを頼んでるから」
白蓮は「お使い...ですか?」と不思議な表情をした。
すると鮪麗は何かに気がついた様子で「お、噂をすれば♪」とウキウキした表情でダービの背後あたりを見つめた。
鮪麗の視線にダービは気付き背後を見てみると大量の団子を抱えたライドちゃんがやって来て鮪麗に団子を渡した。
(なんだこのガキは...鮪麗によく似ているが身内か何かか?)
「この子は確か鮪麗さんの『アシスタント』の子ですね」
白蓮はそう聞くと鮪麗は団子を口に含みながら「そだよー」と言った。
するとライドは白蓮のもとに駆け寄り両手を広げ抱っこをせがむような行動をした。
(か、かわいい♡)
白蓮は思わずライドちゃんを抱えようとしたが、手に持ったトランプが邪魔だった。
白蓮はトランプを机に置きライドちゃんを抱えた。
端から見たら子連れの母にしか見えないと思ってしまった。
「ん~♪やっぱりあそこの団子は美味しい~、ダービも1ついる?」
鮪麗は団子をダービに差し出すがダービは「いえ、結構です」と断った。
「遠慮しなくていいのに~頭を使う時は糖分が大事だよ~」
鮪麗はそう言うがダービは「お気持ちだけ受け取ります」と断った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
6戦目...
[クラブ4][ハート4][スペード8][ダイヤ6][ダイヤ2]
ダービの手札はワンペアだった。
あまり良い手ではないが、ダービはそれでも勝てる自信があった。
(ふっ...ミス鮪麗、貴様の言うとおり能力と運を縛ったのは『同じ土俵に立たせる』為...人里で見たあの運は異常...あれではいくら私が仕組んでもいずれ運に負ける、今!その埋め合わせをした事により私の『腕』は発揮される!)
するとダービの背後から『腕のような物』が伸びてき机に置かれたカードを2枚引き抜き上に置いた。
誰がどう見ても腕が伸びてる光景なんて気づくはずだが、伸びている手は鮪麗達に見えてはいない。
(ふっ見えるはずもない『スタンドはスタンド使いでしか見えない』のだから)
加えて白蓮達は『勝負に参加している者の能力は使えない』と思いこんでいた。
(使えないのは『幻想郷での力』であって私の力はこの世界のものではない...この場の全員は『私自身が何かイカサマをしている』と私に警戒して私しか見ていない)
ダービはチップを場に出し「2枚チェンジだ」と言った。
入れ替えられた事も知らずに白蓮はダービに2枚カードを渡した。
[クラブ4][ハート4][スペード4][ダイヤ4][ダイヤ2]
フォーカード...ポーカーでは4番目に強い役である。
ダービの思わく通りとなり内心ほくそ笑むダービだった。
(しかしミス鮪麗の言うとおり運はプラマイゼロと平均となったに過ぎない...万が一の可能性もある、念のため奴の手札も見ておくか)
ダービはオシリス神を出し鮪麗の背後に回った、もちろん白蓮達にはその姿は見えてはいない。
[スペード7][ハート6][クラブ1][ダイヤ3][スペード2]
(ふっ...ここに来てブタか)
ブタの役に鮪麗は「運が悪いな...全部チェンジ」と言いチップを出しカードを全て交換した。
(やはりそう来ると思っていたさ、貴様は『運任せ』なのだから、だが今の貴様に運は無い...)
ダービは自身の勝利を確信していた。
(だが、『もしや』の場合も念の為に見ておくとしよう)
ダービは再びオシリス神で鮪麗の手札を見ようとした...が、その瞬間、鮪麗は自身の手札を机に伏せた...オシリス神に見せないように。
「な、何!?」
ダービは思わず立ち上がりそう言った。
突然の事で白蓮達は驚いた。
「どうしたのダービ?何か『不都合な事でも起きたのかな~?』」
鮪麗はニヤニヤしながらそう言った。
「き、貴様もしかして見えt...ッ!」
ダービは思わず『見えているのか』と聞きそうになったが、口にしたらまずいと気がつき口を閉じた。
ダービが言いかけた台詞鮪麗には『わかり』鮪麗は嘘とか隠し事が苦手だから...答えちゃうけど♪
「『見えてはいないよ』君のオシリス神は...だけどオシリス神が鮪麗の手札を見ているのは『わかる』」
鮪麗はニヤニヤしながらそう言った。
ダービは自身のスタンドが鮪麗に見えてると思ってしまった。
(いや待て...見えているなら何故、私がカードをすり替えるのを止めなかった!?)
その瞬間、ダービは鮪麗の言っている事が『嘘偽りない言葉』だと理解した。
(あくまでもミス鮪麗は私の能力を『知っている』だけにすぎない!カードを伏せたのは私のスタンドを警戒しての行動に過ぎない!)
ダービは自身にそう言い聞かせ納得した。
「...ねぇ白蓮、1つ聞いていい?」
鮪麗はそう聞くと白蓮は不思議そうに「なんでしょうか?」と聞いた。
「ギャンブルをするにいたって何が大事だと思う?」
「えっと...運と腕でしょうか?」
白蓮は恐る恐る聞くと鮪麗は楽しそうに「Exactly!(その通りでございます)」と答えた。
「それも大切だけど、もう一つあるんだよ」
「それは何ですか?」
「『心理戦』だよ...でしょ?ダービ」
鮪麗はダービにそう聞くと一呼吸間が空いた後、頷いた。
それを聞いて鮪麗は満面な笑みを見せた。
「ここから先は...戦局でいう『一手』だな...『一手』見誤った者の敗北という事...ダービ、君の方か...鮪麗の方か...」
鮪麗は不適な笑みをしながら自身の持つチップをテーブルの中心に置いた。
「お、オールインだと!?」
ダービは驚きのあまり立ち上がってしまった。
鮪麗の行動に白蓮達も驚いた。
(ば、馬鹿な!?何故そこまで自信がある!『貴様の手札はダイヤ1とスペード1のワンペア』と言うのに!)
何故ダービは鮪麗の役を知っていると言うと山札を入れ替えるさい、カードの並びを把握していたのだ、ダービは触れるだけで把握する特技を持ち、鮪麗が入れ替えた5枚の役がわかっていた。
(ま、まさか...本当に良い手が?いやそんな事はあり得ない『カードのすべてを入れ替えでもしない限り』そん事はあり得ない)
『鮪麗の手札では自身には勝てない』ダービはそう確信していた。
(『私のようにギャンブルの腕がある』ならわかるが貴様にはその技量は持ち合わせていないッ!人里での戦いを見ていたからわかる...貴様は運が良いだけでギャンブルの腕はずぶの素人だと)
ダービは内心そう言い聞かせているが、あからさまに動揺していた。
動揺しているダービを見て鮪麗はニヤニヤと笑っていた。
こういう時の鮪麗はすぐに調子に乗り、ダービをこれ以上に追い詰めてやろうと思った。
「1つ良いこと教えよっかダービ?」
「っ!?」
「君の手は随分良い手のようだけど、それでも鮪麗は君に勝てる自身はあるよ」
鮪麗はニヤニヤしながらそう言うとダービは思わず立ち上がってしまった。
(ま、まさかこいつ!?私の手を知っt...いや、そんなはずはない、仮にこいつには心を読む能力があったとしても能力を縛られていて使えるはずがない!)
ダービは脂汗をかき、呼吸が乱れ始め更に動揺した。
「そしてもう1つ...鮪麗がどうしてこんなに強気なのか教えよ~う」
「へあっ!?」
「鮪麗が出そうとしているのは『ロイヤルストレートフラッシュ』だからこんなに自信に満ち溢れてるんだよ」
「ば、馬鹿な!貴様の手札hッ!?」
ダービは動揺のあまり鮪麗の手を言いかけてしまった。
(な、なんだ急に?)
(一体何が起きているだ?)
何が何やらわからない白蓮達は戸惑う事しかできなかった。
(わ、わからない...わからないけど、私達の知らないところで既に何か起きているのは確か...加えてダービさんの様子から見て鮪麗さんが優勢!)
ダービの呼吸は荒々しくなり、そして頭にこうよぎってしまった。
本当に鮪麗の手はロイヤルストレートフラッシュなのでは?と
「ま、まさか...イカサマをしたのか?」
ダービは思わず鮪麗に聞いてしまった。
そして鮪麗はにっこりと笑った。
「それは『お互い様』でしょ?」
ダービは確信してしまった...自身がカードを交換する前にすり替えた事を鮪麗は気づいている事に...
だが確信した分、疑問が浮上した。
気づいているなら何故あの時止めなかった?
どうやって気づいた?
やはり見えているのか?
まさか能力が使えるのか?
等と...
ダービは疑心暗鬼となり段々と自信がなくなってきた...
『まるであの時の戦いのように』
その瞬間ダービはハッとなった。
(そうだ...こいつは私の事を知っている...つまり『あの戦いの事』を知っていると言う事だ...あの時の敗因は私の心の弱さが招いた結果...つまり奴の狙いはッ!)
「っ!?」
その瞬間ダービは自身のチップを前に出した。
それを見て鮪麗は見開き驚愕していた。
それを見てダービは(やはり)と核心した。
「貴様の狙いは私が敗北を認めるようだな...だが、その手にはもう食らわん!」
ダービはそう言いながら自身の手札を場に出した。
「『勝った』コールだ!」
「ふぉ、フォーカードだって!?」
「な、何ですか?これは強いのですか?」
白蓮は訪ねると村紗は頷いた。
「...あれに勝てるのは5以上のフォーカードかストレートフラッシュ、はたまたはロイヤルストレートフラッシュだ...そんな役、そう簡単には出ないよ」
「どうやら鮪麗はあいつが勝負に降りる事に賭けていたようだが...それを奴に見破られたようだ」
それを聞いて白蓮はガクッと膝から崩れてしまった。
「つ、つまり...これh」
「貴様らの敗北と言う事だ!」
ダービは自身の勝利だと大笑いした。
白蓮達は絶望した...微かに見えた光が失ったのだから。
「ん~♪良いところまで行ったがあと1歩だったようだ~惜しいかったね...だがこのダービをあそこまで追い詰めたのは誉めてやる、実に楽しめたよ」
ダービは大笑いして勝利に浸った...が、その時だった。
「ぷっ...あはははは!」
鮪麗は大笑いしたのだった。
突然の事で白蓮達は何が何やらわからなかった。
(負けたのがショックでおかしくなったのか)
「いや~まさかコールをするなんて思いもしなかったよ~君の事だからあの時のように気絶して心の中で敗北すると思っていたよ~」
「やはりそれが狙いだったみたいだね」
「今の君ならあの時の戦いは難なく乗り越えるだろうね」
「ふっ...無駄話はそのくらいにして早く負けをみ...と...め」
その時ダービは違和感を覚えた...鮪麗の思惑から逃れ勝負に出た...と言うのに
「何故魂が出ない?...て思ってるでしょ?」
「ッ!?」
「別に鮪麗としては勝負に出ようが出まいが、どちでも構わなかったけど、まぁ...のってくれた方が決着が早くつくからいいんだけど」
鮪麗はそう言いながら伏せたカードに手を伸ばした。
そしてめくった。
[スペード10][スペードJ][スペードQ][スペードK][スペード1]
鮪麗の手は宣言通りロイヤルストレートフラッシュだった。
「ロイヤルストレートフラッシュだ!」
「す、すごいッ鮪麗の勝利だ!」
「な、何ィィィ!?」
鮪麗の手を見てダービは驚愕した。
その瞬間だった...ダービが奪った霊夢達の魂であるチップが宙に浮き何かオーラのような物が飛び出した。
そのオーラは魂であり、魂はもとの肉体へと戻った。
魂が戻った事で気を失っていた霊夢達は目を覚まし始めた。
「や、やりました!鮪麗さん!皆さんの意識が戻りましたよ!」
白蓮は嬉しさのあまり鮪麗を抱き締めた。
お、おぅ...やわっこい物が顔に...
「わっぷ...勝てたのは運が良かったよ♪」
一方ダービはボーゼンとしていた。
しばらくするとダービはハッと意識が戻った。
(ま、負けたのか?この私が?)
「...確かにワンペアだったはず...なのにどうして」
ダービはそう呟くと鮪麗は白蓮のもとから離れダービの側にやってきた。
「君が言っているのはこの手札でしょ?」
鮪麗はそう言うとダービに5枚のカードを渡した。
ダービはそのカードを手にし見てみると
[ダイヤ1][スペード1][クラブQ][ダイヤ5][ダイヤ7]
「そうだこれだ!この手札で合っt...いや待ておかしい、何故スペードの1が2枚あるんだ!?」
ダービは鮪麗が勝負に出たロイヤルストレートフラッシュを見つめてそう言った。
「ライドちゃんにお使いを頼んだんだよ、団子といっしょに、これと全く同じのトランプをね」
鮪麗がライドに渡したのは財布とワープ装置で、ライドは1度、電子の世界に戻り、ダービのいた世界に行きそこから同じトランプを持ってきた...そうして鮪麗はすり替えたのだった。
「...全て本当だったのかッ」
ダービはそう言うと鮪麗はニコッとし「鮪麗は嘘がつけないからね~」
「どうやら私は貴女の事をかなり見くびっていたようだ...『人里で貴女を見た時はギャンブルの腕なんてない、ずぶの素人だと思っていた』無礼をお詫びしよう」
「そう思っても仕方ないさ『あの時』の鮪麗は仕込みなんてできやしない素人同然だったんだから」
ダービは鮪麗の『あの時』という言葉に違和感を感じた。
「ああ、直接見た方が早いかなこれは」
すると鮪麗は自身の頭に手を伸ばした。
「『強欲』『アンインストール』」
鮪麗はそう言うと頭から『ディスク』のような物が出てきて、それを引き抜き投げた。
投げたディスクはみるみると形を代わり人形となりグラちゃんになった。
グラちゃんは綺麗に着地した。
「この子の名前はグラちゃん、この子の特技はギャンブル...この子の取り込む事で鮪麗自身の力にできるんだよ」
ダービは納得したが、また1つ疑問が浮かんだ。
「能力は縛っていたはずだ!何故ミス鮪麗は使えるのだ!」
ダービはそう聞くと鮪麗はキョトンした表情をした。
「それは君自身が言っていたじゃないか」
[正しくは貴女方が持つ霊力等の神秘の力『この世界で作用される力』を縛るのです]
[どうやら君も『私と同じ外の世界から来た人間』のようだ]
ダービは自身の言った事を思いだし理解した...鮪麗が外の世界の人間であり、鮪麗の持つ能力はこの世界の物ではないと
「そうか...私は最初から負けていたのか」
ダービはそう呟くと、足元から徐々に消えていき、そして姿形は完全に消えた。
気づけば机もトランプも全て無くなり、ダービの戦いは終わったのだとわかった。
「勝てたのね、あんた」
「お、霊夢!おはよう目が覚めて良かったよ」
「あんたよく勝てたわね」
「運が良かっただけだよ」
「あのダービと言う男に運だけでは到底勝てないと思うのだけど?」
「いや運が良かったよ...鮪麗が勝てたのはダービに鮪麗の情報がなかったのが幸いだったよ」
鮪麗はそう言いながら霊夢の方を向きニコッと笑った。
(目の色が黒に戻ってる...ん?)
霊夢は笑っている鮪麗の表情に違和感を覚えた。
「...あんたなんか顔色悪くない?」
「あ...やっぱり?というか...もう限..か...い」
すると鮪麗は霊夢の方へ倒れこんだ。
霊夢は思わず受け止め「ちょっと鮪麗大丈夫!?」と心配した。
「あー...『インストール』は言わば人間丸々1人分の情報とスペックを無理やり入れるだよねー」
「な、何言ってるの?」
「他のみんながこれをするのは何の支障もきたさないけど...鮪麗みたいなクソザコには要領オーバーで...し」
鮪麗の瞳は徐々に閉じていった。
「死ぬ」
そう言うと鮪麗はガクッとなった。
「し、鮪麗!?」
突然の鮪麗の死に霊夢達はどよめきとパニックになった。
「れ、霊夢さん!?鮪麗さん大丈夫何ですか!?」
「ちょっと何勝手に力尽きてるのよ!仲間に会うんじゃなかったの!」
霊夢はそう呼び掛けるが鮪麗は目を覚ます様子はなかった。
「ま、まさか本当に?」
霊夢の目には涙が浮かんだ...本当に鮪麗が死んだと思い。
「...ぐがー」
「!?」
鮪麗の鼻から大きな鼻ちょうちんが膨らんだ。
大きないびきをかく姿はまるで。
「ね、寝てます?」
白蓮はそう呟くと霊夢のこめかみはピクピクとなり拳を振りかざした。
霊夢は鮪麗をぶん殴ろうとした。
白蓮は慌てて殴ろうとした霊夢を止めた。
「は、離しなさい!人が心配しているって言うのに寝やがって!こいつ許さない!」
「お、落ちついてください霊夢さん!鮪麗さんはダービさんと戦ってきっと疲れているんですよ!」
「わかってるけど、なんかしゃくにさわるこいつが悪いのよ!1発ぐらい殴らせろ」
どうしても殴りたい霊夢とそうはさせまいとする白蓮の攻防が続いた。
そんな攻防を横目に星達は鮪麗を持ち上げ安全な命蓮寺の中へと運んだ。
「今日はとりあえずゆっくり休みましょう!鮪麗さんが起きなければご友人の方達が何処にいるのかわからないのですから!」
「ぐぎぎぎぎ、うがぁぁぁぁぁ!!」
霊夢の雄叫びは幻想郷中に鳴り響いた。