オタメイト~幻想浪漫旅行~   作:まぐろ

31 / 34
二十八話「幻想浪漫旅行・前編」

 「...ん?」

 

 目を覚ますとそこは命蓮寺の中だった...いや少し違う?

 このフワフワとした感覚...幻想郷とは異なる空間...鮪麗には『見に覚えがある』

 

 「というかタイトル見たらわかるか...ここ『夢の世界』か」

 

 夢の世界...他者と接続しているものであり、この接続部分を通して、夢では例えば見知らぬ場所にもいくことできるし、出会ったことのない誰かに出会うことも出来る。何者にもなることができる。

 共有された、あるいはそれを彷彿とさせる存在にも出会える場所である。

 

 「よくわかりましたね、夢の世界であると」

 

 突然誰かに話しかけられた。

 声のする方に振り向くとそこには青髪と青い瞳。頭には赤いナイトキャップを被り服はボンボンが付いた白黒のワンピースを着た少女が宙に浮きながら鮪麗を見下ろしていた。

 よく見ると牛の尻尾のような物が生えていて、人間ではないのが一目瞭然だった。

 

 「どの世界でも『夢を支配する者』はいるものだね~ここだと『獏』かな?」

 

 「うわぁ...本当によく知ってますね、気味が悪いぐらいに」

 

 お、おぉ...この辛辣な対応、酷くない?...だが、既に鮪麗は霊夢とかで経験してるからその程度では取り乱す事は無い!

 

 「貴女...もしかしてストーカー、て奴ですか?そういうのもうやめた方が良いよ?」

 

 「ストーカーじゃねーよ!幻想郷に来る、てなったら普通調べるじゃん!ほら旅行に行く前に観光ガイドを見るってあるじゃん!で、見ていたら、ついつい夢中になるじゃん」

 

 「いや...貴女方の常識を言われてもわかりませんよ...というより私でしたら、そんなガイドを見たら行く気、失せますよ」

 

 「それは身の危険があるからでしょ~鮪麗はそれを踏まえてバーチャルスキルを着けたんだから♪」

 

 「...それのせいで今、幻想郷は更に危険が増しているって言うのに...それに他の方はともかく、貴女の『アシスタント』では頼りないのでは?」

 

 鮪麗は鼻で笑われた。

 

 「うるせぇぇぇ!それ以外のスキルを着けたら、鮪麗キャパオーバーで消えちゃうの!例えるからおかずにソースとか、かけすぎてソースの味しかしなくなって本来のおかずの味が消えるみたいに」

 

 「実にわかりやすい例えありがとうございま~す」

 

 「というか一方的に会話しているけど、貴様ッ名を名乗れ!」

 

 「いや知ってるでしょ、夢の支配者とか獏とか言っている時点で私の事知ってるでしょ?」

 

 「いやほら、知ってるけどさ...見てるみんなの中に知らない人とかいるかも知れないじゃん♪」

 

 獏は「は、はあ...?」と呆れた表情をした。

 

 「はい!自己紹介」

 

 「...『ドレミー・スイート』です」

 

 「ドレミー・スイート...種族、獏。『夢を喰い、夢を創る程度の能力』を持ち、鮪麗が言っている通り夢の支配者である」

 

 「結局貴女が言うんですね」

 

 「ナレーション魂に、つい火が着きまして...というか、何で鮪麗はこんなところに?」

 

 「覚えてないんですか?貴女はダービと言う男と戦った際に疲労で気を失って、そのまま眠ったのですよ?」

 

 「疲労で寝た?いや、あの手足の爪先から凍えるあれは...血流が止まった感覚だ!そして次第に全身も凍えていき、眠るように意識が失っていく」

 

 「いや、それ死ぬ寸前のやつじゃないですか」

 

 「どちらにせよ眠った事には変わらないから、どーでもいいんだけど...あっ、そうそうドレミー現実に戻してくれない?鮪麗急ぎの用があるんだ!」

 

 ドレミーは何故かため息をつき「言うと思いました」と呟いた。

 『待ってました』と言うより『待ってない』と言わんばからの態度のように見える...

 「その事ですが...実はうまく操作が出来ないですよ『貴女が来た事によって』」

 

 「あーなるほど不具合の影響でね、はいはいわかりましたよ」

 

 すると鮪麗は何処からともなく刀を取り出し、刀を刃を首もとに着けた。

 

 「ちょ!?何やってるんですか!死ぬ気ですか!」

 

 鮪麗はキョトンとした。

 

 「そうだけど、ほら、夢の中で死ねば目が覚めるって...炭治郎がやってたみたいに」

 

 「訳のわからない事言わないでください!そちらの世界はそうかもしれないけど、こちらが死ねば死ぬ事は無いにせよ多大なる悪影響が出るんですよ?最悪の場合『廃人』になったり、というか自殺を考えて実行する貴女の神経おかしくないですか?頭おかしいでしょ!」

 

 うげぇ、まじ?じゃあやめとこ...刀、ポイしとこ。

 

 鮪麗は刀を投げた...というか、なんで鮪麗は刀なんか持ってるの?

 

 ...ああ、夢だからなんでもありか。

 

 「朝になって自然と目が覚めるのを待つしかないのか...」

 

 「まぁそうなりますね、というより不具合とかではなく『貴女自身が夢の世界に来た事』でうまく使えないんですよ」

 

 「え、何で?」

 

 「『夢の支配者としての主導権が不安定』なんですよ」

 

 「いや、まじで意味わからないんだけど?」

 

 「『夢の住人であって生身の身体』...『眠っているようで起きている』みたいな、私と同等...いや、それ以上に夢に対しての適応力があるんですよね」

 

んー...よくわかんね

 

ポカーンとする鮪麗を見てドレミーはため息をついた。

 

「簡単に言えば貴女自身にも『主導権』があるんですよ、私と鮪麗さんの互いの主導権の引っ張り合いしてるんですよ」

 

 「あ~つまり主導権の綱引きでうまく使えないってことね」

 

 「まぁそう言う事ですよ」

 

 「ん?つまり鮪麗自信が起きるように念じれば良いのでは?」

 

 鮪麗がそう言うとドレミーはため息をついた。

 あ、あれ?鮪麗何か間違った事言った?

 

 「主導権が不安定になっているんですよ?いくら適応力のある貴女でも下手な事をしたら『パァン!』てなりますよ?」

 

 「何『パァン!』て!?弾けた?弾けた感じ?仮に弾けたのだったら何が弾けたの!?」

 

 するとドレミーは不適な笑みをしながら「そりゃあ...ね」と呟いた...あまり深く考えないでおこう。

 

 「目が覚めるまで待機か...何時間ぐらいかかる?」

 

「約半日ですね、鮪麗さんが寝たのが夕方ぐらいだったので」

 

「うっわ、ダル~暇で暇で死んじゃうよ」

 

 「別のところに行かれますか?」

 

 「移動するの?鮪麗空とか飛べないから歩きになるよ?」

 

 「いえ、頭に思い浮かべればその場に直ぐ行けますよ?」

 

 「え?不安定だからそんな事は出来ないんじゃないの?」

 

 「現実の貴女を起こすのが難しいのであって夢の世界を駆け回るのは難しくないのですよ...場所を決めて2人で念じれば可能です」

 

 「おお、それなら退屈しのぎにはなれそうだね...というかドレミーはOKなの?」

 

 「変にうろちょろされるよりか一緒に動向した方が安全ですからね」

 

 え...鮪麗の行動が安全じゃない言い方されてない?

 

 「いや...逆に聞きますけど、今までの行動からして安全だと思うわけないでしょ」

 

 「心を読まれた!?ドレミーいつの間に読心術を...あ、まさか鮪麗と同じ『第三者の目』が使えるの!?」

 

 「そんな能力はありません、貴女の表情を見たら一目瞭然なだけです」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 鮪麗とドレミーが最初に訪れたのは魔法の森だった。

 

 「あの、鮪麗さん?何ですかその格好は?」

 

 ドレミーが指摘したのはまるでスキューバダイビングをするかのような格好をした鮪麗の姿にたいしてだった。

 

 「いやほら、ここって化け物茸の胞子が飛んでるじゃん?鮪麗、呼吸したら死んじゃうよw」

 

 「笑いながら言うものではないと思うのですが...」

 

 ドレミーはため息をつき呆れた様子だった。

 

 「にしても話しに聞いてたとおり妖精も妖怪もあまりいないんだね~やっぱり妖怪からしたら居心地悪い感じなの?」

 

 「まぁあまりいい気分ではないですね...あと、妖精ならあそこにいますよ?」

 

 ドレミーは鮪麗の首を『グリッ』とさせた...音と今感じるこの痛みはヤバいと思うのは鮪麗だけだろうか?

 ドレミーに無理やり向けさせられた方向には妖精の姿はなく、代わりに『扉』のような物があった。

 よく見るとその扉はいくつもありいろがバラバラである事に気がつき、どこか見覚えのある配色だった。

 

 「...もしかしてあれが?」

 

 「そうです、あれは『サニーさん』『ルナさん』『スターさん』のようですね」

 

 「あぁ!どうりで見覚えのある配色だなって思ったよ...というか何であんな形をしてるの?」

 

 「あれは言わばその人の結界のような物です...あの扉の奥はその人の『夢』と写し見である『夢の住人』がいます...たまに扉から出た者同士が出会ったり、現実へと行く者もいますが」

 

 「へーそうなんだ」

 

 鮪麗はそう言うと扉の方へ向かった。

 しかしドレミーに手を捕まれ「いや、貴女何しようとしているんですか!」と言われた。

 

 「え?中に入ろうと思って」

 

 「いや、何考えているんですか!いいですか?あの先はその人が見ている夢、つまり意識の中に入る事、何が起こるのかわからないですよ?」

 

 鮪麗はキョトンした。

 それを見てドレミーは呆れてため息をついた。

 

 「いいですか鮪麗さん、今の私は支配者としての力はうまく使えない状態です、もし中に入たら貴女自身が危ない目に合うんですよ?」

 

 どうやらドレミーは鮪麗の身を心配しているようだ...だがッ!

 

 「いいやッ限界だ!入るね、今だ!」

 

 鮪麗はそう言うと全速力でサニーの扉へ向かい中に入いった。

 ドレミーは鮪麗を止めようと追いかけ、そのまま中へ入った。

 しばらくして...

 扉が『ガッチャ』と開くと満面な笑みをした鮪麗と疲れた様子のドレミーが出てきた。

 

 「いや~魔法の森でとれた木の実のケーキと野花のティー美味しかったね!」

 

 「それどこではなかったので味なんて覚えていませんよ...何が起こるのかわからないんですから」

 

 「『ゆっくりしてくださいね』って言ってくれたんだから、ゆっくり堪能していたら良かったのに」

 

 「貴女はもう少し危機感を感じてください!」

 

 ドレミーは怒鳴るが鮪麗は既にその場にはおらず香霖堂の出入り口前に立っていた。

 

 「あぁ!もうっ」

 

 ドレミーは急いで鮪麗のもとへ駆け寄った。

 

 「旗八が行ってるから、何が置いてあるかわかるけど...やっぱり直接見たいよね♪」

 

 鮪麗はドアノブを掴んだ...

 

 「勝手な行動しないでくだs」

 

 ドレミーは慌てて止めようとしたが、時すでに遅し...鮪麗は扉を開けた。

 扉を開けるとそこには褌姿の霖之助だった。

 鮪麗はそっと扉を閉めた。

 鮪麗とドレミーは見なかった事にした。

 

 「...気が済みました?」

 

 「...ウッス」

 

 「次は何処に行きますか?」

 

 「...紅魔館で」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 「...門番としての役割果たして無くない?」

 

 紅魔館の門前に着いて早々鮪麗は美鈴らしき扉を見てそう呟いた。

 

 「たまに起きるのですが、今は咲夜さんが外出中なので、眠りたい放題ですね」

 

 ご飯の時ぐらいは流石に起きるでしょ?

 少女侵入中...

 館内にやってきた2人は広大な館内を回っていた。

 

 「ほえ~外部からだとそこまで大きく見えないのに、意外と中は広いんだね~」

 

 「咲夜さんの能力で広くしていますからね」

 

 「え?本人いないのに能力の効果って続くの!?」

 

 「そういう物なのでしょう、大人の事情てやつですね」

 

 おお...メタいメタい

 よく見ると所々穴が空いていて鮪麗はその穴をまじまじと見ながら

「おお、空いてる」と呟いた。

 

 「それはタイラントと言う化け物が暴れたからですね...というより知っているでしょ?」

 

 「いや~改めて見ると凄いな~て思ってさ...あれだけボロボロだったのにここまで修復できた事に」

 

 「妖精メイド達が死に物狂いで作業してましたからね...現に作業している最中に疲れはてて寝ている方もいますし」

 

 辺りには扉が散乱していた...そういやそうだった。

 よく見ると紫と白色の扉があり、それがパチュリーである事に気がついた。

 あの後パチュリーがこき使われたのが容易に想像できる...

 ふと鮪麗はある扉に目がいった。

 その扉は黄と赤色にカラフルな宝石のようなものが散らばった扉だった。

 

 「これ...フランだよね」

 

 鮪麗はその扉をまじまじと見つめた。

 まじまじと扉を見ている鮪麗にドレミーは気付き「入らないでくださいよ?」と睨んだ。

 

 「流石の鮪麗もフランの部屋に入らないよw」

 

 ドレミーは疑いの眼差しで鮪麗を見た。

 はいはい、信用できないよね、わかってます、わかってますよ、離れたらいいんでしょ。

 鮪麗はやれやれとしながらフランの扉から離れた。

 離れた瞬間『キィィ』と何かが開くような音がした。

 鮪麗は嫌な予感がして後ろを振り向こうとした...が、その前にドレミーの表情が物語っていた。

 ドレミーは鮪麗の背後に目線を向けて顔が青ざめていた。

 予感ではなく確信に変わった『フランの扉』が開いたのだった。

 

 「...にお?」

 

 背後から少女の声がした...鮪麗はゆっくりと振り返ると、そこにはフランがいて、鮪麗の事を見つめていた。

 前のフランならところかしこに能力を使い破壊しようとしたが、今はにおと出会い多少落ち着いているはず...

 

 「や、やぁフラン...ごめんだけど鮪麗は、におじゃなくて友達の鮪麗なんだ~」

 

 「友達...あ!はぐれた子って貴女の事なんだ!」

 

 フランは目を輝かせながら鮪麗を見つめた。

 するとドレミーが鮪麗に近づき、耳元で「今すぐここから離れましょう」と呟いた。

 

 「大丈夫だよ今のフランなら落ち着いているから危険な目に合う事h」

 

 「お友達なら、におみたいに壊れないよね!」

 

 フランの言葉を聞いて鮪麗達は嫌な予感がした。

 するとフランは弾幕を展開し始めた...あ、これ今すぐ逃げよう。

 鮪麗達はその場から離れら離れる為全速力で走った。

 走ったと同時にフランは弾幕を飛ばし初めた。

 

 「ぎゃああああ!!鮪麗はにおみたいに頑丈じゃないんだけど!それどころかGRAZEするだけで即死なんだけど!?」

 

 「だから離れましょうって言ったじゃないですか!?」

 

 「キャハハハ、鬼ごっこ?負けないよ~」

 

 無邪気に笑うフランにたいして必死で逃げ惑う鮪麗だった。

 

 「なんとかできない!?弾幕とかでさ!」

 

 「無茶言わないでくださいよ!支配権が無い=弱体化している私がフランさんに勝てる訳無いですよ!」

 

 「デスヨネー」

 

 「ともかく紅魔館から逃れる事がこの危機的状況を打破する方法です!何処に行くか今すぐ決めてください!」

 

 「なるほど!じゃあ地霊殿で!」

 

 「なんで貴女はそう危険な場所ばかり選ぶんですか!」

 

 「仕方ないじゃん!頭に過ったのがそれなんだから!ほら、さっさと念じて!」

 

 「あーもう!仕方ないですね!」

 

 地霊殿を強く念じた...そして鮪麗達は跡形もいなくなり、フランはいなくなった鮪麗達に「あれ?消えちゃった?」と辺りをキョロキョロした。

 

 「も~せっかく遊んでくれる人が見つかったのに!」

 

 フランは頬をプクーと膨らまし不機嫌になった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 「はぁ...はぁ...た、助かった」

 

 何とか逃げ切れた鮪麗達は地霊殿前でぐったりとしていた。

 

 「鮪麗さん...本当に余計な事しないでくださいよ」

 

 「えぇ!?あれ鮪麗が悪いの?」

 

 「鮪麗さんが扉に近づくからあんな目にあったのですから」

 

 納得いかないんだけど...

 

 「というより、ここに来たのは良いですが...一応ここも危険な所なんですから、さっさと別のところに行きましょうよ」

 

 「え~せっかく来たんだから楽しむべきでしょ!一応行きたいところあるんだから」

 

 そう言うとドレミーはジーと見つめ「ちなみに何ですか?」と聞いた。

 

 「温泉まんじゅう!温泉たまご!ついでに温泉に入りたい!それで入った後、牛乳を飲む!」

 

 (飲食ばっかりだなこの人)

 

 少女移動中...

 

 「んー♪やっぱり温泉って気持ちいいねー」

 

 浸かりながら体を伸ばす鮪麗は視線を感じて、その方に振り向いた。

 同様に温泉に浸かるドレミーは鮪麗の事をまじまじと見つめていた。

 

 (見た目は幼いのになんでこんなに...)

 

 ドレミーは「...デカイ」と呟いた。

 

 「ちょちょちょい、そんなに見つめられると恥ずかしいんだけど~?」

 

 「鮪麗さんにも羞恥心があったんですね!?」

 

 目を見開いてそう言うドレミーに「おい!それどういう意味だよ」とつっこんだ。

 

 「冗談ですよw」

 

 「冗談には聞こえないんだけど?」

 

 するとドレミーは何故か黙り込みそっぽを向いた。

 

 え?冗談で言ったんだよね?

 

 「正直な事を言えば...鮪麗さんの事は厄介事を運ぶ何も考えてないサイコパス野郎と思ってましたよ」

 

 「ボロクソに言われてめちゃくちゃ傷つくんだけど?」

 

 「当然でしょ?今までの行いからすれば」

 

 鮪麗そんなにヤバい事しかしてないかな?あ、やべ、心当たりがありすぎて、どれがどれだかわかんねぇ

 鮪麗は表情がひきつった。

 

 「あと『地獄の女神』から『丁重に扱った方が良い』と警告されたってのもありますけど」

 

 「地獄の女神?ああ、ヘカーティアの事ね」

 

 「ヘカーティアにそんな優遇されてるなんて、どういう関係何ですか?」

 

 「いや、特に交友関係はないんだけどな...まぁ鮪麗ぐらいになると神様の1柱や2柱、注目されても仕方ないよね~」

 

 鮪麗はドヤ顔をするとドレミーは鼻で笑った。

 

 「まぁそれがあって警戒していたのですが、思っていたのと真逆で安心しましたが」

 

 あーどうりで鮪麗のわがままをなんやかんやで聞いてくれてたんだ。

 

 「実際に会って話してみたら表情豊かで面白い方だとわかりました...何も考えていないのと厄介なのは合ってはいましたが」

 

 「上げてから落とすのやめてくれない?」

 

 少女入浴中...

 しばらくして温泉を堪能した鮪麗は空の牛乳ビンと温泉まんじゅうと卵の残骸をゴミ箱に捨てホクホクの状態になった。

 

 「いや~満喫した♪満喫した♪」

 

 「それは何よりですね、それでどうします?まだ時間はありますが?」

 

 「ん~そうだな...妖怪の山を上りたいかな?」

 

 「せっかく温泉に入ったのに何故わざわざそんな事を...汗かきますよ?」

 

 「絶景を楽しみたいからに決まってるじゃん!」

 

 「それロープウェイで良いのでは?」

 

 「苦労して見る景色の方が良いに決まってるでしょ!」

 

 「鮪麗さんのクソザコ体力ではバテるのがオチですよ、そしてそれを運ぶ私の苦労が見えたのでおとなしくロープウェイにしましょう」

 

 「大丈夫だよ!夢の中なら体力とか関係ないでしょ?」

 

 鮪麗は嫌そうな顔をしたがドレミーに目で威圧され渋々「はい」と返事した。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 「お~絶景かな♪絶景かな♪」

 

 鮪麗は前のめりになりながら景色を楽しんでいた。

 

 「鮪麗さん?そんなに身体を出していたら危ないですよ?」

 

 ドレミーがそう呼び掛けると鮪麗は「はいは~い」と軽く返事をして前のめりをやめた。

 

 「あと少しで守矢神社に着きます、お参りしていきますか?」

 

 「夢の世界でお参りして意味があるの?」

 

 「多少あるんじゃないですか?知りませんが」

 

 え...雑過ぎない?

 

 「まぁでもしないかな~守矢神社でお参りなんかしたら霊夢に呪われそうだし」

 

 「あー容易に想像出来ますね」

 

 「ぐるっと見回す程度でいいかな?それよりもロボが見たい♪ロボが!」

 

 鮪麗は目を輝かせながらそう言うと「あーあれですね」と言った。

 少女移動中...

 

 「す、すげぇ!カッケェ!」

 

 大はしゃぎする鮪麗を見てドレミーは(子を持つとこんな感じなのでしょうか)と染々に思った。

 

 「そうだ!ロボと言えばドレミーもこんな感じに変身できるスペルカードあったよね、使ってみてよ」

 

 「羊符『ナイトメア・オブ・キメラ』の事ですか?使えますが、できれば今は使用したくないですね」

 

 「え、何で?」

 

 「今の私だと妖力の消耗が激しいので、温存しておきたいんですよね」

 

 「んーそう言う事なら無理強いは、しないけど」

 

 もしやってくれたらスパロボみたいになってテンションが爆上がりだったのに...鮪麗は残念そうにした。

 

 「...仕方ないですね」

 

 鮪麗が残念そうにしていたからなのか、ドレミーは渋々スペルカードを取り出し発動した。

 ドレミーの姿は白毛のぬいぐるみのようなボディとメカニカルな四脚、尻尾を持ったマテリアルから頭と襟だけを出した状態となった。

 

 「す、すげぇ!!ヒソウテンソクと夢のコラボだァ!」

 

 目を輝かせながら見つめる鮪麗にドレミーは恥ずかしくなり顔を赤くした。

 するとドレミーは直ぐ様解除して元の姿に戻った。

 

 「もうこのぐらいで充分でしょう」

 

 「もう少し見たかったなー」

 

 「これ以上したら、妖力的にも精神的にも持たないです!」

 

 赤面しながらそういうドレミーを見て鮪麗はニヤニヤと笑った。

 

 「笑うな!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 鮪麗達が次に来たのは天界だった。

 

 「山とは違って凄い景色...雲から顔だす岩山とか神秘的だよね」

 

 「私もここの景色は好きですよ...たまにふくそよ風とかが気持ちいいですよ、再現出来ないのが非常に残念ですが」

 

 「ぐぬぬ...不具合め、余計な事をしやがって」

 

 「元はと言えば貴女のせいでは?」

 

 「あーあ聞こえない聞こえない」

 

 鮪麗は耳をふさぎながら逃げるように走り出した。

 走り出す鮪麗にドレミーはため息をつきながら鮪麗の後を追った。

 

 「鮪麗さーん、ちょっと前見ていないと転んでしまいますよー?」

 

 「なんか子供扱いしてn」

 

 そんな事をしていると鮪麗は何かに躓き顔面を強く殴打した。

 

 「アイタ!」

 

 ドレミーはため息をつきながら「ほら言わんこっちゃない」と呟いた。

 

 「いたた...もう誰だよこんなところにこんな物置いた奴!」

 

 鮪麗は躓いた原因である物に目線を向けると、そこには黒く板状の何かがそこにあった。

 

 「というかナニコレ?もしかしてドア?」

 

 よく見ると模様のような物が描かれており、加えてこのドアはもともとこんな色をしていない事がなんとなくわかった。

 

 「なんかこれ焦げて黒くなってない?」

 

 「もしかして気づいてないんですか?」

 

 ドレミーは不思議そうにそう呟くと鮪麗はポカーンとした。

 

 「よく見てください、これ天子さんですよ?」

 

 ドレミーにそう言われ、よくよくみると模様が天子の衣類と酷似していて、鮪麗は納得した。

 というよりあの後、天子は夜になるまでお仕置きを受けてたんだ...

 

 「日頃の行いが悪いって奴だね」

 

 「それ貴女が言えます?」

 

 「とりあえず拝んどくかな、南無南無」

 

 鮪麗を手を合わせて祈った。

 

 「いや、天人なんですからそう簡単に死なないと思いますよ?」

 

 「天子...いい奴だった、君の事は忘れないよ」

 

 「話し聞いてます?」

 

 涙を浮かべて浸る鮪麗を見てドレミーはため息をついた。

 

 「もう良いですか?天界は充分堪能しましたよね?」

 

 「そうだね、まだ時間はあるみたいだし次は月に行こう!」

 

 鮪麗はそう言うと何故かドレミーは気難しい表情をした。

 

 「なんか訳あり?」

 

 「まあそんなところですね、実はサグメさんにしばらく都に近づくなと言われていまして」

 

 鮪麗は不思議そうに「何でまた?」と聞いた。

 

 「謎の光と侵入者、加えてヘカーティアさんが都に押し掛けてきたのもあって厳重体制て言ったところですかね」

 

 「あ、あれか」

 

 「というのがありますので、月は諦めてください」

 

 「ん~なら仕方ないかな~他の所に行くしかないか」

 

 鮪麗は腕を組み深く項垂れた。

 

 「というより、まだ目覚めないのかな?早くみんなと無縁塚で合流しないといけないのに」

 

 「今さらなのですが、どうやって合流するつもり何ですか?」

 

 少女説明中...

 

 「なるほど伝言を伝えて集まると」

 

 するとドレミーは頭を傾げて何かを考え初めた。

 しばらくすると「あ」と呟き、何かを思い付いた様子だった。

 

 「何でしたら今から伝言伝えるてどうですか?」

 

 「ドレミーが伝えに行ってくれるの?」

 

 「できなくはないですが、何でしたら一緒に向かったら良いのでは無いですか?」

 

 「いや無理だよ、鮪麗達反発し合ってるんだから」

 

 「夢の住人なら別かもしれませんよ?」

 

 ドレミーにそう言われて鮪麗は「あーなるほど」と納得した。

 

 「とりあえず試しに向かってみましょう、ここからですと歩さんが一番近いので山に戻りましょうか」

 

 「そうだね、早速行ってみよう!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 念じる事で妖怪の山に戻った...

 

 「...ん?ドレミー?」

 

 ふと鮪麗はドレミーがいない事に気がついた。

 辺りを見渡してもその姿はなかった。

 

 「あ、あれ?移動する際にはぐれた?」

 

 というよりこれ不具合の影響じゃない?

 

 「やっぱりみんなに会えないんじゃあ?」

 

 鮪麗がそう呟くと同時にパッと目の前にドレミーが現れた。

 

 「鮪麗さん!何か余計な事考えていませんでしたか?私だけ違う所に飛ばされたのですが!」

 

 「え、えぇ?別に何も考えていないだけど」

 

 ドレミーはジトーと疑うように見つめた。

 

 「まぁ過ぎた事なので、もうどうでも良いですが、早く行きますよ」

 お、おう、なんか辛辣だな...

 

 鮪麗とドレミーは歩がいるであろう山の中へと入っていった。

果たして鮪麗は歩達に出会う事ができるのだろうか!

 

「なんか打ちきり漫画の終わりのような感じがしたのは気のせいですか?」

 

「気のせいと思うよ?」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。