オタメイト~幻想浪漫旅行~   作:まぐろ

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五話「紅魔館・前編」

 遡る事4日前の事~

 【紅魔館】その館は名前の通り全体は赤く、人を寄せ付けない程の威圧感を放っており、そこの主、吸血鬼【レミリア・スカーレット】その妹【フランドール・スカーレット】レミリアの従者のメイド長、種族人間【十六夜 咲夜】同じ従者、門番にして中国の妖怪【紅 美鈴】レミリアの親友で司書の魔女【パチュリー・ノーレッジ】、その使い魔【小悪魔】

 下働きの【妖精メイド】【ホフゴブリン】の多種族が集う館

 そんな紅魔館に軍帽を被ったメイド姿の見知らぬ1人の少女がタオルで窓を吹いていた。

 

 「ふぅ...」

 

 少女は窓を吹き終わるとタオルと水の入ったバケツを手に持ち小走りで移動した。

 移動した先にはメイド長の咲夜が徘徊しており少女はその咲夜に声をかけた。

 

 「咲夜さん窓拭き終わりました」

 

 「あら、流石ね。お嬢様が呼んでいたわよ」

 

 「レミリア様が?」

 

 「大至急部屋に来なさいだそうよ、貴女にしか頼めない仕事があるとか」

 

 「僕にしか出来ない仕事...わかりました直ぐに向かいます」

 

 少女は再度小走りに走り出した。

 

 (借金があるとは言えど、よく働く子よね)

 

 「にお、あんまり無理はしないようにね」

 

 「はい!お気遣いありがとうございます!だけど大丈夫です!」

 

 借金を抱えていると言う少女の名は『艦越 にお』[かんえつ にお]何故におが紅魔館に借金を抱えているのかと言うと今より遡ること3日前の出来事だ...

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 3日前(計7日前)

 

 辺りは暗く月明かりが照らす夜の時、魔法の森の中で走り回るにおがいた。

 におは辺りを見渡しながら走っていた。

 そしてにおは森から抜け、霧の湖の前で立ち止まり大きく息を吸い込んだ。

 

 「にーじーむーらーちゃーんッ!何処にいるのッ!」

 

 におは両手を声が響くように寄せ、吸い込んだ息を吐くように叫んだ。

 におは幻想郷に来てからはぐれた仲間を探していた...特に微力の鮪麗を。

 呼び掛けても当然誰も返事はなく、自信の声だけが湖中に響くだけだった。

 におは顔を青ざめ辺りをうろちょろし始めた。

 

 「みんな何処に行ったの!リンクする前は一緒にいたのに!」

 

 におはかなり焦っていた。仲間とはぐれたのはもちろんだが特に危惧しているのは鮪麗の安否だった。

 

 「虹村ちゃん大丈夫かな...きっと不安になってるよね。もしかして恐ろしい妖怪に襲われてるんじゃッ!?」

 

 におはうろちょろする速度を上げ土煙をだし始めた。

 

 [ぐへへお前...旨そうだな]

 [や、やめて!こっちに来ないで!]

 [焼くか煮るか...刺身でもいいなッ]

 [ひ、ひぃ!]

 

 「いぃぃやぁぁ!?」

 

 良からぬ想像して発狂するにおはその場で座り込みうずくまった。

 

 ザバァン!

 

 すると突然、湖の中から巨大な蛇のような妖怪が現れ口を大きく開けにおを食べようと襲おうとした。

 

 「グオォォォ...オゴァ?」

 

 ガチャンと機械音が鳴った。蛇は口の中に丸みの帯びた物が入っている事に気がついた。

 それは鉄製で蛇の口程に大きく、中は空洞になっており、その中からは物が焼ける臭いがし蛇は瞬時に危機感を感じ、におから離れおうとした。

 そんな蛇をギロリとにおは睨んだ。

 

 「僕は忙しいんだよ...君に構ってる暇なんて無い」

 

 ガチンと先ほどとは違う機械音が鳴るとズドォン!と何かが爆発するような音が鳴り響いた。

 蛇はピクッ...ピクッ...と痙攣しており、なんと蛇は大きな風穴が空きふらりと蛇は勢いよく湖に倒れた。

 におは軍艦に搭載してる大砲を出し蛇を撃退した。

 

 「...あ」

 

 蛇が倒れた事によりにおはあることに気がついた。

 大砲を打った事により湖の視界はよくなり、湖の奥にある赤い建物がうっすらと見えた。

 

 「あれは...確か紅魔館。レミリアたんが主の場所...はっ!」

 

 するとにおは頭の中である事が頭に過った。

 

 (レミリアたんは確か吸血鬼!つまり人間の血を好んで飲む種族...)

 

 「つまり人間である虹村ちゃんは格好の獲物ッ!虹村ちゃんはあそこにいる!」

 

 におはもうスピードで紅魔館へと向かった。

 

 「虹村ちゃんが危ない!早く助けないとレミリアたんに血を...」

 

 [クックック...貴女の血なかなか美味しそうな匂いがするじゃない]

 [い、いや...近づかないで]

 [ふふふ...折角のご馳走なのにお預けなんて...そんなの無いでしょ?]

 [ひ、ひぃ]

 

 「ウッヒョー!ロリッ子吸血鬼とロリ巨乳による吸血プレイッ!たまんねー」

 

 におは鼻血を出しながらぶつぶつと呟いた。

 

 「って違ぁう!今はそんな事を考えている場合じゃない!虹村ちゃんを救出するのが優s」

 

 [ふふ、貴女気に入ったわ、私の物になりなさい]

 [ご、ご主人樣 ]

 

 「ふ、ふへへ...虹村ちゃん...駄目だよーそっちに行ったら」

 

 におは欲望に忠実な変態だった。

 そしてにおは鼻血を垂らしながら紅魔館にたどり着き、門の前に立った。

 そこには門番をしている美鈴が立っており、におの存在に気づいた。

 

 「先ほどの轟音は貴女の仕業のようですね。この館に何のご用でしょうか?」

 

 美鈴は門の前で仁王立ちをしていた。

 

 「...というより貴女、鼻血大丈夫ですか?」

 

 美鈴は鼻血を出しているにおを心配した。

 におは「お気遣いありがとうございます」と言い鼻血を拭いた。そして気を取りなおして、におは戦闘する構えをした。

 

 「プレイを見sじゃない!虹村ちゃんを返してください」

 

 「一体誰の事を言っているんですか?」

 

 「白黒髪の女の子ですよ。あとロリ巨乳の」

 

 美鈴は何を言っているのかわからなかった。

 

 「そんな方ここには居ませんよ?」

 

 「う...そだ...レミ...たんは、人間の...血を好む...だから虹村ちゃんは...いる...返してください」

 

 におの目は血張っていた。美鈴はそんなにおを見て正気じゃない事を察した。そして先の轟音からしてただ者でもないことも察し、戦闘を避ける為できる限り刺激しないようにと考えた。

 

 「返してくださいと言われても、本当にここには貴女の探している人はいないですよ」

 

 美鈴は再度説得した。しかし、におは「吸血...ご主人.様..僕が助ける」とぶつぶつ呟き、美鈴の目には戦うオーラを放っていた。

 

 「お、落ち着いてください、こんなところで、おっ始めても意味ないですよ?」

 

 「おっぱい!?虹村ちゃんの裸体でも見たのですか!なんてうらyけしからん!」

 

 におはまた鼻血を垂らした。

 

 (駄目だ全然話が通じない...仕方ない、手早くしないと私がやらr)

 

 美鈴はそう考えている内に、におは蛇を撃退した時に使った大砲を出し美鈴に、向けた。

 

 「ちょ、ちょっといきなりそんなヤバそうなm」

 

 「返してください!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 紅魔館内部

 レミリアはバルコニーで椅子に座りながらワインを嗜んでいた。

 その後ろで咲夜は静かに立っていた。

 

 「良い夜ねこんな日は血のように赤いワインが一番ね」

 

 「おっしゃる通りでございます」

 

 ズドーン

 

 「ん?何かしら今の音?」

 

 「何処かで花火でもしてるのでしょう」

 

 「ああ花火ね...静かな夜だったのに台無しね」

 

 レミリアがご機嫌斜めの発言に感化されるように咲夜もムッとなり「止めさせるよう伝えましょうか?」とナイフを取り出した。

 

 「そこまでしなくていいわよ、それに音はもうしないみたいから、きっと終わったのよ」

 

 咲夜は「かしこまりました」と言いナイフをしまった。

 

 「こんな夜に殺伐とした空気はいらないわ」

 

 「...はい」

 

 咲夜は噛み締めるように返事をした。2人の間に穏やかな空気が流れ、このまま時が過ぎればいいなと感じた...

 

 ボガァン!!

 

 門が吹き飛ばされるまでは

 

 「!?」

 

 入り口は黒煙に包まれ、扉と美鈴が高らかに吹き飛ばされているのを見て2人は脳内が「?」に埋め尽くされた。

 ズシンッと音をたてながら扉と美鈴は地面へと落ちた。

 レミリアは、また魔理紗の仕業と思ったが咲夜は違った。

 

 (魔理紗?にしては大胆すぎる)

 

 しばらくすると黒煙の中から鼻血を滴しながら全力疾走するにおがあらわれた。

 

 「何処にいるんですか、虹村ちゃん!おぜう様!!」

 

 そんなにおを見てレミリアはふと頭に過った。鼻血を出し、レミリアの名前を連呼する。あの原動...似た癇癪をおかすメイド長を思い出し、口を開いた。

 

 「変態(さくや)だわ!」

 

 「お嬢様!【変態】を咲夜と呼ばないでください!」

 

 「何処にいるんですか!!」

 

 におは辺りを見渡しながら館の中へ向かおとした。

 

 「変態(さくや)!絶対に私に近づけさせないで!」

 

 「ですから変態を咲夜と呼ばないでください!」

 

 咲夜はバルコニーから飛び降りてにおの前に立ちふさがった。

 

 「何方か御存じないですけど、お嬢様には指1本触れさせないわ!」

 

 咲夜がそう言うと、におは「お嬢様?」と呟きバルコニーにいるレミリアを見つめた。

 レミリアは一瞬「ひぃ」と怯えた。

 

 (虹村ちゃんはいない?まさか中に!?)

 

 しかしにおはバルコニーにいるレミリアには目もくれず咲夜の方へ直進した。

 

 (目当てはお嬢様じゃない?一体何が目的!?)

 

 咲夜はナイフをにおへ向けて投げた。しかしにおは避ける様子は無く、直進してきた。

 

 (こいつ避ける気がないのかしら!?)

 

 ガキンッと金属同士がぶつかる音がしナイフは地面に落ちた。

 額にナイフが刺さってるはずのにおはなんと無傷だった。

 

 (な、何で無傷!?それにさっきの金属同士がぶつかるような音は一体!?)

 

 そんな事を考えている内に、におは足を止める事はなく咲夜の真横を過ぎた。

 その瞬間、まるで時間でも止まったかのように全ての物が静止した。

 

 「...幻世【ザ・ワールド】」

 

 それは、咲夜の能力【時を操る程度の能力】であり、スペルカードの仕業だった。

 

 「どんな手を使って防いだかは知りませんが...」

 

 咲夜は指を鳴らした。

 

 「!?」

 

 突然におの周りに無数のナイフが出現した。

 

 「この数は防ぎようがありませんわね」

 

 ナイフは、におに直撃した。

 しかし、におは弾く様子は無くナイフは、におに触れた瞬間弾きとんだ。

 

 (この子硬いッ!着ている衣類ならまだしも皮膚まで硬いとかどうなってるのよ!?)

 

 におは頑丈だった。まるでにおの体が鉄で出来ているかのように固かった。

 におはそのまま館の扉をぶち壊し侵入した。

 

 「虹村ちゃ~ん!!」

 

 館に入るなり鮪麗の名前を呼んだ...鼻血をまだ滴しながら

 

 「ま、待ちなさい!」

 

 咲夜は必死でにおを止めようとした...しかし咲夜の火力ではにおの体には傷1つつかない...果たして咲夜はにおを止める事はできるのだろうか...

 

 この話しのオチを話そう

 におは鼻血を滴しながら鮪麗の名前を連呼しながら館を駆け巡った。

 咲夜は下働きの妖精メイドやホフゴブリンを手伝わせたり、地下の図書館で働く小悪魔の手も借り止めようとした。

 しかしそれでも止まる事はなく、におは駆け巡った。唯一力のある美鈴は庭で延びており、もう手がないと思った時におは突然失神し倒れた。

 咲夜達は何が起きたのか理解できなかった。

 咲夜は失神した理由を探った。そして判明した。

 におが通った床はおびただしい鼻血の後が残っていた。その量は異常で、におの失神理由は...

 

 「大量出血による...失神」

 

 なんともまぁ...拍子抜けな終末だった。

 その後、におは妖精メイドとホフゴブリンによって体を拘束され、そして...

 

 「この度は誠に申し訳ございませんでした!」

 

 におはレミリア達に土下座した。

 

 「本当にね...どう責任とってくれるのよ?」

 

 「...煮るなり焼くなりなんなりと食べてください」

 

 「あんたみたいな変態食べるかァ!」

 

 レミリアはガミガミと怒った。

 すると美鈴が、怒るレミリアをなだめるように「まぁまぁ」と言った。

 

 「何がまぁまぁよ!あんたが一番被害を被ってるでしょうが!」

 

 「まぁ最初はヤバいと思いましたけど、だけど空砲だったみたい何でケガはしてないですよ!」

 

 そもそも門をぶっ飛ばす程の空砲でケガしない方がおかしいのでは?と美鈴意外の紅魔館組はそう思った。

 

 「だけどレミィ...始末するのは後にして欲しいんだけど」

 

 パチュリーが意見を言うとレミリアはムッとした表情になった。

 

 「はぁ?何でよ、こいつは家をめちゃくちゃにした上に身内をぶっ飛ばしたのよ?易々と見逃す程私はお人好しになったつもりはないわよ?」

 

 「この子の体が気になるのよ...」

 

 パチュリーの言葉に、におはキュンと赤面した。

 

 (や、やだ...僕の体が気になるってつまり///)

 

 「何顔赤くしてるのよ?魔法の研究によ、変な想像しないで」

 

 におはしゅんとした。

 

 「パチェがそういうなら構わないけど、それでもだ...こいつは私の家に許可なく入り込んだ、けじめはつけてもらうわ」

 

 レミリアは指を鳴らした。するとにおの咲夜はメイド服を取り出した。

 におは最初理解できなかった。

 

 「ぶっ壊した物の弁償として、働いてもらうわ!」

 

 におはポカーンとした。

 

 「...そんなのでいいんですか?」

 

 「メイドの仕事は甘くないわよ!散々こき使ってやるんだから!まず始めに!」

 

 レミリアは再度指を鳴らした。

 するとにおの目の前に塵取りと箒、バケツとタオルが目の前に出現した。

 

 「あんたがぶっ壊した物の片付けと鼻血を拭き取りなさい!」

 

 「え...えーと」

 

 におは戸惑った。そんなにおにたいしてレミリアは「文句あるわけ?」と言い睨んだ。

 

 「い、いえそういう訳では...」

 

 「だったら何よその不満げな顔は?...返事はッ!」

 

 レミリアが怒鳴るとにおはビクッとし直ぐに立ち上がり「は、はひぃ!」と道具と服を受け取り片付けに行った。

 そんなにおを見送ったあとレミリアは「まったく...」とため息をついた。

 

 「...レミィのお人好し」

 

 「るっさいわね///」

 

 こうしてにおの借金返済生活が始まったのだ。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 しばらくして...

 メイド姿のにおは最後の血痕を拭き取り終えるところだった。

 

 「...こんなものかな?」

 

 すると後ろから「ご苦労様」と咲夜に声をかけられた。

 

 「ありがとうございます」

 

 「にしてもこの短時間でよくここまで綺麗にしたわね」

 

 咲夜は窓をまじまじと見つめて「こんな所まで」と呟いた。

 

 「あ...いえ、もともと綺麗でしたので...所詮自分の尻拭いをした程度ですよ」

 

 「それでも素人ではできない芸当よ?貴女...そう言えば名前聞いてなかったわね?」

 

 「あ、におです艦越 におと言います」

 

 「におね...におは誰かの使用人でもしていたの?」

 

 咲夜の質問に、におは「いいえ」と即答し、咲夜は「あらそうなの?」と予想外の回答に驚いた。

 

 「使用人ではないですけど、その...住んでる所で家事をしていたのでこういう作業は慣れてます」

 

 「そういう事ね...それより今日はこの辺でいいわよ」

 

 「え!いや、そういう訳にわ!僕はまだッ!」

 

 「お嬢様からの命令よ、片付けが終われば休みなさいとね、働き過ぎて体を壊されたらこちらが迷惑だからそうよ」

 

 におはレミリアの命令としると渋々受け入れた。

 

 「その代わり休憩が終わったらバリバリ働いてもらうって言っていたわ」

 

 「わかりました」

 

 「今から、休憩スペースを教えるからついてらっしゃい」

 

 におは元気よく返事をし咲夜に休憩場を教えてもらった。

 

 「それじゃあ明日からよろしくね」

 

 そう言って咲夜は部屋を出た。

 咲夜が部屋を出たあと、におは休憩所にあるベッドへ向かいうつむせで倒れこみ、大きくため息をついた。

 

 「あーあ...僕としたことが何であんな事したんだろう...結局虹村ちゃん達は見つからないし」

 

 ベッドの上でにおは子供のようにじたばたした。におは自身の行動に後悔していた。

 

 「こんな事してる場合じゃないのに...だけどやってしまったからには、けじめはつけないと!明日から頑張るぞ!」

 

 におは自信にそう言い聞かせ、気分を切り替えようとした...

 

 「...虹村ちゃん達大丈夫かな?」

 

 のはず。

 こうしてにおの1日目の仕事は終わったのだった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 2日目...

 

 「おはようございます!咲夜さん!」

 

 におは元気よく挨拶をした。におに気づいた咲夜は「おはよう、におさん」と返した。

 

 「今日は何をしたらよろしいのでしょうか?」

 

 「やる気は十分ね。早速だけどまず館内の床の掃除でもしてもらおうかしら?」

 

 「わかりました!」

 

 におは返事をすると直ぐ様仕事に取りかかった。

 

 (昨日は自分が汚した場所だけだったけど、館内の全てを掃除となると、流石のにおでも厳しいでしょう...しばらくしたら手伝いにでも行こうかしら)

 

 咲夜はにおの事を気遣いながら自身の仕事に戻った。

 

 2時間後...

 

 「咲夜さん!次は何をしましょう!」

 

 「え?」

 

 咲夜はフリーズした。におの言葉の意味がわからず。

 

 「えーと...つまりどういう事?」

 

 「?床の掃除が終わったので、次の仕事を受けに来ました」

 

 咲夜は自前の懐中時計を出し時間を見た。

 

 「2時間しかたってないんだけど?」

 

 におは顔を青ざめ焦った表情をした。

 

 「も、もしかして時間が掛かりすぎてました?ごめんなさい!これだけ広い建物は初めてなものでしたので、次からは段取りよくします!」

 

 (いやむしろ逆よ!早すぎるでしょ!?私みたいに時間を停止するのならまだしも!もしかして...手を抜いた?)

 

 咲夜はにおに疑いの眼差しを向けた。

 咲夜は指を鳴らし時間を止めた。そして咲夜は館内の床を徹底的に見回りをした。

 そして絶句した。隅々まで綺麗にしてある事に

 

 (ほ、本当に綺麗にしてる!?反射するまでに床がピカピカになってる!)

 

 さらに咲夜はあることにも気づいた。

 

 (しかも壁も!窓も!天井までも!全部が眩しいわ!?まるで大掃除をしたあとのように綺麗だわ!この短時間でどうやって?)

 

 一通り見終わった咲夜はもとの位地に戻り停止を解除した。

 

 「...ん?今時を止めました?」

 

 におは何気なく質問した。咲夜は頭を抱え疲れたようにため息を着いた。

 

 「えぇちょっとね...正直に言うと、この短時間で掃除が終わったって言うにおの事を疑っていてね。館内を見回っていたのよ」

 

 「も、もしかして僕、何か見落としてましたか?」

 

 心配になるにおに咲夜は首を横に振りにおの仕事振りに感動で涙目になり、におの肩にポンと手を置いた。

 

 「逆よ...床だけじゃなく壁も天井まで綺麗にしているなんて...感動したわ」

 

 思いがけない言葉に、におは最初戸惑ったが誉めてくれている事に気付き「ありがとうございます」と感謝をのべた。

 

 「ところで咲夜さん、次は何よしましょう?」

 

 「ああ、そうね...あまりにも早いから次の仕事の事は考えてなかったけど...におは料理の経験は?」

 

 「あります!」

 

 「ならランチの準備の手伝いでもしてもらおうかしら」

 

 「わかりました」

 

 2人は厨房へと向かった。

 そしてにおは厨房にある大量の食料を見て驚いた。

 

 「すごい量ですね」

 

 「妖精メイドとホフゴブリンの分よメニューはにおに任せるからよろしくね」

 

 「わかりました」

 

 におは食材を見てメニューを考えた。そしてメニューを決めたにおは「よし!」と意気込み作業に取りかかった。

 その背後で咲夜は椅子に座りにおを観察した。

 

 (掃除の時は見ていなかったけど、その手際の余さ、お手並み拝見よ)

 

 するとにおは急に手を叩きだした。

 

 「ホムンクルスちゃんお手伝いお願いね」

 

 におがそういうと、におの周りから真っ白で10センチほどの小人のような生き物が現れ食材を運び出した。

 咲夜は驚いて椅子から立ち上がった。

 

 「な、何よこの生き物は!?」

 

 「ホムンクルスちゃんです。僕の複製?みたいな物です」

 

 「ほ、ホムンクルスちゃん?」

 

 「危ない子じゃないので安心してください、僕のお手伝いをしてくれる良い子ですよ」

 

 「そ、そうなの?」

 

 ホムンクルスと言う生き物は次々と食材を運び食材事に整列した。小さい物は一体に一つ、大きな物は大勢で持ち上げていた。他にもタオルや食器、料理器具を持つ者もいた。

 におは整列完了を確認すると咳払いをした。

 

 「はい、みんな整列したね。今から作戦を伝えます!タオルさんチームは各チームの衛生管理に殺菌を徹底にと食器洗い、お肉さんチームは肉を一口サイズにカットと塩コショウの下味を、野菜さんチームは皮向きとこれも一口サイズにカット、ライスさんチームはお米を炊くように」

 

 におがそういうとホムンクルス達は自身の持ち場につきはじめた。

 一方におは大きな鍋に水を入れて火をつけた。

 

 「...なるほどね、貴女の、速さのタネがわかったわ」

 

 「なんだか...ずるしてるみたいでごめんなさい」

 

 「いいえ素晴らしい能力だわ、むしろ能力無しであの早さとかだったら異常よ」

 

 そんな他愛ない会話をしているうちにホムンクルス達は作業を終え、におの元へやってきた。

 

 「出来たみたいだね。それじゃあ食材を鍋に入れてね」

 

 におがそう言うとホムンクルス達は食材を鍋に入れた。

 におは食材の入った鍋にスパイス等の香辛料を入れた。

 咲夜はにおが作っている物の匂いを嗅いだ。

 

 「この匂い...カレー?」

 

 におはにこと笑い「正解です」と答えた。

 

 「妖精メイドとホフゴブリンの大人数に合わせてのメニュー...流石ね」

 

 「えへへ...そんなに褒めても何も出ませんよー」

 

 (はっ!もっと頑張ったら、もしかしたらご褒美をくれたりしてぇ!)

 

 [よく頑張ったわねご褒美に...な・ん・で・も、してあげるわ ]

 

 「ふへへ♪」

 

 におはだらしない顔をしながら鼻血を垂らした。

 

 「鼻血も出さなくていいわよ」

 

 その日の昼食のカレーは妖精メイドとホフゴブリン達は大絶賛だった。しかし一部の間ではほのかに鉄の味がしたとかなんとか。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 2日目...

 

 「先日は本当にすみませんでした!」

 

 朝出会い頭そうそうにおは美鈴に頭を下げた。

 

 「ああ...あの時の事はお気になさらず」

 

 美鈴は優しく言うとにおは申し訳なさを残し、頭を上げた。

 

 「ところで何故このような所に来たんですか?館の仕事はどうしたんですか?」

 

 「今日はここで仕事をして欲しいと咲夜さんに頼まれて」

 

 「門番の仕事ですか?門番なら私1人で充分なはずですが?」

 

 美鈴は不思議そうにすると、におは右手から大砲を出した。

 「門番の仕事と、美鈴さんが居眠りしたら、これで起こして上げて。だそうです」

 

 「あれ?もしかして咲夜さんは私を殺そうとしてる?」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 2人は門の前で立っていた。

 風が吹くと目の前にある湖が波打ちその際に出来た波紋が湖全体に広がった。

 

 「...穏やかですね」

 

 におがそういうと美鈴も同意した。

 

 「これだけ穏やかですから、気を抜くと直ぐに寝ちゃいそうになりますよ」

 

 「あ、寝たらちゃんと起こしてあげますから安心してください!」

 

 (あ、この子悪意が全くないぞ...一番厄介なパターンんだ)

 

 純粋なにおの言葉に美鈴は苦笑いするしかなかった。

 

 「美鈴さんは普段何時間ぐらい、ここで立っているんですか?」

 

 「ご飯の時以外はずっとここにいますよ」

 

 (やっぱり普段からずっといるんだ)

 

 におは思わずボソッと「大変ですね」と呟いた。

 

 「そうでも無いですよ?ここは、日差しが良くて日向ぼっこには最適ですし、季節によって風景も変わって楽しいです」

 

 美鈴はニコッと笑った。

 

 「ごめんなさい不謹慎な事を言ってしまって」

 

 「いえいえ私の事を気遣って言ってくれたのでしょ?におさんが謝る事は無いですよ」

 

 におは軽く会釈をした。

 

 「ところでにおさんはいつまで門番をするんですか?流石に私みたいに一日中って事はないでしょう?」

 

 「一応昼食時までと聞いいます。妖精メイドちゃん達の昼食は私が担当なので」

 

 におの昼食を担当と言う単語に美鈴は目をキラキラさせながら食いついた。

 

 「昼食!聞きましたよ、におさんの料理って咲夜さんの引きを取らないほどおいしいと!」

 

 「うえ!えーと...それはどうでしょう...咲夜さんの方がおいしいかと...」

 

 凄く嬉しいが複雑な気持ちになり、どう答えていいか悩む、におだった。

 

 「それでも気になるんですよ!咲夜さん意外の人が作る料理食べてみたいんですよ!今度作ってくれませんか?」

 

 美鈴の期待に満ちた表情に、におは何処と無く鮪麗の顔を思いだした。

 

 (僕の作るご飯を楽しみに待っている時...こんな表情してたなー)

 

 「...わかりました。次門番の仕事があった時に、お昼準備してきますね」

 

 「やったー!約束ですよ!」

 

 美鈴はまるで子供のように喜んだ。

 

 (こういう所もそっくりだな...あれ?待てよ)

 

 におはふとあることが脳裏に過った。

 

 (もしかしてこれは...一口あーんチャンスでは!?)

 

 [美鈴さん、あーん]

 [に、におさん恥ずかしいですよ///]

 [遠慮しなくていいんですよ?はい、あーん]

 [...あーん///]

 

 「でへへ...僕があーんしてあげるからねー」

 

 におはまた鼻血を滴しながら笑ってた。

 

 「におさん大丈夫ですか?」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 3日目...

 

 (今日はパチュリーさんの図書館の仕事...仕事内容はパチュリーさんから聞いて見ての事だけど...いったいどんな仕事かな)

 

 におは地下の図書館の扉の前に立ち3回ノックし中に入った。

 わかってはいたが図書館にある大量の本に、におは圧巻し目移りした。

 

 「す、凄い...」

 

 目移りしながら歩いていると遠くから、自身を呼び掛ける誰かの存在に気がついた。

 その声の、主の方へ振り向くと小悪魔がこちらに走りながら呼んでいる事に気がついた。

 

 「はぁ...はぁ、やっと気づいてくれた 」

 

 「ご、ごめんなさい!本に目移りしていまして」

 

 「最初はみんなそうですよ!ですが次第に慣れて行きますので!」

 

 小悪魔は何故かやる気に満ち溢れていた。

 

 「ここでは私が先輩なのでわからない事があれば何でも聞いてくださいね!」

 

 「ありがとうございます小悪魔さん、頼りにしています」

 

 (わぁー初めての後輩に期待されてる私って凄く先輩感が溢れて、いいわ♪)

 

 小悪魔は初めての後輩に嬉しさで興奮していた。

 

 「とりあえずパチュリー様の所へ案内しますのでついてきてください!」

 

 「よろしくお願いします」

 

 「っ~♪」

 

 ウキウキな小悪魔とにおはパチュリーのもとへ向かった。

 しばらく進んでいると、椅子に座り魔法に関する本を読んでるパチュリーが2人に気付き読んでいる本を閉じた。

 

 「やっと来たのね待ちくたびれたわ」

 

 「ご、ごめんなさい!10分前行動をしていたつもりでしたが、遅れて申し訳ございません!」

 

 「貴女に対してじゃないわよレミィによ、早く寄越しなさいと伝えているのに3日も待たせて」

 

 におは何故こんなに固執しているのか不思議に思った。

 しかし初めてパチュリーに会った時の会話をにおは思いだし「...研究」と呟いた。

 すると小悪魔が「えぇぇぇ!?」と絶叫した。

 

 「つまりそれって、におさんは研究だけの為に来たって事ですか!?」

 

 小悪魔がそういうとパチュリーは不思議そうな顔をして「そうよ」と答えた。

 パチュリーの言葉に小悪魔はガクッと崩れるように倒れた。

 

 「わ、私の後輩...初めて先輩になれたのに...」

 

 「なに意味のわからないことを言っているのよ、貴女は本の整理する仕事があるでしょ?早く仕事しなさい」

 

 パチュリーの無慈悲な言葉に小悪魔はとぼとぼと歩き後ろ姿はなんとも悲しかった。

 

 「こ、小悪魔先輩、研究が終わったら手伝いに行きますので、その時は教えてください」

 

 落ち込んでいる小悪魔に、元気付けようとにおは声をかけた。

 すると嬉しそうに小悪魔は振り向いた。

 

 「ほ、本当ですか!約束ですよ!終わったら読んでくださいね!」

 

 小悪魔はルンルンで自身の仕事に戻った。

 

 「あの子何であんなにはしゃいでいるのかしら?」

 

 「きっと楽しみが増えたからですよ」

 

 自身では何が何だからわからないに対してわかってる素振りな、におにパチュリーは少し、ムスッとした。

 

 「まぁいいわ、それより早速初めましょうか」

 

 「まず何をするんですか?」

 

 「そうね...まず貴女の体質を調べようかしら」

 

 パチュリーは指を出しくるっと回すとにおのもとに椅子がよってきた。

 座れと言うことだろうとわかったにおは素直に椅子に座った。

 

 「どうやって調べるんですか、もしかして解剖とか?」

 

 「そんな物騒な事はしないわよ...というより、よくもそんな恐ろしい事をさらっと言えるわね」

 

 「まぁ慣れてるんで」

 

 におの発言に違和感を感じたパチュリーは難しい顔をした。

 

 「...私が整体魔術で調べるから簡単よ」

 

 そういうとパチュリーは魔方陣をにおの上空に出し、頭から足の先へと魔方陣を往復させた。

 

 (なんだかレントゲンされてる感じ...)

 

 調べ終わったのか魔方陣は消え、パチュリーはおもむろに、におの手に触れた。

 

 (え///急に僕の手を触るなんて...気になるとか言ってたから、やっぱり僕の事...///)

 

 におは訳のわからない事を想像しているとパチュリーは指をくるっと回しにおの頭上に魔法で作った氷柱をにおに落とした。

 ガキンッと音がなり氷柱は砕け、におは驚き何が起きたのか理解できず辺りを見回した。

 勿論におは無傷だった。

 

 「...貴女本当に不思議な体質してるわね」

 

 パチュリーがそう言うとにおは思わず「え?」と返した。

 

 「触っても特に硬くはないけど...凶器や魔法等による傷つける行為は鋼鉄のようになるなんてね」

 

 「ああ...そうですね僕の体質はそのように作られてるので」

 

 「作られてる...ね」

 

 パチュリーは意味深に呟いた。

 

 「貴女の体を調べてわかったのだけど、貴女【人間】じゃないわね」

 

 パチュリーがそういうと、におは「はい」と返事した。

 

 「肉体的には人間だけど一部が明らかに人間とは異なる、人間...いいえ、生物で言う心臓が別の物に置き換わってるわね」

 

 「そうですね...僕は心臓ではなく【コア】があります」

 

 「コア、つまり動力源はそれね...そう言えばだけど、貴女大砲とか小人みたいなのを出せる見たいだけど、それもそのコアの力?」

 

 「あ、いえコアは所詮、動力源ていうだけです」

 

 「なら貴女の能力は一体なにもの?」

 

 「僕の体は【戦艦】を構築してます。」

 

 パチュリーは戦艦が内蔵されてると言う単語に興味を抱いた。

 

 「頑丈なのはその戦艦は鋼鉄で出来ているからです。僕の体の周りにはオーラがあって、そのオーラで関知したものを攻撃か攻撃ではないかを自動で判断して切り替えてるんですよ」

 

 パチュリは再度魔方陣を出して、におの体を調べた。

 

 「確かにオーラがあるわね。鋼鉄の体の仕組みはそれね」

 

 「大砲は戦艦に搭載された兵器です。他にも【魚雷】【機関銃】【レーダー探知】【アンカー】があります」

 

 「...小人達は?」

 

 「戦艦って船なんですよ、船には乗組員が必要でして、言わばホムンクルスちゃん達は乗組員です」

 

 パチュリーは圧巻した。何せ今パチュリーが会話しているにおは兵器を積んだ巨大な船そのものなのだから。

 

 「その体に対して質量が合ってn...なるほど、その為のコアね」

 

 「おっしゃる通りです。この体に戦艦を構築するには膨大なエネルギーが必要なのです...そのための【コア】です」

 

 パチュリーは「なるほど」と唸った。

 

 「貴女作られたって言ってたけど、もしかして...」

 

 「ご想像どおりです...僕は人造人間(ホムンクルス)です」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 その日の夜...

 パチュリーは今回の出来事をメモしていた。

 すると背後から突然レミリアが現れた。

 

 「何の用かしら?」

 

 「あの娘...どう思う?」

 

 レミリアは質問するとパチュリーペンを置いた。

 

 「いい子ね。たまに変な癇癪をするけど...敵意は感じないわ」

 

 パチュリーの回答にレミリアは「そう」と一言返した。

 

 「だけど危険な存在ね」

 

 「...危険?」

 

 「今は敵意が無いけど、何かの拍子に敵意が沸いたり、もしくは暴走したら取り返しがつかないわ」

 

 「紅魔館総出で叩けば楽勝でしょ?」

 

 余裕そうなレミリアにパチュリーは「それはどうかしら」と否定した。それに対してレミリアはムスッとした表情をした。

 

 「あれは人造人間...兵器として、戦争の為に作られた存在よ、その気になれば紅魔館なんて跡形も無くなるわよ?」

 

 「あら?私達だってその気になれば館の1つや2つは壊せるわよ...自分の家だからしないだけで」

 

 「何を張り合ってるのよ?とりあえずあの子の体質はわかったから...万が一の事を考えて、どれだけの戦闘能力があるかが知りたいわね」

 

 パチュリーがそういうとレミリア「万が一ね...」呟き考えながら図書館の出入口に向かおとした。

 レミリアは扉を開けパチュリーの方に振り返った。

 

 「なら、私にいい考えがあるから明日の夜、楽しみにしてなさい」

 

 去り際のレミリアの言葉にパチュリーは「楽しみにしてるわ」と答えた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 4日目の夜...

 「パチュリー!」

 

 地下図書館内部、人っ子1人いない図書館で金髪サイドテールの少女がパチュリーを呼んでいた。

 少女の名前はフランドール。周りからはフランと愛称で呼ばれてる。

 

 「退屈だから遊んでもらおうって来たのに、何処に行ったのよ?小悪魔までいないし、みんな何処よ!」

 

 フランは大声を上げたが誰も応答しない。痺れを切らしフランは地上に出る階段を上り地上に上がった。

 しかし地上にも人影はなくフランは更に不機嫌になった。

 すると近くの窓がゆっくり開き、そこから白黒の魔女を思わせる格好をしたし少女が飛び出た。

 

 「お?フランじゃねーか」

 

 「魔理紗!」

 

 フランは嬉しげに魔理紗のもとへかけよった。

 

 「なんだ、フランは行ってないのか」

 

 魔理紗の行ってないと言う言葉に引っかかたがそんな事はフランにはどうでもよく面を合わせるや否や「遊んで!」と言った。

 

 「わりぃな、今日は遊んでやれないぜ、図書館に用があってだな」

 

 「図書館に用ってどうせ本泥棒でしょ」

 

 魔理紗は普段図書館には侵入し本を盗んでいる。本人は借りているだけと主張しているが。

 

 「にしてもフランは行かないのか?」

 

 魔理紗の言葉の意味がわからないフランは思わず「何に?」と聞いた。

 

 「ん?知らねーのか、今屋上でレミリアと最近入ったメイドと段幕ごっこしてるって話だよ」

 

 「え?お姉さまとメイドが?」

 

 「確か名前は....におだったか?何でもそのにおの戦闘能力を図るためにやってるとかなんとか」

 

 「何それ...聞いてない」

 

 フランはあからさまに機嫌を悪くした。

 

 「そうか...まぁ気になるなら言ってみたらどうだ?ちょうどパチュリーも観戦してるみたいだし今のうちに私は図書館に行くぜ」

 

 魔理紗はフランの肩をポンと叩き地下へと降りた。

 フランはぼーぜんとその場に立ち尽くしていた。

 

 「...ずるい」

 

 フランはボソッと呟いた。そしてフランは魔理紗が出入りした窓に飛び出し上へと飛んだ。

 

 「お姉さまだけずるい!そんな面白そう事...フランもにおと段幕ごっこしたい!」

 

 フランはそう言いながら屋上へと向かった。

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