AFOだとかOFAだとかややこしくない?   作:龍角散ガム

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第1話

世界総人口の約8割が何らかの“特異体質”である超人社会となった現在

「超常」は「日常」に…

「架空」は「現実」に!!

混乱渦巻く世の中で!

かつて誰もが空想し憧れた1つの職業が脚光を浴びていた!!

 

 

 

なんてテンプレプロローグはここまで。

要は自身に宿った個性を使ってヒーローが活躍しているってハナシ。

 

そして俺もテンプレ通り「日常」の世界から転生し「超常」の世界に生まれたってわけ。

ごく一部の人間は個性を持たない「無個性」らしいが俺はその難関大学入試に不合格。晴れて個性持ちになった。

 

俺の個性は「回復」

強個性に思えるだろ?

テンプレ通り転生して俺TUEEEできると思った?

ところがぎっちょん。

回復できるのは精々擦り傷程度。

その日のうちに瘡蓋が取れるレベルの回復力。

瘡蓋製造人間って感じカナ。

 

なんだよ畜生が。

転生させるなら目からビーム出せる個性とか手の甲から爪を出せる個性とかにしてくれや。

それかキレたら緑の巨人に変身できる個性。

 

 

そんな俺ちゃんも運が悪いことに癌と診断されちゃってね。

しかも、末期癌。

瘡蓋製造人間が癌なんて治すことができるわけもなくただただ死ぬまでの人生を坦々と生きるだけだった。

 

 

だけど怪しい男に癌を治すことができると提案されちゃってね。

深夜のつまらない通販番組みたいなお誘いだったけどまんまとそのお誘いに乗ったのよ。

 

だが転生オリ主に待っていたのは地獄だった。

 

水攻め

電気攻め

氷攻め

窒息

 

あらゆる拷問をされた。

これはR18G小説じゃないから詳しい内容は話せないけど知りたかったら「デッドプール」を見てね♡

ディズニープラスで絶賛配信中!!

 

実写スパイダーマンシリーズとスパイダーバースを消したの許さねぇからな(2023/12/1現在)

 

そんでなんやかんやあって俺の「回復」の個性は進化。

四肢が欠損しても再生する超チート個性になった。

けど、反動で全身がしわっしわの梅干しみたいになっちまった。

腐ったアボカドが子作りして生まれたぐちゃぐちゃに腐ったアボカドみたいな顔。

 

 

俺をこんな体にした糞共を捕まえて元の体に戻させる。

そのために、あらゆる研究施設を襲撃して情報を集めているってわけ。

 

え?今はなにしてるかって?

 

研究施設の襲撃中なう(死語)

 

 

 

***

 

 

 

「なぁ…俺は何も知らないんだ…だから見逃してくれ!!!」

 

部屋の中でただ一人震えながら研究者の男が許しを請う。

本人に出血は見えないが、部屋中にまき散らされている研究者の亡骸の血や臓器によって真っ白だった白衣が赤黒く染まっている。

 

「なんで研究者って白衣を着ているんだ?俺みたいに赤い服にすれば血がついても目立たないじゃん」

 

研究所を襲撃した男が、かすかに息のある他の研究者を背中にあるクロス状の二本の鞘から取り出した刀で切り裂きとどめを刺す。

残った研究者はただ一人。

 

「頼むよ…俺はただ上の指示に従っていただけで…」

 

「上の指示に従ってただけ?それで多くの人間をモルモットにした人間が許されると思うか?」

 

目の前の研究員が情報を持っていないと分かると男は研究者の息の根を止めるため刀を構える。

そこに研究室に電話の音が鳴り響く。

 

「なんだよせっかくいいところだったのに。もしもし?こちらはニコニコ本社。どちらさん?」

 

『やぁ、日本で一番多い苗字と名前を持つ男「佐藤春人」くん』

 

「AFOじゃないか!!今あんたを見つけるために色々な研究所を潰し回っているところ。今どこ?」

 

オールフォーワン。

世界を支配し悪の魔王になるため裏社会で暗躍してきた人物。

オールマイトによって倒されたとされているが生き残っており、現在も暗躍し続けている。

そして、「回復」の個性を持ち癌に侵された人間「佐藤春人」に人体改造を指示した張本人である。

 

『いやはや、君が僕を探しているという情報を耳にしてね。せっかく癌を治してあげたのにどうしてそんなに暴れまわっているんだい?』

 

「誰も腐ったアボカドにしろとは言ってないんだよこのエセブラックジャック!!」

 

佐藤の怒号が研究室に響く。

脅されていた研究員は恐怖で全身を震え上がらせ、床に水たまりを作り上げた。

 

『そう怒らないでくれ。だがね、僕としてもこれ以上君に研究施設を破壊されるのは困るんだよ。そこで君にプレゼントを贈ろうと思ってね』

 

オールフォーワンがそういうと、研究所の天井をぶち破り、脳をむき出しにした巨人が佐藤春人の前に現れる。

生き残っていた研究者を踏み潰して・・・

 

『そいつは脳無と言ってね。僕が複数の個性を与えた改造人間さ』

 

「スーパーヒーロー着地をするにはちょっと見た目がキモすぎない?」

 

『そうかい?悪の魔王の手下としては十分だと思うがね。まぁ、脳無と楽しんでくれ。ではまた。死体の君と会うのを楽しみにしているよ』

 

オールフォーワンとの通話が切れる。

そして脳無が佐藤を殺すために動き出す。

 

 

「ノームならもっと可愛くいろよ。ドゥーフェンシュマーツ博士のノーム人形のコスプレのほうがもっと可愛いよ」

 

「ウォォォォォォ!!」

 

「来いよ劣化ハルク!!野郎オブクラッシャー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何も残っていない…一体ここで何が…」

 

ヒーロービルボードチャート3位のプロヒーロー『ベストジーニスト』が声を漏らす。

ベストジーニスト以外にも多くのヒーローや警察が集まり、研究所跡地を捜索する。

 

佐藤が襲撃し、脳無と戦いを繰り広げた研究所はあちこちが崩れ果て炎が広がっている。

研究データどころか建物すべてが崩れ落ち、荒れ地へと変わり果ててしまっていた。

 

「ジーニスト!!これを見てください!!」

 

一人のプロヒーローがベストジーニストを呼ぶ。

 

「これは…ノーム人形…?」

 

そこに、ノーム人形の胴体に脳がむき出しになっている化け物の頭部がつけられた不気味な人形があった。

頭部には三角帽子と白い髭が装飾されており、首には『エージェントP』と書かれたエージェント帽子を被った黄色いクチバシと青い胴体のカモノハシ。

そして『Don’t Move!!』と書かれたプレートが吊るされていた…

 

 

***

 

「ヘイタクシー!!」

 

脳無との戦いを終えた佐藤はタクシーを引き留めていた。

 

「お客さん、目的地は?」

 

「いやぁ、俺一仕事終えてね疲れちゃってるの。だからここはひとまず息抜きをしようと思ってね」

 

「それで目的地は?」

 

「冷たいドライバーだなぁ・・・まあいいや。そういや俺行ったことないんだよね」

「USJにさ・・・」




『目からビームを出せる個性』
サイクロプス先輩。

『手から爪を出せる個性』
ウルヴァリン先輩。

『キレたら緑の巨人に変身できる個性』
インクレディブル・ハルク先輩。

『エセブラックジャック』
オールフォーワンとブラックジャックのCVが大塚明夫というネタ。

『スーパーヒーロー着地』
スーパーヒーローがよく使う手と膝で着地するやつ。

『ドゥーフェンシュマーツ博士のノーム人形』
フィニアスとファーブに出てくる悪の科学者。幼いころに不景気のせいで一家の大切なノーム人形を人手に渡す。
魔女の呪文やいたずら妖精から庭を守るため父親にノーム人形替わりに庭に立たされた可哀そうな人。
『Don'Move(動くな)』はドイツ語らしいけどよく分からなかったから英語にした。
脳無とノームをかけたネタ。

『野郎オブクラッシャー』
皆大好き『コマンドー』ネタ

『エージェントP』
フィニアスとファーブに出てくるペットのカモノハシ。
その正体は悪の科学者から世界を守る動物エージェント!!
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