シャーレの先生 アカシア   作:電シャーク

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30連でドレスヒナ二人来ました!(奥多摩の方言で「いつも感想ありがとうございます」の意)


グルメあーかいぶっ!⑫

 

■無賃乗車死すべし慈悲はない

 

アロナ『報告ですアカシア先生、ゲヘナの生徒が鉄道車両で騒ぎを起こしたらしく…』

セリカ「鎮圧要請ですか?」

アロナ『いえ、ハイランダーの乗務員により制圧されたとのことです』

セリカ「え?ハイランダー『が』制圧したの?」

アヤネ「失礼ですけど、ハイランダーの生徒ってそんなに強かったでしたっけ…?」

アカシア「それがそうでもないんだ。次郎の講義のおかげでな」

セリカ「あぁ、ノッキングですか?でも次郎先生が巡回講師に着任してまだ3か月も経ってないのに、そんなに早く成果が出るものなんですか?」

アカシア「ハイランダー生は次郎の講義に特に熱心だったからな。鉄道車両内という狭い空間で、銃火器による車両へのダメージも無く、犯人の動きを確実に止めるノッキング技術は、ハイランダー生にはうってつけだったわけだ」

アロナ『実際凄かったみたいですよ!暴れ回る数名のゲヘナ生を相手に、座席を足場に跳び回って懐に入り、次々とノッキングして沈静化したそうです!』

アヤネ「ここに来てキヴォトス最強校にハイランダーが名乗りをあげてきましたね…」

セリカ「というか教えられて一か月余りで物にしちゃう熱心さが怖いわよ…」

 

 

 

 

■光速は私には遅すぎる

 

ユズ「………」(カチカチカチカチ)

一龍「………」

チヒロ「………」

 

< ウリャッ!セリャッ!

 

ユズ「………」(カチカチカチカチ)

一龍「………」

チヒロ「………」

 

< ウリャッ!セリャッ!

 

ユズ「………!」(カチカチ、カチチチチ!)

一龍「!」

チヒロ「!」

 

< ウリャッ!

< グワー!

 

ユズ「っ!…!」(カチチ、カチチチチ!)

一龍「時間は?」

チヒロ「13秒35です」

 

< ウリャーッ!

 

ユズ「もう一度来ます、今!」(カチチチチチチ!)

一龍「!」

チヒロ「!」

 

< ウリャリャリャー!

< グワッ!グワーッ!

 

ユズ「…!!」(カチチッ、カチチチ、カチカチッ!)

一龍「時間は!?」

チヒロ「20秒75です!」

 

< セリャリャリャー!

 

ユズ「…これで、終わり!」(カチチッ、ターン!)

 

< ドリャアアーー!

< グゥワァァーーー!

< ユーウィーン!

 

一龍「お疲れさん、ユズちゃん。期待以上じゃ、良いデータが取れたわい」

ユズ「え、えへへへ…ありがとうございます…!」

チヒロ「約13秒で1フレームのズレ、その直後に2フレーム目…一度ずれを起こした直後に、再度大きな動きのずれを起こしますか…このずれこみはちょっと怖いですね。神経伝達速度変化の計測結果もモニタールームに確かめないと…」

一龍「指関節部の機器の摩耗具合も確認した方がええの。ユズちゃんや、この調子でもう数回頼めるかの?」

ユズ「はい、全然いけます…!新鮮な体験で、すごく面白いです…!」

 

モモイ「…部長と、部長の動きをリアルタイムでトレースするGTロボとの、格闘ゲームでのリアルミラーマッチ…!」

ミドリ「GTロボの精度確認を何でウチに頼むのかと思ったけど…1フレーム単位でのコマンド入力の速さと正確さで、リアルタイムで動きを反映させるはずのGTロボのずれを確認するなら、部長並のゲームスキルが無いと無理なわけだね…」

アリス「完全に動きが同期したミラーマッチなので、相打ちにならないとおかしいはずですが…最高レベルのコマンドテクニックを持つユズなら、比較検証するには最適というわけですね!さすがユズです!」

 

ユウカ「まったく、無駄に極まったゲームスキルも、意外なところで役立つものねぇ。感心するやら呆れるやら…」

ノア「嬉しそうですねぇ、ユウカちゃん♪」

ユウカ「べ、別に嬉しくなんてないわよ!…けどまぁ、報酬として部費を少し増額しといてあげようかしらね…」

 

 

 

 

 

■ライフ・イズ・ワンダー

 

ココナ「サヤ!!サヤはいますか!?」

サヤ「わわわ!!な、なんなのだ突然!?」

ココナ「お願いです、この液体を大至急分析してください!!一秒でも早くです!!」

サヤ「落ちつくのだココナ!!まずは何があったのだ!?どこで採取してきたものなのだ!?」

ココナ「す、すみません…!だけど大変なんです!この液体が梅花園の子供の目に入って、目が開けられないほど痛がっていて…!」

サヤ「何だと…!?」

ココナ「梅花園の近くで変わった虫が現れたんです。それで虫取り合戦が始まったんですけど、その虫は背中に黒いコブがあって…!そのコブが割れて、捕まえた子供の目に入って…!」

サヤ「分かった、今すぐ見るのだ!これがその液体だな!?割っても大丈夫なのか!?」

ココナ「多分…その虫からコブだけもぎ取って持ってきましたが、手には付かなかったから、そのコブの中だけにあるものと…」

サヤ「ん…!?クンクン…この香りは…まさか!?」

ココナ「臭いだけで分かるのですか!?」

サヤ「ていっ!(プチュッ、ペロッ)…!!やはりそうだ、間違いないのだ!!これは…!!」

ココナ「こ、これは…!!?」

 

サヤ「醤油だ」

ココナ「醤油」

 

 

 

アカシア『―――うん、それは醤油バッタだな。背中のコブに上質な醤油を蓄えるバッタだ。本当にただの醤油だから、目に入ればそりゃ痛いが、洗えば大丈夫だぞ』

サヤ「変わった虫、って時点で、グルメ食材の存在を疑うべきではあったねぇ。いや、だとしても醤油だとは思いもしないか。つくづくぼく様ちゃんですら理解できない生態してるよなぁ、アカシア先生の世界の生物…」

ココナ「シュン姉さんがパニック状態でしたから、私もつられて慌てちゃいました…手に付いた時点で、匂いで気付きそうなものだったんですけどね。姉さんにも連絡したから、もう大丈夫だと思いますよ。手間取らせちゃって悪かったですね、サヤ」

サヤ「全くなのだ、このぼく様まで慌てさせちゃってさ!ま、今度ルミ会長のところでご飯でも奢ってくれたら、許してやるのだ!」

ココナ「了解です。シュン姉さんにも声をかけときます」

 

アカシア『それにしても、かなり醤油バッタが居たようだな?それなら念のため次郎を向かわせるか…』

ココナ「え?別に次郎先生に出張ってもらうほどのことじゃなくないですか?」

サヤ「うむ、ココナの話によると、子供が指で摘まめるぐらいのサイズのバッタだったのだろう?何が危ないのだ?」

アカシア『うん、その醤油バッタ自体には問題ないんだが…そのサイズだと間違いなく幼体のバッタだからな。おそらく親である、成体の醤油バッタが居るはずなんだ』

ココナ「親の醤油バッタ…ひょっとして親になると、背中の醤油が毒になるとか?」

アカシア『いや、そうじゃない。むしろ成長するほど背中の醤油は熟成度合を増して美味しくなる。ただ…』

サヤ「ただ?」

ココナ「…あれ?何か外が騒がしいような…」

 

アカシア『大人の醤油バッタはな、デカいんだ。大体5メートルぐらいになる』

 

サヤ「5メートルの、バッタ…」

ココナ「………」

 

< ワー!キャー!

< バカデカイバッタガアラワレタゾー!

 

アカシア『然程強くはないが、シンプルにデカくてすばしっこいから、放っておいて被害が出る前に、早めに見つけて捕まえた方が―――』

 

< ナンカヤバゲナコブガアルゾ!ドクカモシレン!

< ニゲロー!フミツブサレルゾー!

 

ココナ「…とりあえず行きましょうか、今一番あの生物に詳しいの、多分私たちですし…」

サヤ「…やっぱり理解出来ないのだ、アカシア先生の世界の生物…」

 

 

 

 

 

■糖と脂肪のパヴァーヌ

 

ユウカ「それにしても、キヴォトスの飲食店は軒並みレベルがあがりましたよねぇ」

アカシア「そうだな。相次ぐグルメ食材の発見はもちろん、それを調理する料理人たちの水準が各段に向上したな」

ノア「大体フローゼ先生のおかげですね。美食研究会を始めとしたゲヘナの乱暴者たちが礼の限りを尽くす凄腕料理人、って噂がすっかり広まって、週末の料理教室には学生以外の人も多数いらしているそうですから。その内料理学校として独立しそうな勢いですよ」

アカシア「それは困るな。間違いなくフローゼの学校を贔屓してしまう」

ユウカ「(わ、惚気だ…)でもその結果、どこのお店も味が良くなって、特に生徒たちが大好きなスイーツのお店は、どこも連日大盛況と…」

アカシア「良質な食材とフローゼの教えを受けた腕前が人気を呼び、実戦によりさらに技術が向上し、新メニューの開発や改良により、さらに人気になるという好循環…食欲に貴賤はなく善悪もない。美味しいと感じることは幸福で、人生を豊かにするものだ。が…」

ノア「…豊かになり過ぎるのも、考えものなんですね…」

 

 

 

ハスミ(完全武装)「だ!か!ら!ダイエットフィッシュを分けてくださいと言っているんです!!!貴女方ミレニアムで飼育していることは知っているんですよ!!」

ネル「だから!!飼育じゃなくて研究中なんだって、何度も何度も言ってんだろーが!!」

ハスミ「研究中だって言うんなら実験が必要でしょう!!いくらでも実験体になりますし大切に育てますからケチケチしないで何匹か分けてくださいってば!!切羽詰ってるんですよこっちは!!!」

ネル「あーそうかそうかそんならデータの推移逐一確認しねーといけねーから今この場でテメーの体重大声で言ってみやがれコラァ!!」

ハスミ「■■■■■■■■ーーー!!!!(言語化不可能な怒りに満ちた猿叫)」

 

 

 

アカシア「…普段はあんな子じゃないんだが…」

ユウカ「鬼気迫る勢いですね…」

マシロ「本当にすみません…。ダイエットフィッシュの噂を聞いた途端脇目も振らず走り出して…」

イチカ「まさかミレニアム本校にカチコミをかけるとは思いもよらず…」

ノア「そもそもハスミさんがスイーツ店巡りに明け暮れたのが原因の自業自得では?」

イチカ「返す言葉もないっす…」

アカシア「…ツルギが着くまでまだかかりそうだし、銃撃戦になる前に止めようか」

 

 

 

 

 

■余談:職権乱用

 

イチカ「…でも実際、ダイエットフィッシュの研究してるなら被検体が必要っすよね?その辺どうしてるんすか?」

ノア「サッ(目を逸らす)」

ユウカ「サッ(目を逸らす)」

イチカ「オイ」

 

 

 




格ゲー詳しくないので、何か変だったらゴメンナサイ。

アンケートですが、とりあえず三虎編終わるまでとしたいと思います。現在上位3つが10票以内で競ってます。
で、その三虎編ですが、思った以上に筆が進まず…加えて、リアルの仕事が多忙になりつつあるため、来週の更新はお休みさせていただきます。次の3連休の時までには完成させたいと思いますので、申し訳ないですが今しばらくお待ちください。

皆様のもとにもドレスヒナが来ますように。
感想&アンケートへの回答、お待ちしております!


(追記)
ココナの口調が変だと指摘受けたので修正しました。
ココナ持ってないので、誰か別のキャラと混じったかな…大変申し訳ないです、ココナ引いてきます…。

どれが見たい?

  • 前菜×梅花園
  • 魚料理×セミナー+ヒマリ
  • 肉料理×シスターフッド
  • メイン×連邦生徒会+カンナ
  • デザート×陰陽部
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