■最脅生命体の面目躍如
ヒフミ「おりゃー!そこですペロロ様!」
ペロロジラ「―――!(唾液弾)」
サンドハムスター「ギシャァァ…!」
ナギサ「あのサンドハムスターの捕獲レベルは、大体22ぐらい、とのことでしたね」
アカシア「ああ。獰猛ですばしっこく、厄介な相手だが…見ての通り、今のヒフミとペロロジラのコンビなら、余裕をもって戦えるな」
ナギサ「私、危険生物であるペロロジラを飼うことになったヒフミさんの監督者として、こうして定期的にアカシア先生の特訓を受けると共に、先生を通して連邦生徒会に監査報告をする、っていう役目を負っているわけですが」
アカシア「ああ…そういえばそうだったな」
ナギサ「ええ、今ではすっかりキヴォトス中にペロロジラ教が広まり、順調に勢力を拡大中…当初抑える動きを見せていた連邦生徒会も、今や黙認状態…当初の危険生物の監視の役目は、すっかり有名無実になってしまって…」
アカシア「ヒフミ…もとい、ペロロジラ教の教祖ファウストは、今やキヴォトスで知らぬ者なき新進気鋭の美食屋だからなぁ。ある意味では、キヴォトス全体がヒフミの監視役になったようなものだ」
ナギサ「……まあ、ヒフミさんのあれこれとかはもうしょうがないとしましょう。グルメ細胞との兼ね合いもありますし」
アカシア「うむ、適合食材と引き離すというのも無碍な話だしな」
ナギサ「ですが、ペロロジラという絶対的な柱が存在しているからこそ、ヒフミさんの成長度合は群を抜いています。現にあのサンドハムスターも、キヴォトスの大抵の生徒では太刀打ち出来ない相手ですし…やはり、今のキヴォトスで最もグルメ細胞によって成長しているのは、ヒフミさんですね…!」
アカシア「いや、違うが?」
ナギサ「え?」
アカシア「私の見る限り…確かにヒフミの成長は著しいが、随一と言うほどではない。各校の者たちの中には同程度、あるいはそれ以上の進化を見せている者たちがいるぞ」
ナギサ「そ、そうなんですか?」
アカシア「というかミカがそうだぞ」
ナギサ「そうなんですか!?」
アカシア「フローゼから料理の手ほどきを受けて以来、料理にも美食屋稼業にも関心が生まれたらしくてな。この間アビドスでビナーと単身戦ってぶちのめして、対策委員会と柴関ラーメンに剥ぎ取った装甲を渡した後、出汁の取り方やチャーシューの作り方を大将に尋ねつつ、ラーメン2杯食べて帰ってったそうだ」
アロナ『お嬢様然とした少女が気迫溢れる戦い方してて見応えがあったと、シロコさんが興奮気味に話してました!』
ナギサ「さ、最近お茶会に誘っても迷ったり断ったりするのが多かったのはそのせいですか…ていうか言ってくれればいいじゃないですか!?幼馴染ですよ私たち!?」
■ヒフミはペロロジラとのコンビ込みでの換算
ナギサ「あとでミカさんはキッチリ問い詰めるとして…ということは、単純な強さでいえば、ミカさんがトリニティで一番ってことになるのですか?」
アロナ『いえ、トリニティで一番なのは、断然ツルギさんですね!』
ナギサ「あ、なるほど…」
アカシア「元々の実力に加えて、グルメ細胞の定着や適合食材の発見、次郎の指導、さらに正義実現委員会メンバーとの連携の強化。今のツルギはトリニティはおろか、キヴォトスでも最高レベルの実力者だ。捕獲レベルに換算すれば、40に達する」
ナギサ「よ、40ですか!?」
アカシア「他の正実メンバーもめきめき実力を付けて、ハスミに至っては20台後半から30に差し掛かっている。ヒフミも同じぐらいの水準だな」
アロナ『実力者でいえばサクラコさんやミネさんも居ますが…彼女たちはそれぞれ本業があるので、食材探しには集中出来ないんですよね』
アカシア「そうは言っても20台は確実にある。トリニティだけでもこれだけ実力者がひしめいているんだ。贔屓目は良くないぞ、ナギサ?」
ナギサ「う゛、猛省いたします…」
■動かざる者食うべからず
ナギサ「考えてみれば当然ではありますが、自分から食材を見つけようとしたり、料理しようと積極的に行動する方のほうが、グルメ細胞の活発化に繋がりやすいのですね」
アロナ『口を開けて待っているだけの雛鳥よりも、自ら餌を狩りに行く親鳥の方が、得られる機会も食材も多いですもんね!』
ナギサ「利用だけしようとしていた身としては、耳が痛い話ですが…つまり、行動力のあるゲヘナ生の方が…」
アカシア「慧眼だな。確かに、良くも悪くも行動力の高いゲヘナ生は、食材の発見率も高く、グルメ細胞の成長率も高い生徒が多い。代表的なのはやはり、美食研究会の面々だな」
ナギサ「ええ!? あの、いかにも食材に嫌われそうな連中ですか!?」
アカシア「美食を追求する、という思想自体はグルメ時代的に間違ってない上に、グルメ食材を求めて危険地帯に突撃して食材を持ち帰っているからなぁ。やり口からあの子達を嫌う食材も多いが、それ以上の食材を入手できている。ある意味最もグルメ時代のキヴォトスに適合している子たちだよ」
ナギサ「なるほど…賛同できない行為は多くとも、信条だけは間違っていないわけですね」
アカシア「とはいえ、ゲヘナで一番強いのは言うまでもなくヒナだ。ツルギ同様、グルメ細胞の成長が目覚ましいだけでなく適合食材も多く発見し、次郎のノッキング技術も着々と身に付けている。元より単体戦力としてはキヴォトス最高峰だったが、今の彼女なら私たちの世界に来ても十分やっていけるだろうな」
ナギサ「あ、アカシア先生の世界で通用するレベルですか!?それは凄まじいですね…!?」
アカシア「いや、あくまで私の世界の人間界のレベル、という話だけどな。さすがにグルメ界では手も足も出ん」
アロナ『捕獲レベル4300のペロロジラが闊歩する世界ですからねー。雨みたいにグミが降ったり山が降ったり、天候や環境も話を聞くだけでも頭がおかしくなりそうな魔境ですから、グルメ細胞を得て半年じゃ絶対無理ですよ』
ナギサ「改めて、よくペロロジラ初出現時に万事無事で済みましたね、キヴォトス…」
■グルメ時代キヴォトスの希望の星
ナギサ「ゲヘナといえば、フローゼ先生が顧問を務める給食部がありますが…その部員の方はどうなのですか?」
アカシア「うーん、フローゼが教えているのはあくまで料理技術のみだからなぁ。美食屋としての戦い方なんかは全く教えてないから、フウカもジュリも強いわけではないぞ」
アカシア(―――尤も、アキラは別だがな。偽名を名乗っているし大っぴらには出来ないが…ゲヘナに居る今、ヒナに次ぐ強さを持つのは、間違いなく彼女だ)
ナギサ「あ、そうなんですね。アカシア先生の世界の方ですし奥様ですから、てっきり…」
アロナ『いえ、普通に強いですよフローゼ先生。ヒナさんが太刀打ちできないくらいには』
ナギサ「ですよね。アカシア先生の世界で料理人が弱いはずないですし。むしろ安心しました」
アロナ『料理人は超人と同義だと思った方がいいですよ。気圧を操ったり電気を纏ったり、包丁で切ることで細胞を活性化させる回復術なんて技術もあるそうですから』
ナギサ「滅茶苦茶超人じゃないですか」
アカシア「そう言われるとそうなのかもしれん…。『料理人ならそれぐらい出来る』って常識のように考えてたからな…」
アロナ『いずれフウカさんもそのレベルに達するんでしょうか…』
フウカ「へっくしゅん!」
ジュリ「先輩、風邪ですか?」
フウカ「いや、そんなことないわよ。それより明日の仕込み済ませないとね―――っと!(ヒュバババッ!)」
ジュリ(一瞬で十数匹のアジをひらきにしちゃうフウカ先輩、だいぶ人間離れしてきたなぁ…フローゼ先生がもっと凄いから、自覚ないだろうけど…)
■ダイニングプラネットへの道も見つけそう
ナギサ「各校に成長著しい方が居るのは理解できました。トリニティではヒフミさん、ゲヘナでは美食研究会…ではミレニアムはどなたなのですか?一龍先生がグルメ研究を手伝ってるそうですし、相応に凄い方がいらっしゃるのでは?」
アカシア「うむ、実力でいえばもちろんネルだろう。ヒナやツルギと同等クラスの実力者で、キヴォトスでも五本の指に入ることは間違いない」
ナギサ「やはりそうですか」
アカシア「だが…それ以上に特筆すべきは、あの子だな。食運だけ見ればキヴォトスで断トツのトップ、ともすれば私たちに匹敵するレベルだ」
ナギサ「せ、先生方に並ぶ食運の持ち主!?それは一体―――」
(ガチャッ!)
アスナ「アカシアせんせー!なんだか珍しいの見つけたから持ってきたよ!これってグルメ食材かな!?」
つ 極楽米の苗
アスナ「それとミレニアムの学区内で飼ってたニワトリが美味しそうな卵産んだから、それも持ってきたよ!」
つ ニワトラの卵
ナギサ「あー…」
アカシア「こんな感じで毎回凄い食材見つけてくるんだ…一龍も遠い目をしてた」
■冷感料理のプロフェッショナル
(アスナ退室後)
ナギサ「ネルさんやアスナさんのように名を挙げている方こそ少ないですが、グルメ時代のキヴォトスにおけるミレニアムの貢献度はどこよりも高いですよね」
アカシア「その通り。グルメ時代の発展期を誰よりも知る一龍による監修と、各分野で才能溢れる生徒たちによる積極的な最新技術の取り入れと改良のおかげで、キヴォトスにおけるグルメ文化の発展速度は、我々の世界よりさらに速い。元の世界以上の技術革新も起こり得るだろうな」
ナギサ「そういえば、ミレニアムの生徒は適合食材やフルコースを見つけている方も多いと耳にしました」
アカシア「元々好みの方向性が定まって、それを研究に活かしている娘たちが多いからな。次郎の適合食材のほとんどが酒であるように、それぞれの趣味趣向に沿った食材が適合食材になりやすく、それを自覚していれば、その分探すのも容易になる。私の知る限りだと、すでに10近い適合食材を見つけて、フルコースをほぼ完成させている生徒もいるぞ」
エイミ「―――っくしゅん!」
ヒマリ「おやエイミ寒いのですか、寒いのですね?よし冷房切りましょうそうしましょう、そしてこの試食会も今日はこれでお開きということで」
エイミ「駄目。暑いから冷房はそのまま。それに試食会も続ける。もう少しでこの『チルドハーブ』に合うスープが見つかりそうな気がする…!」
ヒマリ「そう言って今朝からもう20杯以上、真冬の水道並に冷たいスープを、室温10℃の部屋で飲み続けてるんですけど!?というか何で私が付き合わされてるんです!?」
エイミ「私ひとりより、沢山の人の意見聞きたいし。でもそうだね、口直ししよう。アイスイカ持ってくる」
ヒマリ「絶対氷のように冷たいでしょうそれ!!せめて温かいものをよこしなさい!!」
和泉元エイミのフルコース…現在6品、いずれも適合食材
前菜:黒氷塊の味雪和え
スープ:チルドハーブ入りスープ(詳細未定)
魚料理:未定
肉料理:白銀グリズリーの生肉ステーキ
メイン:未定
サラダ:瞬間湯通し茹でアイスパラガス
デザート:レジメンタルアイスの虹色盛り
ドリンク:ミックスアイスベリースムージー
■前菜かスープか魚料理か
ナギサ「三大校以外だと、グルメ関連で目立っているのはどこでしょうか?」
アカシア「真っ先にあがるのはアビドスだな。今やビナーが名産品になって、連日各校の武装部隊や大会社の私設部隊がハントしにやって来てるそうだ。もっとも、返り討ちに遭うケースも少なくないようだが」
ナギサ「…あの預言者と呼ばれる兵器、何で普通の生物みたいに増殖してるんですか?機械ですよね?」
アカシア「…多分、私のせいだな。この世界で最初に降り立ったのがアビドスの砂漠で、そこで数日暮らしてたものだから、私の肉体を由来とするグルメ細胞が流出し、それを取り込んだビナーの中で成長して、コアが自己増殖機能を有するに至ってしまったのだと思う。ペア曰く、あの預言者専属のメカニックたちが泣きながら抗議してきたそうだ」
ナギサ「メカニック…?それはともかく、ビナーの恩恵でアビドスの方々も実力をあげているのですね?」
アカシア「アビドスの5人は今やビナー狩りの名人と言って差し支えないな。それぞれレベル換算で20前後だが…特にホシノが凄まじい成長を遂げている。ともすれば、ヒナやツルギ、ネルとも肩を並べられるだろう、が―――」
ホシノ(ねえアカシア先生―――死んだ人に会えるようになる食材って、あるかな?)
アカシア「…さて、どう導いたものかな」
ナギサ「?」
■酒豪諸島が出現したらヤバイ
ナギサ「他に成長著しい生徒だと、どなたがいらっしゃるんですか?」
アカシア「………………………………レッドウィンターの、シグレだ」
ナギサ「な、なぜ、そんな苦虫を何十匹も噛み潰したような顔を…?」
アカシア「…………これが、彼女のフルコースなんだが」
前菜:酒盗エスカルゴ
スープ:深海キュラソー
魚料理:へべれけシャーク
肉料理:酒乱牛
メイン:バッカスドラゴン
サラダ:キュウリキュール
デザート:酒豪メロン
ドリンク:(いつか見つける至高の一杯のために空白)
ナギサ「お酒ばっかり!!?」
アカシア「生徒の飲酒は止めたい…!けれど適合食材だから文句言いづらい…!何よりあの子の大好物だから止めてしまうのは心苦しい…!けどさすがに密造酒を作るのは止めさせたい…!」
ナギサ「ご、ご苦労なさってますね…苦虫の理由も納得です…」
アカシア「あと次郎が密かに支援してるし!!酒飲み同士で仲良くなってるし!!バッカスドラゴンの出現場所秘密にしてるし!!」
ナギサ「…身内に裏切り者がいるのは、辛いですね…」
アロナ(あ、ナギサさんの目が遠くに…思い当たるふしがあるんですね…)
■プリズンブレイク真っ最中
ナギサ「成長著しいといえば、山海経の朱城ルミさんもいらっしゃいますね。山海経を支える屋台骨のひとりでありながら、フローゼ先生に弟子入りして実力を磨いているとお聞きしています」
アカシア「ルミかぁ…実は今そのせいで、山海経が混乱しててなぁ…」
ナギサ「え?ルミさんのせいで?」
アカシア「元々ルミがフローゼの腕前に惚れ込んで、熱烈に弟子入り志願したのだが、その際ゲヘナに転校すると言って聞かなくて…その場は私とフローゼが説得して納まったのだが、どうやらまだ諦めていないらしくてな…」
ナギサ「あー…山海経の重要人物が転校しようと画策してるんですから、そりゃ止めますよね…」
アカシア「あの手この手で出し抜いて転校しようとしてるようだが、ルミの部下も含めて全員でそれを阻止しようとしててな…」
アロナ『今山海経は、ルミさんVS全校生徒みたいな様相を呈しているようです…』
アカシア「キサキからもモモトークでよく泣き言が送られてきててなぁ…どうにかしてやりたいのは山々なんだが…」
ナギサ「私もフローゼ先生の料理を直に味わった身ですから、料理人であるルミさんが離れがたく感じてしまうのも無理はないと思ってしまいますね…」
■虎の威を借りない狐と兎
ナギサ「三虎先生率いるアリウスの方々はどうでしょうか?」
アカシア「元々集団での襲撃に長けた生徒たちだったからな。突出した生徒は少ない…が、サオリは別格だな。レベル換算すれば30台後半。上位十指には確実に入る。ミサキとヒヨリもそこそこ高いな」
ナギサ「一龍先生が研究部門、フローゼ先生が特定の部活に注力する中で、三虎先生だけは包括して広い分野でアリウス生の育成にあたってますもんね。グルメ関係のスペシャリストに常に直接教えを乞える環境というのは、他校からしてみても垂涎ものでしょう。だからこその『グルメスクール』といえますね」
アカシア「ああ、そういえば元SRTのRABBIT小隊とFOX小隊が、アリウスに在籍することになった」
ナギサ「え!!?」
アカシア「元々連邦生徒会直下の特殊部隊として、高い実力を有していた少女たちだからな。宙ぶらりんにしておくにはあまりに勿体なかった。私の方で預かる案もあったが、三虎の方が教える時間を取れるし、同年代の友人が出来ることも期待出来るしな」
ナギサ「アリウススクワッドに加えて、元SRTの優秀な生徒たちが加わるとなると…アリウスグルメスクールの総合力が跳ねあがりますね…!けれど、学園の閉鎖とヴァルキューレへの編入に反対して出奔した彼女たちが、よく編入を許諾しましたね?」
アカシア「編入ではなく、講師としての在籍を依頼したんだ。生徒であると同時に顧問として、アリウス生にSRT仕込みの戦闘技術を教えてもらってる。キヴォトス由来の知識や技巧に関しては、流石の三虎も手が回らないからな。彼女たちが直々に指導した部隊には、SRTの名を冠する許可も出してある」
ナギサ「す、隙がない…!流石アカシア先生…!」
■カルバノグの狐①
ナギサ「あと目立つ所というと、百鬼夜行連合学院ですが…グルメ関連での噂はあまり聞いたことがないような…」
アカシア「元々各組織が独立独歩の気風があった学校だからな。美食への興味関心は非常に高く積極的で、個々で目立つ者はいるが、学院外に噂や影響が広まるほどの事例は今のところ無いかな。百花繚乱のナグサがリハビリを終えれば、上位陣に食い込めるだけの実力は見せるだろうが…」
アロナ『あれ、でも百鬼夜行の実力者といえばあの方が―――』
アカシア「アロナ」
アロナ『あ、すみません…』
ナギサ「?」
(ナギサ&ヒフミ帰宅後)
アロナ『今日のナギサさんとの会話から、個人戦力を総括してみたんですけど、やはりヒナさん、ネルさん、ツルギさんの3名が、頭一つ抜けてますね』
アカシア「キヴォトス三大学校の、それぞれの単体最高戦力だから当然といえば当然だし、彼女たちにグルメ細胞が定着した時期を考えれば、かなり成長が早いのは間違いないんだが…それでもまだ、出現する猛獣たちのレベルの上がり方のほうが高いのがな…」
アロナ『ヒナさんたちをレベル換算すると40台前半ですが、ここ一か月で現れるようになった猛獣たちの捕獲レベルは、50~60台ですもんね。ミレニアムにニワトラが出現した際も、しばらく一龍先生が警戒していたそうですし…』
アカシア「レベル50台の猛獣は、それぞれが部隊を率いて集団で懸からねば、現状のヒナたち単体では相手は厳しいだろう。あと1~2か月もすれば一人で打倒できるになるだろうが…」
アロナ『現状でレベル50台の猛獣を相手出来るのは…あの方ぐらいですかね?』
アカシア「ああ、あの娘だけだな―――と、噂をすれば、来たようだぞ」
ワカモ「失礼いたします、アカシア先生」
狐坂ワカモ…捕獲レベル換算52、適合食材7つ。
■カルバノグの狐②
アカシア「なるほど、ポイズンキングか…フグ鯨に匹敵する猛毒を持つ危険な生物だ。食材としては非常に美味だが、迂闊に近づいて良い相手ではないな。アロナ、レッドウィンター学区南部の該当区域には近寄らないよう連絡を。現場には私が行って仕留めよう」
ワカモ「それでしたら、ワカモもご一緒させてくださいまし。あの辺りは地形が入り組んでいましたから、発見地点まで案内させていただきますわ」
アロナ『ワカモさんが各学区を見回って、危険な猛獣や食材を探して報告してくれてるので、未然に危険を防げてるんですよね。本当にありがたいです」
アカシア「だが、決して無理はしてくれるなよ?」
ワカモ「ふふふ、重々承知しておりますわ。あなた様を悲しませるような真似はすまいと誓っておりますので」
アロナ『…前から何となく思ってたんですが、アカシア先生とワカモさん、ちょっと関係性というか、二人の間の雰囲気がちょっと妖しくないです?』
ワカモ「あら、アカシア先生。あなた様と私が深い関係にあるのではと疑われていますわ。このまま誤解を深めて広めてもよろしいでしょうか?」
アカシア「こーら、止めなさいワカモ。アロナも誇張した物言いするんじゃない。この世界に来て最初に出会って、最初に食事を共にした生徒がワカモだったってだけなんだから」
ワカモ「あら、『だけ』だなんて酷いですわ。私にとっては人生も生き方も、全てをひっくり返してしまうほどの衝撃があった運命の出会いでしたのに…よよよ」
アロナ『あーあ、アカシア先生、生徒を誤解させた上に泣かせちゃいましたねー。フローゼ先生と息子さんたちに報告しないとなー』
アカシア「こら、それはちょっと洒落にならんぞ。キヴォトスが滅びかねん」
ワカモ「間違いなく滅びますね」
アロナ『滅びますねー』
アカシア「分かってるなら悪質な冗談は止めなさい、全く…ふふっ」
< アハハハハハ!
ワカモ(―――でも、運命の出会いだったのは間違いなく)
ワカモ(私が初めて恋した貴方。私に初めての失恋を経験させた貴方。それでも尚愛しく、誰よりも尊敬し、誰よりも慕う貴方)
ワカモ(キヴォトスの全ての生徒、全ての住民に分け隔てなく接し、食卓を共にする貴方が、今も最初の生徒と言ってくれるのが、とても嬉しくて)
ワカモ(壊して回る以外何の面白みもないこの世界を、貴方が大切に思っているのならば)
ワカモ(私も貴方と同じ、この世界を護る側に立ちたいと―――いえ、少し違いますわね)
ワカモ(この世界を護って、貴方の笑顔を護りたいと、そう思うのです)
ワカモ(そのために私は、これからも―――強くなります)
ワカモ(フローゼ様、一龍様、次郎様、三虎様、ペア様―――彼らと同じく、アカシア先生のお傍に立ち続けられるように―――――)
狐坂ワカモのフルコース…現在5品
前菜:霜降り豆腐
スープ:未定
魚料理:ホロニ貝
肉料理:未定
メイン:アカシア先生と食べたガララワニ
サラダ:アムールローズ
デザート:未定
ドリンク:瑠璃亀の涙酒
ざっくり順位づけすると、こんな感じです。
1位:ワカモ
2位~4位(レベル40台前半):ヒナ、ツルギ、ネル(順不同、ほぼ同格)
5位~10位(レベル30台):サオリ、ホシノ、アキラ、ミカ、シグレ、アスナ(順不同)
11位以下(レベル20台):ヒフミ、エイミ、ハスミ、イチカ、ミサキ、ヒヨリ、RABBIT小隊、FOX小隊、サクラコ、ミネ、ハルナ、アカリ、ナグサ、シロコ、ノノミetc
それと、アンケートの結果はこのようになりました。
1位:メイン×連邦生徒会+カンナ(105票)
2位:肉料理×シスターフッド(104票)
3位:魚料理×セミナー+ヒマリ(92票)
一票差で連邦生徒会+カンナ回に決まりました…!三虎編投稿までは10票差あったのが、三虎編終了後に同票数になってたので滅茶苦茶ビビりました。
ともあれ、連邦生徒会+カンナ回を書かせていただきます。次回のあーかいぶを挟んで一龍編を投稿しますので、その後になります。また、シスフ回とセミナー回も追々。
それでは今回はこの辺で。感想お待ちしております!