アンケート得票数2位だったシスフ回です。
当初考えていたシナリオを少し変更したため、連邦生徒会回よりも短く収まりました。
トリニティ総合学園には学外にもその名を知られる武闘派集団が複数存在しており、学区内の治安はその集団たちによって保たれている。
特にキヴォトスでも五本の指に入るとされ、リーダーである剣先ツルギがトリニティの最高戦力でもある正義実現委員会の威光は凄まじく、平団員が素通りするだけでも治安が保たれる、と言われるほどだ。
それ故正義実現委員会は学区全体のパトロールに駆り出されることが多く、肝心の本校が手薄になる、という事態が日常化していた。
そのため今回のように、トリニティ総合学園内の本校近辺に、不気味な姿の巨大な鳥が来襲したとの緊急連絡を受けた時現場に急行するのは、ナンバーツーの武闘派組織である「シスターフッド」の役目であった。
「グゲゲゲゲ…!」
「コロロロ…」
「ギィアアアアアア!」
今シスターフッドが向かい合っているのは、5本の首を持つ怪鳥ゲロルドだ。
しかしシスターフッドの奮戦により、5本の首の内左端と右から2番目の首は鎮圧され、力なく項垂れたままになっている。
「コォロロロロロ!」
真ん中の首がつるはしを振り下ろすかのような勢いで、真下にいたシスターを啄もうとするが、狙われた本人は即座に避け、その代償にがら空きになった後頭部をヒナタが狙う。他2つの首がその動きを察し襲い掛かろうとするが、サクラコたちの援護射撃に阻まれ、結果真ん中の首にヒナタの怪力から繰り出される強烈な一撃が突き刺さる。
「グゲェ!?」
「ギギィ!?」
ヒナタの有り余るパワーにより、5本の首を繋ぐ胴体もバランスを崩し、無防備な姿を晒す。咄嗟に飛びあがろうとするゲロルドだったが、意識を失った3本の首が重しになり、空に浮くことすら叶わない。
「今です、一斉掃射!!」
その隙を見逃すはずもなく、サクラコの檄が飛びシスターたちの銃砲が一斉に火を吹く。
銃弾の雨に晒され、急激に体力を失っていくゲロルドの胴体をめがけ、サクラコとヒナタが駆け込んでいった。
「ヒナタ、動きを合わせますよ!」
「はい、サクラコ様!せーのォ…!!」
「「ノッキング!!」」
二人のノッキングが、ゲロルドの胴体を裏表から挟み込むように炸裂。
ゲロルドはうめき声をあげながら地に伏した。
「…大丈夫そうですね」
油断なく銃を向けたまま様子を伺っていたサクラコだったが、再び動き出す気配がないことを確認して銃口を下げ、そのまま祈りの形に手を組んだ。
「それでは―――黙祷」
サクラコの厳かな一声と共に、ゲロルドを取り囲んでいたシスターたちが一様に目を伏せ、たった今自分たちが奪った猛獣の命の冥福を祈った。
シスターフッドは正義実現委員会に次ぐトリニティの武闘派組織として名高いが、その本質は敬虔なシスターだ、それ故、食材目当てで積極的に命を狩ることはせず、今回のように学区内に紛れ込んできた猛獣の迎撃、撃退のためにしか戦うことはしない。本来ならトリニティでも最上位の実力者であるサクラコだが、それに反してグルメ細胞のレベルが高くないのは、そういう理由だった。
やがて黙祷が終わり、サクラコが目を開ける。
そこには変わらず倒れ伏したゲロルドの姿があり―――
「やあ、お疲れ様サクラコ」
いつの間にか黙祷を捧げる仲間たちの輪に加わっていたアカシアに仰天したのだった。
「あああ、アカシア先生!?し、失礼しました!いらしているとはつゆ知らず…!」
サクラコの慌て声で他のシスターたちもアカシアの来訪に初めて気付き、サクラコと同じように深く頭を下げる。
「いやいや、頭なんて下げなくていいんだ。皆の祈りの様子、見ていたよ。敬虔な心が伝わってきた。これほど手厚い祈りを自分の命に捧げてくれたのなら、狩られたゲロルドも満足して天に召されているはずさ」
「…そうだといいのですが」
昇天した魂を見送るように空を見上げるサクラコの表情は、自分たち人間の都合で殺す他なかった猛獣を悼む心のまま、空模様とは裏腹に決して晴れやかとは言い難いものであった。
「さて、このゲロルドはシスターフッドの皆で食べればいいが…持っていくの手伝おうか?」
「いえ、我々で持って行けるので大丈夫です。…ところで、物は相談なのですが」
そんなサクラコの心情を慮って、アカシアが話の軸を変えた。
自分たちの食事のために積極的に狩りに行くことはしないシスターフッドだが、こうして狩った以上は自分たちで食べ尽くすのが当然だ。これまでも数少ない機会ではあったが、自分たちの手で猛獣を屠った後は必ず自分たちの胃に収めている。
だが、それを行うにあたり、シスターフッドはある悩みを抱えていた。
「このゲロルドって、どう食べるのが一番美味しいのでしょうか?」
それは、食材の調理の仕方をあまり知らない、ということ。
積極的に狩りに行くタイプであったならば、食材の解体方法や美味しい部位、調理法等の知識も自然と蓄積していくが、滅多に狩らないシスターフッドでは、解体は業者任せだし調理法も単純な味付けと煮る焼く蒸すぐらいしか知らない。
しかし今日は偶然にも食のプロフェッショナルが同席している。
せっかく食べるのならば、心の底から美味しいと快哉を叫びながら食べる方が、より良い供養になるはずだ。
「ふむ…それなら、私から提案なのだが」
サクラコからの提案をうけ、アカシアが考え込み、こう口にした。
「このゲロルド、私に預けてくれないか?私が調理して、シスターフッドの皆に振舞わせてもらいたいな」
言うまでもなく、サクラコを始めとしたシスターフッドは、その申し出を快諾したのだった。
そして二日後。
アカシアから連絡を受けたサクラコは、シスターフッド一同でシャーレのオフィスに向かっていた。
「やー、お腹空きましたねサクラコ様!」
先頭を歩くサクラコに、ヒナタが弾む声で話しかける。
「こうして全員揃ってシャーレに赴くのは、ガララワニの食事会以来ですね。あの時はガララワニの骨格や大きさに驚いたり、ステーキの美味しさに感激したりと忙しなかったですが…」
とろけるような肉の味を思い出したマリーが、頬を桃色に染めながら手を当てる。
アカシアと初めて対面した食事会だったが、ガララワニのあまりの美味しさと、聖人と言う他ないアカシアの人柄に触れ、終わる頃にはシスターたちほぼ全員がアカシアに跪いて祈りを捧げていたのは、ちょっとした笑い話だ。
「おーい、サクラコ!こっちだこっち!」
するとシスターたちの真横から、思い出していたものと同じ声が聞こえてきて、一同が揃って振り向く。
そこはシャーレのオフィスビルの真下にある公園のような広場で、毎週アカシアが炊き出しを行っている場所なのだが、そこにアカシアとアロナが居た。さらに、自分たちのために用意されたと思しき長机と椅子も並んでいる。
サクラコを先頭に近づいていくと、アカシアの奥に何やら茶色い筒のような物が見える。そして同時に、肉の焼ける芳しい匂いが鼻孔をくすぐり、自然と足の動きが早くなっていった。
「ようこそ、シスターフッドの皆。さあ、好きなところに座ってくれ」
笑顔のアカシアに促され、三々五々に座っていく。
そして遠目からでも確認できていた茶色い筒は、席に着いたことではっきりとその正体を視認できた。
「わあっ…!ドネルケバブ!」
シスターたちの声は歓喜に満ちていた。アカシアもニッコリと微笑む。
「ああ、見ての通りケバブだ。先日君達が仕留めたゲロルドを解体して肉に味付けを施し、専用機械で焼き上げているところだ。ゲロルドのケバブは、私たちの世界でもよく露店で売られていたものだよ」
実は今回アカシアがゲロルドの調理を買って出たのは、このケバブを焼くための専用機械を手に入れたからであった。
アカシア来訪以前にシャーレ近辺でケバブを出していた店が業態を変更するにあたり、使わなくなってしまったケバブ焼き器を売りに出した。偶然それを見つけたアカシアが面白そうだと買い上げ、そのタイミングでシスターフッドからの相談を請けたため、こうしてケバブを作るに至ったのであった。
「というわけで今日は、シスターフッド限定のケバブパーティーだ。中に挟む具材は肉以外にもいくつか用意している。バイキング形式だから、好きな食材を好きな量だけ取って自分だけのケバブサンドを作って食べてくれ!」
アカシアの言う通り、ケバブ焼き器の周りには複数の机が置かれており、机ごとに様々な食材が置かれている。
アロナが削り落とした肉がまとめ置かれた机。
ピタパンやトルティーヤの置かれた生地限定の机。
スナックサンチュや黒草、バナナきゅうりの千切りが置かれた野菜限定の机。
バーベキューソースやマスタードが置かれたソース限定の机。
空は快晴で湿度も普通、爽やかな風が時折吹き、とても過ごしやすい気候。
まるでピクニックのようなシチュエーションにシスターたちの歓喜はさらに大きくなった。
「このような素晴らしい場まで整えていただけるなんて…本当にありがとうございます、アカシア先生!」
サクラコが感謝の声をあげると、他のシスターたちもそれに倣って感謝を口にする。
そうして屋外ケバブパーティーは幕を開け、席を決めた生徒から好きな食材を入れた自分だけのオリジナルケバブサンドを作りに行くのだった。
『神よ、アカシア先生よ、このように素晴らしき糧を与えていただき、感謝いたします―――』
シスターたち全員が最初のケバブサンドを作り終えて席に戻り、全員揃って食事前の祈りの文句を口にする。アカシアが元の世界で美食神と称えられた人物であると知ったため、シスターフッドでは最近少し文言を変更していた。アカシアは初めて耳にしたため、自分の名が並べられたことに少しびっくりしていたが、アロナは『まあそうなりますね』といった様子で平然としていた。
サクラコは、ピタパンにバーベキューソース、スナックサンチュにネオトマト、梅玉ねぎのスライスを選んだ。最初の一つ目は奇を衒わずオーソドックスに。そんな気持ちで選んだ食材だが、ほとんどグルメ食材なのでオーソドックスというには贅沢かもしれない、とちょっとだけ後ろめたく感じた。
「―――いただきます」
自分がこの手でとどめを刺したゲロルドの命への感謝をこめ、手を合わせて口に運ぶ。
最初に感じる食感は、ピタパンのもっちりとした柔らかさ。
それを突き破った直後に、直に味覚を刺激する肉の旨味。
それを強調するバーベキューソースの甘辛さ。
ネオトマトと梅玉ねぎの独特な食感と酸味。
そして最後に、パリッと割れるような食感が心地良いスナックサンチュ。
(はしたないことですが…今は恥より、美味しさ優先です!)
サクラコらしからぬ大口、かつはしたないと謗られそうな勢いで、ケバブサンドにかぶりつく。
幸いにもそれを見咎めた者はいない―――というより、全員サクラコと同じように、目一杯口を開けてかぶりついている有様だ。
口が小さく、食べる姿がハムスターみたいと揶揄われたこともあるマリーは、サクラコのように分厚く多層に別れたケバブサンドではなく、小さ目にカットされた肉と野菜をソースで絡めて混ぜた状態でトルティーヤ生地に包んだタイプのものを食べていた。
薄手ながらもっちりとした食感の強いトルティーヤと、同じく薄手ながらパリッと割れるスナックサンチュ。
好対照な二つの素材に包まれているのは、甘味と酸味が特徴的なヨーグルトソースがよく絡んだ肉と野菜、そしてダイス状にカットしたアボカドだ。アボカドは噛むとねっとりと潰れて、ソースや他の具材によく混ざる。そしてそのまま口の中全体にねっとりと味を拡げていくのだ。その感触が、ますます食欲を刺激する。
(うう、普段ならこの一個でお腹いっぱいになるはずなんですが…!早く2つ目を食べたいです、違う組み合わせを試してみたいです…!)
マリーは目を輝かせながら、自身のケバブサンドを一心不乱に頬張っていく。口は小さいが動きは速く、それこそヒマワリの種を齧るハムスターのように、もきゅもきゅと食べ薦めていくのであった。
そんなマリーとは対照的に、誰よりも大きな口を開けて頬張っているのがヒナタであった。
肉も野菜もめいっぱい入れ、それらを包むパンも一番大きいサイズを選んだ結果、最早ケバブサンドではなくケバブバーガーとでも呼ぶべき代物になっている。
(これはもう、罪の味です…!堕落の味です…!)
そしてサイズが大きい分、内包する具材も大きく、そして多い。
削りたての肉の熱で、敷いていたチーズがとろける。噛み千切ったヒナタの口元からバーガーまで、太さがまちまちの黄色い糸が伸び、自重で垂れ下がっていく。それをまるで麺のようにすすりながら、ヒナタは早くも次の組み合わせのことを考え始めていた。
シスターたちは思い思いにケバブサンドを頬張り、周りがどんな組み合わせをしているのか覗き込みながら、再びケバブサンド作りに勤しむ。
ほとんどが2つ目をお代わりしたものの、その後は3つ目を作りに行く者や、2つで終わりにして飲み物を会話を楽しむ者など様々だ。
「ふぅ…お腹いっぱいです」
ケバブサンドを計3つ平らげたサクラコが、苦し気に、しかし満足げな顔でお腹をさする。
「ご満足いただけたかな、サクラコ?」
そこに飲み物をサーブしていたアカシアがやって来た。
アカシアの問いかけに「もちろんです」と満面の笑顔で答えると、アカシアもまた嬉しそうに顔をほころばせた。
「そうやって美味しく食べてくれたなら、あのゲロルドにとっても良い供養になったはずだ。きっと草葉の陰で満足してくれているよ」
「…ありがとうございます。そう言っていただけると、私たちも安心して舌鼓をうつことが出来ます」
トリニティ学区内で猛獣が出現した際は、ほとんどの場合正義実現委員会によって制圧されているため、シスターフッドが出動するのは、今回のゲロルドのように直接学校内へ飛来して侵入してきた時ぐらいだ。
しかし、自分たちがシスターである以上、命を傷つけ奪う行為は“悪しき行為”に他ならない。このグルメ時代のキヴォトスにあって、食材の発見や取得に消極的な団体となってしまっているものの、サクラコを始めとするシスターフッドの面々は、それで良いと考えている。街中で調理や加工の済んだ食材を買うならともかく、自らの手で殺めて喰らうという行為に、食欲以上の罪悪感を抱かずにはいられないのだ。
だからこそ今回、学区内に侵入してきた危険な猛獣ではあるが、その命を奪ったからには、奪った張本人である我々が、その血肉をしっかり段にしなければならない。
これは食事会の名を借りた、鎮魂の儀式でもあったのだ。
「食事をするとは、命を頂くということだ。そしてその命もまた、別の命を頂いた末私たちの身体の一部となっている。命の連鎖、積み重ねの果てに、私たちはこうして一個の命として存在している」
食材とは、畢竟、他の生物の血肉であり、命そのものだ。
動物植物に関係なく、食べる側食べられる側双方が、世界に根ざし育まれてきた生命だ。生きることに罪は無く、食べることにも罪は無い。
だが、他の命を摘んで自分の命を繋ぐ行為であるからには、そこに感謝や礼儀が無ければ、命に対する侮辱であると捉えられても致し方ない。 食べる行為があまりにも、生きる上で基本の仕草であるが故に、忘れられがちな常識となっているが本来は、そこに礼を尽くさなければならないのだ。
「自分たちのとするために、自分たち以外の生物の命を奪ったことを自覚し、万謝を以て食事に向き合う君たちの姿勢は、素晴らしいとしか言い様がない。その心がけの深さたるや、我々の世界でも比肩し得るのはグルメ騎士や食義の師範たちぐらいのものだろうな」
まさか食事に対する姿勢をアカシアから褒めちぎられるとは思ってもみず、サクラコは恥ずかしさに縮こまった。
グルメ騎士についてはマリー経由で話を聞いたことがあり、その修行の厳しさにドン引きし、飽食の世界で粗食を貫くストイックさに感心した。そんな集団に比肩すると、誰あろう美食の神にお墨付きをもらうなど、ある意味この上ない栄誉ではある。そんな大それたものじゃないです、と言ったとしても、更なる賞賛が返ってくるだけだろう。
もっと食事に関する教義と実践を突き詰めるべきか、等と考えていたサクラコだったが、不意に自分の前に何かが置かれたことに気付く。
ぱっと顔を上げると、そこには小さなパフェ―――色とりどりのフルーツやアイスクリームで飾られた、小さいながらも手の込んだグラスが目の前にあった。置いた張本人を見上げると、悪戯っぽく笑っていた。
「だがまあ、そんなに深く考え込まなくてもいい。獲物を狩って腹を満たすのではなく、普通に売っているものや味付け、加工されたものまで自制する必要はないさ。甘い物はいつだって、女の子のご馳走だろう?」
サクラコにそう語りかけると、アカシアは全員に大声で呼びかけた。
「お腹いっぱいのところ悪いが、デザートも用意したぞ!お代わりも用意してるから、好きなだけ食べてくれ!」
その宣言を聞いたシスターフッドの面々は、一様に机から立ち上がり快哉を叫び、我先にとアカシアの許へ殺到した。慌てるあまり転んだりぶつかったりする者が次から次へと現れる。
「こら、静まりなさい皆さん!」
自制心を失ったシスターたちを、サクラコが大きな声で一喝する。シスターたちがピタリと動きを止めたのを見て、コホン、と咳払いを一つ。
「最初はリーダーである私が貰うべきです。さ、アカシア先生。ありがたくいただきますわ」
え?とアカシアが目を丸くする一方で、サクラコはいつものニコニコとした笑顔でヒナタを先頭にブーイングをあげるシスターたちだったが、直後にマリーの声が轟いた。
「あ!サクラコ様、すでに買ってるじゃないですか!しかも椅子の下に隠してる!自分だけ2つ貰おうなんてずるいですよ!?」
マリーがらしからぬ大声で暴露した瞬間、ブーイングの熱量が一気に増した。
「こら、サクラコ?」
「むう、バレてしまいましたか。あとでお代わりする分、先にいただけないですか?」
「ダメ。欲しいならシスターたちの列整理をしてからにしなさい」
「列整理してたらアイスが溶けてしまいますね…ううむ、致し方ありません。皆さん、きちんと並んで貰いなさい。一人一つですよ?」
いけしゃあしゃあとシスターたちを論し、三度ブーイングを喰らうサクラコに、アカシアは苦笑した。
「甘い物は別腹というが…甘い物は別信仰というのは、初めて見る概念だな?」
食と命に対する、グルメ騎士のような清廉さ。
甘い物や美味しいものに目が無い、女の子らしい欲望。
その二つが共存するシスターフッドの瑞々しい信仰心に触れ、アカシアは少し若返ったような清々しさを感じていた。
「アロナも食べるか?」
『はい、もちろん!大盛りで!』
「え、大盛りに出来るんですか!?なら私もそれで!」
「だから自分の分食べてからにしてくださいよサクラコ様!?」
そうして、命を頂く儀式は、笑い声が絶えることなく続くのだった。
ゲロルドのケバブは、グルメタウンでトリコが骨付き肉のように食べていたアレです。
サクラコの強さとしては、捕獲レベル20ちょいぐらいで、ひとりでゲロルド相手にすると苦戦するぐらいの強さで考えてます。
ツルギは余裕を以て倒せますし、ハスミやイチカも一人で対応できます。良いもの食べて頻繁に戦っているこの世界の正実は、グルメ細胞が活性化されているので、トリニティでもダントツで強いです。
次回はセミナーメンバーの魚料理回です。お盆は過ぎると思いますが、なるべく早めに書き上げます。
それでは感想お待ちしております!