シャーレの先生 アカシア   作:電シャーク

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すみません、仕事がとても忙しいのに加えて、セミナー編の執筆に難儀しています。

その代り、あーかいぶネタが一定数出来ましたので、そちらをどうぞ。


グルメあーかいぶっ!㉒

■健全な精神は健康な体に宿る

 

ユウカ「あら?あれは一龍先生と…トレーニング部のふたり?」

 

スミレ「なので、ドリルバードかサラサラ豚かで迷ってて…」

一龍「ふむ、それならドリルバードのささみが…」

レイ「けどサラサラ豚の方が食べ応えもあるから…」

 

ユウカ「こんにちは、一龍先生。それにトレーニング部のふたりも。何のお話してたんですか?」

スミレ「あ、こんにちは会計さん。実は一龍先生に、トレーニング用の食事について相談してまして…」

ユウカ「トレーニング用の?低カロリー高タンパクとか、そういうの?」

スミレ「はい。これまではプロテインや鶏のささみなど、筋肉を磨くには特定の食材しかなく、バリエーションに乏しかったのですが…今このグルメ時代では!筋肉に好影響を及ぼす食材が、山のようにあります!各種トレーニングと組み合わせれば、可能性は正しく無限大!今は一龍先生に、筋トレに効果的な食材とその効用を聞いて、それに合わせたトレーニングを日々実践しているのです!」

レイ「アタシの呼びかけで野球部の先輩たちも協力してくれてるんです。スミレ先輩のトレーニングは相変わらずハードですけど、その後食べるご飯が最ッ高に美味しくて…!」

一龍「スミレちゃんもレイちゃんも非常に熱心で、研究も実践も高い水準で行われておる。情報をまとめて書籍にすれば、ミレニアムプライズも夢ではなかろう。トレーニング部が部活として正式に認められる日も近いと思うぞい」

スミレ「強靭かつ柔軟な筋肉を作るには、食事が不可欠ですからね。もちろん暴飲暴食はいけませんが、食べないなんていうのは以ての外。栄養を考え、食を考え、鍛練を考え、生活を考える。日々自身の身体に気を配り、成長を意識することで、健全な肉体を育み保つことが出来る―――それが、この飽食の時代における、我がトレーニング部の理念なのです」

ユウカ「す、素晴らしい心がけね…うん…」

一龍「………」

一龍「体型維持をダイエットフィッシュにだけ頼ろうとしてた身には、つまされるものがあるのう?

ユウカ「う゛」

一龍「ダイエットフィッシュによるダイエットを否定するつもりはない。より多くの学校に広めるため、日夜繁殖活動の発展に励んでいるのだから尚更じゃ。だが、ダイエットフィッシュが居るからといって、痩せる努力を放棄してしまうのはいかん。スミレちゃんほどストイックになれとは言わんが、自助努力を忘れず体重管理に努めることで、この飽食の時代をより楽しむことも出来るはずじゃ。怠け癖をつけてはいかんぞ?」

ユウカ「…はい、肝に銘じます…」

 

スミレ(…いや、ダイエットフィッシュは、余分な脂肪の吸引にはうってつけだけど、筋肉つけるのにはあんまり役立たないってだけなので…)

レイ(一龍先生にそんな持ち上げられるのは、ちょっと気まずいなぁ…)

 

 

 

 

 

■Chocolate Caution!

 

フローゼ「お呼び立てしちゃってごめんなさいね、マコトちゃんにヒナちゃん。それにカスミちゃんとメグちゃんも」

カスミ「全くだねぇ、フローゼ先生直々の依頼でなければ、何かの罠と確信して近寄りすらしなかったとも」

メグ「いや、逆に言えばゲヘナのトップ二人の首を獲れるチャンスでもあったかもね!アハハッ!」

マコト「…キキキ、とりあえずさっさと用件を話してくれフローゼ先生。こいつ等と同じ席に座っているということ自体が、私の癇に障るのだ」

ヒナ「そうね。ここが給食部の部室でフローゼ先生の目の前じゃなければ、即刻ブタ箱に叩き込んでるところよ」

フローゼ「そうね、じゃあ早速だけど…カスミちゃんとメグちゃん。この地図のこのエリアなんだけど…温泉発掘、直ちに止めてもらえるかしら?」

メグ「あ、このエリアちょうど発掘し始めようと調査してた地域だよね?」

カスミ「ああ、そうだね…調査に向かわせてた部員が見つかって露見したかな?」

フローゼ「それで、マコトちゃんはこのエリアを直ちに封鎖。ヒナちゃんは周辺部からの避難誘導をお願いしたいの」

ヒナ「その口ぶりだと、何か危険な食材が見つかったのかしら?」

フローゼ「ええ、今はまだ地中に埋まったままだけど、湧き出しちゃったら大変なのよね。今のうちに問題なくしておかないと」

マコト「ふむ…何が見つかったのかお聞きしても?」

フローゼ「原油チョコレートっていうグルメ食材なんだけど…」

メグ「ふうん、チョコレートなら嫌ってほど掘り当ててるけど…」

カスミ「ただのチョコレート、って訳ではなさそうだね。原油とついているからには、重油のような性質を持っていて着火しやすいとか?」

フローゼ「ううん、着火も発火もしないわ。ただ原油チョコレートには放射能が含まれていて…

カスミ「着火どころの騒ぎじゃないぞ!?」

メグ「地面から湧き出すだけでも大概なのに、放射能が含まれてるチョコレートって何!?それを食べ物に分類していいの!?」

ヒナ「すぐに半径10キロ以内から住民を退避させます!!マコト、カスミ、貴女たちも手伝いなさい!!」

マコト「も、勿論だとも!流石にこれは敵だの味方だの言ってる場合じゃない…!?」

カスミ「待て、その前に連邦生徒会に通達だ!ミレニアムに保護服の依頼も、大至急!!」

フローゼ「うふふ、そんなに慌てなくても大丈夫よ。放射能を除去できる調理法は見つかってるから、正しく料理できれば良い食材になるわよ」

カスミ「それは料理じゃなくて除染作業ではないかな!?」

メグ「普通食材に発がん性物質が含まれてたら、即刻全品回収だと思うけどなぁ!?」

ヒナ「ひょっとして私たちとフローゼ先生たちで放射能に対する認識異なってます!?」

フローゼ「いずれフウカちゃんやアイちゃんにも出来るようになるから、ゲヘナの新名物になるかもしれないわよ?」

フウカ、アキラ「「!!??」」

マコト「本人たち白目剥くほど驚いているが!?」

ヒナ「無茶ぶりにも程がありますって!?」

 

 

 

 

 

■阿慈谷ヒフミの美食屋伝説⑧

 

ヒフミ「ペロロ様って卵を産むんでしょうか?」

ナギサ「…確かに、見た目はトリですし卵から生まれた生物ですから、卵生で間違いないかなと思いますが…どうなんでしょうか?普通の鶏なら、雄でも無精卵を産むことは出来ますよね?」

アカシア「卵生なのは間違いないが…生態はペアの方が詳しいだろうな。ペロロジラの品種改良で四獣を生み出したという話だし、研究もかなりしているはずだ…けどペロロジラの卵となれば、最高品質のグルメ食材が確約されていると断言して良い。料理の幅もぐんと広がるし、私も見てみたいというのが本音だな」

ナギサ「アカシア先生も期待されるほどですか…!」

 

ペロロ様「(プルプルプル)」

ヒフミ「…あれ、ペロロ様?どうかなさったんで―――」

 

 

 

 

               ,, -―-、

             /     ヽ

       / ̄ ̄/  /i⌒ヽ、|    オェーー!!!!

      /  (゜)/   / /

     /     ト、.,../ ,ー-、

    =彳      \\‘゚。、` ヽ。、o   つ 

    /          \\゚。、。、o

   /         /⌒ ヽ ヽU  o

   /         │   `ヽU ∴l

  │         │     U :l

                    |:!

                    U

 

 

 

ナギサ「……………」

アカシア「……………」

 

ヒフミ「うわぁ…!見てくださいナギサ様、アカシア先生!ペロロ様の卵ですよ、卵!私たちの願いを汲んで産んでくださったのですね…!」

ナギサ「いやいやいやいや」

アカシア「待て待て待て待て」

 

 

 

アカシア「―――――というわけだ。これ、ペロロジラの卵で作ったプリンとミルクセーキ」

ペア「サンキュー。黒服、マエストロ、せっかくだしここで食べようぜ」

黒服「ククク、それはありがたい。ゴルコンダも呼んできましょう」

マエストロ「ご相伴に預かろう。紅茶を淹れようか?」

アカシア「ありがとう。…にしてもペロロジラ、単為生殖だったのか?」

ペア「じゃなきゃ最初に現れた一頭から有精卵なんて採れないだろ」

アカシア「…てことは、やはりビリオンバードとペロロジラは近縁種か?」

ペア「俺たちが生み出した生物じゃないから断言は出来んが、多分そうだな。どういう進化を辿った結果そうなったのかは知らんが」

マエストロ「ビリオンバード…確か君達の世界で、『家畜の王様』と呼ばれていた、非常に優秀な生物だったね」

アカシア「ああ。単為生殖で無限に卵を産み続け、全身余す所なく食材になる、最高の管理生物だ。ただの卵や肉としてだけでなく、羽根は野菜になるし爪は穀物になるし血はスープになり、栄養も豊富。一匹いるだけで食糧危機とは無縁になる、正に『家畜の王様』だ」

マエストロ「改めて聞いても凄まじいね。あのペロロジラはその血を受け継いでいるのか…」

黒服「ククク、いずれキヴォトスの主食がペロロジラになるかもしれませんねぇ…」

アカシア「まさかこんな形でキヴォトスの食糧改革の階を掴むとは…」

ペア「…いずれキヴォトスの国教になるかもな、ペロロジラ教」

マエストロ「うーん、有り得ないとも言い切れないのが怖い…」

 

 

 

 

 

■埋伏の毒は牙を研ぐ

 

ワカモ「やはりそちらにも、申谷カイの目撃情報は入っていないんですのね?」

アキラ「ええ。万魔殿の羽沼マコトはどこに出しても恥ずかしいスカポンタンですが、情報収集力においては群を抜いています。その上先生の助力まで得ている彼女が、足取りを掴めていないというのは、異常ともいえます…相当上手く隠れ潜んでいるようですね、あの女は」

ワカモ「…よっぽど疚しい、アカシア先生たちに見つかったら都合の悪い事実を抱えているということでしょう―――麻薬食材、とか」

アキラ「…間違いないでしょうね。危険度中程度の麻薬食材は複数見つかっていますが、フローゼ先生が口にしていたエレキバナナやドラッグまいまいと言った、危険度最高レベルの麻薬食材だけが不自然なくらいに発見されていない。薬物のプロフェッショナルであるあの女が、先んじて発見し独占している可能性は、かなり高いでしょう」

ワカモ「…腹立たしいことこの上ありませんわね。見つかっていない麻薬食材は、どれも国家転覆規模の被害を齎しかねない危険物と先生は仰っていた。あの女が複数種類の麻薬食材を隠し持っているとしたら、キヴォトスの闇マーケットの全てを牛耳っているとみて間違いありませんわ」

アキラ「人知を超えた力を持つ先生方が、私たちのために血眼になって探している物を、先生方の手の届かない所で独占し、ほくそ笑んでいる、という訳ですね。ええ、実に腹立たしいことです」

ワカモ「…もう少し、捜索範囲を“深く”した方が良さそうですね。伝手がほしいところですが…」

アキラ「あの女の出身校は山海経でしたわね…何とかルミさんに悟られずに、そちらの方面から探りを入れたいところですね…」

 

 

 

カイ「―――とでも、考えているのだろうかね、アカシア先生側についた彼女たちは」

ニヤニヤ教授「―――ほむ、どうですかねぇ。貴女と貴女の所持しているそれを血眼になって探しているのは間違いないですけど」

カイ「ふふっ、ご協力いただけて感謝しているよ、教授。君の助力なしでは、早々に先生方に見つかっていただろうからね」

ニヤニヤ教授「いえいえ、私も楽しんでますから。絶大な力と智謀を誇るアカシア先生とその御家族相手に、私の策謀がどこまで通じるのか―――毎日が蜘蛛の糸のような綱渡りですが、そのスリルがたまらない。情報網の見直しも含めて、良い経験になっていますよ」

カイ「けど個人的には、アカシア先生には会って話してみたくもあるんだよねぇ―――私の適合食材が麻薬食材であると知った時、彼らが私をどう説得しようとするのか、面白そうでね

ニヤニヤ教授「…自首しようって言うんなら、即出てってもらいますけど。蜘蛛の糸のような綱渡りって言いましたよね?ただでさえ直近でアケミさんが向こうの手に落ちて、手が足りなくなっているんです。そんな中私の痕跡を隅々まで消し去るのに、どれ程の労苦があると思ってます?」

カイ「無論考えてないとも。馬鹿な事を口にして悪かったよ。お詫びに、エレキバナナ(コレ)食べるかい?癖になる味だよ」

ニヤニヤ教授「謹んでご遠慮申し上げます。一人で勝手に食って勝手にブッ飛んでてください」

カイ「フフ、それは残念…嗚呼、本当に楽しい時代だ―――」

ニヤニヤ教授(…これが素なのかトリップしてるのか…やれやれ、扱いにくい駒ですねぇ…)

 

 

 

 

 




カイの話思いついたの山海経イベの直前だったんですが、キャラブレにならなそうで良かった…のかな?

次回こそセミナー回です。9月中旬頃には仕上げたいと思います…!

それでは、感想お待ちしております!
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