ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
「ご来場の皆さま、そして画面の向こうでご覧の皆さま!大変長らくお待たせ居致しました!第二回キヴォトスクッキングフェス、ここからが本番です!熾烈な予選を勝ち抜き、見事本選に駒を進めた、8名の凄腕料理人たちをご紹介しましょう!」
「あらゆる食材とあらゆる調理法を模索し続ける、料理界の開拓姫!前回ベスト4どまりに終わってしまった雪辱を果たせるか!?玄武飯店総料理長、朱城ルミ!!」
「アビドスに店を構えて四半世紀!砂漠化して過疎化しても店を畳まなかったアビドス愛は、今や店自体がアビドスの観光名所となるに至った!柴関ラーメンの大将、屋台を曳いて堂々登場だ!」
「至高の酒には至高のおつまみ!キヴォトスいちの酒蔵から生み出されるのは美酒だけにあらず、彼女の作るおつまみを味わずして語れはしない!天宵酒造専属料理人、天見ノドカ!!」
「前回大会では準優勝、以来彼女が女将を務める小料理屋『愛』は予約一年待ち!今や彼女の作る料理をお袋の味と公言するファンが後を絶ちません!愛情料理の聖母、清澄寺アイ!!」
「食材を愛し食材に愛される女!アカシア先生すらお手上げの食運で、奇跡の食材と奇跡の味が今宵も世界に放たれる!ミレニアム一の美食屋、一ノ瀬アスナ!」
「今や信徒はキヴォトス中に数万人!ペロロジラ教は、今日も誰かの胃も心も満たし続ける!ペロロレストランオーナーシェフ、白洲アズサ!ペロロジラ教最高司祭、ファウストと共にペロロジラに乗って登場だ!!」
「アカシア先生の世界を訪れ、本場の食義を学んだというその腕前は、最早疑うところなし!霧隠れ割烹キヴォトス分店、板長の御陵ナグサだ!!」
「そして最後に登場するのはもちろんこの人!前回の優勝者であり今大会も断トツの優勝候補!!今や彼女の作る給食目当てにゲヘナに入学する生徒が急増中!ゲヘナ学園給食部終身名誉部長!神の一番弟子、愛清フウ力、二連覇なるか!?」
「審査員は今年もアカシア先生一家!厳しくも温かい評価に注目です!」
「それではこれより、組合せ抽選会を───おおっとぉ!!?」
「し、失礼しました…!たった今会場の上空を巨大な火球が通過していきました!」
「会場も未だざわめいております…!え、アカシア先生?どうしたんです?」
「…火球じゃなくて、巨大な貝?ど、どういうことですか…?」
「着きましたよトリコさーん!起きてくださいよー!」
「ん、やっと着陸したのか…?あー腹減った。小松、何か美味いもん見えねーか?」
「うーん、大気圏外からの観測では、多数のグルメ食材が感知出来たんですが…バッと見は普通の文化的惑星ですね…」
「クンクン…お、確かに美味そうな匂いが───いや待て、この匂い…まさか…」
「?どうしたんですかトリコさ───」
「…ん、お客さん?」
「どわぁっ!?げ、現地人の方ですか!?すすす、すみません突然こんな空から押しかけちゃって…!え、えっとえっと、僕たちは…」
「ん、説明してもらわなくても、何となく分かる。美食屋と料理人のコンビでしょう?」
「あ、ハイ、そうですけど…こちらの星にも美食屋とかコンビの概念が?」
「…それにしても、凄い。そっちの美食屋さん、信じられないぐらい強い。こんな強い人、アカシア先生以外見たことない」
「え、アカシア?」
「ハハッ、やっぱりか!やっぱりそうか!てことは親父たちも…!よし、早速で悪いが、その先生のもとへ案内してくれ!あ、けどその前に、ちょっと腹減っちまったから、美味い飯屋があれば先にそっちを教えてくれ!飯草してくから!」
「ん、分かった。今ちょうど、キヴォトスクッキングフェスが開催してる。先生もそこに居るはずだから、会場まで案内するよ」
「───ようこそ。青春と美食の学園都市キヴォトスへ」
これにて「シャーレの先生アカシア」は完結となります。
およそ一年間お付き合いいただきありがとうございました。
定期的な更新はこれで終わりになりますが、以前アンケートで出した際のネタはまだ残っているし、ちょくちょく後書きで言及してた特定生徒のメイン回の構想もありますので、時間があれば書いていきたいと思います。
具体的には、美食屋になるに至ったアスナと、今話でトリコ世界を訪れたことが判明したナグサ、そして本編であまり活躍出来なかったミネ団長の3名です。出せるのは書き終えてからになりますので、気長にお待ちください。
それでは、長きに渡り応援いただき、本当にありがとうございました。
トリコとブルーアーカイブという、大好きな二つの作品を組み合わせた世界を描くことが出来、とても楽しかったです。
これからも両作品が多くの人の目に留まり、多くのファンを生み出して育んでくれますように。
お読みいただきありがとうございました。
追伸
今週末に、もうひとつ最終回の案として考えていた長編シナリオを、嘘予告として投稿させていただきます。