シャーレの先生 アカシア   作:電シャーク

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嘘予告です(念押し)

最終回をこれと第0ビオトープどっちにしようかと迷い、没になったシナリオになります。



嘘予告『キヴォトスグルメサバイバル!』

「今年の晄輪大祭に、グルメ関係の競技を?」

「ああ、何かいい案はないかとリンに聞かれてな。それでふと思いついたのだが…」

「ああ、今ゲマトリアで管理してる“アイツ”か?」

「話が早いな。そうだ、あの子なら広さも充分だし、競い合うものとしての価値も最高だろう。可能ならもう少し、猛獣の頭数を増やせれば良さそうなんだが、いけるか?」

「問題ないぜ。手頃なレベル帯かつ肉質に影響を及ぼさない猛獣なら、同じくゲマトリアで管理してるのがいくつかいる。そいつらを解き放っておこう」

「決まりだな。では今年の晄輪大祭のメインイベントは───

 

「リーガルマンモス体内で、宝石の肉争奪戦だ」

 

 

 

突如アビドス砂漠に現れた、山と見紛うほどに巨大なマンモス。

しかしすでにノッキング済みで危険はなく、アカシアはそのマンモスの体内に極上の食材が隠されていると明かす。

 

その名は『宝石の肉』

アカシアが提案したのは、この宝石の肉を巡って各校が争うサバイバルゲームだった。

 

「参加校は10名のチームを組み、リーガルマンモスの体内に入ってもらう。複数校で連合を組んで1チームとするのもアリだ」

「リーガルマンモスの体内は、総延長百キロを超える巨大な迷宮のような構造となっており、そのどこかに宝石の肉は実っている」

「他チームを撃破するもよし、逃げ隠れるもよし。どんな手段であれ、宝石の肉を最初に手に入れたチームの勝利だ。おっと、毒物は禁止だぞ。マンモスの身体に良くないからな」

「参加者には識別用のチョーカーを付けてもらい、これが外されるか気絶した場合は脱落となる。全員が脱落した瞬間、そのチームは敗退となるが・・・逆に言えば、一人でも残っている限りは敗退とはならない。最後まで諦めないことが肝心だ」

 

「そしてこれが最も重要なことだが・・・獲得した宝石の肉は、手に入れたチームの総取りとなる。つまり、優勝者の独り占めだ!現在のキヴォトスで最も美味しい肉を好き放題食べられるぞ!」

 

「力と知恵とチームワーク、全てを揃えて、宝石の肉を手に入れろ!」

 

 

 

アカシアの宣言にキヴォトス中の学校が奮い立つ。

 

「ケヒヒヒヒィ…!宝石の肉、是非とも食べたいなァ…!」

「正実の主要メンバーに加えて、ミカさん、サクラコさん、ヒフミさん…正しくトリニティオールスターですね…!」

 

「万魔殿の戦車隊を、私たちに貸す…?どういうつもりかしら、マコト?」

「キヒヒヒ、二正面作戦だ。お前が前線で暴れて敵を引きつけている間に、我々の戦車隊が本命を探し当てる。合理的だろう?」

 

「ええええ、何でアタシたちゲーム開発部が、C&Cと一緒に参戦することになるのさ!?」

「そりゃまあ、半端なヤツらと轡並べるよりは、ちったぁ気心知れたテメーらの方が連携もしやすいからだよ。ついでにそこそこ強ぇしなオマエら」

「おお、秘宝争奪クエストですね!アリス、腕が鳴ります!」

 

「え、アリウススクワッドじゃなくて、私たちSRTがメインで!?」

「ああ。SRTの名を広めるまたとない機会だろう?」

 

「ん~、私たちは5人で全員だからなぁ。どこか組んでくれる学校探さないといけないか…」

「その必要はありませんよ、ホシノ先輩。私たちの知り合いに、依頼すれば何でも引き受けてくれる人たちがいるじゃないですか」

 

 

そして一部の少数精鋭たちは、自らを売り込む。

 

「我々美食研究会を、御校の代表選手として雇いませんか?」

 

「───というわけで売り込みには成功したんだが、どうにもその学校の代表は実力的に心もとなくてね…戦力を融通してくれないかい、教授?」

「ほむ、私も興味ないといえば嘘になりますし…私の手の者を何名か派遣しましょうかね」

 

「…確かに、アカシア先生の紹介状ね。私たち便利屋68の臨時社員として、今回の宝石の肉争奪戦に加わってほしいと…」

「ん、そういうこと…私のことは、“クロコ”とでも呼んでほしい」

「(何か聞き覚えのある声ね…?)ええ、もちろん良いわよ!心強い助っ人も入ってくれたことだし、私たちを雇った学校を私たちの力で優勝させて、便利屋の名声をキヴォトス中に広めるわよ!」

 

 

 

そして開幕したサバイバル。

マンモスの体内で繰り広げられる激戦。

 

「アンタとは一度闘り合ってみたかったんだよ…トリニティの歩く戦略兵器、剣先ツルギィ!」

「ヒャハハハハハ、そりゃこっちの台詞だ、ミレニアム最強のエージェント、美甘ネルゥ!」

 

「百鬼夜行連合学院、百花繚乱調停委員会…押し通りますわ!」

「かかってこい、この程度の反抗なぞ、レッドウィンターじゃ日常茶飯事だ…!」

 

「…SRT、それにアリウスも、大したものね。少し見くびっていたわ」

「まだよ、まだ…!SRTはこの程度じゃ挫けない…!その余裕崩してやるわ、空崎ヒナ…!」

 

 

 

だがその裏で、悪意ある計画が動き出していた。

 

「馬鹿な、何故こんな重大なことに気付けなかった…!?」

「拙いですぞアカシア様、儂のノッキングは完璧ですが…それ故にこの状況は最悪に近い。このままではマンモス諸共…!」

 

 

 

焦るアカシア。ほくそ笑む黒幕。

 

「イヒヒ、イヒヒヒヒ…!さあアカシア先生よ、目の前で救われるべき命を喪う、その絶望を味わうといい…このゲーム、小生の勝ちだッッ!!」

 

 

 

進行する悪しき企てと共に、体内の戦いも激しさを増す。

 

「ケヒッ、ケヒヒヒヒィ…!舐めやがってよォ…!」

「同感だぜクソが…オイ、正実の!風紀の!」

「皆まで言わずとも良いわ、ミレニアムの00…私たち3人、力を合わせてアレを倒すわよ」

 

「勇者は、最後まで希望を捨てないから勇者なんです…!アリスは絶対に、諦めません!行きましょうユカリさん!」

「その意気やよし、ですわ!えりーとたる身共もまた、この程度では屈しませんわよ…!」

 

 

 

暗闇の中で見出される希望。

 

「あなたは…私?」

「…そうだよ。私はあなた。砂狼シロコだよ」

 

「彼女たちのグルメ細胞は、非常に特殊だ。少なくともキヴォトス…いいや、我々が元居た世界にも、このような成長をするグルメ細胞はあり得なかった」

「これまでグルメ細胞の在り方とは根底から異なる、新たなるグルメ細胞の形…!」

 

 

 

そして先生は、全てを守るため立ち上がる。

 

「私たちはともかく…彼女たちを侮り過ぎたお前の負けだ、地下生活者」

 

 

 

史上最大規模の晄輪大祭、その果てに待つものとは───

 

「宝石の肉争奪サバイバルバトル、ここに決着!!栄えある優勝は───!!」

 

 

 

大長編『キヴォトスグルメサバイバル!~宝石の肉と輝ける生命~』

 

 

 




没になった理由…とてつもなく長くなるので、多分エタるから。
一応地下生活者がどういう企みをしていたのかとか、どこが優勝するかとかの腹案はあります。

それでは今度こそ、「シャーレの先生アカシア」完結です。
また会う日まで、ごちそうさまでした!
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