シャーレの先生 アカシア   作:電シャーク

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グルメあーかいぶっ!③

■どの口がキスマークとか言ってたのか(三虎談)

 

ユウカ「そういえばアカシア先生、美食研究会については何かコメントはないんですか?」

アカシア「ん? いや、特には」

ユウカ「……意外ですね。先生は食事のマナーとか厳しい方だと思っていたのですが……」

アカシア「流石に目の前でやられたら説教するが……正直、私の世界のグルメテロリストに比べたら大分温厚な方だからなぁ……話してみればあの子達なりに味には真摯だし。まあ、私はともかく食材からの好き嫌いは別れるとは思うが」

ユウカ「食材『から』の??」

アカシア「私の世界では、食材が人を選ぶ、という考え方がある。食運ともいうが……食材自身が食べて欲しい相手、調理して欲しい相手を選ぶ……美食屋をやっていると、そうとしか思えない現象を何度も目撃した」

ユウカ「…………」

ユウカ「給食部の新任の担任

アカシア「!?」

ユウカ「先生と同じ世界から来たっぽい女の人らしいんですけど……」

アカシア「いや、あの、その……」

ユウカ「…………」

アカシア「……うん、まあ、その……妻だ。向こうの世界で色々あって、顔を合わせづらいんだ」

ユウカ「だから美食周りに関わらないんですね……」

アカシア「私がなにか言わなくても、妻が諭してくれると言う信頼もあるが……妻が惚けるから、私の恥ずかしいエピソードをからかってくるんだよあの子達……!」

 

 

 

 

 

■食べれば食べるほど強くなるって良く出来たシステムだよね

 

ホシノ「そのグルメ細胞って、私達には宿らないの?」

アカシア「いや、宿ると思うぞ?」

アヤネ「ええ!?」

セリカ「そうなの!?」

アカシア「ああ、グルメピラミッドや各地に存在するグルメ食材を食べていれば、自然と体に宿る。私達の世界では、これを摂食注入と呼んでいる……一応、直接注入する事もできるが、これは最悪死ぬ可能性もあるし、他のデメリットも大きい」

シロコ「そうなんだ……じゃあ、修行してピラミッドの食材を食べれば……」

アカシア「ピラミッドはなぁ……あそこ、特殊調理食材ばっかりだから、初心者にはおすすめできんぞ。平たく言うと、美味しく食べるのに手間がかかる食材なんだが……特定の倒し方、捌き方……何だったら食べ方を守らないと美味しくない。美味しくないということは、細胞の接種効率も悪い」

シロコ「……そうなると」

セリカ「うちじゃあ地道にビナー狩ってスープ飲むのが一番かぁ。柴関の大将にラーメンにしてもらう?」

ホシノ「おおー、いいねー」

 

 

 

 

 

■強い美食屋ほどカロリーはあればあるほど良いと思ってそう

 

ハスミ「興味本位で…本当に興味本位でお聞きしたいのですが」

アカシア「う、うん。どうしたハスミ?」

ハスミ「アカシア先生の世界で、一番有名なスイーツって、何なのでしょうか」

アカシア「スイーツか…甘味、という点で言うなら、星のフルコースでもある『アース』かな。地球上の甘味の全てを吸い取って、溢れ出るソフトクリームのように実る究極のデザートだ」

ハスミ「き、究極のデザート…!!!(ゴクリ」

アカシア「ああ、世界一の甘みを持っていて、アースを上回るエネルギー源は無いと言われている。実際に食べたことはあるが、確かに極楽のような甘さ、美味しさだったな」

ハスミ「世界一甘いエネルギー源!………エネルギー源?………つかぬことをお聞きしますが、それってカロリーは…」

アカシア「カロリー?そりゃ世界一のエネルギー源と言われるぐらいだから、とてつもなくデカいが

ハスミ「」

 

 

 

 

 

 

 

■かくしてキヴォトスは救われた

 

黒服「…(ウツムキ」

マエストロ「おや、どうしたのかね?君にしては珍しく気落ちしているようだが?」

ペア「ああマエストロ、ちょうどよかった、コイツを味見してもらえないか?」

マエストロ「これは…マヨネーズか?それにしても美しい、まるでプリズムで光を通したような虹色じゃないか!」

ペア「作ったのはゲヘナのフローゼだ。我々の世界から流れ着いた食材ではなく、このキヴォトスにもともとあった食材だけで作ったそうでな。まだ試作品とのことだが…」

マエストロ「ほほう、フローゼ女史の!ふむ…(ペロッ)、素晴らしい!とても美味だ!これがキヴォトス産の食材だけで作られたものとは…!一体何を使ったのだね?」

 

ペア「色彩だ」

マエストロ「は?」

 

ペア「アカシアがこの世界に来た時、色彩を見つけて食べてみたらしくてな。油分の多いマーガリンのような味だったそうだ」

マエストロ「まーがりん」

ペア「それを聞いたフローゼが着想を得て、卵の代わりにビナーのコアを混ぜて作ったのがこの『色彩マヨネーズ』だ」

マエストロ「こあをまぜて」

ペア「混ぜ始めた途端に、文字通り色彩豊かに輝き始めたそうでな。調理法が合っていたということだろう。流石は神の料理人といったところか」

 

マエストロ「ちょうりほう…しきさいの…まよねーず…

黒服「もう考えるのは止めましょうマエストロ…我々の常識が彼らに当てはまるはずが無かったんです…」

 

 

 

■アカシア一家の色彩マヨネーズ試食会

 

アカシア「うん、美味い…が、もう一味足らない気もするな?」

フローゼ「そうなの、色彩とコアの味に合う酢がなくって、間に合わせで手製の酢を使ったのだけど…」

次郎「確かに色彩とコアの味が濃くて、酢の風味が負けていますな…王酢を探してみましょうか?」

三虎「王酢だと逆に酢の味が勝ち過ぎないか?…ビックリアップルのリンゴ酢とかはどうだろうか?」

フローゼ「それも良いけど、出来ればキヴォトス産の食材で揃えたいのよね」

一龍「最近ミレニアムでエーテルを研究していますが、麹菌としての役割が期待出来そうです。王酢かリンゴ酢を種酢にすれば、エーテル酢が出来るのでは?」

アカシア「贅沢をいえば、種酢もキヴォトス産の食材にしたいな…生徒にも相談してみるか」

 

 

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