吾輩はルビコニアンデスお兄さん!人とコーラルの行く末を真に憂う者である! 作:ポポァ
感想評価誤字報告ありがとうございます
最初と書きたいシーンと最後だけ考えて書き始めるから、序盤終わったあたりで失速するのは2次創作あるあるなのかもしれない
純粋に手が遅いだけです時間かかった分今回はちょっと長め
『強化人間 C9-001 プラス・フィリクス。慣らしの依頼での戦闘結果、実に見事でした。上位ランカーをMT部隊毎始末できるのなら、ほとんどの戦場において十分な戦果を得られるでしょう。次の依頼はこちらで用意します。疑似アリーナを解禁しておきますので、それまでACの訓練を行うとよいでしょう。自律操作が売りであるオービットの手動操作は見事でした』
解放戦線の依頼を終えた後、ガレージヘリに戻った俺を待っていたのはオールマインドの不満げなメッセージだった。オービットの自動化は開発にえらい苦労したらしく、脳波コントロールで制御乗っ取ったのは結構気に入らなかったようだ。それやるならコスト半分で済むんじゃい的な。
「アリーナはあくまでこっちのデータを載せない疑似状態か。別にほかにもオールマインド製パーツ使ってる人結構いるし、普通にランク入りしてもいいんじゃない?」
『あなたAC名もエンブレムもオールマインドの回し者丸出しじゃない。一応これから暗躍していくらしいし、装備とか見られたくないんじゃない?』
「エンブレムとAC名ロックされてたし……普通に戦場でるだけで当然データ回されるからなぁ……少なくともベイラムには解放戦線の新人AC乗りを名乗るオールマインドの回し者だと認識されただろうし。企業のナンバー2殺しといてアリーナランク外ですってどうなのよ」
『その辺どう考えてるのかしらね……? 逆に追及されそうだけど……』
ダミーデータとか用意してるのかな……? そもそも普通にこの機体のパーツはショップに出してるみたいだけど、逆にオールマインドは何を隠したいんだ……?
全然分からない。俺たちは雰囲気で暗躍をしようとしている。
「とりあえず言われた通りオフラインアリーナやるか……シンダー・カーラって人のだけエラーで読み込めてないな。これは間違いなく伏線」
『要らないわよ伏線とか。というか私たちの最後のターゲットってプラントの外壁だし、でかい砲台みたいなの用意して遠くから撃てば済むんじゃない?』
「どうせ確実にACとかが妨害に来て防衛線になるし、ACから砲台を守るよりもACで外壁ぶっ壊しに突っ込むほうが楽じゃん。どっちもやるのはありかもしれんが、地上ででかい砲台作ったら100%ぶっ壊されるし、うっかり真ん中ぶち抜いてコーラルに着火したら洒落にならんし。地下で作るコスト考えたら無人AC量産して外壁破壊に回した方が絶対いい。そもそも過疎惑星の傭兵サポートシステムのオールマインドにそんなパワーないんじゃない?」
『それもそうね……一部技研の遺産を保持しているのと、ACを数機運用できるくらいかしら……砲台は無理ね』
「どの道負けて死ぬようならそれまでだしな。コーラルを焼こうとする奴らとの衝突もある。個人の技量はどれだけ鍛えても損はしないさ。あとはよその技術を抜き集めて理想のAC作り……!」
『私も何か考えとくか……オービットでも操作しようかしら』
『登録番号Rb58 識別名 プラス・フェリクス あなたへの依頼が準備できました。内容はBAWS第2工廠に対する、惑星封鎖機構の強制監査部隊排除。封鎖機構はSGのみならずLC部隊も投入して、BAWSに対する圧力を強めていますが、対するBAWSはあくまでこれを、独立傭兵の突発的な襲撃として妨害したい考えです。解放戦線寄りの傭兵であるあなたはそのままでは参戦できませんので、こちらで用意した偽装IDと機体"マインドα"を使用してもらいます。工廠内部に待機し、展開した監査部隊に奇襲を仕掛けてください。また、我々が用意したAIを載せた"マインドβ"を別動隊として派遣します。外部の後方部隊を襲撃して攪乱し、然る後に合流します。……今回の監査は、あなたも知っているでしょうがBAWSが隠蔽しているコーラルの井戸を嗅ぎつけたものと思われます。相応の部隊が用意されているはず。我々の戦力向上の為、封鎖機構の機体データの回収と行きましょう』
「コード31A 所属不明ACによる被害が増大している! ひっ……」
「こんばんは! SENTRYのデータはあとはコクピットだけなんだよね。ご協力お願いしまーす」
オービットのレーザーで両腕を吹き飛ばし、無力化した歩哨MTに足払いをかけて床に転がす。足を踏み砕いて押さえつけ、これまで快く提供してもらった機体データを参考に、コクピットブロックを傷つけないよう丁寧にハッチを引きはがし、中の不要物を摘まんで捨てた。
『データ抽出完了。AM14:SENTRYの情報は全て揃いました。ゴースト部隊を用いて現物も確保しますので、確保したパーツはそこに置いておいてください』
「了解。やっぱりBAWS製MTとは火力も装甲も一回り上だな。標準装備のレーザーガンさえチャージによる遠距離狙撃も対応で空も飛べるとかそりゃ勝てんわ」
ミッションが始まり、ケイト・マークソンを名乗るオールマインドと別れ、工場内の監査部隊を襲撃する俺ケイタロウ・マークソン。根本的に人類の脳みそを舐め腐っていると思わしきオールマインドらしい、雑極まりないネーミングだ。そして肩のALLMINDエンブレムの隣にはNotと付け足されている。こいつ無敵か?
「コード15 不明ACを補足」
「おっ追加のLCじゃん。SG部隊にはほぼ配備されてないこいつが複数いるってことは色々期待していいんだな?」
工場を進んでいくと立ちふさがる2機のLC機体。緩やかに空を飛びながら垂直ミサイルを撃ってくるのは支援型だったかな? 入口付近にもいたがMTをじっくり調べる為にさっさと始末させてもらったのだ。
『次はLCの採取ね。オービットのコントロールは私が持ってるから、狙って欲しい場所を伝えてね』
『…………』
「自動追従だと胴狙い固定だし仕方ないじゃん……」
態々遺憾の意を示すために送られた無言メッセージに気まずい思いをしつつ、左肩の
「援護は要らないかな。所詮は量産タイプの支援機だし」
「押されているだと……?」
「やらせるな。今回の監査は優先遂行プログラムだ」
ミサイルの切れ目を狙い一気に接近しキック、
悪い事を思いついたので、早速実行すべく残ったもう1機のLCに突撃。蹴り飛ばして怯んだ所にしがみつく。
「何だ!? 何を企んでグッ!?」
しがみついたままクイックブーストで前進、後進、前進、後進と強化人間のブースト制御を活かしてひたすらに揺さぶる。気分はドラゴンズドグマオンライン*1だ。
「がっぐえっ何を!やめっ……」
前後っ前後っ左右ぅ左右ぅくるくるーん。重心をいじったり脛を蹴ったりしてスタッガー状態に陥らせた敵機体と一緒に心まで……ダンサブル。
フィニッシュとしてアサルトブーストで加速した瞬間クイックブーストでバックしつつ位置を入れ替え壁に叩きつけた。
『敵機体沈黙。いくらなんでもこれは……うわぁ……』
『ほぼ損傷無しでの鹵獲とはお見事です。やはり脆い人間が操作しているというのは弱点ですね。惜しむらくは、この方法が使えるのは出力で勝れるこの程度の敵が限界だろうことでしょうか』
動かなくなった敵機のコクピットパッチを丁寧に抉じ開けると、中ではおっさん*2が儚くなっていた(古語)。ぐにゃぐにゃと首とかがフレキシブルな可動域を手に入れており、意識は次のステージに旅立っている。これも一つの人類の進化と言えるだろう、ヨシ!
LCの完品を入手したことで、外のケイト氏が情報収集に気を遣う必要が無くなり進行が加速。ケイタロウ君もなるはやでヨロと通信がきたのでこちらも巻きで進んでいく。
途中で見かけた狙撃装備のLCからE砂をガッチャしつつも工場の監査部隊を一掃した辺りでケイト氏から通信が送られてきた。
『封鎖機構に新たな動きがあります。この状況で送り込まれてくる戦力ならば……さらなるデータを期待できるかもしれません。場外で合流、迎え撃ちましょう』
「コード23 現着、被害状況は31Cです」
「監査部隊は全滅か、やってくれたな」
「システムより承認が下りた。強制排除を執行する」
夜の闇を切り裂くように飛来する3つの機影。初見となる2機の高機動型と思われる機体に、見たことはないが
『あれは封鎖機構の特務部隊ですね。星外の重要拠点の防衛任務に就いていたはずですが……彼らが地上にいるという事は、ルビコンへの制圧艦隊派遣が決まったのでしょう。その先遣部隊のようです』
「それで、俺たちのやるべき事は?」
『頑張って下さい。技研の遺産を除けば現在のルビコンにおける最高戦力です。彼らのデータは、あなたの言う理想のAC作りへの大きな足掛かりになるでしょう』
ほんとぉ?AC界での巨大兵器は、大体火力は立派だけど防御が豆腐で出オチ要因と化すのが大半だ。まぁこれはゲーム的な都合ありきの考えで、実際はとっつき一発で移動要塞が爆散したりはしないだろうから、データに価値が無いなんてことはないか。なんなら自分で巨大兵器に乗ってもいい。100%確実な死亡フラグだが。
「ケイト氏はあのデカい奴の足止め頼む。俺は速いの2機をいい感じに頑張る」
『AAS02:CATAPHRACTとAAS03:EKDROMOIです。足止めだけでいいのですか?私は極めて優れた最新の傭兵ですが』
「それを言うなら俺もキャリア30分くらいの
『結構余裕あるのねフィリクス……流石に手加減できる相手じゃなさそうだし、私も普通に戦うわね』
脳内会話だからと普通に名前を呼ぶな。今日の俺はオールマインドとは全然関係ない新人傭兵ケイタロウ・マークソンだ。乗機は全身オールマインドフレームに両手両肩オールマインド武器の"
「敵AC2機、どちらも情報がありません。未登録傭兵かと」
「企業の手先か? まぁいい、システムに従って処理するまでだ」
怪しまれてしまったが、背景のはっきりとした身分の明るい傭兵だったとしても対応は変わらないため問題無し。
こちらが相手をするのは
前ドロモイと後ろモイから同時に放たれるミサイル。微妙に違うそれらの弾道を正確に見切り最小限の被弾で切り抜け、前ドロモイのレトロデザインなマシンガンの弾幕を左手のHMMRのプラズマチェーンを振り回して弾き飛ばし、お返しにプラズマ機雷をぶちまけつつ特殊バズーカを打ち込んだ。
「機雷は幾つか当たるもバズーカは回避。反応も機動性もLCの上位機種って感じだな。ロックアラートで回避する癖か? 確かめるか。後ろモイを牽制してくれ」
『後ろモイ……?』
後方でプラズマライフルをチャージしているモイに向かって、チャージを終えそうなタイミングに合わせて銃に向かってオービットからの牽制射撃を入れてもらう。
後衛が回避を優先し援護が薄れた隙に、前モイに向かって左肩の爆導索、バズーカの順で発射。相手は2回回避行動を取り、バズーカを避けた後に時間差で爆発する爆導索が直撃した。
「爆導索の隠された機能──着弾が遅くてアラートが機能してない。何も考えずに避けるからそうなる」
やたら衝撃値の高い爆発に煽られ怯んだ隙を逃さず、一気に接近し機体の全火力を叩き込みスタッガー状態に追い込む。
そしてぎりぎりリロードが間に合った爆導索をロックせずに、撃つ直前にクイックターンで機体を右に向けて射出。弧を描き相手を追い詰める軌道の弾頭が、横を向いて撃った為に相手に直進。爆破ワイヤーを引っ張るためだけの弾頭がガコーンと弾かれるも撓んだワイヤーは敵機に絡まり、盛大に吹き飛んだ。
『1機撃破よ、続けましょう』
「このままこいつのデータを拾う。ハッキングに集中してくれ」
『……わかったわ。大丈夫なのね?』
大破した機体に接近し、アクセスを開始。データの抽出を始めた瞬間後ろモイから放たれた拡散ミサイルランチャーの中央の弾に正確にバズーカを合わせ、爆風で大半を打ち落とす。
そしてチャージされた大型プラズマライフルが発射された。
「こいつオービットを盾に!? 中尉!」
『回避してください。そして隙だらけです』
オービット本体を弾道に合わせて投げ出し攻撃を防ぎ、自機の後方でカタフラクトの巨大なレーザー砲台がこちらに向いたのを目視した瞬間アクセスを中断し回避。
収束して放たれてなお極太のレーザーがエクドロモイの残骸を吹き飛ばしたのと同時、全く劣らぬ威力のプラズマとレーザーの複合射撃がマインドβのKRSVから放たれ後ろモイに直撃。無傷だった機体が一撃で中破し、衝撃と爆風で姿勢を保てず派手に転がった。
スタッガー状態で動けぬ敵機に即座に接近、抽出したデータが脳裏に機体の内部構造を描く。
「着ッ剣ッッ!!」
そしてバズーカの先っちょに何故か付いている銃剣をコクピットに突き刺した。時速600km近い速度から突き刺した刃は易々とコクピットハッチを貫きおっさんを撃破。同時に銃剣がぽきっと折れ、銃身が曲がってしまった。
『フィリクス? なんでわざわざそんなのを……?』
「武装を十全に使いこなそうとしただけなんだ。決して実戦で使えない事を証明すれば次から外されて軽くなるかもとか思ったわけじゃない」
『……速く交代してください。こちらはあなたの願いで大して傷もつけないまま逃げ回っているのです』
そう言いつつ露骨にこちらに敵を擦りつけてくるケイト氏。大型兵器の武装類のデータなんて非常にレアな物は手に入れる機会が限られるので壊してほしくないのだ。過去作の傾向から、普通にプレイしてれば登場は1回、どこかでもう1回くらいはでるかも? といったところだろう。アームズフォート*3もそんぐらいだったし。
今作1体目のあんなもの*4、コイツの弱点は極めて明快。機体正面で拘束されてぶら下がっているようにしか見えない、操縦と火器管制を行うMT部分だ。
胴体こそ強固な装甲で覆われているが、必要無さそうな脚と必要そうな頭部が剥き出し。特に頭はここを狙って殺すのじゃと言わんばかりの弱点であり、ストーリーPVでもそこを狙われ撃破されていた。
「コード31C 一体何者だ? まさかブランチの……?」
「良く分かったな! だがもう遅い!」
『嘘よね』
嘘だ。ブランチって誰? 外人? 歌?って感じだがとりあえず肯定してみた。
上空に放たれた36連装垂直ミサイルは誘導が微妙だったので放置、敵機が凄まじい水しぶきをあげながらドリフト旋回したタイミングに合わせて突撃。
ダブルガトリングキャノンや2門の大型ガトリンググレネードといった殺意しかない武装の射角外から一気にコアMTのある真正面に回り込み、その頭部へと先の曲がったバズーカの側面を叩きつけ、トリガー。
完全に砲身のいかれたバズーカは内部で誘爆を起こし、大爆発。コアMTの頭部と地雷ト"αの右腕が吹き飛び、お互いスタッガー状態に陥る。
脳内端末によるACSへの介入とセリアからのバックアップにより逸早く態勢を立て直し、武装をパージした左腕をコアMTの上部に空いた穴に突き入れた。
「貴様まさか!? くそっシステムに照……」
「う~ん、あったあったこれでヨシ! 目標達成!」
内側からコクピットの場所を探りだし、指で内部を掻き回す。MTの構造はおおよそ似たり寄ったりなのでできる荒業だ。流石にMT内部の損壊もあり、当然専用の操縦プログラムで動かしてると思われるので簡単に再利用とはいかないだろうが、それでも爆発炎上させるよりは回収できるデータは圧倒的に多い。武装類は丸々残っているのも爆アドだ。
『お疲れさまでした。今回のあなたの働きは、我々の予想を遥かに上回るものでした。得られた大量のデータは、我々オールマインドに更なる進化をもたらすでしょう。特別報酬も考えておかねばなりませんね、では』
『ミッション終了。フィリクス、帰還しましょう』
マインドβが、オービットとバズーカの残骸を持って目の前に立っている……!
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マインドαを使っているのは正体を誤魔化すとかでなく、ドンマイが自分(戦闘用AI)でマインドβを操縦して前ミッションのフィリクス並みの働きができるのか試したかったので言い訳してるだけです。
優れた傭兵と見紛うほどの働きを見せると豪語するだけあって、原作でもエクドロモイ2機を一人で撃破できるくらい強いっていうかひたすらに硬い。
福神漬けのデータが上乗せされてるので、特に回避とか防御関係が強くなってます。射撃は元々FCSの性能次第だしそこまで……って感じ。
色々忙しかったので更新遅れまくり、でもストーリー自体は考えてあったり。単純に妄想をテキストに起こすのは慣れが必要なんやなって。
読んでくれてありがとうございました。