吾輩はルビコニアンデスお兄さん!人とコーラルの行く末を真に憂う者である!   作:ポポァ

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最初の敵は四脚MTでいいか

装備どうだっけ?勢力毎に違ったよな?ブースターの位置は?構造は?

一回全ストーリーの四脚MT確認してくるか

カメラ機能もっと距離くれよ!そもそもオリミッションだし武装自由じゃん

ポケモンDLCきてるやん!

ランクマ実装&新パーツ追加とかマ?早く更新しなきゃ


「汚染市街制圧」

 部屋の掃除を済ませて早速ACの細かいデータを確認する。内装もやはり初期機体ならではの貧相なラインナップだったが、幸い右背中の初期ミサイル(BML-G1/P20MLT-04)は売られずに倉庫に残っていたので装備する。そして色を市街で目立たない灰色にし、エンブレムを引っぺがせば見事な主人公機体の完成である。

 初等傭兵教育プログラムの1と2をさくっとクリアし報酬のマシンガン(MG-014 LUDLOW)リニアライフル(LR-036 CURTIS)を入手。両方右手用の為リニアライフルは初期ライフル(RF-024 TURNER)と交換し、マシンガンはショップで売却。ジェネレーターとブースターは金が足りず買えなかったので、今後の修理費削減の為に左背中用のパルスシールド(SI-24: SU-Q5)を購入する。

 コクピットに乗り込みACテストで四脚MTとテストAC先生を周回しながら、セリアに気になっていたことを聞く。

 

 

「そういえばさ、結局セリアって何者なんだ?ハッキングとか出来るってことは俺の幻聴って訳じゃないんだろ?」

 

『私?そうね……コーラルは情報導体の性質があるのは知ってるわよね?』

 

「全然知らない。俺たち解放戦線の下っ端はすごい資源としか聞いてないし、あとはノリと雰囲気で戦っている」

 

『……コーラルの精霊的な感じよ!私たちコーラルは電子関係*1に強いのよ。だから人に投与すればACとか機械に強くなるわ!覚えがあるでしょう?』

 

「なるほど!すっごいわかりやすい!」

 

 

 教育プログラムやACテストは解放戦線の基地でも設置されたシミュレータで散々プレイしていたが、その時と今の俺の動きは雲泥の差がある。

 強化人間は脳に仕込まれたコーラル管理デバイスでなんか知覚を強化しているらしいし、俺はコーラル漬けになったことで強化人間もどきになったんだろう。流石に過程が雑すぎて能力は全然及ばないだろうが。

 

 

『そうだ。ずっと同じ相手と戦って飽きてきたんじゃない?私ならこんなこともできるわ』

 

 

 セリアがそう言うとACテストが再起動され、敵が見覚えの無いACに変更されている。

 

 

『ランク30/F インビンシブル・ラミーよ。アリーナのデータをこっそり引っ張ってきてあげたわ。報酬は貰えないけど、とりあえずランクFとEを揃えたから楽しんでね』

 

「女神か……?」

 

 

 傭兵としての実績を積まないとアリーナは解放されない(教本に書いてあった)ので仕方なくテスターをしばいていたのだ。

 喜んで戦うが……動きがしょっぱい。ひたすら真っすぐ突っ込んでショットガン(WR-0777 SWEET SIXTEEN)チェーンソー(WB-0010 DOUBLE TROUBLE)で攻撃してくるだけの、悲しくなるくらい才能が無いのがよく分かる動きだ。

 そして俺は火力が無い。全然回避してこない敵機をリニアライフルと4連ミサイルでぺちぺち削り、チェーンソーは避けてショットガンでシールド練習。スタッガーを確認してからパルスブレード(HI-32: BU-TT/A)を繰り返してなんとも味気なく終わった。

 

 

「うーん。低火力!更新しようにもショップは初心者用で品揃え超少ないし、なにより金が無い。同志に頼んで何か依頼を回して貰うか」

 

『まだ初めの一歩すら踏み出してないものね。あなたの実力なら簡単な依頼で失敗することは無いと思うわ。私もサポートするしね』

 

 

 ランク29のダナムのおっさんを撃破。ルビコン解放戦線で傭兵関係の仲介を担当しているアーシルにACをゲットして傭兵になったから依頼よろとメッセージを送っておく。

 

 

「28、27位撃破。こいつら普通にウチのツィイーより強くね?なんであいつランク25なの?オールマインドの評価基準どうなってんだ……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アーシルだ。事情は聴いたよ。正直色々言いたいことはあるが、我々の戦力が増えたのは喜ばしい。作戦内容は汚染市街におけるベイラム部隊の撃破だ。解放戦線のMT部隊に同行し、敵を殲滅し市街を制圧して欲しい。前に制圧を依頼した傭兵が返り討ちにされているから、油断はするなよ。コーラルよ、ルビコンと共にあれ」

 

 

 報酬は30000c+撃破内容に応じて追加らしい。相場からすると少ないが身内の傭兵デビューだし仕方無い。

 解放戦線に関係なく入手したACだからときちんと正規の依頼と報酬を用意してくれただけ恩の字と言えるだろう。

 

 

「よお!貧相な武装だけどこっちの方が良かったんじゃねぇの?」

 

「うるせー。四脚は火力はあるけど小回りでACに劣りすぎだろ。余裕ぶって死んでも知らねーぞ」

 

 

 目標地点に移動中、輸送ヘリに吊られて暇してる同志から通信が入る。正直四脚MTは旋回性能低いから市街地の侵攻には全く向いてないと思うが分かってるんだろうか。しっかりとフラグを立てるスタイルは嫌いじゃないが。

 

 

「目標地点到達。作戦を開始する」

 

『メインシステム 戦闘モード起動』

 

『ミッション開始よ。敵はBAWS製軽MTと攻撃ヘリの混成部隊。四脚タイプも一機確認できるわ』

 

 

 わらわらと侵攻を開始する味方MT部隊を尻目にアサルトブーストでかっ飛ばし、外壁を越え・・・…たりはせず前に着地。ちょこんと外壁から飛び出して溜めリニアでMTを狙撃、ヘリ部隊をミサイルのマルチロックでまとめて撃破。市内に入り障害物に隠れてまた攻撃を繰り返し堅実に敵の数を減らしていく。

 

 

「せこい戦い方だが……リニアは一発100c、ミサイルは一発80cだ。全財産が2010c*2しかない今、依頼が成功する範囲内で出費は削れるだけ削っておきたい……!」

 

『世知辛いわね。周囲の敵は撃破したわ。あとは奥の四脚MTだけよ』

 

「りょーかい。やっぱ戦略的にどうでもいい地域だから敵少ないなー」

 

 

 奥の方で指揮を執っていたのであろう、残った四脚MTの撃破に向かう。

 長い間自分も乗っていた機体であり、強みも弱みも知り尽くしており苦戦する要素は無い。

 

 

「味方部隊が全滅……!?だがこの機体は他の奴らとは違うぞ!」

 

「分かるぜ。俺もそいつで木っ端傭兵のACをぶっ壊してきたんだからな」

 

 

 実体シールドにマシンガンと3連バズーカを装備した防御タイプの装備構成を確認し、戦法を決定。真正面からアサルトブーストで突っ込みながら、4連ミサイルをシールドに向かって叩き込む。

 

 

「そんなおもちゃが通用するかよ!落ちろ!」

 

「効かないのも知ってるよ!でも目くらましにはなったろ!」

 

 

 反撃で放たれる3連バズーカをクイックブーストで回避し、アサルトブーストで一気に敵機の上空まで飛び上がる。上を取られまいとなんとか後ろに下がりながらマシンガンを撃ってくる敵機が、壁を背負い動きが止まった瞬間敵機の上に着地し、最大出力のパルスブレードを上部の排熱口に突きこんで撃破した。

 

 

「本当にな、構造上真上はどうしようも無いんだよな。仰角とれないし、上にマウントした武装は向き固定だし、適当に腕武器を撃つにしても関節の問題がなぁ……」

 

『お疲れ様。実戦の感想はどうかしら?』

 

「体の節々が痛いし腕が攣りそうだし頭が熱い。時速数百kmで振り回されるのすげぇきついわ……」

 

 

 肉体にかかるGだけはシミュレーターでは体感できなかった要素である。

 スーツとコクピットの耐G性能が凄まじいので、ブーストを吹かすだけでミンチになったりはしないが、時速500kmで突っ込みながら敵機の放つ弾丸を目視してから回避操作をこなすのは、確かに思考速度強化と脳波による機体操作ぐらい無いとかなりの難度である。しかも操作系統が複雑で、俺もコーラル脳じゃなければ頭が追い付かなかっただろう。

 

 

「俺も強化人間なりてぇなあ……コーラル管理デバイスはガチで欲しい。眼球が光ると眩しくて眠れないんだ……」

 

『あれ意識のオンオフ機能もあるから、少なくとも睡眠に悩むことは無くなるわねぇ。あ、通信』

 

「フィリクス!敵ACの増援だ!急いで援護に来てくれ!」

 

 

 どうやらセンサーの範囲外から一気に突っ込んできたACが味方MT部隊のド真ん中で大立ち回りをしているらしい。タフな四脚はともかく普通の軽MTなんぞまともに撃たれたら数秒で死ぬ。即座に引き返し市街の中央で行われている戦闘に突入する。

 

 

「ムカつくぜ……!なんで俺が雑魚共の尻ぬぐいなんかしなきゃならねぇんだ!」

 

『ベイラムのレッドガン部隊のG7ハークラー、アリーナランクDの22位よ。集中して!』

 

「アリーナの続きを実戦でやらせてくれるとは!気が利いてるなぁオイ!」

 

「土着共のAC?しょぼい装備のド新人が粋がりやがって!スコアの足しにしてやる」

 

 

 敵の機体はベイラムの中量頭とコアに大豊の重量腕と足を組み合わせた実弾に強い構成。腕にバズーカと重マシンガンを装備しており、背中の武装は囲まれて撃たれた中で壊れたようでパージされている。

 すでに味方部隊は半壊しており、生き残った軽MTは建物の陰に隠れ、味方の盾となった四脚は左側の手足が捥げて沈黙している。

 挨拶代わりに放たれたバズーカを回避し、同時に撃たれるマシンガンに装甲を削られつつも、こちらもミサイルとリニアライフルで応戦。

 背部武装を失った分の火力不足をバズーカで補うため前進してくる敵に対し、パルスシールドを張りつつ下がりながら射撃で応戦。大きく敵の装甲を削るも、ついに至近距離でのバズーカの回避が間に合わず直撃を食らい、同時に相手もミサイルが直撃しお互いにスタッガー状態に陥る。

 

 

「ちょうどいい位置だ……お前も雑魚の仲間入りだ……!」

 

 

 飛来したスナイパーキャノンの砲弾が動きの止まった敵ACの右腕を吹き飛ばした。見れば仲間の四脚MTが半壊したままこちらに砲塔を向けている。バイタルパートは無事だったようで再起動できたのか。

 僅かに早くスタッガー状態から復帰し、被弾でさらに体勢を崩した敵を即座にパルスブレードで追撃。コアを大きく引き裂き撃破した。

 

 

「クソ……若造どもが……どいつもこいつも俺の上を……!」

 

『敵ACの撃破を確認。増援は無し。……ミッションは終了よ。お疲れ様!』

 

「お疲れ様。最後は味方に助けられたな。あのままでも勝てたとは思うが……頭と手が疲れた。後は頼んでいいかな?」

 

『そうね。依頼は終わったし、後はメッセージだけ送って、オートパイロットで帰還させておくわ。ゆっくりおやすみなさい』

 

「ありがとう……やっぱりACは……最高だな……!!」

 

 

 そうして赤く照らされたコクピットの中で意識が薄れていく。負傷したAC相手だから良かったが、これで増援が一般通過ルビコプター*3とかだったら死んでたな。

 けれどいつかは、戦うのだろう。初陣で、今の俺より少ない武装で、ルビコプターを破壊する、C4-621(戦闘特化型強化人間)と。

 強くならなければいけない。相手は間違いなくイレギュラー。全てを焼き尽くす暴力なのだろうから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
セリアや原作登場のエアは意思のある電波みたいなもので、大体何でも数秒でハッキングしてくれる。ネットサーフィンなんかも嗜んでいたりする

*2
マシンガン売却+45000c シールド購入-43000c 全財産+10c 1cは約一万円が定説である。

*3
惑星封鎖機構SG部隊の大型武装ヘリAH12:HC HELICOPTERのこと。100mくらいあるクソデカヘリでチュートリアルとは思えない強さで初心者を薙ぎ払い、ツイッターでトレンド入りした。




ロボの戦闘書くのムズくない・・・?毎日更新してる人凄すぎでしょ
アリーナの順位が原作と違うのは22/DのG7ハークラーの分がずれてます。26のトーマス君はすでに死亡で除外。レイヴンとモンキーはランク外。そして多分ライセンス切れは30日かなーって感じなので、あと29日と12時間後に621が降ってきます。
コクピットが赤く照らされてるのはね……感情が高ぶると、ボォーッと光るのさ。漫画だろ?
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