吾輩はルビコニアンデスお兄さん!人とコーラルの行く末を真に憂う者である!   作:ポポァ

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地震が収まってきたので初投稿です。
長文書く経験が不足してるから進行遅いゾ……


「グリッド135襲撃」

「先日は助かったよフィリクス。アーシルだ。まさかレッドガンが送られてくるとは予想外だった。だが、お前のおかげで結果は上々だ。……だが、ベイラムの機嫌は大きく損なわれたようだ。市街の隣にあるグリッド135に元々配備されていた大豊*1のMT部隊、そこに追加でベイラムのMT部隊が送り込まれている。お得意の物量戦を仕掛けてくるつもりなんだろう」

「今回引き受けてもらいたい作戦は、このグリッド135に集結中のMT部隊を強襲、排除してもらいたい。相手はいつものようにMTを並べて押してくるだけだが……結局使う兵器は俺たちも同じもの*2だ。数で劣れば押されて負ける。お前が数を覆してくれることを期待している」

 

 

 

 

 前回の報酬が振り込まれたぞ。やったぁ。

 多数のMTにACまでぶっ壊した報酬は修理費弾薬費を差っ引いて110000c程になった。日本円なら11億円相当で一生ACやって暮らせる大金だが、冷静に考えれば安めの戦車1台分ぐらいの値段であり、巨大ロボ部隊を撃破した金額としてはとてもしょっぱい。

 ACという"高級"兵器さえルビコン解放戦線でよく使われるBASHO(旧型AC)一式で449000c、店売りの安い内装を突っ込んで+210000c。安く武装も揃えても100万cを切る*3。型落ち戦闘機並みの100億円相当あれば時速500kmでびゅんびゅん飛び回り、長距離から単機で武装拠点を制圧しに行ける超兵器を新品で買えるのだからこの世界の兵器の安価っぷりは凄まじいものだ。

 そしてMTはさらに安い。足はおっそいが火力はACと大差無く、大型ならば火力と装甲と操作性で大抵のACを上回る上で値段は半分以下なのだ。そりゃあ企業だって金積んでMT並べりゃ勝てるでしょと思うのも当然だろう。しかもみんなBAWS製だから買うほど敵戦力が増えないという。

 

 

「とりあえずジェネレータ(DF-GN-02 LING-TAI)買おう。大豊の製品買って大豊の部隊ぶっ殺しに行くのなんかアレだがACだしな。んでパルスシールドは軽減微妙だし外したいけど、代わりに積めるのが初期ミサかデュアルミサイル(BML-G1/P31DUO-02)かぁ……腕武器を背中に吊るす機能とかなかったっけ……?」

 

『あるけど、OSを強化する必要があるわね。そしてOSの強化に必要なチップはオールマインドがアリーナの報酬で配布しているわ。私たちはまだ実績不足でアリーナは権限が無いものね』

 

「マニュアルにはOS強化も権限が必要ってあるな……22位のランカーぶっ殺したし実績にならんかな?ちょっとゴネてみよ」

 

 

 オールマインドにメールでおねだりしてみたところ、「雑魚倒してから囲んでボコられたACにとどめ刺しただけじゃんしかもまだ1ミッションだし全然足りんわ殺し合え(要約)」と回答を貰ったので諦めてシールドのままで行くことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『メインシステム 戦闘モード起動』

 

 

 そんな訳でやって来ましたグリッド135。汚染市街からすぐ近くにあるここは所々崩壊してはいるが、とりあえずでかい屋根があってでかい部屋があって広い通路があるので、周辺地域の調査の橋頭保としてちょうど良く、大体いつもどっかの勢力が占拠して部隊を置いている。

 PVの映像と現地情報を考えると621君は多分この辺りに降ってくるのかな?まぁ大気圏外から突っ込んでくるし来たらなんか情報入るでしょ。

 

 

「くそっ相手はAC1機だぞ!」

「解放戦線なんかにこんな奴が……!?」

「攻撃を集中しろ!」

「駄目だ、削られていく……ベイラム部隊はまだか!?」

 

 

 まぁヘリやガードロボの群れにちらほらとMTがいる程度の部隊なので苦戦はしない。実盾を持った手堅いタイプもいるが、結局火力役が居ない以上は簡単にごり押せるのでシールド張って真正面から突っ込みブレードで叩き切る。

 20余りの敵部隊を殲滅し、削られたAPをリペアキットを使い補修したところで奥の通路からぞろぞろと増援が現れた。

 

 

『大豊の残存部隊がベイラムの増援を合流してきたみたいね。あれを全滅させれば今回のミッションは達成よ』

 

「了解。四脚MTも2機いるな……まぁ前回と同じでいけるでしょ」

 

 

 遠目で見る四脚MT2機は、両手にガトリングを持ち背中に9連バズーカをマウントしたヤケクソみたいな重火力仕様だ。こんなのにふらふら近づいたらマッハで蜂の巣にされてしまうので、まずは遠くから他の敵部隊を撃破する。

 

 

「ひとーつ、ふたーつ、みーっつ……なんで普通のスナイパーライフルとか販売して無いんかな?FCSもあんまり長距離はロックしてくれないし。背中に四脚MTのスナイパーキャノン背負いてぇ……」

 

『ACはほら、そもそもコア理論から生まれたし。私もあんまり詳しく無いけど、無人機が遠くから撃ち合うだけの戦場には人間乗せた近距離機体がとても有効だった~って奴でしょ?遠くから撃ち合うなら少し動ける無人砲台でいいからじゃない?』

 

「た、確かに……AC高いもんな。1機あれば移設砲台2、30台は買えるし」

 

『実際に狙撃用のレーザー砲を積んだドローンなんかは使われてるしね。封鎖機構なんかは大型砲台を防衛の要にしてるね』

 

 

 おしゃべりしながらリニアライフルで敵機を破壊していく。300mも離れていればガトリングは効果が無く、9連バズーカは見てから回避余裕なのだ。他の敵も遠くて効かないマシンガンや回避可能な対戦車砲であり脅威は無い。

 そこそこ時間をかけて四脚MT以外の敵を掃除し終わり、いよいよメインディッシュといく。

 それぞれがバズーカを放った後のリロード中に、一気にアサルトブーストで接近。放たれるガトリングをなるべく当たらないようシールドを張りつつ相手から軸をずらして近づき、先にバズーカのリロードを済ませた方にロックを合わせ、ライフルとミサイルをばら撒きながらアラートに合わせてクイックブーストで回避。

 もう一機からの射線が通らないように、目の前の四脚MTに張り付き、パルスブレードで片方のガトリングを斬りつけ破壊しつつジェネレータの回復を待つ。

 

 

「くそっ鬱陶しいんだよっ」

 

「ゼロ距離の対応は飛ぶか下がるか2択しか無い。簡単に読めるなぁ!」

 

 

 相手のブースターが吹かす炎を確認し、相手が飛ぶのに合わせてジャンプ。チャージしたリニアライフルで背部の9連バズーカを破壊し、クイックブーストを噴かしこちらへの対応を決めあぐねているもう片方の四脚MTの上に飛び乗り、上部の排熱口にパルスブレードを突き込み撃破。

 

 

「なっ……!」

 

「さぁガトリング1丁で勝てるかな?降伏も歓迎するぜ」

 

「ほざけ!ベイラムは土着如きに屈さん!」

 

 

 果敢に攻撃してくるも、こちらは手ぶらの腕側に回り込み続ければ相手の射撃は届かない。パルスブレードのクールタイムが終わり次第、最大出力で止めを刺した。

 

 

「ミシガン隊長に……報告を……!」

 

『敵の全滅を確認。ミッション達成よ。……汚染市街の部隊から通信?』

 

「フィリクス助けてくれ!封鎖機構とACが……ぐああっ」

 

『通信が切れたわ。……ミッション自体は終わっているけど、どうする?』

 

「手遅れっぽいな。戦う気は無いけど一応見に行くかあ」

 

『分かった。じゃあカタパルトで向かいましょうか。マーカーを出すわ』

 

 

 レーダーに表示されたポイントマーカーを頼りに、グリッド135の端にある汚染市街に移動する為のカタパルトを使用し飛翔。汚染市街を望む山岳地帯に降り立ち、高所から市街の状況を確認する。

 

 

「おおう……見事に壊滅してんな。封鎖機構の機体もかなり転がってるし、ACと封鎖機構の戦いに巻き込まれた感じか?奥の方でドンパチやってるルビコプターとACに適当に転がされたんかね」

 

『ルビコプター……?機体に残されたログによると、解放戦線が封鎖機構のSG部隊に襲われてる所にACが強襲してきて、そのまま三つ巴の戦いになって解放戦線だけ早々に壊滅したみたい』

 

「……まぁうちら弱いもんな。宇宙艦隊率いて制宙権握ってるガチの軍隊に対して、難民と移民がこそこそ支給された兵器で戦ってるだけのルビコン解放戦線が質でも量でも勝てる訳ないし」

 

 

 そして解放戦線の主な敵はそんな惑星封鎖機構相手に、ただの金目的で戦争しかけて艦隊吹っ飛ばしてルビコンに降りてきたギャラクシー大企業たちである。

 本来は蹴散らされて終わりの所をそこそこ戦えてるのは、解放戦線の実質的戦闘指導者である"帥叔"ミドル・フラットウェルの手腕のお陰と言える。

 前世の記憶を思い……出した!ことで理解できたことだが、フラットウェルさんはほぼ企業の回し者みたいなものだ。コーラル利権は欲しいけど、封鎖機構や他の企業と正面から戦うのはちょっと……みたいに考えてる星外企業から後の利権と引き換えに、地元愛だけで頑張ってるルビコニアン企業BAWS*4へ技術や兵器の支援を引き出し、代理戦争のような形を整えることで難民を武装ゲリラに仕立て上げたのだ。

 数百万数千万cの兵器をぽこじゃか用意できて、弾丸に困った記憶も無いのに食料は飢え死にが出るレベルで足りてないのだ。余裕を無くし憎しみと郷土愛を煽って戦士を作る方針なのだろう。AC世界だしあるあるwとしか思えなくなった俺がずれてしまったのだ。

 

 

「あっヘリとACが相討ちになった。誰もいなくなったっぽいし、調査いくかー」

 

『残骸にアクセスしてくれれば私が情報を抜いて上げるわ。とりあえずACと……わっLC*5まであるんだ』

 

「マ?レアキャラじゃん。SG部隊はあんまりLC持ってないイメージだわ。とりあえず近いほうからやるわ」

 

 

 LCの残骸を調べると、手足や武装は無傷であり、何らかの武器で一撃で胴をぶち抜かれて撃破されたのがわかる。中枢が吹き飛んでいるため機体の構造データなんかは手に入らなかったが、武装を現物で回収できるのは嬉しい。互換性がないからACは装備できないけど。

 そして本命のAC(ヘリは粉微塵になっていた)。さっそくスキャンして見ると……

 

登録番号::Rb23

識別名:レイヴン

ランク:--/F

所属::独立

・ライセンス失効まであと30日

 

 アイエエエエ!?レイヴン!?レイヴンナンデ!?飛べる鳥もいれば、飛べない鳥もいるってこと?……いや?こいつ……頭パーツが俺のと違ってかっこいい……!!これチュートリアルに失敗した621じゃねぇな?つまり……分からんな!?

 

 

『この機体……工作の跡があるわ。脱出のログが無いのに、コアから脱出部分が無くなっている……死亡を偽ったということ……?』

 

「あっふーん……なんとなく察したかも……」

 

 

 つまりこの後、621君がこのあたりに降ってきてなんやかんやレイヴンを名乗ることになりファンを喜ばせ、あとあと真レイヴンが現れてストーリーを超盛り上げてくるっていうフロムの憎い演出だな?

 めっちゃ気になる……!!だからこそ、この残骸はそのままにしておいた方が良いだろう。死体は漁っても死体を持ち帰りはしないのがお約束だしな。余計なちょっかいでわけわからんことになるかもだし。

 

 

「この機体はログのコピーだけにしておくよ。なんか訳アリっぽいし、勘だけど触らん方が良い気がする」

 

『そう……?いいけれど。LCのほうはどうする?』

 

「丸ごと持ち帰って、オールマインドに提供して評価上げてもらう!」

 

 

 多分黒幕だし、仲良くしといて損は無いだろ!!

*1
大豊核心工業集団。ベイラムグループの傘下企業で"樹大枝細"というググってもでてこないコンセプトをもとにコア回りをゴツくする方針で機体を作っている。本編での影は薄い。

*2
本編に登場するMTや通常兵器はほぼBAWS製。企業としても封鎖機構を突破し宇宙から部隊を降ろすより現地で買う方がコスパが良いのだと思われる。メタ的には制作コストとか納期とか……

*3
初期パーツは売却できず値段不明の為、おそらくもっと安くなると思われる

*4
Belius Applied Weapon Systems。ルビコン3のべリウス地方にある地元企業。アーキバスやベイラムに兵器を売った金でアーキバスとベイラムを打倒しようと頑張っている。技術は遅れているとされているが、ゲームではやたら性能の良いパーツが多い。

*5
惑星封鎖機構のACポジションである有人機。Light Cavalry(ライト・キャバルリー)の略だが本編では一言も説明されない。強モブくらいの立場であり要所要所で現れる。




ここでレイヴンのライセンスを回収してしまうと、621君の名前がモンキーになり、燃え残った全てにモンキーの火を点けられてしまうという罠。
真レイヴン君はすげーかっこよく登場するし盛り上がるけど、実際何やりたいのか全然分からないので1週目限定の盛り上がりなのがね……誰か説明してくれよぉ!
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