吾輩はルビコニアンデスお兄さん!人とコーラルの行く末を真に憂う者である!   作:ポポァ

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つまり、ブーストを使ったジャンプは厳禁なので初投稿です。
もう少し下積みが続くけど期待してくれるなら苦しいので評価して下さい。
感想は嬉しく読ませてもらっています。


無人ACを開発……あっ(察し)

 前回の依頼でグリッド135が俺のお掃除により残骸漁りの人以外無人になり、汚染市街もなんやかんや全滅事件により空白になった。

 これはオセロの最初の4個並みに各勢力によりとっかえひっかえされていた地域が現在フリーということであり、当然これから起こる事も火を点けるより明らかだ。

 そうだね、泥沼のオセロだね。

 自社の戦力はケチって傭兵部隊を差し向けてきたアーキバス、上層部が懲りないのでまた大部隊を差し向けてきたベイラム、ルビコンの土地は例外無く自分たちのものだとゲリラを差し向けるルビコン解放戦線、違法駐留企業2社が集まってきているのでSG部隊を派遣してくる惑星封鎖機構。あとハイエナしたい野生の人間。

 とてもAC世界らしい混沌とした戦況であり、ただ異常事態かと言われると、いつもどこでも殺し合ってるし日常の延長でしかない気もしてくるな。

 勿論俺にも依頼が来る。割と近所に住んでるのもあって、日帰りコースでちょっと襲って帰ったり、どさくさ紛れに攻撃されてる他の地域にヘルプに行ったりと小さな依頼で細々と稼いでいた。

 そしてついに傭兵としての実績が(そこそこ)溜まったのである。

 

 

『傭兵支援システム「オールマインド」よりお知らせします。登録番号Rb58 識別名 プラス・フェリクス あなたの実績情報が更新されました。これまでの戦闘ログと、先日のLC機体の提供を評価し、中等傭兵支援プログラムの解放。そしてACテストをこよなく愛する貴方に協力を要請したい案件があります。「インテグレーション・プログラム」これは我々の開発した無人AC「マインドα」を素体として、各種勢力の機体データをサンプルに、その技術や設計思想を取り込んでいく試みです。その精度が果たして十分なのか、アリーナでの仮想戦闘から解析を行いたく、オールマインドの技術進歩によろしければお付き合いください』

 

 

「セリア?これもしかしてハッキングして仮想アリーナやってるのバレてる?」

 

『ログを改竄してるから、具体的に何をやってるかまでは把握されてないと思うけど……でも毎日何時間もACテストに籠ってたら怪しまれるのも仕方ないと思わない?』

 

「まぁそれもそうだな?でもお咎めも何も無いし、媚売った甲斐があったのかテスト案件まで貰えたし、今のところ問題無さそう」

 

『そうねぇ……インテグレーション・プログラムなんて聞いたことないけど、とりあえずやってみたら?私はちょっとこの件について調べてみるわ』

 

 

 正直調べなくても分かる。間違いなくオールマインドが暗躍用に用意している機体だ。

 完成して企業に売り出しするのなら後から仕組まれた暴走コースで、表に出さないのなら暗躍する所属不明ACコースだ。俺は詳しいんだ!

 歴代シリーズにおいて無人機が最後まで味方だったことなんて記憶の限り一度も無い。だがここでふと思い出す。……有人機でもほぼ敵になるから別に変らないのでは?最終決戦に味方がいるのなんてフォーアンサーくらいだし、それもルート次第だ。

 そもそも暗躍というか、後ろめたい事するのはAC世界ではみんなやってる事だし、何をしようが問題無いな。

 

 

「しかし中等傭兵か……まっすぐ突っ込んでチェーンソー振り回すだけの妄想狂のコーラル中毒者がアリーナの最下位だろ?つまり他の無名傭兵たちはそれ以下って訳で。そう考えるとあのクソアセン*1で生き残ってるツィイーは実は凄腕だった……?」

 

 

 衝撃の事実かもしれない。アリーナ自体はセリアのお陰で楽しめているのでランクとかはどうでもいいが、傭兵としての評価はしっかりされたいのだ。

 手近な目標としては六文銭さんだろうか。彼はランク18位と中々の強者でありながら、生活能力が足りないのか餓死しかけていたところをツィイーに拾われ、救われた恩義の為に解放戦線に味方してくれている独立傭兵である。

 また、何故か日本かぶれで独特な口調で話すこと*2や、黒の総帥系プロレスラーみたいな外見をしてるくせにツィイー(娘ぐらいの年齢の少女)に頻繁に食事をあーんで食べさせてもらっていることなど、色んな意味で味方からも恐れられている凄い男だ。

 

 

「お、中等傭兵支援プログラムで遂に普通の二脚以外の脚解禁か。それに軽量機向けの内装も貰えるとは太っ腹。この内装使いこなしたいならシュナイダーの機体(740000c)買えってことか?いや今作は初期機体が軽量機か。えっエネルギー武器なのに弾薬費あんの?バッテリー代か……?いやでもジェネレーターにEN射撃武器適性って」

 

 

 細かい依頼のお陰でお金も300000c程と余裕ができたが、少しショップのラインナップが増えたのが悩ましい。ハンドガン等の他、レーザー系の武装も増えてきたが今使ってるジェネレーターはEN武器に適性が全然無い。

 結局ショットガンと左肩用の初期ミサイルを購入し、それぞれリニアライフルとパルスシールドと交換。ブースタとFCSを支援プログラムで貰ったものに交換した。これで近接型の高機動軽量機として大分形になったと言えるだろう。

 

 

「そしていよいよ本命のインテグレーション・プログラム。指定された機体を自前のACで撃破するだけ……アリーナとほぼ違いは無いな。対象は三機体、最初に言ってたマインドα、テスト先生、テスター……テスト先生って名前トレーナーだったのか……ん?」

 

 

得られた学習状況はオールマインドに集積され

プログラム内容の更なる改善に役立てられています

 

 

「これは確実に改竄してることはバレてるねぇ!改善されるなら四脚MTの武装とAI変えて欲しいな。とりあえず最初のマインドαからやっかー」

 

 

 相手の機体はバストアップしか分からず、武装は見切れていてよく分からない。ショップのラインナップがまだまだ少ないので外見が見えても、ジャンルが推測できる程度で細かい性能なんかは分からないのだが。

 

 

『インテグレーション・プログラム、第一フェーズを開始します。まずは、我々の開発した素体「マインドα」との仮想戦闘にお付き合いください。それでは、解析を始めましょう』

 

 

 仮想戦闘が始まり、大きく離れた開始距離を一気にアサルトブーストで詰め、一旦相手の武装を確認するためにぎりぎり中距離と言える250m程の距離で様子を見る。

 無造作に放たれた弾丸を見てから飛び上がり回避しようとしたところ、弾頭が多段爆発を起こし少し脚に掠り衝撃で揺れる。右腕は拡散バズーカ?しかも近接信管か?爆風も中々大きいので警戒が必要だ。

 続いて放たれたミサイルが大きく弧を描き、線を引いてこちらに向かって来る。デュアルミサイル系かな?と離れて様子を見ていると、なんとミサイルは本当に線を引っ張っており、弾頭は爆発せず曳かれたワイヤーが連鎖的に爆発を起こした。

 

 

「爆導索だと!?デンドロビウムと遊戯王でしか見たこと無いぞそんなの!?いや六文銭さんが使ってて爆笑した記憶あるわ!そして右背部からはイクシードオービット!さてはこいつキワモノだな??」

 

 

 敵機体の上部に砲台が浮かび、レーザーをぺちぺち連射してくる。単発の威力は控えめだが補助火力としては十分の性能はありそうだ。

 そして左腕に備えられた盾のような武器。はっきり全体を目視したことで分かったが、あれも一度実戦で見たことがある。六文銭さんのAC「シノビ」が使っていたものと同一だろう。

 あの武器は一体何なのか、俺は知っている。……プラズマ機雷投射機能付き超電磁ヨーヨーだ。やはりキワモノじゃないか!本当にこのチョイスでいいんですか!?武装の半分忍者だけど信じていいんですよねオールマインドさん!?

 

 

「流石にこれだけ武装積んでたら結構敵遅いな……これあれだな、中距離でバズーカと爆導索だけ気を付けながらミサイル撃ってりゃ勝てそうだな」

 

 

 勝てた。少しずつミサイルで削り衝撃値を蓄積させ、たまに相手が思い出したように突っ込んでくるのでショットガンで迎撃し、近距離では大きな速度差を活かしてヨーヨーとパルスブレードで殴り合いを制したのだ。

 

 

「でもまぁアリーナの低ランカーよりは全然強かった。武器も癖が強いってだけで良さげな性能ではあったし。残り二人はテスト先生と新兵向けの教材用AC……?さくっと終わらせて、マインドα周回するか」

 

 

 本当にさくっと終わらせた。テスト先生はもう何回相手したかもわからんし、テスターACは武装が貧弱な重量機体であり、火力が無くて脚が遅くて動きも普通と苦戦する要素は無かったのだ。

 そしてアセンブリを変えながら色んな戦い方でマインドαとの戦闘を繰り返す。近距離だと相手のアクションに対して操作が思考に追い付かず、負けてしまう事もちらほらあるがいい経験になる。

 戦闘経験をフィードバックして強化される無人機と聞くとACラストレイヴンのパルヴァライザーが思い浮かぶ。あれは撃破される度にそのデータを用いて進化したのが再生産される旧時代の最強兵器という謳い文句であり、最後に隠しボスとして戦える青パルは非常に強力な兵器だった。

 そしてパルヴァライザーについてよく語られる話題に、ネタ武器だけで倒し続けるとネタ兵器に進化する説がある。ゲーム内では流石にゲームの都合上、進化の方向は当然固定だった。

 しかしリアルで考えてみるならば、火炎放射器オンリーで倒し続ければ、火炎放射器こそが唯一最強の兵器と学習し、全身に火炎放射器と耐火装備をしたパルヴァライザーが完成するはずだし、パイルバンカーやパンチで倒しつつければカービィのゴルドーみたいなトゲ鉄球に進化するはずである。

 これらを踏まえて考えてみると、現在の半分忍者αになった理由はもしかすると六文銭さんが俺みたいにアリーナやACテストをやりまくっていたからなのかもしれない。

 爆導索と超電磁ヨーヨーがいつ開発されたのかは分からないのであくまで考察というか、邪推の域を出ないが、重要なことはだ。

 オールマインドはACパーツを独自に設計し生産する能力があり、企業と違って個人への融通が利く可能性が高いこと。つまり仲良くなって価値を認められれば、本当の意味で自分だけのACを作れる可能性があるということ……!!!!

 

 

「初代ACが発売してから(体感)46年目にしてついにオリジナルAC作成という夢が叶うときが来るかもしれないのか……!テンション上がってきたな!!!」

 

 

 そしてテンションが上がりすぎて全身がコーラルで発光し、何も見えなくなったので寝ることにした。

*1
近接格闘特化のBASHOフレームに近接特化ブースター装備なのに両手に小型グレネード+背中にパルスシールドのみ。機体と武装が全く嚙み合っていないAC6最弱候補の機体であり、逆にプレイヤーから愛され縛りプレイに使われるなどしている

*2
しかし彼のセリフは日本のことわざだけでなく論語や孟子から引用したものも混じっている。あくまで日本かぶれでしかないからなのか、星系を跨ぐ未来においては区別が付かないのかは不明




なおアーマードコアの続編を作るために暗黒企業フロムソフトウェアに入社した猛者もいる模様。本物に比べたら所詮ただ待ち続けただけの雑魚よ・・・

現在の機体構成は初期フレーム一式に、ショットガン、パルスブレード、両肩初期ミサ。ジェネLING-TAI、ブーストALULA、FCSがABBOTでギリEN出力足りてるはず。

ちなみにゲームと違ってアリーナやアナリシスで無限金策はできない設定です。1分で30000cとか稼げちゃうから仕方ないね。
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