吾輩はルビコニアンデスお兄さん!人とコーラルの行く末を真に憂う者である! 作:ポポァ
「なるほど、またエタりそうか」
「エンドコンテンツが沼だったそうですよ」
「ドグマ2待ちのくせにか・・フッだがこの実験で投稿再開するさ」
「プロトバハとシェロ畜次第、ですが」
「まっそういうことだな、では初投稿しようか」
問答無用で改造される旧シリーズ経験者のせいで、使ってないパーツ売れば借金返せるんじゃね?と思いつけないガバ
新品の機体を前に、衝撃的な通達を受けて固まる俺。
スマホの機種変並みの気軽さで、借金のカタにお前の体を実験に使わせてくれYO!とAIとは思えないワクワクを秘めたボイスで再生されるメッセージ。
一通りお得なプラン()を聞いたところ、流石に一~三世代は古いからちょっとアレで、色々失うけれど最近アツい第四世代なんかは戦闘向けでオススメ。第五世代は安定志向を目指している途中で半端、第六世代はコーラル無しで強化を目指す過程の産物らしく、何とも言えないけどまぁ性能自体はそこそこあるとか。
簡単コーラルデバイスプラン、Cパルスかけ放題プラン、Wレッド超強化プラン、無人格ウォーマシンプラン、C-MAX・PARTS、さいきょうプランMORIMORIなど、文字に慣れていない人間を騙して人権を安く買い取ろうという魂胆が透けて見える数々の長文プラン。文字サイズまで小さくしてある小細工は、最後まで読む気を保たせないという職人意識なのだろうか。
当然全て細かく熟読していくが、どうにも意図して隠された情報があるように感じる。
アリーナでの情報だと強化人間の最新型はアーキバスのペイター氏、第十世代とある。そのあたりに関する説明、というか第七~第十世代強化人間の情報が一切無いのだ。なんなら第六世代関連のプランにnew!のアイコンまで表示してこれ以上無いですよ感まで出してくる始末だ。
「これってもはや隠す気無いんかってくらい露骨に旧世代推してきてない?何か企んでるのかっていうか、もはや何か企んでるのまでは確定してるよね」
『……いやほら、あなたってコーラル管理デバイスが欲しいって言ってたじゃない?新世代タイプはコーラル使わないからコーラル管理デバイス使わないし、そのあたりとか関係あるんじゃない?』
「オールマインドにデバイス願った覚えは無いんだけど……?いや、強化人間手術自体は歓迎なんだけどさ。流石にね?文字も読まずにサインする頭らりほー共と一緒にして欲しくないっていうか」
『まぁ正直プライバシーポリシーまで全プランの分読むとは思ってなかったけど……どうする?管理デバイスのみのプランにしておく?』
「簡単コーラルデバイスプランだとデバイス付けるだけなのに、らくちんコーラルデバイスプランだと脳とデバイスだけにされるの罠過ぎない?らくちんって言うけど人生苦労するのは首から下だけに責任がある訳じゃないんだぞ!解決するわけねーだろ
『流石にそれは私からは何とも……脳すら無くても苦労するのは確かね……』
「コーラル業界にも苦労があるんだね。一つ勉強になったところで問い合わせといこう。やっぱり契約前はパンフレットより店員さんだ」
早速オールマインドに新世代の強化人間に問い合わせたところ、いつもの事務的なテンプレの後に内情についての説明をしてくれた。
『という訳で、現在公開されている範囲の新世代型強化人間は全てアーキバスによるものであり、当然それらの情報は最高機密とされています。唯一第九世代型の情報はある程度手に入れることができましたが、最も重要な要素である、コーラル不使用タイプの脳管理デバイスは情報が無く、作成・入手共に不可能であり、第九世代への強化は不可能。我々が提供できる範囲が第六世代までなのです』
「なるほど。コーラル代替技術だったっけ……でも、コーラルを使わずに強化することを目指して作られたのが新世代という事なら、その逆。新世代がコーラル技術を使わず強化した全ての要素を、コーラル技術の使用で済ませる、
『……なるほど?とても興味深い発想です。検討する価値はありますが……その場合、貴方は新技術の最初の実験体ということになります。どんな不具合が起きるか分かりませんが、構わないのですか?』
「中途半端は一番良くない。さいきょうプランMORIMORIのオプションで九世代コーラルVer+でお願いします」
『……このプランを選ぶ人間がいるとは思いませんでした。オールマインドは貴方の素晴らしい判断に敬意を表しましょう。直ぐに専用の設備を積んだヘリを向かわせます。この手術が成功した時、貴方は人類の進化の最先端に辿り着いているでしょう』
『何なのですか、これは!どうすればいいのですか!?何だかもう分かりません。本当に、本当にありがとうございました』
『ちょっと諦めないでよ!あなたから誘ったんでしょう!?ちょっと……色々アレなだけでしょ!』
施術台に繋がれ、薬品で眠りに就くフィリクス。専用ヘリに入ってすぐ、設定されたアナウンスに従って自らにケーブルに付いた針を刺し、横になった瞬間眠らされて運ばれた手術部屋で彼を待っていたのは困惑と混乱と動揺だった。
『今まで音声や戦闘ログでしか彼の事を調べていなかったのです。これは……この……何?カメラの故障ですか?あり得るのですか、こんな……何?』
『人間よ!少なくとも人間由来であることは確かよ!あなた大丈夫なの!?ここまできて爆発オチなんか許さないからね!?』
『爆発?人間は爆発しないのでは……?事故でコーラルを浴びたとデータにはありましたが、これはそんな一文で表せられる状態ではないのでは。少なくとも我々のデータには爆発するタイプの人間は存在しません』
『……そんなことより、結局強化人間手術はできるの?今のフィリクスの実力じゃあのウォルターの猟犬には勝てない。可能な限りの強化はして上げたいのよ。本人も毎日何十回も全部強化してえって言ってるし』
『我々としても計画の貴重なサブプランと成り得る存在です。人類の進化の探求という意味でも興味深くはありますが……まぁ、やれるだけはやってみます』
手術ロボのアームがメスを取り出しそっとフィリクスの体に当てる。まずは全身の骨格を金属製の物に差し替えるためだ。そして『あっ強く光ってるとこは爆発するかもしれないから待って』メスをそっと机に置いた。
『コーラル変異波形セリア。先に言っておくべきことがあれば全部言って下さい』
『ごめん。あと金属も物によっては活性コーラルの浸食作用でやられちゃうかも……』
フィリクスの腕が赤く脈動し、取り付けられていた薬液チューブが落下した。体内に刺さっていた注射針が溶解してしまったようだ。溶けた金属が毛細血管に溜まり黒く変色してしまっている。
『………………一旦、全体的に見直しが必要なようです。まずは各種素材、内臓や血菅改造用のナノマシンも再設計が必要ですね』
『脳のコーラル管理デバイスだけ先に取り付けて、意識を落として冷凍しておきましょ。変な進化してもらっても困るし。完全に差し替える骨格なんかは凍らせたままでもいいかもね』
『練習用のサンプルが必要です。マインドβのテスト運用の予定を変更、適当にドーザーを調達してくるとしましょう』
『前途多難だけど、これも人とコーラルの共存への一歩よね……』
眠るフィリクスの頭部が雑に氷水に浸けられ、落ち着いた頭皮にドリルが向けられた……
『あとゲームしたいから網膜ディスプレイにグラフィックボードを積んで欲しいとあるのですが……』
『それは要らないわ』
今更ですが「」が人間の発言、『』が非人間の発言です。最初は通信か否かで分けようとしたけど、ACだし通信ばっかじゃんってなったのでこんな形に。
今回は短いけどこの話膨らませるの難しかったのでここまでです。モチベはあるが文才が無いんや……
強化人間の世代についての説明は全部適当です。原作で説明ないし、同じ四世代でも621とイグアス(789)で全然違うし分からぬ。