だいたい殴れば解決する   作:三回転半ドリル土下座

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渋谷事変12 覇王邁進

 よく勘違いされる事だが、領域展開とは呪術の奥義ではない。恐らく、奥義と呼ぶに相応しい技法は極ノ番の方になるだろう。

 そもそも呪術師とは才能の世界だ。語弊を感じるならば、向き不向きと言ってもいい。

 呪力操作、結界術、反転術式、細かい部分を含めれば無数に。どこかで不得手は必ず存在する。呪術界最高の才能を持つ五条悟ですらそうだ。

 領域展開を会得するには、最低でも三段階が必要となる。術式の解釈を他者に強制できるまで広げ、生得領域で満たせるほど強力な結界術を納め、結界術と術式を融合しつつ都合がいい部分だけを具現化する。ここまでできて、初めて『領域展開』の最低機能を発動できると言われている。

 つまり、領域展開とは才能だけで実行できるものではないのだ。強い方が高い習得率なのは当然だが、単に強いからと言って使えるものではない(逆に、才能だけで領域展開を行使する者もいる)。

 

(の筈なのに……)

 

 目の前の化け物、陀艮はそれを実行して見せた。

 呪胎の期間が長く、十分な鍛錬期間があった可能性もないではない。領域展開には術式が焼けて使用後一定期間使用不可能という弱点というか構造的欠陥というか、もあるし、そもそも呪力消費が多いため温存していたのも分からないではないが。

 かといって、ここで使われたのは痛すぎる。

 

(最悪のタイミングで気持ちを挫いて来やがった!)

 

 他にも問題点はある。領域展開の必中効果、というよりも、領域に入った時点で術式はすでに命中しているという特性。そもそも結界の中がまるごと生得領域なので、考え方としては全くの逆なのだろうが。

 最大の難点は、現状、領域展開に対抗する手段がない事だ。瞬殺もなぶり殺しも、全て陀艮の気持ち一つ。

 

(唯一の救いは、領域に入った時点で死ぬタイプじゃなかった点だな)

 

 話にだけ聞く悟のような領域であったなら、すでに全滅していただろう。それがどれだけの救いになるかは分からない。

 最大限の意識を陀艮に集中したまま、視線を左右に飛ばす。

 

(――海――浜辺――術式は水じゃなくて海!)

 

 一瞬で理解すると共に、存在しうる攻撃をリストアップした。正直、領域という以上法則の中でどれだけ参考になるか分からないが。こればかりは、しないよりマシだと思うしかない。

 

「術式解放」

 

 陀艮の呟き。咄嗟に攻撃を放とうとするが、領域展開時の位置変更効果によって、彼我の距離は20メートルを超えている。妨害ができない。

 

死累累湧軍(しるるゆうぐん)

 

 大量の巨大な魚が出現する。百は優に超えるだろう。固定した式神を呼び出すのではなく、都度生産するタイプだったとしても桁違いの物量。

 そして。当然、領域の内部でそれをただ放つだけな訳がない。

 

「ぐ……!」

 

 脇腹当たりに鋭い痛みが一瞬。牙が刺さったと知ったのは、弾けて消えつつある式神を見たからだ。

 

(覚えといて正解だった。忌々しいけどな)

 

 術式に対する呪力カウンター、落花の情。御三家秘伝に数えられる技法だ。一級術師になる目処が立った折、情報が開示された。当初は必要あるかなどとも思っていたが、もう少し一般的な簡易領域は師の目処が立たなかったため、こちらを会得した。まさかこんなに早く使う事があるとは思わなかったが。

 とはいえ、真希の落花の情は完全ではない。浅いながらもダメージを受けてしまった。肉体強度が常人離れしているのにも助けられている。

 

(私はいい! 野薔薇!)

 

 今のメンバーで、一番領域に対する抵抗力がないのは野薔薇だ。クソ、と吐き捨てる。

 式神の強度は、はっきり言って脆い。ただし攻撃力は飛び抜けており、呪力で強化された真希の体すらも易々と貫いてくる。そして、式神はいくら破壊しても意味がない。しかも術式の必中効果により、命中するまで攻撃が『存在しない』ことにできる。本当に、嫌みなほど必中必殺の能力だ。

 真希と琢真にはまだ抵抗手段があるが、野薔薇は広域攻撃手段すらない。最初に死ぬとしたら彼女だ。同時に、特級呪霊を一撃で祓える可能性があるのも。相手は無自覚に王手をかけてきた。

 式神に全身を噛みつかれ、視界も確保できない状態で、真希は勘を頼りに走る。どうせこのまま突っ立っていても、陀艮本体の的になるだけだ。

 直後、後頭部を掠めた風圧が、予想を確信に変える。

 

「野薔薇! 体固めろ!」

 

 液体金属を右手へ展開、長いバラ鞭へと変える。鞭の部位が複数に枝分かれしているこれは、中距離までをなぎ払うのに適している反面、威力は低い。いくら金属製と言えど、呪術師を相手に大したダメージは与えられなかった。今回は攻撃力など二の次、制圧能力を重視しているために選んだ。

 鞭の扱い方など知らないため、とにかく無茶苦茶に振るう。この程度でも式神がどんどん消えていく当たり、やはり攻撃力に特化している。

 式神の隙間から見えた野薔薇に、殆ど体当たりするような形で脇に抱える。

 

「おい、生きてるか!?」

「余裕……!」

 

 口では強がっているが、虫の息なのははっきりと分かった。触れている部位から感じる粘度の高い液体は血だろうし、左目を押さえているのは抉られたためか。放っておいても失血死しかねない。落花の情で多少はカバーできると言っても、これだけの物量を前にすれば焼け石に水だ。

 

「お前達ぃ! 生きてるならこっちへ来い!」

 

 言葉の内容を理解するより早く、琢真の方へと方向転換する。経験で勝る彼なら、もしかしたらこの状況で打てる手があるかもしれないという期待があった。

 

「――『龍』」

 

 構えた両腕から、言葉通りに龍が出現する。瞬間、式神が途絶えた。正確に言えば、式神が突如出現しなくなった。

 

(そうか)

 

 『龍』の効果は簡易領域。対領域展開特化なのだろう。

 龍が雄叫びを上げると、そこら中を暴れ回った。周囲を回遊していた式神があっという間に掃討される。いくら脆い式神の山と言えど、驚異的な戦力だ。

 が、陀艮には襲いかからない。ここから推測される可能性は二つ。

 

(『龍』は天童の式神と同じく、術者本人から一定範囲しか行動できない。もしくは、『龍』を中心にしか簡易領域を展開できない。どのみち私らの近くを離れられないって訳だ)

 

 来訪瑞獣。極端に古い術式であり、最古の術式の一つに数えられる事もある。それこそ過去には最強の式神術式などという評価がされていた事だってあった。術式のアップデートと言うべきか、十種影法術が現れてからはその評価を奪われるようになってしまったが。そうであるために、来訪瑞獣は術式の内容はともかく、名前は非常によく知られている。

 『龍』の特性から察するに、致命的に立場が崩れたのは、恐らく蘆屋貞綱全盛期からだ。彼が弱者の領域として簡易領域を考案した事から、龍は領域展開に対する唯一無二の対抗策ではなくなった。無論、それを抜きにしても飛び抜けて強い式神ではある。

 が、強いというのは長所ばかりではない。

 

「猪野さん、龍ってどれくらい持ちます?」

「長くて三分」

「っすよね」

 

 後輩に複数の式神を使役する伏黒恵がいるから分かる。術式効果が大きな式神ほど、呪力消費は大きい。領域展開の対抗策として生み出し、常時必中効果を無効にしている状態では、尋常ではない勢いで呪力が減っているだろう。

 

「あっちが簡易領域の中に入ってきてくれれば、簡易領域に付与した術式効果で一発逆転を狙えるが……」

「この状態で入ってくるわけもなし、か」

 

 どう考えても琢真が力尽きる方が早いし、龍に接近するのは危険が大きい。真希だって同じ立場なら、領域を展開したまま相手のガス欠を待つ。呪力量は、三人合わせても陀艮に及ばないと、あちらも分かっているはずだ。

 

(てかそもそも……)

 

 肝心の琢真が、野薔薇に輪を掛けて重傷だ。

 上半身こそ細かい傷はあるものの、ほぼ無事である。これは急所と掌印を組むための腕を守った為だろう。その代わりに、下半身は酷い有様だ。そこら中が抉れているし、特に両足の膝から下は殆どなくなっている。出血量が少ないのは、両足を服をねじった即席の紐で縛ってあるためだ。多分、最初から足は捨てるつもりだった。

 一瞬、二人を抱えて陀艮に突撃すべきかとも考えたが。すぐに廃案した。どう考えても人間二人分の重量を背負って追いつける相手ではない。そんなことをするくらいから、真希一人で突っ込んだ方がいくらかマシだ。

 

(いっそ『呪装』を使って……)

 

 一度発動してしまえば、結果の如何に関わらず次はない。こんな状況で扱うのは自殺に等しい行為だし、琢真と野薔薇を見捨てるという意味にもなる。

 いや、やらなければ可能性はゼロだ。死にたくない、死なせたくない。そう思うならば、他に選択肢などなかった。

 

「くそっ、私はほんと、いつまで経っても弱えなあ!」

 

 過去に何度も、弱さの罪を経験してきたというのに。呪力が練れるようになってなお、こんなにも弱い。何度屈辱を経験しても学習できない自分の愚かさが、ひたすらに情けなかった。何より辛いのが、それに二人も巻き込まなければならない事。

 もっとも、あらゆる懸念が現実にはならなかった。領域の一部がたたき割られる――というよりも、何かが突っ込んできた勢いのままぶつかって、乱入する羽目になる。

 ()()()は、ガワだけを見れば虎杖悠仁だった。が――()()と信じられなかったのは、禍々しい呪力が故だ。出力そのものも膨大だが、何より質が違う。人間とも呪霊とも違う、第三の生物かと思わせるほど。

 続くようにして、まだ修復し切れていない領域の縁から入ってきたのは大地。こちらは見知った感覚であり、不覚にも安心してしまう。

 

「あの化け物と……虎杖悠仁――いや違う、これは宿儺か?」

 

 こちら以上に動揺した様子の陀艮。結界の綻びも手伝って、必中効果が一時解除される。

 負荷が軽減されたのが逆によくなかったのか、龍が解除されてしまった。もっとも、それで再度式神をこちらに向けるような余裕などなかったようだ。

 こんなことがあり得るのかと思う。少なくとも悟から聞いた限りでは、絶対にあり得ない現象だ。領域展開が、たった二人の戦いで、内側から力ずくに破壊されていくなど。

 真希には何が起きているか全く分からなかった。正直なところ、二人を目で追うのも難しい。速度もそうだが、根本的に動きが巧みすぎる。細かい工夫などまで含めたら、戦闘内容の一割も分かっていないのではないだろうか。

 

「させぬ!」

 

 即座に領域を修復した、というか間に合わせた陀艮が、全力を大地へと集中する。

 これは、必中と必殺が連動していない領域の長所なのだろう。或いは盲点とでも言うべきか。侵入即死ではない故に、殺す相手を取捨選択できる。

 何が悪かったかと問われれば、相手が悪かったとしか言い様がない。ただ単に、天童大地という一個人が強すぎた。

 

「止ま……らない!」

 

 接触する式神全てを粉砕している。驚くべきは、攻撃で潰しているのではない点だ。宿儺との戦闘の余波、つまり純然たる肉体強度のみで牙を耐え、同時に粉砕している。端から見て、どちらが化け物が分からないような有様だ。

 

「邪魔」

 

 そんな声が、大地から発せられた気がした。本当は何も言ってないかもしれないし、別の言葉だったかもしれない。

 ただ現実として、式神の山(群れではなく山だ)から、一筋の光が発射された。誰でも知っているが誰もは使えない、呪術師の共通攻撃手段、呪力砲。使い手が少ないというのを差し引いても、それは出力も圧縮率も桁違いだった。

 回避のしようもなく、陀艮の腹に閃光が突き刺さる。貫通こそしなかったが、腹部を大きく抉りながら、巨体を吹き飛ばしていた。

 

(マジかよ)

 

 思わず呻く。大地の片手間な一撃と、真希の渾身。それが殆ど等価だという。本当に馬鹿げた、ひたすら馬鹿げていて、不公平な話だ。

 砂浜を滑りながらもんどり打つ陀艮。そのまま領域展開も解除され、通常空間に戻る。

 水は随分はけており、足首丈になっていた。宿儺と大地が睨み合い、そして陀艮はどこにもいない。

 

(……やられた!)

 

 領域と現実の空間的なギャップ、それを領域解除時に大きく設定して逃げた。左右か下か、とにかく壁の向こう側、ひとまず安全だと思える場所へ。

 

「大地! 呪霊が逃げた!」

「悪いが、こいつ相手に追っかけてる余裕はない」

 

 言われてしまえば、言葉に詰まる。宿儺を放置して行ける訳がないし、そもそも行かせてくれる気配だってない。真希達にすら、動くなと殺気を向けているのだ。

 

「……どういう状況だ、これ。なんで宿儺が出てきてやがる」

「どうも気絶した状態で指を食わされたらしいな。意識がない状態で力を注がれると、支配権が一時的に宿儺に渡るみたいだ。ま、なんでもかんでも都合がいいことばかりじゃないって事だな」

「気軽に言いやがって」

 

 どこをどう捉えても、洒落にならない厄ネタだ。夕飯のメニューが期待外れだった、と言うのと同じ様子の大地こそ信じられない。

 それが事前に分かっていれば、少なくとも宿儺の指を集めている可能性が高い相手との交戦許可など下りなかっただろう。

 こちらの小さなやりとりに、宿儺はにんまりと笑った。

 

「ケヒヒ、いいことを思いついたぞ」

「後ろの連中を的にして俺ごと弄ぼうってんなら無意味だ」

 

 きっぱりと言い切られた言葉に、宿儺が眉を寄せる。

 

「お前がそこの女に惚れているのは、小僧ごしに知っている。強がっても無駄だ」

野薔薇(ハニー)が望むならそうしよう。しかし野薔薇(ハニー)が望まないのならば、死んでも殺されても庇わん」

 

 やたらと自信満々で言い切る男を、宿儺は小さく鼻を鳴らした。

 

「気の強い女が好みだったか、下らん趣向だ。気の強弱に何の意味がある。真の強者(つわもの)を前にすれば等しく鼠、何の意味もない」

「成る程、お前は全く分かっていない訳だ」

 

 大地の言葉に、宿儺の目が細まる。気配の変化がないために、激高した訳ではないと思うが。あまりハラハラするような事は言わないで欲しい。余計な警戒をしなければなくなる。例え宿儺相手には無意味だとしても。

 

「気が強いというのは、表面上の話ではない。例えどんな時であっても、ノータイムで自分を貫けるという事だ! 例えこんな状況だろうと、野薔薇(ハニー)が口にするのは『自分』ただそれだけ! 己が恐ろしいという程度で助けを求めるような女には、最初から惚れてなどいない」

「……あいつ、思ってたよりお前の事理解してるな。どうだ野薔薇」

「ただただ気持ち悪いです」

 

 どこまでも冷めた口調からは、照れ隠しの要素など欠片も存在しなかった。むしろ言葉通りに怖気すら感じている風ですらある。

 少しくらい気にしてやってもいいのでは、と一瞬思ったが。仮に自分がその立場だったとしたら、まあ全力で拒否している。暑苦しいしウザいし鬱陶しいし、おまけに周囲のことは最低限しか気にしない。概ね悟とは別ベクトルのクソ野郎である。

 

「短絡的なだけだろう、つくづくつまらん奴」

「気が強い女の良さを分からんとは、哀れな奴」

 

 話を終えると同時に、両者の姿が交錯した。瞬きほども均衡せず、宿儺が斜め上に吹き飛ばされる。はじけ飛び瓦礫を無視して、大地も同じ方へと跳ねていった。

 真希は密かに安堵する。途中から、宿儺もさほど本気で言っているのではないだろうとは感じていた。ただし――本気で大地が守りに入るようであれば、容赦なく全員を狙っただろう。あれは人の尊厳を汚すためならば大抵のことはする。そういう人間性だ。

 

「野薔薇、猪野さんは?」

「意識はないけど死んでないです。でも、そろそろやばいかも」

「それはお前も同じだろ」

 

 嘆息しながら彼女の方を見る。

 全身くまなく酷くない所などないが、一番目立つのは左目がかつてあった部位だ。大きく抉られ、頭蓋骨が露出している。大量の出血は顔の左半分を完全に覆っていた。呪術師でなければまずショック死していただろう、と思わせる大きな傷だ。

 琢真はもっと酷い。肉の再生ができなければ、今後一生車椅子生活だ。反転術式を考慮してもなお、呪術師としての再起は絶望的。

 多分どちらも、家入硝子の治癒を受けても完全には治らない。そもそも左目すら戻るのかどうか……

 

「お前は撤退しろ。猪野さん背負って可能な限り早く硝子さんのところへ行け」

「真希さんは?」

「進む」

 

 二人と比べずとも、真希は軽傷の域に止まっていた。使い時を逸しただけとはいえ、切り札だってまだ温存している。あのレベルの特級呪霊には力不足かもしれないが、それでもワンポイントで火力要員くらいにはなれるはずだ。

 

「真希さんも撤退すべきじゃ……」

「心配してくれるのはありがたいが、無事な上に何の成果もなく撤退していいほど、人材を余らせていられる状況じゃねえ。無駄死にをするつもりはないから、特級なり拠点なりを見つけてマーキングしたら戻るさ」

「……それでも、単独行動はヤバいですって」

 

 野薔薇の気持ちは分かる。一級術師になって多少浮かれているという自覚も。

 それでも、曲がりなりにも現場の呪術師では頂点にたどり着いたのだ。責任感だって芽生える。ここで班員を言い訳に撤退などしたら、二度と一級は名乗れない。

 

「あまり我が儘言うな。私だって無茶をするつもりはねえよ」

 

 単独である以上、必要に駆られるなり必殺を狙える状況でもなければ、特級呪霊と交戦などしない。基本的には戦わずに立ち回り、他の“帳”解除部隊なり大地なりに情報を伝えるだけだ。

 

「班長として最後の指示だ。とっとと猪野さんを治療しろ」

「死なないでくださいよ」

「元からそんなつもりねえよ。私はどれだけ献身的なんだ」

 

 野薔薇を安心させるように手を振り。

 とりあえず現状分かっている問題は、大地が宿儺にかかりきりである事。特級呪霊に対し必殺を狙える男が遅れるのだけは、意地でも前線に知らせなければいけなかった。

 

 

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