虚無の使い手と赤龍帝 作:通りすがりの赤龍帝
「あー、おっぱい揉みてぇ」
放課後、俺は学校にある芝生に寝転び空を見ながらふとつぶやいた。
――駒王学園
それが俺が1ヶ月前に入学した高校だ。元は女子校だったこともあり女子がたくさんいる楽園。
「楽園……のはずなんだけど」
俺は周囲を見渡すと同じ学年らしき女子からゴミを見るようにな視線を向けられる。それを見て俺はため息をついた。原因はわかっている、入学した際にできた同じクラスの友人2人に便乗し覗きを行い見事にばれた……それでこの状況だ。
おっと、噂をすれば……。
「一誠逃げるぞ!」
「ちくしょう!」
すると友人である元浜と松田が走ってくる。少し離れたところからは剣道部である女子たちがこちらに向かっていた。
くそ、巻き込まれる!
「巻き込むんじゃねぇ!」
「誘ったときにいなかったお前が悪い!」
「ふざけんな」
俺たちはがむしゃらに学園の外に出るために走りだす。
その途中ふと目立つ紅髪の美少女に視線が奪われる。足を止めようとするも後ろから聞こえてくる怒号で現実に戻され俺は後ろ髪を引かれる思いで再び走りだした。
「なぁ、今の人って……」
俺はあの人について聞こうと元浜たちの方を向くと、そこにあいつらの姿はなく、すでに前方はなれ門外にでていた。
「あいつらマジかよ……えっ」
俺は慌ててさらに勢いよく走る。しかしその瞬間、目の前に不自然に道の真ん中に光が現れる。
突然の出来事に追いつかず、足を止めれなかった俺はその光に飲み込まれた。
――――――
――世界変わってトリステイン王国魔法学院
「ではミスヴァリエール。召喚を」
「はい」
桃色の髪を揺らす一人の少女が己の使い魔を召喚すべく杖を掲げ、呪文を唱えはじめる。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール――」
儀式を行っている彼女に対して聞こえよがしに悪口や罵声が浴びせられ桃色髪の少女……ルイズの呪文の詠唱が止まった。一瞬、悔しさや辛そうな表情を見せるかがそれでも彼女は再び前を向くと詠唱を再開する。
「――私は心より求め、訴えるわ! 我が導きに応え――我の運命に従いし、使い魔――召喚しなさい!」
思わず、詠唱を唱えると同時に現実を見るのが怖くなり目を閉じる。
――静寂
詠唱がおわり時間が経ってもなにもおきることはなくそれどころか周りがどよめく音がはっきりと耳に届いてくる。
そんな状況に心の中で絶望しかけたその時、恐る恐る目を開けるとはっきりと光り輝く楕円形の鏡のようなものが浮かんでいた。それは使い魔を召喚するゲート。
「やった……!やったわ!召喚のゲートよ!私の魔法でできたゲートだわ!」
「ゼ、ゼロのルイズが成功した!?」
「えっ、嘘!」
周りが困惑しルイズが喜んだその瞬間、ゲートから赤い光が溢れて爆発する。教師であるコルベールが声をかけ皆んなが地面伏せた。
「おいおい、どってるんだ!」
「ゼロのルイズなんかにサモン・サーヴァントができるわけないだろ!」
「くそ、前がみえない!」
周囲から野次がとび、ルイズは唇を噛み締める。
――なんで、どうして……
心の中で絶望しかけたその時、煙がはれる。するとそこには見慣れない服をきた茶髪の男がいた。
「いたた……ここどこだよ」
「えっ、人間!とういうか、平民っ!」
その後、召喚した使い魔が平民であったことに怒ったルイズであったが儀式は続き口付けを交わす。
――これは彼女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールと兵藤一誠。本来交わることのない主従、虚無の使い手と赤龍帝の物語