考察動画とかみて思い付いたのも書きおこそうってかんじの話。
俺の名前は黒崎一護。髪はオレンジ目はブラウン。染めているわけでもなくカラコンを入れているわけでもない。全て自前の高校生だ。
「それで、一護。今日はどうするのだ?すぐ帰宅か?」
隣にいるのは朽木ルキア。一見ただの女子高生だが、任務のため空虚町に来た死神である。
こいつから力を分けて貰った際、俺が全ての力を吸いとった?せいで今現在死神の力が無いに等しいらしい。そこで俺がこいつの代わり、死神代行として虚退治に動いている。
まさかこの歳になってヒーローのようなことをするとは思ってもなかったが、元より幽霊が見える体質にも関わらず何もしてやることが出来なかったので、多少なりともこいつには感謝している。
「あ~…早く帰ってもいいけどそれはそれであの親父がうるせぇからなぁ…」
そうぼやきつつ歩いている時、ふと行きたい場所が頭に浮かんだ。
「なぁルキア。仮に虚が出てもその携帯ですぐに分かるんだよな?」
「あぁ、流石に少しのズレはあるがな。義魂丸も持っている。問題ない。」
「んじゃ悪ぃけど、少し付き合ってもらうぜ。行きたいとこあんだ。」
「ほう?珍しいな行きたいところとは。いかがわしいところではあるまいな?」
「バッカ、んなわけねぇだろ!喫茶店だよただの。」
「…喫茶店?」
5分ほど歩き、そこに着く。住宅の少し外れにあり、こじんまりとして少し寂れた一軒家。その癖屋根も壁も塀も全てが白く、変に目立っている。
「これがその喫茶店とやらか?」
「あぁ。昔はお袋とよく来ててな。お袋が病気で亡くなってからもたまに来てんだ。」
「なるほど…家族との思い出の場所、というやつか。」
「まぁそうだ。開いてたり開いてなかったりすんだけどなこの店。」
物思いにふけるような顔をしたルキアを尻目に、真っ白なドアを押す。どうやら今日はやっているようで、すんなりと開く。
「こんちは~アドさんいるか?」
(…なんなのだこの内装は。)
壁紙は勿論机も椅子も全てが白。目がチカチカしそうなほど。
そのカウンター席に真っ黒なコートを着た者が一人、こちらに背を向け座っていた。内装が白い分異様なほどに目立つ。
「あぁ、一護君。久しぶり。」
思ったよりも若い声が返ってくる。振り向くと白い肌に銀色がかった目、癖毛のように少し跳ねた黒髪が見える。
そして思ったよりも小さい。一護より小さいのは兎も角私と比べても大差ない。
「今日は友達連れなんだね。」
「あ~、まぁ友達っつーか…まぁ友達か。」
「久しぶりだし、ゆっくりしていきなよ。一護君いつも通りでいい?」
「あぁ。挑戦してみたけどやっぱコーヒーは飲めねぇしいつも通りで頼むわ。」
「分かった。そちらのお嬢さんは?」
「む、私か。よく分からぬから一護と同じものを頼む。」
「かしこまりました。」
(おい一護、大丈夫なのかこの店。)
(なんでだよ?)
(どう見ても子供のようではないかあの店主。いくつなのだ?)
(俺もよく知らねぇけど、昔から全然変わらないんだよなアドさん。少なくとも30以上のはずなんだけどな。)
数分後、白いカップに入った濃い茶色の液体が運ばれてくる。
「…む、これはなんだ一護。」
「あ?ココアだろどう見ても。」
「…ここあ?」
「ココアは尸魂界にねぇのか?チョコレート溶かしたみたいな飲みもんだよ。」
「紅茶はあるが、ココアというのは聞いたことがないな。ふむ、頂くとしよう。」
口をつけようとした、その瞬間携帯鳴り響く。
「!一護!」
「何だよ今来たばっかだってのに!」
「ガタガタ言うな!すぐ向かうぞ!」
「分かってるよ!わりぃアドさん、急用だ!またくっから!」
「そっか、またいつでも来るといいよ。一護君、ルキアさん。」
「あぁ、また!」「今度はゆっくりするとしよう!」
2人は素早く店を出ていった。
***
その日の夜。その店に一人足を運ぶ者がいた。
その者は黙ったまま扉を開け、カウンター席に座り煙草を吹かす。
「相変わらずのヘビースモーカーだな。院内でもそんなんじゃ患者に嫌がられるんじゃないか。」
「…それなりに自重はしている。」
「まぁ吸わないとやってられない時もあるだろうな。」
「……」
「今日死神らしき人がここに来た。一護君と一緒に。」
「何故分かった?そういうことは分からないんじゃなかったのか。」
「尸魂界って話に出てたのを聞いた。」
「…随分無警戒な死神がいたものだな。」
「で、力は馴染んだか?」
「…まずまずだ。」
「そりゃ結構。もう2年あるかないかだ。モノにして貰わなくては困る。」
「そちらはどうだ?」
「順調。通用するかは微妙だけども。」
「そうか。」
その後は2人とも無言のまま、夜が更けていくのであった。
尸魂界にココアってあるんか…?