破壊者と幻想の道標   作:鉄線攻種

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はじめまして、ナガレモノと申します。
今作品は「仮面ライダーディケイド」「仮面ライダー鎧武(リマジ)」「東方Project」のクロスオーバー作品となっております。苦手な方はご注意ください。

処女作ゆえお見苦しい点も多々あると思いますが、どうか(生)暖かい目で、どうか……


では、始まります。




第零話

 

 

とある世界の、とある湖。

薄い霧が立ちこめるその中で、二人の男が対峙していた。

一人は獅子のたてがみを彷彿とさせる金髪に無精髭を生やした中年の男。

もう一人は黒いスーツに身を包み、マゼンタカラーのカメラを首から下げた若い男。

 

 

 

「貴様もしつこいな…いい加減鬱陶しくなってきた」

 

 

金髪の男が懐から錠前を取り出し、腰に巻いたベルトに装填する。

すると男の頭上にチャックが開き、そこから禍々しい怪物の顔を模した「マスク」がゆっくりと降りてくる。

 

 

《エイジ!》

《ロック・オン!》

 

 

「しつこいぐらいじゃないと、守れるものも守れなくなる」

 

 

対するもう一人の男は腰のホルダーから一枚のカードを取り出し、腰に巻いたベルトのバックルを開きカードを装填する。

 

 

《KAMEN RIDE…》

 

 

錠前の男は忌々しげに、カードの男は余裕溢れる笑みで互いに視線を交わす。

錠前の男がベルトのブレードを倒すと、再びギターのような電子音声が鳴り響き、頭上のマスクが勢いよく降下。男の頭部に被さると同時に展開し、男の身を包むアーマーとなり、「変身」が完了する。

 

 

「ここで決着を付けてやる……変身!」

 

《DECADE》

 

 

もう一人の男がバックルを閉じる。

電子音声と共に現れたいくつもの幻影が男に重なり、こちらも「変身」が完了した。

 

 

「容赦せんぞ、仮面ライダーディケイド」

 

「俺もそのつもりだ、仮面ライダーエイジ」

 

 

それぞれの得物を構え対峙する両者………「仮面ライダーエイジ」と「仮面ライダーディケイド」は、突風が吹き抜けたと同時に駆け出し、衝突する。

互いの剣と剣が、拳と拳が、銃弾と銃弾が交差し、火花を散らした。

二人が同時に振りかざした剣は相打ちとなり、両者に膝をつかせる。

 

 

「……いい加減、諦めろ!」

 

 

「仮面ライダーエイジ」と呼ばれた金髪の男がベルトの錠前を取り外して錠前側面のスイッチを押し、再びベルトにセットする。

 

 

《鎧武!》

《ロック・オン!》

《鎧武アームズ!フルーツ鎧武者 オンパレード!》

 

 

エイジのアーマーが消滅すると同時に、頭上に先程とは違う形状のマスクが現れ降下、アーマーとして装着され、彼の手にオレンジ色の刀が現れる。

 

 

「それはこっちの台詞だ!」

 

《KAMEN RIDE…》

《GAIM》

 

 

「仮面ライダーディケイド」と呼ばれた男もホルダーから取り出したカードをバックルに装填する。

するとディケイドの頭上に「オレンジ」が現れ彼の頭部に被さり展開。

手順はエイジとまったく同じだが、ただ一つ違うのはそこにディケイドの姿はなく、代わりにオレンジ色の刀を携えた「鎧武者」がいたことだ。

 

 

「はああああっ!!」

 

「うおおおおっ!!」

 

 

雄叫びと共に両者が駆け出し、刀が衝突する。文字通り火花を散らす戦いを繰り広げる二人。

 

その様子を、フェルト帽を被った眼鏡の男と日傘をさした金髪の女性が木陰から伺っていた。

 

 

 

~~~

 

 

 

「どうだ?この世界にゃ馴れたかい?」

 

「お宝がよりどりみどり。思っていたより面白い世界だ」

 

「……お前まだ『お宝探し』なんて続けてるのかよ」

 

「盗み癖が身に付いている君には言われたくないね」

 

「お前も泥棒だろ!」

 

「トレジャーハンター、と呼びたまえ。僕は君とは違う」

 

「よく言うぜ…」

 

 

ラクダ色のジャケットの青年と、白黒の服と帽子で身を纏った長い金髪の少女が極めてのどかな神社の縁側で話している。

その会話に、お盆に湯呑を二つ乗せた巫女服の少女が割って入る。

 

 

「お茶でもどうぞ、縁側泥棒のお二人さん」

 

「…言葉にトゲを感じるぜ」

 

「毎日毎日、用もないのに集られて迷惑してるのよ」

 

「前は私が何日居座っても何も言ってこなかったくせに…文句ならこいつに言えよー」

 

「僕がどこで何をしようが勝手だ」

 

「あのねえ、うちは泥棒を二人も抱え込んでくれるほど良心的じゃないの」

 

「君は賽銭泥棒ってとこかな」

 

「…私の神社よ。入れられたお賽銭をどうしようが私の勝手じゃない」

 

「なんでちょっと口ごもったんだよ」

 

 

巫女の少女が目を背ける。

目を背けたことで、どこか遠くの、景色ではない何かを見据えているような様子の青年が視界に映った。

 

 

「あら、どうかしたの?」

 

「何でもない。気にしないでくれたまえ」

 

 

青年は少女の方に顔も向けず素っ気ない返事を返す。

そして、二人に聞こえない程小さな声で呟いた。

 

 

 

「…はやく来ないかな、士」

 

 






とりあえずプロローグ(なのか?)はこんな感じで……
お話は次回からスタートします。
のんびりと進めていく予定です。よろしくお願いいします!


登場人物に関してですが、

ディケイド組からは基本門矢士と海東大樹、あとあの人のみ。
鎧武組はリマジであり、「葛葉紘汰」たちではない。

という感じで進めていきます。



…念のため言っておきますが、「仮面ライダーエイジ」と「火野映司」はまったくの無関係です。
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