第零話の展開に到達するのはいつになることやら…
第一話 見覚えのある見知らぬ世界
「おのれディケイド!まったく、ライダーってのは素晴らしいな!!」
「………俺もそう思う」
あいつと最後に交わした会話はこんな感じだったか。
結局、今回もあいつの正体は分からなかった。
そんなことを考えながら、黒いスーツに首からカメラを下げた男…
は、人気のない寂れた商店街を歩く。
「あいつ」とは、幾度となく士の旅を邪魔してきた男、「鳴滝」のことだ。
悪の大幹部として士の前に立ちはだかったかと思えば、今度はライダーの味方だの何だのと主張し、平成ライダーの結集を士に促した。
…まあ、それはいい。あいつの正体なんてもはや大した謎じゃない。今はそれどころではないのだ。
士「…どういうことだ、こいつは」
商店街を抜けた士の眼前に広がった光景。それは『侵略された』としか表現できなかった。
毒々しく禍々しい植物に沈んだ、かつて見た風景。
計画都市・沢芽市は、ヘルヘイムの森の植物で埋め尽くされていた。
~~~
異世界の梯子旅を続ける士の生活において、何日前だとか何週間前だとか、そういう単位はあまり役に立たない。
よってどれほど前の出来事だったかは彼はもう覚えていないが、「平成」と「昭和」の仮面ライダーが衝突し、争うという出来事があった。
士ことディケイドは、「平成」に属する仮面ライダーの記念すべき「10号」である。
士自身はそれが何を意味するのかよく理解していなかったが、とにかく彼はよく働いた方だと思われる。
結局、平成対昭和の戦いは、「鎧武」という最新の仮面ライダーが見せた優しさに心を打たれた「1号」が負けを認め、平成の勝利という形で幕が降りた。
その戦いの舞台になったのが紛れもない鎧武の世界、ここ沢芽市だったのだ。「ユグドラシル・タワー」と呼ばれる巨大な建造物が嫌でも目を引いた。
平成と昭和の戦いを終えた後、士は「死に場所を探す旅」に出た。
長い旅の最中に再び訪れたこの世界。だがそこはすっかり変わり果ててしまっていた。
士「人の気配がまったくしないな…
そうひとりごちながら探索を始める。
この街の自由は分からないが、とにかく士はこの世界で「するべき事」を見つけなければならない。それが彼の役目だから。
???「キャアアアーーーッ!!」
士「なんだ!?」
突然響き渡った女性のものらしき悲鳴に、士は一瞬肩をすくめる。
すぐさま声のした方へ駆け出すが、地面を覆い尽くす気味の悪い植物が自由を奪う。
何度も転びそうになりながらも声の元へと辿り着いた士が見たのは、壁際に追いやられ、怪物に囲まれた若い女性の姿だった。
怪物は灰色の丸っこい奴が多数、青いシカのような奴が三体ほど…そして、堅固な甲羅を持ったカメのような奴と鳥に似た奴が一体ずつ。
後者の二体はどこか知能の高そうな印象が持てる。
士「こいつらは確か…いや、考えるのは後か」
士は腰のホルダーから一枚のカードを引き抜き、腰に巻いたベルト…「ディケイドライバー」のバックルを開き、そこにカードを装填する。
士「変身!」
《KAMEN RIDE…》
《DECADE》
カードを装填したバックルを閉じると電子音声が流れ、士にいくつもの「幻影」が重なり「仮面ライダーディケイド」への変身が完了した。
ディケイド「さて、始めるか」
ディケイドは腰からライドブッカーを引き抜き剣モードへ変形させ一番近くにいたシカの怪物に斬りかかる。
不意を突かれた怪物たちは取り乱し慌てふためくが、カメと鳥の怪物が一声上げるとすぐさま冷静さを取り戻し、ディケイドに向かって飛びかかってきた。
それらを危なげなく回避すると、一撃、二撃、と怪物たちに攻撃を加えていく。
斬り捨てられた灰色の怪物数体が形容しがたい悲鳴と共に爆散する。
襲われていた女性にちら、と視線を向けと、魂が抜けたかのようにぐったりと項垂れていた。どうやら恐怖のあまり気絶してしまったようだ。
ディケイドは怪物たちの注意が完全に自分一人に向いているのを確認すると、一度怪物たちから距離を置いてライドブッカーからカードを一枚抜き、
ついでに銃モードに変形させる。
ディケイド「こいつは痛いぞ」
《FINAL ATTACK RIDE…》
《DE DE DE DECADE》
カードをバックルに装填してから、銃モードのライドブッカーを怪物の群れに向ける。
トリガーを引いた次の瞬間、ライドブッカーから凄まじい勢いのエネルギー波《ディメンションブラスト》が撃ち出され、怪物たちを一掃した。
ディケイド「……さて、次の相手はお前らか?」
ディメンションブラストがヒットする直前に崩れたビルの上へ跳躍し攻撃から逃れていたカメと鳥の怪物がこちらをじっと伺っている。
カメの怪物「…シャデェゴシュフォ」
鳥の怪物「シェデョミョ、ガダミャファショ?」
ディケイド「………何だって?」
意味不明の言語を話す怪物。
士はグロンギ語なら話せるが、これはまったく聞いたことのない言語だ。
ディケイド「何でもいい、降りてこいよ。相手してやるぜ」
カメの怪物「フォフェエジュジブリョ、オエジュ?」
鳥の怪物「ミムフォンウファン。シャシャフェン、デェミョジュデェジデェミョイ」
ディケイド「……何を言ってるのかさっぱり分からん」
相手の言葉は分からないが、あの様子からするとどうやらこちらの言葉も通じていないようだ。
言語の違いってのは面倒だな。
何て考えていると突然、鳥の怪物が耳をつんざくような絶叫をあげた。
脳を揺さぶるかのような高音にディケイドは思わず耳を塞ぐ。
ディケイド「うおっ!?何のつもりだ、こいつ!」
鳥の怪物「オジュミョベリャジョミョイ、コション フォンウラウガ!」
カメの怪物「ミュファンフンショエデュブリョフォガ、デュデュオンシュ?」
直後、二体の怪物の周囲にチャックのような裂け目がいくつも現れ、そこから大量の怪物が溢れ出てくる。
ディケイドはその光景に圧倒され一瞬反応が鈍ってしまった。飛びかかってきた赤いライオンのような姿をした怪物に押し倒され、鋭い爪で執拗に、
何度も何度も斬りつけられる。
ディケイド「ぐっ、くそっ…どけっ!」
ライオンの腹に蹴りを入れて無理矢理押しのけると、体勢を立て直し怪物軍団と対峙する。
見事に囲まれてしまった。先ほどの女性の気持ちが少し理解できた。
ディケイド「こいつら、底なしか!」
怪物たちの攻撃が四方八方から止めどなく飛んでくる。
やはりあの二体は知能が高いのか。
防戦一方になりながらも冷静にそんなことを考えていると、視界の端にこちらへ駆け寄ってくる三人の少年の姿が映った。
士が探している「葛葉紘汰」ではないようだが、どことなく……似ている。
少年A「そこまでだ、オーバーロード!」
少年B「見ない顔があるようだが…」
少年C「話は後にしましょう。今は襲われてる人を助けるのが最優先です」
ディケイド「お前らは……?」
三人の少年は各々腰にベルトを装着すると、懐から取り出した錠前…「ロックシード」を開き、バックル部分に装填する。
《オレンジ!》
《バナナ!》
《ブドウ!》
《ロック・オン!》
ベルトのブレードを倒すとセットされたロックシードが開き、ディケイドのものとは違う電子音声が流れ、少年たちの体が鎧に包まれた。
《ソイヤッ!オレンジアームズ!花道 オンステージ!》
《カモン!バナナアームズ!ナイト・オブ・スピアー!》
《ハイーッ!ブドウアームズ!龍・砲・ハッハッハッ!》
怪物たちの猛攻を危うく回避しながら、ディケイドは己が目にしたものに驚愕していた。
変身した三人の見知らぬ少年。それらはかつて共に戦った「平成ライダー」…仮面ライダー鎧武、バロン、龍玄だった。
ディケイド「なぜお前がそのベルトを…いや、いい。だいたいわかった」
鎧武(少年A)「何の話か知らねーけど、今はそれどころじゃないだろ!」
龍玄(少年C)「あなたは敵ではないみたいですね。一緒に戦いましょう!」
バロン(少年B)「信用できるのか、そいつは?」
ディケイド「腕の話をしているのなら、俺ほど信用できる奴はいないぜ」
鎧武「へへっ、よーし……いくぜッ!」
三人のライダーが怪物軍団の中へ突っ込んでいく。
思わぬ加勢にディケイドの負担が肉体的にも精神的にも軽くなっていた。
鎧武はオレンジを模した刀で、バロンはバナナを模した槍で、龍玄はブドウを模した銃で怪物たちに応戦している。
《ソイヤッ!オレンジスカッシュ!》
《カモン!バナナオーレ!》
《ハイーッ!ブドウスカッシュ!》
鎧武「セイハーーーッ!!」
バロン「はあああぁぁーッ!!」
龍玄「はぁッ!!」
三人の必殺技が炸裂し、怪物たちが次々と爆散する。
ディケイド「こいつは負けてられないな」
《FINAL ATTACK RIDE…》
《DE DE DE DECADE》
ディケイドもカードをバックルに装填、必殺の《ディメンションキック》を放ち、ライオンの怪物とシカの怪物数体を跡形もなく吹き飛ばした。
カメの怪物「ルーム!」
バロン「ぐっ!?」
龍玄「があっ!?」
鎧武「なっ!?み、ミッチ、カイト!?」
怪物を殲滅し、白煙が晴れたと同時に、二体の怪物がバロンと龍玄に背後からの奇襲を仕掛ける。
相変わらず言葉は分からないが、どうやら怒っているようだということは理解できた。
ディケイドは膝をついたバロンと龍玄をひとまず助け出すと、怪物と距離をとる。
鳥の怪物「コション フォンウラウジョジェカ ガシュミャ!!」
ディケイド「…だいたいわかった」
鎧武「分かんのかよ!?」
ディケイド「お仲間を倒されて激昂しているんだろう…おい、バナナとブドウ!お前らは下がってろ!」
バロン「ッ、バロンだ…!ぐぁッ…」
龍玄「すみません、頼みます……ほら、引きますよ!?」
乱暴にバロンを突き飛ばし戦線から引かせるディケイド。
バロンは反抗し怪物に立ち向かおうとするが、背中に受けた傷が影響したのか、再び膝をついてしまった。
結局、龍玄に引きずられる形でバロンも物陰へと退避する。
それを確認すると、ディケイドと鎧武は二体の怪物にそれぞれの得物で斬りかかった。
鳥の怪物「シェイバリャ!!」
ディケイド「せやああぁッ!!」
鳥の怪物が振るう剣とディケイドのライドブッカーが火花を散らす。
ディケイド「面倒だ、こいつで決めてやる!」
《KAMEN RIDE…》
《RYUKI》
鳥の怪物「フォムファン…!?」
ディケイド龍騎「もうひとつ」
《ATTACK RIDE…》
《STRIKE VENT》
ディケイドは「仮面ライダー龍騎」に「カメンライド」した。
ディケイド龍騎は続けてもう一枚、カードをバックルに装填する。すると、彼の右手に龍の頭部を模した「ドラグクロー」が装備される。
ディケイド龍騎「はあああぁぁ……はぁーッ!!」
ディケイド龍騎は目一杯力を溜め、ドラグクローから火炎弾《ドラグクローファイヤー》を放つ。
火炎弾は鳥の怪物に直撃した。
鎧武「やった!!」
カメの怪物と交戦していた鎧武も思わず歓声をあげる。だが、何か様子がおかしい…
鳥の怪物「レムダウファンフォ…」
ディケイド龍騎「ほほう……」
鳥の怪物は無傷でそこに立っていた。
怪物は先程とは違い発光している剣を振るい、その光をエネルギーの刃として射出する。
ディケイド龍騎はそれを間一髪でかわすも、地面に着弾した際の爆風で吹っ飛ばされる。
吹っ飛びながらディケイド龍騎はホルダーからカードを取り出し、バックルに装填した。
ディケイド龍騎「次はコイツだ」
《KAMEN RIDE…》
《HIBIKI》
《ATTACK RIDE…》
《ONGEKIBOU REKKA》
ディケイド響鬼「これならどうだ!」
「仮面ライダー響鬼」にカメンライドしたディケイドは装備した音撃棒・烈火から《烈火弾》を撃ち出す。
真っ直ぐに鳥の怪物へと向かう烈火弾。
だが鳥の怪物は剣でそれを受け止めると、まるで綿飴でも絡めとるかのように剣に吸収させてしまった。
ディケイド響鬼は再び打ち返された攻撃をかわす。
ディケイド響鬼「なるほど…だいたいわかった」
鳥の怪物「フォンムフォシャウシンシェミャ、ショイデェジオシンガウ!」
ディケイド響鬼「お前らの言葉は分からないがな……今度は、接近戦だ!」
《KAMEN RIDE…》
《AGITO》
今度は「仮面ライダーアギト」にカメンライドしたディケイド。
構えを取り、対峙する。
ディケイドアギト「たああぁぁッ!」
鳥の怪物「キエエエェェーーッ!」
鳥の怪物が振り下ろした剣をディケイドアギトは左手で弾き、懐へ踏み込んで連続攻撃を叩き込む。
鳥の怪物「グウゥッ…」
ディケイドアギト「最後だ、飛んでけっ!」
フィニッシュのアッパーが炸裂し鳥の怪物が空高く打ち上げられる。
《FINAL ATTACK RIDE...》
《A A A AGITO》
鳥の怪物「アファビリェ…ガダミャファファ…」
ディケイドアギト「はあぁ………たああぁぁーーーッ!!」
鳥の怪物「デョブリョミ…キエエエエェェェーーッ───」
ディケイドアギトの必殺技《ライダーキック》が無防備な鳥の怪物に直撃。鳥の怪物は長く尾を引く断末魔をあげ爆散した。
着地したディケイドアギトは通常のディケイドへと変身解除し、両手をぱんぱん、と払う。
ディケイド「さて次は…」
鎧武「うおわあああぁぁッ!!」
ディケイド「ッ、おい!?」
ディケイドの眼前へと吹っ飛ばされてきた鎧武。
立ち昇る白煙の中からカメの怪物が姿を現した。カメの怪物は大斧を振り回しながら不気味な笑い声をあげている。
カメの怪物「ミャバリャエ!ミャバリャデュシェンブリョ…!」
ディケイド「…こいつは一筋縄じゃいかなそうだな」
鎧武「ああ…こいつ、すっげえ硬ぇんだ…」
ディケイド「んじゃ、諦めて俺に任せるか?」
鎧武「何言ってんだ……やるしかないだろ!」
《カチドキ!》
《ロック・オン!》
鎧武はベルトからロックシードを取り外し、別のロックシードを装填、ブレードを倒し解錠する。
鎧武にこれまでとは違う、重厚な鎧と巨大な旗が装着された。
《ソイヤッ!カチドキアームズ!いざ、出陣!エイエイオー!!》
鎧武「ここからは俺のステージだ!!」
カチドキアームズとなった鎧武が背中から引き抜いた旗を振りかざしカメの怪物に躍りかかる。
見た目に違わない重みのある一撃が、カメの怪物を圧倒する。
ディケイド「やれやれ……俺を忘れてもらっちゃ困るな」
少し遅れてディケイドもライドブッカーを振りかざしカメの怪物に立ち向かっていく。
鎧武「はああッ!!」
ディケイド「でやああぁッ!!」
カメの怪物「グウウゥゥッ…アファビリェ……!!」
カメの怪物が低い唸り声をあげたかと思えば、突如背中の蛇が伸びて二人を弾き飛ばす。
ディケイド「ちっ、硬い上に厄介な蛇か…」
鎧武「負けるかぁっ!」
鎧武は旗を投げ捨て、巨大な銃「火縄大橙DJ銃」を取り出すと、側面にカチドキロックシードをセットする。
《ロック・オン!》
《カチドキチャージ!》
鎧武「喰らえぇぇーーーッ!!」
火縄大橙DJ銃の銃口から強力なエネルギー弾が撃ち出される。
その攻撃を、カメの怪物は堅固な甲羅で防ぎきってしまった。
カメの怪物「ガエ エジェシンシェ。ファンション ミュエメ!」
鎧武「どこまで硬いんだこいつ……!」
カメの怪物は大斧を振り回し鎧武に襲いかかる。
鎧武は火縄大橙DJ銃に「無双セイバー」を差し込み大剣モードへ変形、怪物の攻撃をいなすが、徐々に押されているのが見て取れる。
ディケイド「この…!」
ディケイドも加勢するが、連戦による消耗が威力を弱め、ただでさえ硬い怪物の甲羅には攻撃が通らない。
カメの怪物「ミョジャミジデェフィ、デョブリョ!」
カメの怪物は再び蛇を伸ばし、鎧武とディケイドを二人まとめて締め上げる。
鎧武「うああぁッ!!」
ディケイド「が、くそッ…」
締め上げた二人を振り回し、壁に柱にと叩きつけていく怪物。
絶体絶命の状況、それを救ったのは…
《ハイーッ!ブドウスカッシュ!》
カメの怪物「グウッ!?」
怪物の無防備な足に龍玄の《ドラゴンショット》が撃ち込まれ、膝をつく。
蛇から解放された二人の目には物陰からカメの怪物を狙い撃った龍玄が映っていた。
鎧武「ミッチ!」
龍玄「コウタさん、今です!」
鎧武「おう!」
《ロック・オン!》
《イチ!ジュウ!ヒャク!セン!マン!オク!チョウ!無量大数!!》
《カチドキチャージ!!》
大剣にカチドキロックシードをセットする。すると大剣の刀身がエネルギーに包まれた。
鎧武「セイハーーーッ!!」
カメの怪物「ガアアアァァッ───」
正面からの《火縄大橙無双斬》はさすがに防ぎきれず、カメの怪物は爆散した。
鎧武「うっし、終わり!」
もう敵がいないことを確認してから、鎧武が変身を解除する。
少し遅れてディケイドも変身を解除。それと同時に物陰に退避していた二人も戻ってきた。
少年A「助かったよ。あんた、名前は?」
士「門矢士だ。お前は……コウタ、でいいのか?」
コウタ「え?あ、あぁ、そうだけど…何で俺の名前を?」
士「前に一度……いや、戦闘中に名前を呼びあってただろ」
コウタ「あーそういえばそうだな。じゃあ改めて自己紹介するよ、俺は葛城コウタだ、よろしくな」
ミツザネ「僕は冴羽ミツザネです」
少年B「……礼は言わんぞ」
コウタ「おい、カイト…ああ、こいつは蔵間カイト。口は悪いけど根はいい奴だよ」
カイト「ふん」
ミツザネ「さっきの件もありますし、ちょっと機嫌悪いみたいですね…」
士「いいさ、俺はこういう奴とは割とすぐに打ち解けられるんでね」
お前らとは一度遭ってるからな、と言いかけ士は口を噤む。
コウタ「ところであんたどこから来たんだ?この街は閉鎖されてるはずだ」
士「簡単なことだ。俺は次元を超えて様々な世界を旅している。今回この世界に偶然『通りすがった』だけさ」
コウタ「ああ、通りすがりね…って、次元を超える!?そんなの納得できるかよ!?」
ミツザネ「そんなことが有り得るんですか…?」
士「ああ。俺がここにいることが、最大の証明だからな」
カイト「…貴様、一体何が目的だ?」
士「それは俺が一番聞きたい」
コウタ「何だよそれ…」
士「それより…この街は閉鎖されていると言ったな。ここの事を詳しく聞かせてくれ。そうすれば俺がするべきことも見えてくるはずだ」
コウタ「…お前、まさか本当に……?」
士「信じられなきゃ信じなくていいさ。それならそれで、俺は勝手にやらせてもらう」
ミツザネ「…分かりました。話しましょう」
コウタ「おい、ミッチ…いいのか?」
ミツザネ「まずは襲われていたあの人を安全な場所に避難させましょう。あなたも手伝ってください、話はそれからです」
士「りょーかい」
ひとまず襲われていた女性を避難させると、士はコウタたちの拠点であるガレージへと案内されるのであった。
~~~
ここは奇妙な植物に隅々まで侵食されたとある部屋。元々は赤かった壁も、今や緑色に埋め尽くされていた。
そこで白、緑、赤、青の四体の怪物が石造りの円卓を囲む。
白「オファルジョベリャション ジョアデョビリェジョファショ」
緑「ルウム…オエジュボリャション…」
赤「シュファンボリャム!デョブリョフォンミャミ…アビリェション シャバリャデュ!」
青「ゴミフォエショ、デェムシュ……コジョデェションガウデュメカ。デョミョ ロシュオ」
白「ルミュ…ガショバリャウ」
緑「ジカショダウショ、シャムビシェ」
青「ジファンデェ ミュガウ……デョムシャン!」
青い怪物が指を鳴らすと、彼の背後にチャックが開き、桃色の怪物が現れる。
桃「シャシャフェ」
青「オエジュボリャ、ジュジュエジシャエ」
桃「ロロジュ…」
桃色の怪物が部屋から退出する。彼が向かった先は…
戦闘シーンって難しい…
そういえばデュデュオンシュさんって炎を吐けたような…すっかり抜け落ちてました。
今作のオーバーロードは一部の者しか人間の言葉を話せない設定にしてあります。特に深い意味はありませんが。
あとそのオーバーロード語ですが、某翻訳サイトを利用させていだきました。
自力じゃ法則性とかひとつも分からないので…
じゃあなんで前述の設定を作ったんだと聞かれると「かっこつけたいから」としか答えられません。
侑斗が悪い。許してくれ。