というわけで今回すっごく短いです。メタルダー復活回なのにィ!
最初は前話に追記する形で済ませようと思いましたがやっぱこのままでいきます。
話は変わって。
ここ最近、森木靖泰さんがツイッターでメタルダーにおけるデザイン関係の裏話やボツ設定を呟いているのですが、これが凄く興味深い。
メタルダー軍団やゴブリット辺りの逸話なんて特に!胸が熱くなります。
こいつはすごいぜ!
メタルダー「怒るッ!!」
メタルダーは受け止めた大蛇ガラクの尻尾を抱え込み、力一杯振り回し湖へ投げ込む。
湖から這い出てきた大蛇ガラクは巨大な口から闇エネルギー弾をマシンガンの如く射ち出し反撃するが、メタルダーは懐に潜り込んで回避し、下顎にアッパーカットを決めた。
ガラク「ガウッ…」
メタルダー「はあああぁぁ……」
ガラク「グゥッ…オ、オノレッ…」
メタルダー「メタルボンバーッ!!」
ガラク「ギャウウウッ!!!」
怯んだ大蛇ガラクの脳天に、メタルダーは回転しながら放つパンチ《メタルボンバー》を叩き込む。巨体が吹っ飛び、再び湖に叩き落とされた。
ガラクが上がってこないのを確認したラプソディがメタルダーの元へ駆け寄ってくる。
メタルダー「……ラプソディか」
ラプソディ「メタルダー……いつぶりだ…?まさかまたお前に逢えるとはな…」
メタルダー「……僕は」
ラプソディ「お前は操られていたんだ。あの大蛇に」
メタルダー「……少しずつ思い出してきた。そうか……僕は、多くの人々を傷つけてしまったんだな…」
ディエンド「君のせいじゃないさ」
背後から現れたディエンドにメタルダーは一瞬身構えるが、その姿を視認すると、操られていた間の希薄な記憶を探ってその名を探し出す。
メタルダー「……君は…ディエンド…?」
ディエンド「海東大樹、またの名をディエンド。通りすがりの仮面ライダーさ。ま、話は後にしよう。彼は相当お怒りらしいからね…引導を渡してやろう」
メタルダー「…ッ!!」
ディエンドの言葉で湖の方へ振り返ったメタルダーの視界に、頭部の鱗がボロボロに剥がれ落ちた大蛇ガラクの姿が映る。その瞳に宿るは明確な怒りの炎。ぎらりと禍々しく光る牙を剥き出しにし、怨み骨髄の咆哮と共に襲いかかってきた。
メタルダーはラプソディを下がらせると、臨戦態勢のディエンドを片手で制す。
メタルダー「ディエンド……あいつとの因縁は僕の手で決着をつける。僕一人で行かせてくれ」
ディエンド「……しょうがない、かな。じゃ、任せるよ」
メタルダー「助かる」
ガラク「何ヲゴチャゴチャト…全員纏メテ消エロッ!!」
大蛇ガラクの尻尾が横薙ぎに振るわれる。ディエンドは後方へ、メタルダーは大蛇ガラクの真正面へ飛び込み、胴体へ手刀を決める。
首をもたげて噛み付いてきた大蛇ガラクを回し蹴りで怯ませ、追撃の《プラズマパンチ》でダウンをとった。
ガラク「ガァッ…」
メタルダー「レーザーアームッ!!」
ガラク「コンナ…コンナ所デッコノ俺ガアアアァァッ…!!フザケルナァァァッ!!」
巨体が蠢く度に鱗が剥がれ落ちていく。大蛇ガラクはそれも意に介さず怒りと怨みの感情だけでメタルダーに突撃する。
メタルダーは青白く発光する右腕を構え、それを迎え撃つ。
メタルダー「はあああぁぁーーーッ!!」
ガラク「ガアアアアアァァァッッ!!」
大蛇ガラクの牙がメタルダーを貫くよりも速く、メタルダーの《レーザーアーム》が大蛇ガラクを頭から両断した。
劈くような断末魔と共に大蛇ガラクが崩れ落ちる。それを背にして立つメタルダーが構えを解くと同時に、大蛇ガラクが爆散した。
メタルダー「………」
ディエンド「……後は」
ガラクの最期とメタルダーの勇姿を見届けたディエンドが湖をちら、と見遣る。
ガドマと戦うディケイドも勢いを盛り返していた。
地上で懸命にバイオリンを奏でるラプソディに応えるため、怒涛のラッシュを叩き込みガドマを圧倒する。
ゴゥン、ゴゥン、ゴゥン。
忌々しげにディケイドを睨みつけるガドマ。怒りに任せて放たれた《墓射光線》を読んでいたディケイドはそれをすんなり躱し、背後を取る。
ガドマが振り向きざまに放ってきた裏拳を受け止め、全力のキックで反撃。ついにガドマが膝をついた。
《FINAL ATTACK RIDE...》
《DE DE DE DECADE》
ディケイド「はああああぁぁぁーーーッ!!」
《強化ジャンボディメンションキック》が炸裂し、魔神ガドマが崩れ落ち───爆散した。
同時に闇のメロディも消滅し、ラプソディも演奏の手を止める。元のサイズに戻り変身を解除した士はメタルダーの姿を確認すると、何も言わずに頷き、メタルダーも同じく頷き返した。
コウタや霊夢たちも、士たちの元へ駆け寄ってくる。真っ先に駆けつけたのは言うまでもなく───
スプリンガー「流星ッ!!戻ったのかッ!!良かったぁ!!」
メタルダー「スプリンガー……迷惑をかけた」
スプリンガー「おうッこれからもいっぱい迷惑かけやがれこの野郎ッ!!」
コウタ「よかったな、スプリンガー」
士「……これでひとまず安心、か」
海東「で、少し気になることがあるんだけど、いいかな?」
霊夢「あれだけの激闘の後なのに元気ねえ。お話の前にまず体を休めたらどう?」
ルーミア「お腹空いた!」
コウタ「いや、お前何もしてないだろ」
海東「……どうする?神社までは少し時間がかかるけど」
霊夢「人里にしましょう。ここからならそれほど遠くないわ」
霊夢の提案に全員が同意する。
危機を退け、ひとまずは休息をとることにした一行。だが、士にはまだ気掛かりが残っていた。
士「まだ何か忘れてるような気がする…」
コウタ「? そのうち思い出すだろ」
士「そうか? ……そうだな、まあいいか…」
数十分後、湖に駆けつけた文とカイトが途方に暮れたのは言うまでもない。
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その晩。
昼の激闘が嘘のように静まり返った霧の湖に、エルと怜雄の姿があった。
エル「………」
怜雄「………」
湖畔に佇む二人の間に言葉はない。
ただじっと、暗く不気味な湖を見つめていた。
エル「………」
怜雄「………」
待つ。じっと待ち続ける。
それからどれほどの時間が経った頃か。二人が湖に訪れてから初めて発したのは、全く同じ驚嘆の声だった。
エル&怜雄「「あっ…!」」
湖から浮かび上がった緑色の光。そして、それに包まれていたのは───サリシア・アンレビィだった。呼吸をしておらず、生気が感じ取れない。
一糸纏わぬ生まれたままの姿の彼女は、緑色の光に運ばれるように二人の前にその華奢な体躯を降ろした。サリシアが光から解放されたのを確認すると、エルが茶色の襤褸を被せる。
怜雄「……どうなった?」
エル「まだ分かりません。とにかく今は休ませなければ…」
エルはサリシアに両手をかざし呪文らしき言葉を紡いでいく。たちまちサリシアの顔色がよくなり、数秒後には安らかな寝息をたて始めた。
彼女の様子にエルと怜雄はふう、と安堵のため息をつき、顔を見合わせる。
怜雄「……正直、不安だね。こんな調子で本当に……」
エル「怜雄」
怜雄「分かった分かった。ポジティブシンキングでいこう……私たちは…」
エル&怜雄「「強い子だから、大丈夫」」
合言葉のように同じ台詞を交わし、頷き合う。
怜雄はサリシアを抱え上げ、エルがホールを開く。
ホールの向こう側にはアナザーではない、とある“名前のない世界”の景色が広がっていた。
ガラク戦はディエンドとメタルダーの同時攻撃で締めようと思いましたが、ここはメタルダーに単騎で活躍してもらいました。
とりあえず一段落(してない)。
あと、今更ですが最近多忙でして、投稿ペースがどんどん落ちていってます。
侑斗が悪い、謝る(中村優一さん俳優業復帰記念)。