ハイスクール・フリート〜時空を越えた航海日誌〜   作:小説設営隊隊長

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このお話は、本編終了後の1週間後のことである。



閑話2「宗谷雪!初めてのスキッパー!」

 

 

1942年7月10日

 

横須賀海軍基地 学生宿舎

 

この日、宗谷雪は岬明乃たちにあることを頼んでいた。

岬明乃「え?!スキッパーに乗れるようにしたい?」

宗谷雪「スキッパーにちょっと興味もあって……それに、これからのことも考えると操縦方法を会得しておかないと思って……」

宗谷真霜「確かに今後の事も考えると、スキッパーの操縦者は一人でも多くいたほうがいいわね。」

宗谷真冬「何だよ。まるであたしの運転が当てにならないような言い方だな〜」

宗谷ましろ「姉さんの運転は荒っぽいからです!!」

宗谷真冬「うっ!」

スキッパーの種類は数多にも及ぶが、海洋学校が採用しているのは学生が通学で使用しているノーマルタイプの【小型】と、直教艦やブルーマーメイド等が採用している高速・汎用タイプの【中型】の2種類を扱っているが、直教艦に搭載しているのは【中型】であり、これを扱えるのは「岬明乃」・「勝田聡子」等、ほんの一部の学生であり、ブルーマーメイドの「宗谷真冬」であるが、宗谷真冬はその破天荒な性格な上、スキッパーの免許取得学校の教官からも【破天荒な性格が故に操縦が極端である】と口にしたことがある。(訳:運転が荒っぽい。)

 

古庄薫「そうね。明日辺りスキッパーの搭乗訓練をしましょう。」

こうして、宗谷雪のスキッパー搭乗教室は幕を開けた。

 

7月11日 横須賀港内

 

宗谷雪「これがスキッパー……。」

宗谷雪の前には、中型のスキッパー(教練用)が用意されていた。

万が一に備えて、救命胴衣を着用して操縦方法のレクチャーを行う。

宗谷真冬「乗ったな?それじゃあ先ずは、エンジンをスタートさせるんだ!赤いスイッチを5秒押せば掛かる。」

宗谷雪「赤いスイッチ…………これね?」

 

カチッ!

ゴォォォォ…………!!

 

静かな轟音を轟かせながらエンジンが掛かる。

宗谷真冬「よし!掛かったな!このハンドルの持ち手がスロットルペダルで、手前のレバーがブレーキ。足のペダルがクラッチだ。」

そう言うと、雪は早速発進させようとする。

宗谷雪「進路よし!風向きよし!発進!!」

 

ゴォォォォ!!

 

宗谷雪「………………あれぇ?」

エンジンの回転音は速くなっているが、一向に進まないのである。

宗谷雪「おかしいわね…………機械トラブル?」

 

足元〈ガコンッ!

 

ギュオォォォォォォォォン!!!(急発進!)

 

宗谷雪「わあああああああ!!!!」

 

あの一瞬で何が起こったのか、説明しよう!

自信満々でスロットルペダルを全開に回したが、一向に進まないスキッパー。

この時、スキッパーのクラッチが【ニュートラル】にかかっていたのだ!(※自動車・バイクと同じで、ニュートラルじゃ発進しないよ!)

 

機械トラブルと勘違いした宗谷雪はあちこちいじるが、この時に足が不意に動き、クラッチがニュートラルから【ロー】に入ったのだ!(※これで発進する。)

 

だが、この時点でスロットルペダルは全開であったためにエンジン出力が一気に跳ね上がり急発進!暴れ馬のごとく海上を駆け回ったのだ!(※もはやウィリー状態である。)

 

宗谷雪「わあああああ!!!!誰か止めてぇぇぇぇ!!!」

岬明乃「雪さん!!スロットルを戻して!!」

宗谷雪「ひえぇぇぇ!!!ブレーキ!!!!」

 

恐怖のあまりブレーキを入れた結果、スキッパーは急停止したが、その反動で宗谷雪はスキッパーから投げ出されて海面へと落着する。

その後、近くで停泊していた天津風から救命浮輪が投げ渡されてことなきおえる。

これが後に、【宗谷雪スキッパーウィリー事件】と命名されたのであった。(※宗谷真冬と晴風応急員達の独断。)

 

二日目は、ウィリー事件が起きないようにきちんと手順を踏んだ所、安定してスキッパーを乗りこなすことができた。

 

だが三日目、思いもよらぬ事態が起こった。

 

宗谷雪「次で資格を取るわよ〜!」

自信満々でエンジンをスタートさせるが………

 

キュルルルル……………プスゥ………

 

宗谷雪「………あら?」

エンジンが掛からずもう一度スタートさせる。

 

キュルルルル………………ガコンッ!

 

宗谷雪「もぉ…………こんなときにぃ!!」

流石にしびれを切らしたのか、連続でエンジンをかけるが………

 

ギュルルルル!!!!!!

ブゥ…………

 

エンジンから黒煙を吹き出してまたしても止まった。

これぞ【エンジントラブル】である。

流石にまずいと思ったのか、古庄たちを呼んで修理することに。

 

図面とメンテナンスチェック表を元に、あちこち修理したり部品を取り替えたりした。

それでもハプニングはあった。

真冬がエンジンのメンテナンスハッチで手を挟んだり、雪がレンチを使ったところ腰を捻りすぎて痛めたりと………。

 

とにかく四苦八苦しながらも、なんとか修理を終えた一行。

 

宗谷真冬「ちゃんと動くんだろうな?」

古庄薫「少し不安ね…。」

 

そう思いながらも宗谷雪はエンジンをスタートさせる。

 

カチッ!

 

ゴォォォォ……!!

 

宗谷雪「やっと動いてくれた……良かったぁ〜。」

やっと思い通りのエンジン始動音を聞き、安堵する一行。

だが……

 

和住媛萌「あの……………これ、大事な部品じゃあ………」

和住がなにかの部品を持ってきた。

その部品が、エンジンのかなり重要な部品であるものを。

古庄&真冬「あぁ!!!」

気づいた時には遅く、突然スキッパーが変な音を立て始めたのだ!

 

ゴゴゴッ…………ゴゴゴッ……

 

宗谷雪「あれ?これちゃんと動いてr………」

次の瞬間、スキッパーが尋常じゃない速度で走り始めた!

宗谷雪「のわあああああああああ!!制御できないぃぃぃぃぃぃぃ!!」

港内をあちこち暴走して、勢い余って停泊していた木造船を体当たりで粉砕して、そのまま水上機格納庫へ突撃!

ズガーーーーーン!!

激しい衝突音とともに、スキッパーの部品が格納庫から飛び散る。

 

古庄&真冬「監督官(真霜姉)にどう報告しよう…………\(^o^)/」

 

幸い、宗谷雪は軽い怪我で済んだものの、2人は宗谷真霜にどう報告しようか困り果てていたのだった。

 

 

 

宗谷雪!はじめてのスキッパー! 完

 

 

 

 

(後日、きちんとスキッパーの運転資格をもらえたのだった。)

 

 

 




今回はちょっとおもしろ要素を含めました。
感想と評価、お待ちしています!

次回は、いよいよ晴風を復活させますよ!

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  • BATTLE SHIP
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