ハイスクール・フリート〜時空を越えた航海日誌〜 作:小説設営隊隊長
極めて異常な低気圧に巻き込まれて、未知の海域に迷い込んでしまった横須賀女子海洋学校の学生艦隊。
情報を収集すべく行動していたが、突如として所属不明の航空機群の攻撃を受けて、艦隊は散り散りとなってしまった。
その夜、人命救助を行っていた晴風は、偶然にも[宗谷家のご先祖]である[宗谷雪]を保護する。
一方で、南雲忠一中将と会談を行っていた宗谷真霜はそこで、自分たちが迷い込んだのが【1942年の世界】であることが明かされる。
補給の心配もあるため、一度帝国海軍の連合艦隊と合流するため、ミッドウェー海域を後にするが、海中から追尾してきた[潜水艦ガードフィッシュ]からの攻撃を受ける!
時間は、ガードフィッシュが横須賀艦隊の音紋を捉える前まで遡る。
艦隊の最後尾で警戒をにあたっていた[航洋艦 晴風]の聴音が、艦隊の後方から近づく潜水艦の存在を捉えていた。
晴風:艦橋
砲雷科水測員:万里小路楓《聴音より艦橋へ。晴風の後方600浬の海中から、潜水艦らしきスクリュー音を捉えました。》
晴風艦長:岬明乃「潜水艦?」
羽山陽介「万里小路さん、潜水艦の種類はわかるか?」
万里小路楓《スクリュー音は1つで単独で行動中と思われますが、変温層の中にいるため詳細は不明です。現在の深度は200mと思われます。》
羽山陽介「………了解した。引き続き監視を続けてくれ。」
万里小路楓《かしこまりましたわ。》
宗谷ましろ「この海域に潜水艦が?」
岬明乃「一応、警戒配置にしておくべきかな?」
どうするべきか対応を考えるが、ガードフィッシュは待ってはくれなかった。
ガードフィッシュ:艦橋
ガードフィッシュ副長「ソナーに反応あり。敵艦隊です。」
クリス・エバンス中佐「よし、メインタンクブロー。潜望鏡深度まで浮上だ。」
そう指示を出すと、ガードフィッシュは潜望鏡深度まで浮上を開始したが、晴風で随一の聴力を持つ万里小路楓の耳は、聞き逃さなかった。
晴風:艦橋
万里小路楓《聴音より艦橋へ。バラストタンクの排出音を聴知!潜望鏡深度まで浮上しています。》
羽山陽介「攻撃態勢の合図だな?」
岬明乃「旗艦へ報告!対潜戦闘の準備を!」
明乃の一瞬の判断が功をそうすることとなる。
そして攻撃位置についたガードフィッシュは、魚雷攻撃を敢行しようとしていた。
ガードフィッシュ:艦橋
ガードフィッシュ水雷長「1・2番、発射管扉オープン。」
ガードフィッシュ副長「攻撃用意、完了。」
クリス・エバンス中佐「ファイヤ!」
クリス中佐の号令とともに、ガードフィッシュから魚雷2発が発射された。
晴風:艦橋
万里小路楓《後方から感あり!数は2つ、高速推進器音……………魚雷2、本艦の後方600浬から接近中!》
羽山陽介「撃ってきたか!」
岬明乃「回避!取舵いっぱい!!」
知床鈴「取舵いっぱい!!」
岬明乃「対潜戦闘、用意!!」
宗谷ましろ「総員に達する!対潜戦闘用意!!」
明乃の迅速な判断が、周りを動かして艦を救う。
野間マチコ《魚雷、衝突コースから外れます!!》
魚雷を回避した晴風は、対潜戦闘のため魚雷を発射したであろう海域へ向かうが、正体が分からない状況での追撃は危険と判断した為、直ぐに戦列へと戻る。
宗谷ましろ「艦長。いくら魚雷攻撃をうけたとしても、相手の正体がわからない状態での戦闘は余りにも………。」
岬明乃「う~ん…………潜水艦の位置が分かれば爆雷を撃てるけど……。」
そんな事を考えながら、次の対処を考えていた頃……
晴風:医務室
宗谷雪「くっ、うぅぅ……………!」
鏑木美波「あまり動かないほうがいい。」
怪我をしているのにもかかわらず、宗谷雪はベットから起き上がろうとしていた。
宗谷雪「そういうわけには……いかない!………医務長………この船の、艦橋へ案内してください………お願いします…!!」
鏑木美波「…………分かった、手を貸そう。」
宗谷雪の強い執念に負けたのか、彼女を艦橋まで案内する。
一方、他の学生艦はガードフィッシュが放った魚雷の対処に四苦八苦していた。
航洋艦天津風:艦橋
高橋千華「回避よ!!取り舵を取りなさい!!」
山辺あゆみ「魚雷の航跡は?!」
天津風見張り員《海が真っ暗でなんにも見えない!》
高橋千華「聴音!!敵の魚雷はどこから来ているの?!」
天津風水測員《正確な位置は不明ですが、恐らくは艦隊の後方からだと思われます!》
航洋艦時津風:艦橋
榊原つむぎ「敵魚雷の位置は!」
長澤君江「右舷後方、距離300km!衝突まで50秒!」
榊原つむぎ「両舷全速いっぱい!」
時津風航海長:賀茂つつじ「ヨーソロー!!」
艦隊の最後尾の陣形が乱れ始め、各艦それぞれ回避運動に入る。
ガードフィッシュ:艦橋
聴音手「敵艦回避運動に入りました。どうやら、統率が取れていない様子です。」
クリス・エバンス中佐「統率は取れていない?どういうことだ?」
ガードフィッシュ副長「恐らくは練習艦隊でしょう。命中まで4秒……」
晴風:艦橋
野間マチコ《魚雷到達まで、3秒!!》
宗谷ましろ「間に合うのか?!」
天津風と時津風にガードフィッシュの魚雷が迫る。遂に距離が目と鼻のさきまで到達する。
羽山陽介『躱せぇ!!』
高橋千華・榊原つむぎ『衝撃に備え!!』
万が一に備えて対衝撃防御をとるが、間一髪のところで魚雷を躱す。
野間マチコ《天津風・時津風、魚雷を躱しました!》
羽山陽介「間に合った!」
岬明乃「万里小路さん!敵潜水艦の位置はわかる?」
万里小路楓《敵潜水艦の深度は依然として不明ですが、恐らくそう遠くはないかと…》
鏑木美波「失礼するぞ、艦長。」
するとそこに、鏑木美波が怪我を負った宗谷雪を支えながら艦橋へと上がってきた。
羽山陽介「美波さん!今は戦闘中で………」
宗谷ましろ「それより、なんで怪我人を連れてきたんだ!!」
鏑木美波「この人が、艦橋へ連れてってくれとな。」
岬明乃「あの、名前は?」
宗谷雪「帝国海軍所属、重巡洋艦三隈の情報士官、宗谷雪少佐です。」
岬明乃「航洋艦晴風の艦長、岬明乃です。」
自己紹介が済んだところで、羽山が協力を申し出る。
羽山陽介「急ですまないが、我が艦隊は現在所属不明の潜水艦と戦闘中です。協力をお願いしたいのですが………」
宗谷雪「潜水艦なら、爆雷攻撃しかないですが……」
そう言うと明乃は、爆雷の残弾を確認する。
岬明乃「ココちゃん!爆雷の弾数は?」
納沙幸子「え~と…………演習用の爆雷が一発だけですね。」
宗谷雪「演習弾が一発だけ?!実弾は?!」
納沙幸子「元々、沖縄港で実弾を積載する予定でしたので………」
まさかの事態に、宗谷雪は驚愕した。
だが、そこに一筋の光が差し伸べた。
晴風水雷長:西崎芽依「…………!!艦長!201潜のときと同じことをすればいいじゃん!」
岬明乃「伊−201潜と同じこと………あぁ!」
宗谷雪「??」
言っている意味がわからない雪を横目に、明乃が指示を出す。
岬明乃「掃海具用意!!」
宗谷雪「掃海具?!相手は潜水艦ですよ!!」
岬明乃「大丈夫!きっと上手くいくから!」
晴風:後部甲板
等松美海「掃海具用意!」
主計長の等松美海の号令の下、主計科と機関科の応急員たちが準備にかかる。
杵崎ほまれ「人手が足りないよ〜!」
和住媛萌「何人か負傷者の手当に回ってるっすから、必然的に足りないっすよ!」
駆逐艦クラスの弊害である、人手が足りない問題がここで鮮明化してしまうが……
帝国海軍士官「動ける奴は全員、掃海具の用意を手伝え!」
帝国海軍水兵達「了解!!」
救助した帝国海軍の士官や力持ちの水兵達が助太刀に来てくれたことにより作業は順調に進むが、掃海具を外そうと、等松美海がクレーンに乗ったところ…
等松美海「よっと………ちょ、え?!あぁあ!!」
急な波浪により艦が揺れたことにより、クレーンのロックが外れ、等松が足を踏み外した。
晴風:艦橋
羽山陽介「後部甲板。掃海具の用意はどうか?」
等松美海《うわああああああああ!!》
掃海具の用意を確認した所、等松の悲鳴が無線越しに聞こえる。
羽山陽介「?どうした?」
晴風:後部甲板
一方で後部甲板では、トンデモナイ事態が起こっていた。
等松美海「うわああああ!!振り落とされるーーーー!!」
クレーンのロックが外れて等松が足を踏み外した結果、クレーンがグルングルンと回転を始めてしまい、等松が必死にしがみついていた。
杵崎あかね「はわわわ!!」
杵崎ほまれ「ど、どうしよう………!!」
帝国海軍士官「早く掃海具を切り離せ!!振り落とされるぞ!!」
そう指示すると掃海具を切り離すが、切り離された掃海具は回転による遠心力で勢い掛かり、さながら野球の右カーブをかけながら晴風の後方の海面に着水した。
等松美海「はあ………はあ………はあ……掃海具良し!!」
その様子を艦橋から遠目で見ていた宗谷雪と羽山陽介は……
宗谷雪「……………あれで、大丈夫なのかしら?」
羽山陽介「相手が攻撃しか頭になかったら、引っかかってくれる………………はず。」
一抹の不安を感じながら、上手くいくと予想するのであった。
哨戒艦べんてん:艦橋
べんてん見張り員《天津風及び時津風、敵魚雷を回避!晴風、対潜戦闘始まりました!》
宗谷真冬「沈めなくても、戦闘不能に追い込んでくれねぇと………晴風の前方300海につけろ!」
ある種の危機感を感じた宗谷真冬は、べんてんを晴風の前衛につけるよう指示する。
べんてん艦橋後部:CIC
べんてん水雷長:米倉美保「…………や、やられる…………。」
しかし、べんてん水雷長の米倉は度重なる理解不能な現象により、冷静な判断ができなくなっていた。
ガードフィッシュ:艦橋
クリス中佐「回避行動から…たったの3分で……だと?!」
クリス中佐はガードフィッシュが放った魚雷2発が、回避行動をはじめてからたった3分で躱された事に驚きを隠せなかった。
クリス中佐「こんなことが……………」
練度が低いと思われたが、まさかここまでの練度を隠し持っていたことに憤りを感じた。
クリス中佐「魚雷3・4番用意!!続いて5・6番!!どこに避けてもヒットする、放射状に撃て!!」
ガードフィッシュ副長「アイ・サー!」
魚雷の発射準備をしていると、船体に何かが当たる音が響く。
クリス中佐「さっきの音は何だ?!」
ガードフィッシュ聴音手「推進機音なし。恐らく小石かと思われます。」
ガードフィッシュ水雷長「3・4・5・6番、発射管扉開きます!」
べんてん艦橋後部:CIC
米倉美保「方位…230度、距離……600浬、深度…50………。」
冷静な判断ができなくなった米倉は、コンソールを操作して対潜噴進魚雷の発射シークエンスを勝手に行っていた。
ガードフィッシュ:艦橋
ガードフィッシュ水雷長「発射準備、完了!」
クリス中佐『ファイヤ!!』
クリス中佐の号令で2発の魚雷が発射されて、10秒後にもう2発発射された。
晴風:艦橋
万里小路楓《魚雷音聴知!4発接近!!》
羽山陽介「見張り!!航跡は確認できるか!」
野間マチコ《確認できません!!距離が遠すぎます!!》
べんてん艦橋後部:CIC
米倉美保「攻撃してくる…………や…やられる…………!」
対潜噴進魚雷の発射シークエンスが整い、VLSの発射扉が開かれる。
米倉美保「…………………やって……やる!」
発射ボタンのカバーを開けて、安全装置を解除する。そして………
米倉美保「やられる………前に!!!」
震える指で発射ボタンを押すと、べんてんから対潜噴進魚雷が発射された。
その光景は、後方の晴風からも確認できた。
晴風:艦橋
野間マチコ《べんてんから対潜噴進魚雷が発射されました!!》
羽山陽介「何だと!!」
納沙幸子「本気で沈める気でしょうか?!」
誰もが驚きに満ちていたが、宗谷雪は目を丸くしていた。
宗谷雪「今のは…………一体…………。」
べんてん:艦橋
べんてんレーダー手「VLA開放!!対潜噴進魚雷が発射されました!な?!魚雷発射ポイントに向かっています!!」
宗谷真冬「何?!一体誰が………!!」
ふと後ろを振り向くと、発射ボタンを押した米倉の姿を見つけ、急いで駆け寄り米倉の胸ぐらを掴む。
宗谷真冬「米倉ぁ!!てめぇ!一人で戦争をおっぱじめる気かぁ!!」
真冬の怒号が艦橋に響き渡るが、米倉は冷静さを失った米倉は……
米倉美保「しかし………やらないと……やられますよ、艦長……。」
宗谷真冬「…………?!」
米倉のこの言動は、確かに事実であった。
敵が攻撃してくる以上、やられる前にやるのが定石であったが、今は非常時であって敵艦の撃沈命令は出ていないのだ。
べんてん電信員《武蔵より、状況の報告を求めてきていますが!》
宗谷真冬「…………えぇい!クソっ!!!」
考えるのをやめた真冬は、米倉をコンソールに押し倒して指示を出す。
宗谷真冬「ヒューマンエラーだと言っておけ!!それと、こいつを艦橋から叩き出せ!!」
武蔵:艦橋
武蔵電信員《べんてんより入電!ヒューマンエラーが発生したようです!》
宗谷真霜「参ったわね。こうも早く隊員の暴走が起こるなんて。」
知名もえか「どうします?自爆させますか?」
緊急事態で現場も多少混乱していたが、知名もえかが直ぐに指示を仰ぐ。
宗谷真霜「………貴方はどう解釈するのかしら?」
知名もえか「我々の行動目的は、敵艦の”撃沈”ではありません。あくまで”敵艦の撃退”です。」
宗谷真霜「………べんてんに命令!対潜噴進魚雷を自爆させよと!」
知名もえか「は!電信室!べんてん打電!!」
べんてん:艦橋
べんてん電信員《武蔵より入電!!》
宗谷真冬「内容は?!」
べんてん電信員《直ちに対潜噴進魚雷を自爆させよです!!》
宗谷真冬「よし!!」
そう言うと、後部のCICへ向かい魚雷の自爆スイッチを押す。
次の瞬間、飛翔中であった対潜噴進魚雷は自爆装置が働き、眩い閃光を放ちながら爆発した。
その時、爆発の閃光で海面が照らされて、ガードフィッシュが放った魚雷を見つける。
晴風:艦橋
内田まゆみ「見つけました!!敵魚雷4発!!広がりつつ接近!!」
岬明乃「取りーかーじ!!戦闘、右砲戦!」
羽山陽介「戦闘!!右砲戦用意!!」
艦長の指揮のもと、直ちに砲撃準備がなされ準備が整う。
立石志摩「撃てー!」
砲術長号令の下、15インチ単装砲が火を吹き魚雷4発を見事迎撃に成功させる。
魚雷迎撃後、野間は一瞬の光を見逃さなかった。
双眼鏡で光の正体を確かめると、間違いなく潜望鏡であった。
野間マチコ《潜望鏡視認!!本艦の後方600、右230度!》
報告を受けるや否や、晴風随一のトリガーハッピー娘である西崎芽衣が速攻で指示を出す。
西崎芽依「やっと撃てるーー!爆雷投射ぁ!!」
晴風:後部甲板
帝国海軍水兵「誤差修正完了!用意よし!!」
帝国海軍士官「爆雷投射!!」
敵潜水艦の位置がわかると、演習用の爆雷がガードフィッシュめがけて投射された。
ガードフィッシュ:艦橋
晴風が爆雷を投射したのをガードフィッシュは見逃さなかったが、クリス中佐は慌てて指示を出す。
クリス中佐「!!潜望鏡降ろせ、急速潜航!!モーター全速だ!!」
ガードフィッシュが爆雷から逃れようと急速潜航を始めた次の瞬間、晴風が投下した掃海具のワイヤーがスクリュー軸に巻き付き、ガードフィッシュの動きを封じた。
クリス中佐「どうした!!」
ガードフィッシュ水測員「スクリュー軸に掃海具のワイヤーが巻き付きました!!航行不能です!!」
クリス中佐「なに?!アップトリムをかけろ!!急速浮上d」
ガードフィッシュ水測員「爆雷着水音!!間に合いません!!」
回避しようとするが間に合わず、ガードフィッシュの艦橋付近で爆雷が炸裂した。
演習弾ではあるが、容赦ない衝撃がガードフィッシュ艦内を襲い、艦上でも水柱が確認できるほどであった。
晴風:艦橋
野間マチコ《後方600にて水柱を確認!爆雷が炸裂した模様です!!》
宗谷ましろ「やったのか?」
羽山陽介「水測、報告を!」
万里小路楓《船体の軋みと圧搾空気の排出音を確認。急速浮上中と思われます。》
岬明乃「やった!」
羽山陽介「全速で離脱する!」
戦果を確認するとすぐさま戦域を離脱する晴風の後ろで、手負いになったガードフィッシュが海中から姿を表した。
ガードフィッシュ:露天艦橋
浮上したガードフィッシュから、乗員数名が艦内から出てきて損害と周辺警戒を行っていたが、クリス中佐は何か考えていた。
クリス中佐「……………。」
ガードフィッシュ副長「艦長。後部セイルに亀裂を確認。修理が終わり次第、あの艦隊を……」
クリス中佐「パール・ハーバーへ帰投する。」
ガードフィッシュ副長「?」
クリス中佐「太平洋艦隊司令部に、報告せねば。簡単には信じてくれないが………ニッポン軍が奇想天外な戦術を取り始めた……と。」
晴風:艦橋
宗谷雪(これが、彼ら学生達の戦闘………奇想天外だけど、どこか危うい………)
太平洋の海を朝日が照らし始めた時、宗谷雪は彼らの戦闘を目の当たりにして、どこか危うい予感をつのらせていた。
この戦闘がきっかけとなり、この世界の歴史は正史から大きく外れて、もう一つの歴史を作っていくこととなるなんて、今はまだ、誰も気づくことはなかった。
第5話「補給作戦を立案せよ!」に続く…
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