遅くなりました。
誤字報告してくれた方ありがとうございます。
強さ諸々に関しては脳死ですが、山爺だから!という事で。
ここからはほぼ戦闘シーンだったりします。
領域展開『残火の太刀』
山本が領域展開を発動した瞬間、あたり一面を囲むように燃えていた箇所や戦闘の余波で移った業火が一瞬にして消え失せ、煌々と照らされていた渋谷は突如として再び暗闇に飲まれた。
「(俺と同じ閉じない領域、、、か。術式を持ち領域展開までも可能にする呪具なんてほとんど見たことがない、、、。それよりも、周囲にあった炎が消えたな。一体何処へ?)」
_領域展開_
(呪術廻戦読者の方々にはもはや不要ですが、少しだけ。)
術式の最終段階であり、呪術戦における極致である。原作でこれを扱う呪術師は稀有も稀有で正直少なすぎである。
そして、自身の術式を相手にも強制し、必中必殺の効果を領域に付与するものであるがその条件は様々で力量次第では領域の条件を変更することも可能になる。
閑話休題
周囲の炎が消えたのもそうだが違和感はそれだけではなかった。山本の持つ流刃若火の刀身が黒く焼け焦げた状態になり、刀身からは一筋の煙が出ていた。
「気になることもあるが、、、よいよい。俺に領域勝負を挑むとはな。
領域展開『伏魔御厨子』」
宿儺もすぐさま領域展開をした。戦闘においては冷静かつ謙虚である宿儺はもはや相手を侮るということはしなかった。
お互いが領域展開をしたことで、領域の押し合いが始まった。
領域において宿儺の右に出るものは全くといっていない。同じように閉じない領域展開が可能な羂索ですら宿儺に領域勝負をすることはしない。
しかし、予想に反してお互いの領域は互角だった。
領域展開同士が拮抗しあうと起こりうることの一つは術式の必中効果が中和されることだ。宿儺の領域展開は範囲内にいる呪力を持つもの持たないものに関わらず対象全てに斬撃を浴びせ続けるものであるが故に領域に入ったが最後、逃げるのは確実に厳しい。逆に必中効果を中和してしまえば、戦えないこともないのだ。
「ククククククク、、、、。ハッハハハハハハハハハハハハハハハ。ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!」
宿儺はまるで心の底から嗤っていた。そして、顔を歪ませ心の底から愉しそうにしていた。
山本の領域展開など疑問もあったが、ただ宿儺は今この瞬間をしばしの愉悦をその身に感じていた。宿儺が生きていた平安の時代でさえ自分に比肩しうる呪術師はいたかどうかも怪しい。領域展開をつかうまでもなくたおせる相手ばかりだった。それがどうだ、自分の領域と張り合うほどの呪術師が現れたのだ。どうして嗤わずにいられようか。
一方の山本は目の前の宿儺を意に介していない様子でじっと睨み付け一言
「何か可笑しいことでもあったかの?」
とぼける爺だった。
「つくづくだつくづくお前は俺を愉しませてくれるなぁ。山本元柳斎重國!!」
そう言うと宿儺はいくつもの「解」でいくつもの斬撃を山本へと飛ばす。威力・速度共に効果が底上げされいるため一つ一つが即死級だ。
山本はその斬撃は避け、時には斬り伏せながら、宿儺に一直線に向かっていった。瞬間移動の如く宿儺の前に現れ袈裟掛けに一閃。
宿儺も山本の速度に合わせ難なく避けるが刃の鋒が制服を切り裂いた。
それと同時に流刃若火に違和感を感じた。
「(どういうことだ?奴の呪具の術式は炎を操るはず、ここまで接近した瞬間炎を出さないのは妙だな、、、、、、、。)」
宿儺は思考しながら山本が振り下ろし切るのを横目でみていた。
そして、流刃若火の鋒が地面についた瞬間気づいた。
キンッ
「鋒か!!」
「気づいたか」
鋒がつくと同時に地面がケーキのように削れた。
切れた地面を見て宿儺は最後にいつ流したかも分からない汗を流が頬を流れていた。そして間髪入れずに山本は第二撃へと移り、宿儺の右腕を焼き消した。
「『残火の太刀
東
流刃若火の持つ炎全てをこの一刀に封じ込め鋒に集約しておる。触れたもの全てを跡形もなく消しとばす」
「術式の開示か。それに、やってくれたな。腕は高くつくぞ、覚悟しろ」
即座に反転術式で腕を治し、宿儺が手を横に払うと先程とは比べものにならない程の斬撃が山本を襲う。鋒に当たった斬撃は消滅していくが、刃に当たった部分は消しきれず受けるがその合間にも斬撃が向かってくる。
「ぬぅ」
受け終わったあと流石の山本も無傷ではなかった。
「そうこなくてはな。まだまだゆくぞ!」
再び斬撃の雨が降りかかるが、山本に当たる瞬間爆炎が山本を中心に一気に立ち込めた。
「『残火の太刀
西
先程の静寂とは異なり山本は刀と全身に燃え盛る炎を纏っていた。
山本を中心とした地面はグツグツという音共にドロドロに溶け始めている。
「東が有れば西もある、、、と言ったとこか。しかし、俺の斬撃を消しとばすか。」
「残日獄衣。今の儂はこの身に太陽を纏っているものと思え。並の相手は近付くだけで消滅する。フンッ」
領域展開によって最大限底上げされた究極の炎が宿儺を囲む。
宿儺は距離を取るが、熱波だけで宿儺の服や体もろとも灰になさんとしている。しかし、呪力による肉体強化と高度な反転術式をまわすことによってカバー。
「興が乗ってきたな。ならば、こちらも目には目を歯には歯をでいこうではないか。
『「◾️」 「
」
宿儺はとある言葉を発した後、その手には炎が出ていた。
しかし、宿儺は冷静に火力では分が悪いと考えたのか火力勝負に出るのではなく山本から発せられる炎にぶつけ、不完全ながらも相殺させ身を守る使い方をした。
「小癪な。じゃが、甘い。全て呑み込んでくれよう!」
〜♪〜
某所
「ふぅ、流石にここまでくりゃ大丈夫だろうな、、、、。にしてもこの呪力反応。同じ人間とは思えねぇな」
「もうおれ自信なくなってきたぞ」
「バカいえ。あんなやつらと比べた時点で、ほとんどの呪術師はミジンコ以下だ。史上最凶の呪術師両面宿儺、片やその宿儺と張り合う爺さんときた。
そういや、爺さんについての話が途中だったな。聞きたいか?」
「どっちでもいいな」
「おい。まぁ、助太刀しようにも入った瞬間死ぬ。それに、今周りの状況が分からねぇ以上は無闇に動くのも得策ではねぇな。
てなわけで、山本の爺さんとはシン•陰流の道場で会ったんだが、、、、」
「結局話すのかよ。」
日下部に呆れた様子のパンダであるが、日下部は構わず話し続けた。
「爺さんに最初会った時の印象はただの好々爺だった。特級術師は大抵どこかが歪んでるのが相場だが、話した感じもまともだった。
だから俺は柄にもなく興味が湧いたんだ、この爺さんのどこに特級たる所以があるのか。それに、身内同士だったら死ぬこともないだろうしな。」
「あんたの判断基準そこかよ。で、どうだったんだよ?強かったんだろ?」
「あぁ、そうだな、、、強かった。お互い正眼に向き合って目が合った瞬間負けを悟ったと同時に爺さんがどうして特級に属するか理解させられた。圧倒的な圧。宿儺や五条とは違った異質さだった。まるで諌められてるようだったな、「小童が」ってね。
そもそも、爺さんの呪力の流れを見た時点で分かるべきだった。恐ろしい程に澱みのない呪力は、ただ有り余る呪力を最小限に抑えていただけだった。」
「とりあえず、凄いんだなあの爺さん」
「あぁーーーーーーー。死にたくねぇなぁ」
ひとしきり話し合えた日下部は特大の溜息をついて未だ向こうで光が点滅しあい、斬撃の飛び交う人外達の戦場を見つめるのだった。
ここまでです。次で締めようかと思ってます。
以下は本文で説明しなかった領域展開としての残火の太刀について私の解釈をここで書こうと思います。
山爺の領域展開について流刃若火が持つものであるため山爺事態の結界術の力量は必要ないと考えました。勿論、流刃若火の領域展開を引き出すための力量は必要です。領域の内容や条件として、呪術廻戦に当てはめるならばまず宿儺が見せたような”閉じない領域”であること。相手に逃げ道を与えることで領域の範囲を底上げし、新たに環境バフ効果が追加され領域内では原作同様異常乾燥が発生し徐々に水分が失われていくとする。次に、必中必殺についてだが、残火の太刀には必中効果はないがその代わり必殺の点において絶大な効果発揮する。従来の炎を出す能力に留まらないというのがその点に当たるかなと思いました。
なんとも深いようで浅いですが、こんな感じで解釈しました。