戦姫絶唱シンフォギア ガッチャな響と101体のケミー 作:悪維持
何年振りかはわかりませんが、お久しぶりです!
今回の新作は仮面ライダーガッチャードと戦姫絶唱シンフォギアのコラボ小説となっております!!
色々とツッコミどころ満載な新作ですが、是非ともよろしくお願いします。それでは、どうぞ!!!
響side
皆さん、こんにちは!私の名前は立花 響。好きな物はごはん&ごはん!そして、人助けが趣味の彼氏いない歴=年齢(14歳)の女子中学生!!
私の家…立花家の家族構成は商社に務めるごく普通のサラリーマンであるお父さんとお母さん、おばあちゃんと私の四人なのですが……
「あ、あのさ…未来。ご飯の前に一つだけ言わせてもらいたい事があるんだけど……」
「ん?なぁに、響」
昼食を取っている私の隣に座る黒髪のショートヘアーに後頭部の大きな白いリボンがチャームポイントの同年代の少女…この子の名前は小日向 未来。私の小学校時代からの幼馴染にして、「陽だまり」の大親友とも言える存在。けど……
「………一体、いつになったら自分の家に帰ってくれるの?」
「んもぉ〜…やだな、響。自分の家も何も…私の家はここじゃない♡」
「いや、ここ私の家だから!?しかも、何あからさまに平然と『私も家族の一員です♡』みたいなノリで言ってるの!!?」
そう。未来は我が家の居候として何故か一緒に住んでいるのだ…しかも、自分の両親をあれやこれやという色々な手段を講じて同棲許可を貰ったとの事。
未来が居候として我が家に住み始めたのは中学生になってから間もない頃。当初は驚き半分で色々と戸惑ったが、大好きな未来と一緒にいられるならいいかと私を含めた家族全員は満場一致でOK……けど、これが異変の始まりでもあった。
未来と一緒に住み始めてから…何故か私が着る服や下着の数が少しずつ減ったり、一人でいる時に誰かから見られる視線を感じたりという……いわゆる私を狙ったストーカーのような存在が現れた。
そんなあくる日。私は自分の部屋(未来と一緒に使っている)の片付けをしていた。身の回りの荷物の整理をある程度終え、未来が寝泊まりする押し入れの掃除をするべく扉を開けてみると………
『え…?なに、コレ……?』
目の前の光景に私は戦慄した…なぜなら、押し入れの中には盗まれたと思われていた私の服や下着が『響の服』と『響の下着』と表記された小型棚の中に仕舞われていたり、私が一人でいる時の写真が押し入れ一面を覆い尽くさんと無数に貼られていたり……そして、極め付けが私のお小遣いやお父さんの給料で買えないような高価な一眼レフカメラやビデオカメラが神棚みたいな所に置かれていたからだ。
それを見た私は危険を察知し、見なかった事にしようと扉を閉めて後ろを振り返った瞬間…!
『……………………』
『ヒ!?』
無表情で目のハイライトが消えている未来が立っていた。あれは、本気で漏らすレベルだったのは言うまでもない。
『響、中を見たの?』
『え?』
『ミ タ ノ ?』
『……み…見てない…よ』
『そう、ならいいよ。こっちもちょうど良いタイミングで、部屋の片付けが終わった所でさ……押し入れの方も私がやっておくから、響は部屋の中でゆっくり休んでてね♪』
『ウ、ウン…アリガト……』
さっきとは違い、未来は今度は満面の笑みを浮かべて押し入れに入っていく。そして、残された私は未来が綺麗にした部屋にポツンと佇んでいた。
それからは私はいままで気づかなかった未来からの熱い視線を直に感じ、少しでも未来の近くに寄れば顔を赤くして呼吸が荒くなり…「ハァ……ハァ…響ぃ……響、しゅきぃ………!」という幻聴が聞こえるようにもなった。
そして、不安を感じて一か八か未来へ自分の住んでた家へ帰って欲しいと言うけど、当の本人は頑なに拒否するし…お父さんやお母さん、おばあちゃんに説得してもらおうと協力を得ようとしても「ミクチャンハウチノコデス…ミクチャンハウチノコデス」とまるで洗脳されたかのような片言言葉を皆して言いながら相手にしてもらえない始末…って、私の家族に何してくれてんの!?ホラー映画に出るお化けよりも本気で怖いよ!!??
まぁ、幸いな事に彼女は家事全般でお母さんの手伝いをしてくれるし…私の好きなある物には手を出していない……いや、むしろ出してしまえば私に嫌われると思われるから、やらないと捉えればいいのかな?
「いつもお手伝いありがとうね?未来ちゃん」
「いえいえ、響の嫁として当然ですよ♪お義母さん…あ、やだ!私ったら嫁だなんて……キャッ♡」
「…………………」
食器の片付けをするお母さんを『お義母さん』と呼び、嬉しそうに腰をくねらせて手伝う未来に私は複雑な心境を抱く…そ、それにしても嫁って何……?
そんなことを思っていると、そこに長期出張に出掛けていたお父さんが鞄と一緒に本が入るほどの大きさがある封筒を持って帰ってきた。
「ただいまぁ〜」
「あ…お父さん、お帰りなさい!出張、お疲れ様です!!」
「ありがとう。あ、そうそう…はいコレ、響が欲しがってたプレゼントな?」
「ッ!もしかして…前々から欲しかったツヴァイウィングの写真集!?」
「その通り!!実は取引先の会社の近くの本屋で偶然にもサイン会があってさ?これは手に入れないとダメだと感じて、無事に直筆サイン入り写真集をゲットしたんだよ!!!」
「サイン入り!?奏さんと翼さんの!!??イヤッタァ〜!!ありがとうお父さん!!!」
ツヴァイウィングというのは、音楽業界で知る人ぞ知る…知らない人はまず知らないほど有名な風鳴 翼さんと天羽 奏さんによるツインボーカルユニット。実は私も少なからずいるであろうそのツヴァイウィングの大!大!!大!!!大!!!!大ファンの一人なのです!!!!!
バキィイ!!!!!
「へ……?」
大喜びしていたのも束の間。突然、台所から不穏な破壊音が聞こえて目を向けてみると……
「…ツヴァイ、ウィング……私の響を誑かす、泥棒猫がぁ……!」
「…………………(汗)」
そこには目の瞳孔が血のように赤く染まり、般若の形相で全身から無数の『滅』『亡』『戦』『怨』『争』『殺』『恨』『邪』といった不穏な漢字ばかりが蛍のように漂う赤と黒のオーラを迸らせながら、小さく呪詛のように何かを呟く未来の姿があった。しかもその両手には綺麗に洗っていたであろう真っ二つに割れた皿が…
って、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い…!!!!!?????
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三人称side
場所は変わり、日本から遠く離れた米国のマジェスティホテル。そのエグゼクティブルームには、水色のツーサイドアップに出る所が出て引っ込む所が引っ込んでているグラマラス体型を強調させた露出度高めの黒のワンピースを着た美女と…頭に紫色の帽子を被り、黒髪のセミロングに両端を三つ編みにしているロリータ衣装を着ている眼鏡少女が大きめのガマのぬいぐるみを抱きながら誰かの到着を今か今かと待ち続けていた。
すると、扉から純白の長髪を靡かせた蒼色の瞳を持つ信念が固いというオーラを感じさせられる男装の麗人と呼ぶに相応しい女性が入室し…二人へと目を向けながら口を開く。
「統制局長は?」
「まだ帰ってないわよ。んもぉ…いつまであーし達を待たせる気かしら」
「どうせ、帰りがてら何処かの国にでもブラついてるんだろう。あの局長ならありえるワケダ」
「ハァ…まったく、あの人は……」
美女と少女の言葉に女性は頭を抱えながら、呆れるようにため息をつく。
すると…
「やあ、諸君?遅くなって申し訳ないね…本当に」
「「「ッ!」」」
聞き覚えのある声を耳にした3人が一斉に振り向くと…そこには白いテンガロンハット風の帽子を被った濃い紫色の長髪に純白のスーツに身を包んだ男性が、テーブルに置かれた紅茶を優雅に飲んでいた。
「ご無沙汰しています、局長…十年ぶりと言えばよろしいですか?」
「おや?気づかなかったな…そんなに経っているなんて。恐ろしい物だね、時の流れは……」
「ま、悠久の命を持ってるあーし達に十年はあっという間な時間って感じだけど…いくらなんでも散歩で十年も音信不通はあんまりじゃない?」
「お陰でこっちは大量の尻拭いをさせられていい迷惑なワケダ。それで?こっちの仕事を放棄して、今度はどこの国で無駄に十年遊んでいたワケダ?」
「心外だな、それは…何もただ遊んでいたワケじゃないさ、この十年をね」
局長と呼ばれた男性はそう言うと、懐から本が入るほどの大きさがある封筒を取り出して3人に見えるようにテーブルへと置く。
「これは…?」
「一体…」
「なんなワケダ?」
「聞いた事があるだろう?君達も。かつて、生きた錬金術…ケミーと呼ばれし奇跡の生命体を封じ込めし書物の伝説を……」
「「「ッ!?ケミー!!??」」」
局長の口から出た“ケミー”という単語が耳に入り、3人は驚きを隠せずにいた。
「ちょ、ちょっと待ってよ!?ケミーって物語だけの生き物じゃなかったの!!??」
「カリオストロの言う通りなワケダ!?それに、そんな実在しているかも怪しい生物を封印した本を一体どうやって……!!?」
「ああ、苦労したモノさ。見つけるのにね?世界中を虱潰しに探したよ、十年もかけて……」
「お言葉ですが局長。失礼を承知の上でお聞かせください」
「ん?なんだい、サンジェルマン」
局長は笑みを浮かべながら、サンジェルマンと呼んだ女性に視線を向ける。
「貴方もご存知のはずです。ケミーは何の力も持たない一般人はおろか、私達程ではない並の錬金術師でも扱うのが困難な存在であると……」
「熟知しているよ、当然ね。けど、彼等に害はない。純粋そのものさ…」
「だとしても!それは人間の悪意に触れなければの話です!!この世界には悪意に満ちた人間が数えきれないほどに溢れている…!もし、その悪意に満ちた人間とケミーが結合してマルガム化し、その力を悪用でもしようものならばこの世界の秩序が……「崩壊する。と、言いたいんだろう?」………ッ!ならば、何故この書を…!?」
「約束だからね。ある男との…守るためだよ、彼の大切な友と…その娘を……」
局長は真剣な表情でサンジェルマンと2人を見ながら、少し息を吐いた後に紅茶を飲む。
「…とにかく、これが本物のケミーの書かどうかの確認をさせてください。その後、この書物を我々3人が責任を持って厳重に保管させていただきます」
「やれやれ、心配性だね…君は?僕は構わないさ、事前に確認したからね」
ヤレヤレと苦笑する局長の許可を貰い、サンジェルマンは緊張した面持ちで封を開けて中身を取り出してみると……
「「「…………………………」」」
本を見た瞬間、3人の表情は緊張から無表情へと数秒で変わる。
「本物だろう?間違いなく…僕が苦労した物だからね?手に入れるのに」
「…統制局長」
「おやおや、まだ納得できないって感じだね?どうして……も?」
局長は呆れながらサンジェルマンの手元にある本を見ると…数秒固まった後、紅茶を持ちながら立ち上がって窓の方へと赴く。
「……………んん、やはり格別だね?青空を眺めながら紅茶を飲むのは」
「「「誤魔化すなぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」」」
「ぶべらぁ!!!!!?????」
現実逃避する局長に、サンジェルマン達3人は怒りのドロップキックをガラ空きの背中にお見舞いする。
その際、サンジェルマンは封に入っていた本を床に落とす。その本は……
天羽 奏と風鳴 翼の名前がサインとして書かれている2人の女性の写真集であった。
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響side
「届け届け、高鳴るパルスに繋がれたこのBurning heart♪強く強く、心のシリウスをただ見つめるぅ♪この闇を越えてぇ〜♬」
激おこ状態の危険な未来に気づかれないように私は自室に避難し、ツヴァイウィングの代表曲の一つ『ORBITAL BEAT』のサビを歌いながらベッドに座ってお父さんが買ってきてくれたツヴァイウィングの直筆サイン入り写真集が入った封筒を眺める。
「えへへ♪翼さんと奏さんのサイン入り写真集…一体どんな物なんだろう……ワクワクが止まりませんなぁ〜♬ではでは、早速…!」
満面の笑みで封筒の封を開け、ドキドキしながら中身を取り出していく…と……
「え?ナニ、コレ……?」
封筒に入っていたのはツヴァイウィングのサイン入り写真集ではなく、アニメや映画でみるような魔法の書を思わせる古い本だった。
「え?えぇ!?えぇええ!!??ナニコレ!?ナニコレ!!?ナニコレェエ!!??写真集は!?翼さんと奏さんのサイン入り写真集!!??ずっと手に入れたかった私の写真集はぁああああああああああああああああああああああああああ!!!???」
私は古本をベッドに置いて、パニックになりながら封筒の中身を覗いたり…逆さに振ったりとした……けど、現実は残酷だった。
「うぅ…わ、私の写真集……(涙)」
呼べど探せど憧れの写真集は見つからず、私は絶望のどん底に突き落とされたような心境で体操座りをしながらベッドに寝転がる。
やっぱり呪われてるのかな、私って…親友だと思ってた未来は変に怖くなっちゃうし、ツヴァイウィングの写真集は訳のわからない古い本に変わっちゃったし……
「ハァ、もう何もかもが虚しくなる………」
ため息しかでない状況の中、私は封筒の中に入っていた古本を目にし…寝転がったまま本を開いてみると……
「コレ…カード……?」
ページごとに10枚のカードが収納されていて、それぞれ昆虫や職業、乗り物、動物、人工物、植物……などのイラストキャラが種別ごとに分けられていた。私はその内の一枚…左上に1の数字が記載されてある複眼がピンクで、額部分に矢印の意匠がある後脚で立った緑色のバッタのイラストカードを取り外してみると……
パラパラパラパラパラッ!!!!!!!
「えっ!?キャアアアアア!!??」
突然、本が金色に発光しながら突風と共に100枚のカードが光を纏って宙を舞い…壁をすり抜けながらバラバラと飛び去ってしまう。
「…な、なに…今の……?」
突然の事に唖然としながら本を見てみると、私が持っていたカード以外の本に収納されていたであろうカード全てが一枚も無くなっていた。
「…………………」
そして、私は持っていたカードを改めて見てみる…そこにはカードに描かれたバッタの名前と思わしき『HOPPER1』という英語文字が刻まれていた。
と、その時!
ブル…ブルブルブルブル!
「え!?あ、ちょっ!ちょっと……あぁ!!?」
ピョン!ピョピョン!!ピョピョピョン!!!
突如としてカードが振動し始め、私の手を離れるとバッタみたいに部屋中を跳び回り始めた後…
ポンッ!
「ホッパ〜!」
「うえぇ!?わきゃあ!!??」
カードはオレンジ色の煙と共にカードイラストのバッタに変化し、まるで子犬のように目をキラキラと輝かせながら私の胸元へと飛び込んできた。
そう。これが私…立花 響と初めての友達ケミー…ホッパー1との出会いであり、これから起きるとんでもない大事件の始まりでもあった。
いかがでしたでしょうか?
次回もお楽しみに!!