戦姫絶唱シンフォギア ガッチャな響と101体のケミー 作:悪維持
皆様、悪維持です!
今回は奇跡の殺戮者と呼ばれし錬金術師の少女とホッパー1の相棒ケミーが登場!
そして、物語の黒幕が明らかとなるかも…
では、スタートです!!
響side
皆さん、立花 響です。今現在、私に起きた三つの不可思議な出来事を振り返ります。
一つ、出張帰りのお父さんが私のプレゼントとして買ってきてくれたツヴァイウィングの翼さんと奏さんの直筆サイン入り写真集が謎の古い本になってしまった事。
二つ、その古い本から100枚のカードが光を纏いながら飛び去ってしまった事。
そして、三つ…私が持っていたカードがイラストのバッタに変身した事。
………以上。え?私は何をしているのかって?それは…
「ホッパー!ホッパ、ホパホッパー!!」
「………………………」
好奇心旺盛なご様子で私の部屋中を楽しそうに跳び回るバッタさんを、床にヘタリと座り込みながら唖然と眺めています。
ダ、ダメだ…状況が全く整理できない……!?
えっと、ツヴァイウィングの写真集になってしまった古本からカードが飛び出した後…私の持ってるカードがあのバッタさんになって……んで、そのバッタさんは私の部屋を跳び回ってます………
「は、ははは…やっぱり、本当に私って呪われてるのかな……?」
「ホパ?」
あははは…もう笑うしかありませんよね?この状況…こんなに不可解な出来事ばかり起きすぎて、私の頭は変になっちゃったんだ。うん、そうだ。そうに違いない………
明日、お母さんに精神病院に連れてってもらわないと…そう決めて、考えるのを諦めた私が薄ら笑いを浮かべていると……
「ホッパ」
「あ……?」
バッタさんが心配そうに私の両膝へ乗りながら首を傾げて見上げる。そして、私はバッタさんを持ち上げて純粋無垢そうな表情を静かに眺める。
……なんだろう。この子の顔を見てると、小学校時代の未来を思い出す。
あの頃は良かったなぁ…未来はいつも私と遊んでくれたし、私が落ち込んでいた時は一緒に寄り添って励ましながら慰めてくれた。だから私は…未来の事を大切な「陽だまり」として感じる事ができた。
今の未来は…昔の未来と一緒なのかな……?
そんな不安を隠しきれない私は、静かにバッタさんを優しく抱きしめる。
「ホッパァ?」
「ゴメンね?もう少しだけ…抱きしめさせて?」
「……ホッパ」
私の言葉にバッタさんは勿論と頷きながら、私に身を任せてくれる。あぁ…なんだろう。この子を抱きしめてると心がスッゴく落ち着いてくる……
私はバッタさんを抱きしめながら心の安らぎを感じていると……
カッ!!!!!
「ん?」
パァアアアアアアアアッ!!!!!
「うえぇ!?こ、今度はナニぃい!!??」
突然、古い本が眩い黄金の輝きながら宙に浮かび始める。そして、光が徐々に収まると……
「…………………………………」
私とバッタさんの目の前に…金髪のショートヘアーで足元まで届くぐらいの長い三つ編みのおさげをし、透き通るような白い肌で魔法使いが被るような大きめのトンガリ帽子、赤紫色のワンピースの上にピンクの線が入っている白いフリルや蛇のマークが入ったケープが合体したような紺碧のローブを羽織った女の子が宙に浮かびながら現れる。
そして、ゆっくりと床に降り立って瞼を開けると…今にも吸い込まれそうな輝く蒼い瞳で私達を見つめる。
「誰だ、お前は…?それと、一体ここは何処だ?」
「え?あ、その…えっと……それよりも、貴女は…「質問を質問で返すな。オレの質問にだけ正確に答えろ…お前は誰だ?そして、此処は何処だ?二度も言わせるな」……ス、スミマセン」
鋭い眼光で睨みながらキツい口調で話す女の子に、私はたじろぎながら謝罪する。
「わ、私は立花 響。で、此処は私の家にある私の部屋…です」
「…なるほどな。まぁ、素性だけなら教えておいてやろう。オレの名はキャロル・マールス・ディーンハイム…奇跡の錬金術師だ」
「キャ、キャロルちゃんね?えっと…それで、錬金術師って……「ホッパパ〜♪」…あぁ!?」
その時、バッタさんは女の子…キャロルちゃんを見るとまるでドラマで愛するペットがご主人様と再会できた感動のシーンみたいに喜びながら跳んでいく。
すると、キャロルちゃんも先程とは違い…とても優しい笑みを浮かべてバッタさんを受け止めながら、頭をゆっくりと撫でる。
「…久しいな、ホッパー1。あれから数百年ぶりになるか?」
「ホッパ、ホッパ〜!」
「あぁ、オレもお前と再び会えて嬉しい…ん?ちょっと待て、なんでカードに封印されていたはずのお前が目の前に……ッ?!」
バッタさんと嬉しそうに話していたキャロルちゃんは、自分の足元にある古本に目を向けると驚愕の表情で拾い上げながら慌てた様子でページを開く。
「無い…!ケミーカードが無くなってる!?どうして…パパの施した封印は完璧だった筈なのに…!?一体、ケミー達は何処へ…ッ!まさか…!!」
キャロルちゃんはある事に気づいた後、最初の時よりも鋭い眼光で私を睨みつけながら胸ぐらを掴む。
「うわっ!?」
「お前の仕業か!この本に封印されていた100枚のケミーカードはどうした!?」
「ケ、ケミーカード…?それって、その本に入ってたカードの事?」
「そうだ!それもただのカードじゃない!!あのカード一枚一枚には、ケミーという超常の力を持った奇跡の錬金生命体が封印されていたんだ!!!因みに…ここにいるインセクトケミーのホッパー1もその内の一体だ」
「ホッパ〜♪」
キャロルちゃんは私の胸ぐらを掴んでそう言いながら、バッタさん…もとい、ホッパー1に目を向ける。ホッパー1もまた、嬉しそうに宙返りで返事をしながら…背中にある四枚のバッタの翅を使って部屋中を飛び回る。
「チッ!この際、背に腹は変えられない…!!こうなった以上、お前にもケミー達の回収に協力してもらうぞ…立花 響!!!」
「あ、私の名前覚えててくれたんだ!嬉しいな〜って、うえぇ!?わ、私もですかぁ!!??」
「当たり前だ!他に誰がいる!?元を正せばお前が不用意に封印を解いて、ケミーカードをバラ撒いたのが全ての元凶!!!もし、ケミーの力が悪意ある連中に利用されでもしろ…?最悪の場合はこの世界だけではとどまらず、人類まで破滅の一途を辿る事になるぞ……?」
「いぃ!?は、破滅!!??冗談じゃなくて…?」
「このオレが冗談を言うとでも思うか?」
「オモエマシェン…(泣)」
うう…!や、やっぱり私って呪われてりゅ……
悲劇のヒロインみたく落ち込む私を無視し、キャロルちゃんは右腕に着地したホッパー1に声をかける。
「ホッパー1。目覚めて早々で悪いが、オレ達に力を貸してくれ…手遅れになる前に仲間を見つけるんだ」
「ホッパ!」
「よろしく頼む。と、その前に…おい、いつまでそうやっているつもりだ」
「ふぇ…?」
未だに落ち込む私を、キャロルちゃんはまるで見下すような目で見ながらローブの懐からあるモノを取り出した。
それは、どことなく両側にオレンジ色で鉤括弧の模様と黄色の矢印模様が左右にある分厚いタブレット端末のような形をした黒いモノであった。
「それは…?」
「我が一族に代々伝わる錬金術師の総力を結集して創り出した秘宝…コレがあれば、並の人間であるお前でもケミーの力を使いこなす事ができる。今から行うのはその契約の儀だ…早く立って少し離れろ」
「あ、は…はい」
キャロルちゃんの言う通り、私は立ち上がると距離を少し空けるために後ろへ下がる。
そして、キャロルちゃんは秘宝なるモノを両手に持つと私の足元に無数の六角形で出来ている緑、黄、赤、青、金色の五色の魔法陣みたいなモノが出現する。
「我、キャロル・マールス・ディーンハイムがこの場をもって宣言する……生きる錬金術を統率せし秘宝よ。汝との契約を望む者が此処にいる…その者、名を立花 響。秘宝よ、かの者にその偉大なる錬金術の力を与えよ!!」
パァアア…
「わ、わわわわわ!?」
キャロルちゃんが呪文のような言葉を紡いだ瞬間、私の全身が黄金の光に包まれ…秘宝なるモノが浮遊しながら私の腹部に当てられ、オレンジ色のベルトが腰回りをギッチリと固定する。
「これで契約は果たされた。さぁ、行くぞ」
「い、行くって…何処に?」
「決まっているだろう?もう一体のケミーを探す為だ。その秘宝を起動するには、鍵となるケミーが最低でも2体いないと不可能だ。現にお前は、このホッパー1に認められている」
「ホッパァ!」
「は、はぁ…」
なんかキャロルちゃん達のペースに流されてる気もするけど…私の起こした事が原因で世界が滅ぶなんて絶対にヤだし……でも、私が手伝わないとキャロルちゃん達も困るんだよね……
私は色々と考え抜いた結果、決意を固めた表情でキャロルちゃん達へ口を開く。
「わかったよ、キャロルちゃん。自分で起こした不始末は自分で始末をつける!だから、私も全力全開でケミー探しを手伝う!!」
「……ほぉ、覚悟だけは立派だな?だがしかし、その覚悟の言葉が嘘偽りでないと証明したいなら行動で示せ。それ次第で今回の不始末に対する罰は軽くしてやる」
「ッ!ありがとう!!不肖、この立花 響。一生懸命頑張らせていただきます!!!」
「ふん。精々オレの足を引っ張る事だけはするなよ?」
私は笑顔で敬礼するけど、キャロルちゃんは固い表情でそっぽを向く。
けど、私には見えた…キャロルちゃんが少しだけほくそ笑んでいた事を……
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キャロルside
オレの名はキャロル・マールス・ディーンハイム。遥か昔、歴史に名を馳せた錬金術師の一族の末裔である奇跡の錬金術師だ。
遡ること数百年前。オレの一族は錬金術が持てる全ての最高技術を集め、この世の万物を模して造られた101体の人工生命体・ケミーを生み出した。それぞれのケミーが超常の力を持ち、その力は世界の理をたやすく変えてしまうほどに凄まじい。
人間の強い感情に惹かれやすい特性を持っており、善意と響き合えば心強い仲間となるが…悪意と結合することで、その悪意の元である人間を媒介に怪人を生み出して世に災いを振り撒いてしまう。そんな人の心次第で善にも悪にもなる表裏一体の力を危惧したオレのパパ……いや、もとい父のイザーク・マールス・ディーンハイムは全てのケミーをケミーカードへと封じ込め、ある一冊の本の中に101枚全てを封印した…それが『ケミーの書』だ。
錬金奥義の果てにその身体を完全なモノへと作り替え、悠久の命を得たオレと父はケミーの書が悪意を持つ者の手に渡る事を防ぐべく…世界中を旅しながらケミー達が平和に暮らせる安らぎの地を何年も何年も探し続けた。しかし、それから数十年後。何処で噂を耳にしたか知らないが…ケミーの力を独占せんとする野心に満ちた「護国の鬼」と名乗る男がオレ達の前に立ち塞がり、ケミーの書を奪わんと自身が率いる大軍と共に襲いかかった。
危険を感じた父はケミーの書に解除不能の封印を施し、娘であるオレにこの書を託した後…その男と大軍に立ち向かい…………
ケミーの書を持って遠くの国へと逃げ延びたオレは、何人も立ち入らない深淵のごとき森に辿り着いた後…悪意を持つ人間達の手からケミー達を護るべく、ケミーカードの守護者としての契約を結び……自らの体と魂を封印し、永き眠りについた。
「……と、これがオレの語る全ての経緯だ」
ケミー探しの為、街へ繰り出したオレ(怪しまれると面倒なのでホッパー1と共に認識阻害の術をかけている)はケミーや錬金術についての詳しい説明や自らの事情を、ケミーカードをバラ撒いた元凶とも言えるお人よしのバカ…立花 響に語っていた。
「そ、そうだったんだ…あの本の中にいたホッパー1達ケミーは、キャロルちゃんや亡くなったお父さんにとって大切な友達でもあったんだね。そうとは知らないで、私は……」
「ハッ、後悔ならいくらでもできる…が、今は悩むより探せ。そうすれば、答えは必ずある。旅先で立ち寄った定食屋の主人の口癖だ」
「………キャロルちゃん。うん、そうだね!でも、なんでお父さんはケミーの書?を持ってたんだろ…ツヴァイウィングの直筆サイン入り写真集を手に入れたって言ってたのに……」
「お前の話から察するに…ケミーの書を持ち出した愚者と何かしらの拍子で中身が入れ替わったんだろう……だとすれば、お前の親父が持っていたのにも合点がいく。並の錬金術師はおろか、何の力も持たない人間の手にケミーの書が渡るはずがない」
「そ、それじゃあ!今頃、私の写真集はそのケミーの書を盗んだ人が持ってるって事!?」
「らしいな。というか、さっきから口にしているツヴァイウィングというのは一体なんだ?」
「あ、そっか…キャロルちゃんは知らなかったっけ……えっと、あ!アレだよ、私が言ってたツヴァイウィングって言うアイドルユニット!!」
立花 響がある方向に指をさすと…そこにはテレビという物にチャラチャラした服を着ながら踊って歌を唄う青髪のサイドテールのクールな雰囲気の女と、不死鳥を思わせるようなボリューム感たっぷりの赤い髪の勝ち気そうな雰囲気の女が映っている。
どうやら、あの2人がツヴァイウィングとやらだろう。いや、しかし……
「なるほど。確かにこの2人の歌には、オレが扱う錬金術とは別の何かしらな『力』を感じる…それも人の心を昂らせ、秘められし思い全てを解放させる。とても凄まじい『輝きの力』を……」
「でしょでしょでしょ!流石は数百年を生きる錬金術師のキャロルちゃん、歌を聞いただけであの2人のスゴさが分かるなんて!!実を言うと…私もツヴァイウィングの大ファンなの!!!2人の歌はまさに双翼の天使が紡ぐシンフォニー…聞けばファンの誰もが心を奪われ、心の奥底から幸せと勇気が溢れるぐらいまでドンドンでてくるのぉ〜……あ、でねでね?私のお気に入りの歌はなんと言っても……」
なんか知らんが、立花 響がツヴァイウィングの伝説なるエピソードを暑苦しいぐらいに語り始めたので…ここは敢えて適当に返事をしながら、話の内容を記憶しつつある場所へと向かっていく。
そこはこの町でも一際広い原っぱ…ここなら問題はないだろう。
「ね、ねぇ…キャロルちゃん、一体ここで何をする気なの?」
「見ていれば分かる。ホッパー1、頼む」
「ホッパー!」
オレの言葉にホッパー1はそう頷くと凄まじい脚力で天高く跳び上がった後、四枚のバッタの翅を羽ばたかせて上空を飛翔しながら……
「ホッパァ〜!!!」
何かを呼ぶように一際大きな声で鳴き始めた。
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三人称side
その頃、とある地下駅のホームでは…
『間も無く2番乗り場に…エ、SLゥ!!??』
「「「「「ハァ…?」」」」」
アナウンスが電車ではなく、『SL』なる単語を使うという訳の分からない事を言い始めた事に乗客達は首を傾げながら困惑する。
「スチーム…スチーム……」
「え?何この音…」
「お、おい!?なんだアレ!!??」
すると、不思議な声が鳴り響き…その声が地下道の奥から聞こえてきたので乗客達が覗いてみると……
「スチィ〜ム!!!!!」
ポォオオオオオオオオオーーー!!!!!
『えっ!?おわぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!?????』
ホームにカーブするかのごとく何もない所から線路が出現し…そこに両眼の間に矢印の意匠がある巨大なピンクの複眼を持ち、その上に『RIDER』のナンバープレートがある十三両編成の蒸気機関車が煙突から汽笛と共に大量のスチームを噴き出し、びっくり仰天の乗客達の間を突っ切って爆走しながら何処かへと消えていった。
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響side
「ホッパァ〜!!!」
キャロルちゃんと一緒に一番広い原っぱに到着したのも束の間…突然、上空まで跳び上がったホッパー1が一際大きな声で誰かを呼ぶように鳴き始めた。
すると…
ガタン、ガタン…ガタン、ガタン……
「ん?これって、電車の音……?」
「……来たか」
「え?何が…?」
突然、耳元に電車が走る音が入ってきたのだが…キャロルちゃんだけは何か知っている様子で私は未だに困惑すると、鳴き終えたホッパー1が私の頭に着地する。
と、次の瞬間!
ポッポォオオオオオオオオーー!!!!!
「スチーム…!スチーム……!!」
謎の巨大SLが自然に現れる線路の上を走り、汽笛と力強い声を上げながら猛然と私達の方へと近づいてきた。
「な、何々?SL!?こっち来ちゃうけど!!?」
「落ち着け。あれはケミーだ」
「はい!!??SLの、ケミー!!!???」
「スチィ〜ム!!!!!」
キ、キキィイイイイイイイ……
プシュウ〜……
キャロルちゃんの言葉に驚きながら、巨大SLのケミーはブレーキをかけながら私達の目の前で停車する。
「数百年ぶりだな、スチームライナー。元気そうでなりよりだ」
「ホッパ〜♪」
「スチーム!!」
キャロルちゃんとホッパー1が挨拶すると、巨大SLケミー…スチームライナーは燃えるように元気な声で返事をする。
私はスチームライナーのあまりの大きさに驚きながらも、初めての蒸気機関車を前に不思議と笑みを浮かべながら近寄っていく。
「キャロルちゃん。まさか、このケミーって…」
「ああ、ビークルケミーのスチームライナー…ホッパー1の相棒だ」
「ホッパー1の…そっか!だから、ホッパー1はスチームライナーを呼んでいたんだ!!」
「スチーム…?」
「心配するなスチームライナー。この人間はホッパー1に認められている…決して害はない」
「ホッパホッパ」
「………………」
キャロルちゃんとホッパー1がそう言うけど、スチームライナーはまるで私を確かるようにジッと見つめてくる。
それに対して、私は少し深呼吸をしながら真正面からスチームライナーとしっかりと向き合うべく真剣な表情で口を開く。
「初めまして!私、立花 響って言います!!キャロルちゃん達とはまだ出会って間も無いけど…それでも、私にしかできない事をやりたいの!だから、貴方の力を貸してください!!お願いします!!!」
「………………」
私は自分が出せる言葉を伝えた後、スチームライナーに頭を下げた。そして、それを見たスチームライナーは………
「スチィ〜ム!!!!!」
ポッポォオオオオオオオオーー!!!!!
先程と同じように汽笛を鳴らしながら、燃えるような大きな声をあげる。
「どうやら、スチームライナーはお前の熱心さに心を打たれたようだ。ホッパー1と一緒に力を貸すらしい」
「本当!?ありがとう、スチームライナー!!!」
「スチーム!」
「ホッパ〜♪」
「ホッパー1、スチームライナー。早速で悪いが…ケミーカードに戻ってもらうぞ」
キャロルちゃんはそう言いながら何の絵柄も描かれていないカードを2枚取り出すと、ホッパー1とスチームライナーは吸い込まれるようにカードの中へと入っていった。
「ケミーを回収する際には、このブランクカードを使え。まだまだ予備は沢山ある」
「うん!わかった!!」
私はキャロルちゃんからホッパー1とスチームライナーのケミーカード、それと大量のブランクカードを受け取った。
「これからよろしくね!ホッパー1、スチームライナー!!」
「ホッパー!」
「スチーム!」
こうして、私…立花 響のケミー回収ミッションが始まった。
残るケミーはあと99体。
いかがでしたでしょうか?
次回はマルガム出現と響が変身!では、ごきげんよう!!