「ハァアアアアッ!!!」「ヌアアァアアアッ!!」
ガアアアアァアアァアアンッッッ!!!
ガキィィィン!!
「ダァッ!」「セアッ!」
ガキン!ガッ!ガンッ!
レスキューザンバーを棒のように扱い攻めるR0と剣と盾を使い防ぎ攻めるマルス、その隣で炎を吐く馬とかわし連携をとり攻撃をするビークルたち。
その戦いを、剣二達は見ることしか出来なくなっていた。
「糞・・ゲキリュウケンがあれば俺も・・!」
「無いものねだりしないで治療に集中しろ。もう俺達は、この戦いを見守る事しかできない。」
剣二を静める為に言った言葉。それは不動自身を抑える為の言葉でもあった。
「黄金の果実と言ったな?ハァッ!・・ならば貴様は、神話に出てくる果実の化身か!」
「ふっ、違うな。ラァッ!・・北欧の黄金の林檎、ギリシャのアムブロシア、ッ!全ては知恵の実に繋がり、そして私は!知恵の実を越える存在!神だァッ!!」
言い終わりと同時に剣ではなく盾をぶつけようとするマルス、それは通常の盾とは違い、大きな衝撃と共にぶつけた相手を1m以上飛ばす力を持つ。
「ッ!ふん!」
それをR0は足をぶつけ自ら後ろに飛びダメージをゼロにした。
「神を名乗る割にはこの程度とはな。」
ザンバーを向け言い放つR0。この程度の挑発では反応しないと思っていたR0だったが、以外にもマルスは反応した。
「まったくだ!この体は不完全すぎる。おまけにこんな雑用を。ふっ、まあいい。精々私の復活に役立ってくれれば良いがな!」
言葉と同時に金色をエネルギー刃を放つが、ザンバーをつるはし型のハーケンモードにして弾いた。
「・・・安心した。」
「何?」
「今ので確信した。貴様は『人』では無い。ただの『災害』だ。これ以上の犠牲を出さない為にもここで倒す・・!」
ザンバーを向け宣言するR0。
「たかが貴様1人に災害が止められるとでも?なめるなぁっ!!」
そう言い再び激突した。
「なあ、おかしくないか?」
戦いを見てる中、不動がそう投げ掛けた。
「何がだ?」
「俺は世界消防庁に連絡をした筈だ。なら何で”R0”しか来ていない?」
「!確かに・・。」
「それに来るのがいくらなんでも早すぎる。」
「それって俺達を見張ってたからじゃ・・」
「だとしてもビークルが来るのが早すぎる。そもそも何で俺達を見張っていた?まさか、こうなる事を”知っていた”のか・・?」
その時、剣二の頭に懐かしい声が響いた。
─────剣二。
剣二の頭に声が聞こえ頭痛が起こり始めた。
「痛っつ・・あ、あ”あ”っ・・!」
「剣二!?おいどうした!」
「い、今・・!つぅ、ゲキリュウケンの声がっ!」
「何だと!?」
剣二の頭痛に全員が反応するが、一番反応したのはコウガネだった。
「ほう。やはりこの世界にあるようだな。」『カモン!ゴールデン スカッシュ』
「ハアアァァ・・・」
「!!いかん!」
「ハアッ!!」
ドライバーを操作したことにより、ソードブリンガーにエネルギーを溜め放った一撃をザンバーで防いだことにより衝撃が起こり、攻撃によってできた土煙を払うとマルスはおらず炎の馬も消えていた。
「っ、逃がしたか。」
ザンバーをたたみながら辺りを見渡すR0に、痛みに堪えながらも剣二が叫んだ。
「っ、おいR0!何を知ってんだ!ゲキリュウケンに何が起きてんだ!」
「知りたいならばついてこい。その頭痛の原因もおそらく分かる。」
~~~~~~~~~~
世界消防庁──────
あの後、雫を無事、兄である恭平の元に送り届けた剣二達は、コアエイダーの中で治療を受けながら世界消防庁に向かい、長官室に集められた。そこにいたのは見知らぬ者達とかつて共に戦った者達だった。
「御厨博士!それに瀬戸山も!」
「皆久しぶり。」
そう返事をかえした眼鏡が特徴の男の名は瀬戸山喜一(せとやま きいち)。かつて、剣二達と共に『対魔戦特別機動部隊shoot hell obduracy trooper』通称SHOTに所属して魔物と戦っていた魔法エンジニア。もう1人の名は御厨(みくりや)。都市安全保安局、魔法テクノロジー開発部に所属する魔法博士。
「おう久しぶり・・・じゃなくて!なんでこんな所に!?」
「その事についてはまた後で。」
「博士、彼らは?」
海外にいるはずの御厨に聞きたいこともあるが、自分の知らない者もいるということで不動が聞いた。
「ああ、彼らは石黒君と轟君だ。ちょうど同じヨーロッパにいたからな。彼らと共に帰国したんだ。」
「石黒鋭二(いしぐろ えいじ)です。レスキューフォースのR5としてヨーロッパで活動していました。」
「轟輝(とどろき ひかる)です!同じくR1として活動していました!」
敬礼しながら名乗った二人、片方はやり慣れてるのかスムーズな動作で、片方も大きな声とそれなりの動作でやり、二人の関係性が分かるような動きだった。
「レスキューフォースって、あのレスキューフォース!?海外に活動を移したと聞いていたが、まさかヨーロッパだったとは・・」
それぞれが自己紹介を終えてしばらくすると、刑部が複数の人を連れてはいってきた。
「ヒカルン、隊長、お久しぶりです。」
「「寿里(さん)!!」」
「こら!公的な場では総司令補佐と呼ぶようにっ。」
「ははっ、それってもしかして総司令のモノマネですか?」
はしゃぎ始める輝、寿里と呼ばれる女性。収集がつかなくなりそうな気がしたので不動が会話を挟んだ
「刑部長官。彼らは?」
「彼女は白木寿里(しらき じゅり)。総司令補佐に就いている。そして彼らはレスキューファイアー。今回のことで再び召集を要請した。ではそろそろはじめ────」
「とうちゃーーーく!!一番乗りィっ!!!」
「・・・・・・・・・」
「・・・んん!えー、陣雷響助(じんらい きょうすけ)ただいま現着!・・・・すいません。」
空気を和ませる為にターンをして言うも失敗して謝罪する男、陣雷響助、かつて第2期レスキューフォースとして輝、寿里、石黒と共に活動しており、現在は地方の消防署に勤めている。
「次から気をつけろ。長官、何故響助を?」
「来たる脅威に備えてだ。先程発生した超災害、そこに現れた金色の鎧を纏った男、私が現場にいたのは偶然ではない。全ては復活した”光のカノンの書”に書かれていたことだ。」
部屋が暗くなりスクリーンとプロジェクターで御厨が説明を始めた。
「何も知らない者もいるだろう。これから説明するーーーー」
「長官、それはまさか世界消防庁の”本当の目的”の事についてですか?」
石黒が言った言葉に刑部と御厨が反応し静かになり、全員の視線が石黒に集中した。
「本当の目的・・・?」
「知っていたのか。」
「まだレスキューフォースが第1期の時、大淵先輩が言ってました。世界消防庁の創設には何か裏があると。」
「そうか・・それについてもこれから話そう。まずはこれを。」
御厨が出した映像。それは剣を持った一つ目の紫タイツが溢れているもので自由の女神が端に映ってあった。
「こいつらこそが、かつて世界を破滅に向かわせた魔人軍団ジャマンガ。そしてジャマンガの危機が去った後、新たな脅威に対抗できるように世界消防庁が創設された。」
「あの質問なんですけどあれって自由の女神っすよね?隠していたとしても、こんな大量にいたら普通気づくんじゃ────」
「地球全ての人が魔物になっていたから、気づく者なんていなかったんだ。」
一同様々な反応の中、響助の問いを冷静な知っているメンバーの中から不動が答えた。
「え?つか、なんであんたら詳しいの・・?」
「・・・・俺や剣二、白波はかつて魔弾龍のコアを使い変身して戦った魔弾戦士だ。魔物達の親玉、大魔王グレンゴーストを倒し、パワースポットと呼ばれる地を封印する為にコアを使って二度と変身できなくなった。」
「同時にカノンの書も消滅した。だが一週間前に書が姿を現し、続きが書かれてあったのだ。」
魔法文字を日本語に解読し、映し出された映像。それにレスキューフォースである輝達、そしてレスキューファイアーの者達が反応した。
「嘘だろ!ちょっ・・輝!この日って!」
「は、はい!間違いありません!ネオテーラのボス、バーツを倒した日です!それにこれは・・・俺の初めての任務の日!なんで!?」
「それだけじゃない・・超火災が始めて起きた日にドンカエンとの決戦の日も・・なんで・・」
「カノンの書は過去、未来、この世のあらゆることが記されてる。全て決まっていた事だったということだ。」
「おい、まさか俺達のパワースポットの封印も・・・」
無言。それだけで悟った白波は強く拳を握り締めた。
『相棒の封印は決まっていたもの』
様々な葛藤の末に出した、相棒との永遠の別れという決断。それを決まっていたの一言で済ますのは、許せなかった。
「先程の黄金の騎士の戦いも書かれてあった。そのあとの予言にはこう書かれてあった。『数多の戦を経て、魔の爆発により、混沌の化身は息を吹き返す』。魔の爆発を魔法爆発とするなら、混沌の化身というのは───」
「グレンゴースト・・・ですか。」
「ちょ、ちょっと待てよ!グレンゴーストを倒せんのは"究極の鍵"だけだ!」
「それも戦いの時に消滅した。もし復活なんてしたら・・・!」
「待ちなさい。世界には世界消防庁がいるわ。大魔王だからって負けはしない。」
剣二や不動の言葉をレスキューファイアーの雪 リツカが否定した。
「無駄だ。グレンゴーストの魔力に当てられたら仲良く魔物の仲間入りだ。」
「白波君の言うとおりだ。実はレスキュースーツの開発に私も携わっていて、この時に備えて魔力に対する耐性もつけてある。勿論、魔弾戦士と違って長くはもたない。」
「幸い、敵の目的は判っている。そこで全力を持って迎え撃つ!」
そう言い放つ刑部。剣二達は気づいたが魔法に詳しくない者には分からなかったので、代表して輝が手を挙げ質問した。
「あの~、敵の目的って?」
「日本に在り大量の魔力が蔓延っている場所ーーーパワースポットだ。」
「響助。」
それぞれが準備をする中、そう言い、石黒からコマンダーを投げ渡された。
「おっと。へへ、久しぶりだな。よし!いくぜェ!輝!」
「はい!」
「久しぶりの着装。がんばるぞ~!」
輝、響助、寿里、石黒の四人がそれぞれ一人入れるぐらいのエレベーターに入ると扉が閉まり、下に降りていった。同じ空間を降りていく四人の左手にはコマンダーを持ち、右手のカードを構えた。
「「「「着装!」」」」
バシュゥゥゥン ピピピピ
『ビルドアップ』
カードを読み込むとR0と同じ様にスーツを纏い、パーツが体にはまり始めた。違う所はパーツの色が青、銀、白、黒であり、それぞれの胸にR1、R2、R4、R5の字があった。最後にそれぞれに顔にバイザーが出てくると同時に下に着き、それぞれのビークルに向かった。
「コアストライカーマックス 起動!」
バシュゥゥン『コアストライカー・START UP』
《スパイラルカタパルトモードスタンバイ!》
『3・2・1 GO』
石黒の声でR1が乗ったコアストライカーマックスがカウントダウンによって作られた道を回りだし、スピードを上げ続けた。
「ぐっ・・おおおおおっ。」
巧みな操縦技術でスピードを上げ、空いた道から射出され放水車型の巨大ビークル『レスキューストライカー』の車体前部に搭載され出動した。
「久しぶりだな、セイバーちゃん・・・レスキューセイバー 発進!」
バシュゥゥン『レスキューセイバー・START UP』
久しぶりのレスキュースーツ、久しぶりのビークル、感傷に浸りながらも昔と変わらない動作でカードを読み込み、装軌式放水車型ビークル『レスキューセイバー』を発進させた。
「右よーし、左よーし。シートベルトはOKですかー?」
剣二達はR5と共に前部にドリルが付いた陸空両用ビークル『レスキューダイバー』に乗っていた。
「何か、さっきと雰囲気ちがくね・・?」
「レスキューダイバー 発進!せいっ!」
バシュゥゥン『レスキューダイバー・START UP』
目の前の道を走りながら飛行形態のジェットモードに変形し、空へと翔け出した。
「「「レスキューメガホーン セット!」」」 「「ジェットカリバー セット!」」
レスキューファイアーの炎タツヤ(ほむら タツヤ)、恵 ユウマ(めぐみ ユウマ)、雪 リツカ(ゆき リツカ)、葵 ツバサ(あおい ツバサ)、航 ジュン(わたり ジュン)もそれぞれの小型ビークルに飛び降り、乗り込み、タツヤ、ユウマ、リツカはレスキューメガホーンをツバサ、ジュンはジェットカリバーをハンドルにセットし入り口まで運ばれ、カウントダウンが始まった。
『ARE YOU READY 3 2 1 DASH!』
「ダッシュ1 出場!」
「ダッシュ2 出場!」
「ダッシュ3 出場!」
「ダッシュ4 出場!」
「ダッシュ5 出場!」
そして、トミカヒーローと元魔弾戦士達は禁断の聖域『パワースポット』に向かい始めた。
独自設定その3:レスキュースーツの設計
リュウケンドーとトミカヒーローの世界は繋がっていてジャマンガとの戦いを教訓に世界消防庁が創設されたという裏設定があるので。
にしても、此方も鎧武メンバーに負けず劣らず人物が多いので誰が喋っているのか判る様にするのが難しい・・・