「ーーなあザック、さっきの話マジで?」
「ああ」
ザック、城之内の二人がいる場所は先程の火災現場。
そもそも二人がここにいるのは、スバルを待っている間にザックが言ったことが原因だった。
「火事を起こしたのがインベス、ねえ」
「まだ確定じゃねえけどな。でも確かにあれはインベスだった」
インベスがいたということはヘルヘイムから来たということ。そう思い、探していると…
「…!なあザック!あれ!……………なあ、これって……」
「間違いねえ、ヘルヘイムの植物だ!でかした…!これを辿ればクラックが、そしてそこを通って元の世界に……」
「…なあ、これがあるってことはもしかしてインベスも……」
自然に口にした疑問をあげる城之内と動きがとまったザック。
続いて聞こえた悲鳴。
「………やっべえ」
「行くぞ!」
悲鳴の聞こえた場所に駆けつけると、案の定人を襲っているインベスの姿があった。
「はあっ…はあ……やっぱり!?」
「とにかく行くぞ!変身!」
「変身!」
『クルミ』
『マンゴー』
「しまったァァ!ドングリ壊れたんだったァァ!」
「使えんならなんだっていいだろ!」
頭を抱える城之内を置いて変身して走るナックル。
「ええああもう!しようがねえ、変身!」
『ロックオン カモン! マンゴーアームズ Fight Of Hammer! 』
頭上のクラックから降りてきたマンゴー型の物体。
花切り状に開きグリドンに鎧となって形成されていった。
実の色をした二本の角。マンゴーの皮を彷彿とさせるマント。手には専用武器であるメイス型ウェポン『マンゴパニッシャー』が出現した。
仮面ライダーグリドン マンゴーアームズ
「----よし、っておっっも!戒斗の奴こんなもん振り回してるのかよ!?」
マンゴパニッシャーの重量に苦戦するグリドン。そうしている間にナックルはインベスと戦闘を始めた。
「はあっはあっ、ナックルってことはあれがザックさんだから、こっちが城之内さん!?」
「………あれが、アーマードライダー……フルスキンタイプのバリアジャケット……?」
続いて来たスバルとティアナもそれぞれの感想を口にしていた。
「なんていう名前なんですか!」
「ああ!?名前!?んなもんどうでもいいから、っ、これ…っ!」
「…まさか、持てないんですか?はあ…、自分が使う武器ぐらいちゃんと把握してください。スバル、行くわよ。…スバル?」
「ティア、あれ…」
「あれ?上がどうしーーー」
後ろで上を向いているスバルにつられて上を見ると、何もない筈の空にヒビが入っていた。驚くティアナ。しかし、さらに驚くことがおきた。
「なに…あれ…ヒビがどんどん広がっている…!?っ、スバル!ウイングロードで道を作って管理局に連絡を。早く!」
「!了解!ウイングロード!」
指示を受け行動するスバルとバリアジャケットを展開しデバイス『クロスミラージュ』を握り、ウイングロードを通りビルの屋上にたどり着き観察を始めた。
「正体不明…それに、どんどん広がって…!!」
解決策を考えるがヒビはどんどん広がりそして………
パリィン!!
「ぅうおおおおおおぅっ!!!」
「え、きゃあっ!?」
男の声と共に巨大な獣が割れた穴から出現し、そのままティアナのいるビルに落ちてきた。
なんとかウイングロードに逃げるもビルは崩壊し、
ズドオオオオオン!!
「うおお!?」
「なあっ!?」
「きゃっ!」
そばに居た者全てに余波が襲いかかった。インベスに至ってはビルに巻き込まれていく始末。
「くっ、ティア!大丈夫!?」
「…なんとかね。それよりーーー」
「またインベス?にしてもでっけえ…」
初めて見るタイプのインベス?に驚くグリドン。その姿はライオンの顔もある事で更に迫力が増している様に見える。そして背後ーー厳密に言うと獣の背中から顔を出す者がいた。
「…っくううぅぅううう……あいつ、やってくれやがってええええぇ…」
獣の背中から出て来たのは仮面ライダービースト。さらに変身が解け、仁藤にもどってしまった。
「まだ行けるよな?キマイラ。よしっ!まってろよアンブロ野郎!変……て、ん?包丁みたいなベルトに果物の錠前…って!お前らフルーツライダーか!」
「おまえ…俺たちのこと知ってるのか!」
「いや知ってるも何も、一緒に戦ったこともあるからな〜。オレンジやバナナかぶった奴と…で!おまえら、何してるわけ?」
「ちょっと待て!今バナナって…おまえ戒斗のこと……」
「みなまで言うな。わかってるから。で、ここどこ?」
「そう言う貴方は何者?」
きさくにアーマードライダーと話す仁藤に、ティアナは背後からクロスミラージュを向けていた。
「そうおっかねえ顔すんなって。わりぃがライバルがピンチなんだ。説明してる暇はねえ。」
笑いながらそう言い再び変身しようとする仁藤。すぐさまティアナは非殺傷の魔力の弾丸を撃とうと引き金に指をかけ……崩壊したビルが動き出した。中から出てきたのは先程下敷きになったインベス。さらに姿を変え巨大化していた。
「まだ生きてたのかよ!?」
「だがおかしい!巨大化するにはロックシードが必要。俺たち以外が持ってる筈ねえ!」
ザックは疑問は正しい。インベスが巨大化、強化するには果実かロックシードが必要。この世界では自分たちが持ってる以外存在する筈がない。ーーー
「あいつ俺が持ってるの食いやがったな。」
「おまえ持ってんの!?」
「おお。ほれ。」
ズボン、上着といたるポケットからヘルヘイムの果実を出す仁藤。というのも、以前武神ライダーの存在する世界で果実を手に入れ、ビーストに変身する為の条件であるキマイラへの魔力の献上代りにしている。
「そうだ!ザック!インベス頼んだ!貰うよ!」
仁藤が持つ果実を手に取るグリドン。意図を理解したナックルは何も言わずインベスに向かった。続き体制を立て直したスバル、戸惑いながらもティアナもインベスに向かった。
「これでもない!これでもない!」
果実を手に取るグリドン。しかし、ドングリロックシードがどうしても出てこなかった。
「なあさ。おまえらって変身するやつでもきまってんの?」
「ん?そうだよ何でもいいんだ!よしこれで……っ!?」
適当に取りアームズチェンジしようとする直前、何か感じ取り、手が止まった。
「こ、これは………」
手にとっていたのはメロンロックシード。そこには何故か、凰蓮の顔が見えた。修行させられた城之内にしか見えないビジョンだった。
ーーーーバカモンッ!恥を知りなさいっ!
「駄目だ!これは駄目だ!!」
「あっ、そーだ。じゃあこれ使えよ。」
笑いながらロックシードを渡す仁藤。見てはいないが感じるものはなかったので解錠した。
『ビースト』
「はあ!?なんだこれ!?」
果物でも木の実でもないロックシード。更に不気味に思い変えようとするも…
「何してんだよ…!あんた…!」
「いやいやいや一回使ってみろって…!な?」
妨害してくる仁藤。
簡単にはロックシードを変えられない。今もナックルは戦っている。その条件に仕方なく諦め、謎のロックシードをベルトに嵌めた。
「〜〜〜!ああもう〜〜!」
『ロックオン カモン! ビーストアームズ ミスター•マヨネーズ!』
「…………………え?」
果物ではない音声。それに対する誰かの呆気にとられた声。少なくとも隣で笑っている仁藤以外なのは確か。
頭上の空間から出てきたのはビーストの顔。それがグリドンに落ち鎧に形成されていった。顔の左右部分は両肩に、上の部分は顔に嵌められビーストと同じ金色の鬣を彷彿とさせるデザインに。右手にはビーストが持っていた武器、ダイスサーベルが専用武器として握られていた。
仮面ライダーグリドン ビーストアームズ
「なんじゃこりゃああああぁぁ!!?」
「はっはっはっ!!やっぱそうなったかぁ。」
「笑ってる場合じゃないでしょ!何だよこのロックシード!?」
「それな、キマイラが突然吐き出してな。これ食い始めたせいかね〜。」
「キマイラってあのでかい奴!?何てもん食わしてんだよ!?ああもう!」
それでも尚笑う仁藤にこれ以上言うのを諦め、渋々インベスに向かったグリドン。
「おい、大丈夫なんだよなそのロックシード。」
「だったら変えてみるか?同じミスターなんだろっ!」
「へっ、そいつはごめんだ…なっ!」
グリドンも加わった事で4対1になるがそれでも決定打に欠けていた。
「ザックさん、決め技はパンチですか!」
「ああ!」
「なら!」
拳をナックルに見せるスバル。見たところスバルの決め技もパンチ。瞬時に理解し応、と答えた。
「ティア!」
「言われずとも…!城之内さん手伝って!」
「はいよ!」
それぞれ動き出す四人。
「多分これでいいんだよな!」
『カモン! セイバーストライク』
カッティングブレードを切るとダイスを回し始めた。それを仁藤に見せ、確認をとりながら。
そしてティアナも周囲に魔力を生成し…
「でやあ!」
「クロスファイアーシュート!」
6体の獣と無数の魔力弾がインベスに襲いかかった。攻撃をくらうインベス。それでも倒す事は出来ず攻撃の標準をグリドンとティアナに向けた。
しかし、そのせいで上からくる2人に気づくことは出来なかった。
『クルミオーレ』
ウイングロードを走りながらカッティングブレードを切るナックルと瞳の色が青から金色にかわるスバル。気合を入れた声にインベスが気付き上を向くも二つの拳が目の前にあり…2人の咆哮と共に顔に二つの衝撃が走り…爆発した。
「…ふぅ、終わったな。」
変身を解くナックルに釣られ、緊張を解く全員。その間仁藤はずっとキマイラにロックシードと果実を食べさせていた。
「あ〜あ、もう閉じちまったか。」
上を見上げる仁藤。その空にはヒビも裂け目も綺麗に消えていた。まっ、晴人だったら大丈夫だろ、と言う仁藤にティアナが尋ねた。
「時空管理局執務官のティアナ•ランスターです。話を聞きたいのでご同行願いますか?」
「別に構わねえけど。」
事務的に問うティアナに対し砕けたように言った。
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「ーーーーーーつまり貴方は魔法使いで仮面ライダーと言われる者だと。アンブロシアとかいうロックシードを使ったアーマードライダーに此処に飛ばされたと?」
「そうそう!」
いかにも取り調べ室とも言える場所で話をする五人。
「なあ、アンブロシアって…」
「ああ。間違いなく俺たちを襲った奴だ。」
「そのアンブロシアのライダーに襲われたのに心当たりは?」
「まっ、コヨミちゃんだろうな。」
「コヨミ?」
「今は賢者の石っつー魔法石になって晴人のアンダーワールドに眠ってんだ。」
「アンダーワールド…さっき言った人が持ってる内側の世界の事ですね?」
「そこから魔力を秘めた人間『ゲート』が絶望するとファントムが生まれてゲートを殺して現実世界に現れる。」
「でもあんたは変身する代わりにそのファントムを倒して生まれる魔力をそのキマイラって奴に与えてると。」
「今はこの果物でなんとか生きてるけどな。もうさ、昔は魔力がたんなくて何度死にかけたか…」
思い出したかのようにシミジミと語る仁藤。
「なんでそんな危険を……」
「決まってんだろ。」
スバルの質問に勢いよく立ち、笑いながら告げた。
「その方が面白えからだ。」
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古城。トライブと名乗る青年は一人、痛みを抑える様に右肩を抑え、右足を引きずり壁に寄りかかるが我慢できずに崩れ落ちた。
「おやおや。その様子だと随分手痛くやられたようですね?」
心配してるのか面白がってるのか分からない様子で現れるオーマ。
「っ…想定内だ。目的は果たした。」
そう言い左ポケットから出したものーーーホープリング。それを見ると目の色を変えた。
「ほう!あの魔法使いから見事奪い取りましたか!」
「負けたお前とは違うんでね……それよりこのベルト、動かなくなったぞ」
「おや?どれどれ…ん〜、詳しく調べないと何とも言えませんが…ま、急造でしたからね」
「来たるべき日までになんとかしろ」
魔法使いドライバーをオーマに渡し立ち上がる青年。体を引きずりながら玉座に座ると静かに眠り始めた。
それを見て玉座の間から出ていくオーマ。
ーーー自分が寝る時は誰もいるな。
青年がオーマを含めた全ての者に出した命令の一つ。
起こしたら何をされるか考えたくないので役割を果たす為に自身に与えられた部屋にて作業を再開しようと向かっていると…
「おや?」
自分の目の前をある者が通った。声を掛けようとも思ったが彼は馴れ合いを好まない事を知っているのでそのまま部屋に戻る。
「ふふふ…」
不敵に笑うオーマ。そこには指輪を作る為と思われる工房とベルトを作る為の機材。そして……
『……………………』
液体のケースに入っているゲキリュウケンがあった。
独自設定その4:ビーストロックシード
出しといてなんですが後々の展開で出るかどうかは不明です。
あとリリカルなキャラの口調がおかしい、という所があったら指摘お願いします。