仮面ライダー鎧武 巡りあう鍵   作:最上侑人

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鎧武メンバーしか出てないけど
もう少ししたらちゃんとリュウケンドーの出番もあります


1話:始まり

ヘルヘイムの森───

 

「・・・森が騒いでいる・・・」

 

ヘルヘイムの植物の侵略を乗り越えた者達『オーバーロード』の王であり「知恵の実」を掴み取ったオーバーロード、ロシュオは何かに気付いたように呟いた。

 

 

 

「・・まさか・・・」

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガレージ────

以前は紘汰が所属していたダンスチーム『チーム鎧武』のたまり場にしていたが現在は、ヘルヘイムやオーバーロードに対抗するための作戦基地と化していた。

 

「さあ、出来たわよ。早く召し上がりなさい。」

 

そう言いながら、巨漢の男は手に持っているお盆から大量のケーキやタルトを机に置き始めた。

「凰蓮・ピエール・アルフォンゾ」本名、凰蓮厳乃介(おうれん げんのすけ)

パティシエにして軍人という異色の経歴を持つ、フランス帰りのオネェ口調の日本人にしてアーマードライダーの1人だ。

 

「うおっ、すげえ量。」

 

「うわぁ・・どれも美味しそう。」

 

そう言いながらザックと同じ赤と黒を基本とした服を着ている小柄な男「ペコ」は怪しそうな物を見るような目でケーキを見つめ、『チーム鎧武』の女性メンバー「チャッキー」はどれを食べようか悩んでいた。

 

「何よ?さっきから危険物を見るような目して?」

 

「いやあ、もしかして、あんた、何か見かけねえと思ったら、これ全部作ってたの?」

 

「当たり前でしょ?パティシエというのは、いつ、如何なる時もお客様の為に全力を尽くしt「そう言いながら、実は店に飾ってあったやつじゃねえのー?」

 

 

 

 

ドンッ!!

 

 

「うおっ!」

 

 

「あのねえ、私にとってパティシエとは人生の全てを掛けても良い程に大切な物。そして、私の作ったケーキを食べてくれる1人1人は大事な大事なお客様。それは例え悪人で在ろうとも変わらない。そんな大事なお客様に出すケーキは私が出せると納得したものだけ。こんなインベス騒ぎで放置してしまった物を出す訳・・無いでしょっっ!!」

 

「分かった分かった!」

 

「ていうか、あなた、何かにつけて私に突っ掛かって来てない!?」

 

「んな訳無いだろ!そー言うんならこっちにだって言いたい事あるぞ!!あんた、随分前にレイドワイルドが使っていたステージで俺達チームバロンに言い掛かりつけて来たよな。あん時、俺、あんたに怪我させられたのに全く言葉貰ってねえんだけど!」

 

「はぁっ!?あんた、どんくらい前の事引き出してくんのよ!そんな小さな事ばっか気にしてんだから、背がちっちゃいのよ!」

「背は関係ねえだろ、この筋肉達磨!!!」

「何ですってェェ!?」

 

「ああもうっ!! そんなのどうでも良いでしょ! そういえば、舞 何処に居るか知らない?」

 

いつまでも終わりそうにない二人の喧嘩を止めたチャッキーはもう1人のチームメイトの事を聞いてみた。

 

 

 

「どうせまた、ダンスだろ。・・にしてもすげえよなあ。こんな時でも練習を欠かさないって。俺も一緒にダンスしに行けば良かったなあ。」

 

「そういうわけにもいかないでしょ。今は1人でも人手が要るのよ。」

 

「煩いなあ、俺だってそんくらい分かってるよ。」

 

そう凰蓮に言ったペコはケーキを食べながら窓の外を見た・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

「んっ・・・」

「どうした、紘汰?」

「悪い。ちょっとトイレ行ってくるわ。」

 

そう言い紘汰はザック達と離れはじめた。

 

「待っといてやろーかっ!」

「いいって、俺もそこまでガキじゃねえし。先ガレージに戻っててくれーーっ」

 

からかってくるザックに対して、小さい頃、何から何まで世話を焼かしてしまった姉を思い出しながら紘汰は走っていった。

 

 

 

 

 

「こんな所でトイレなんて、肝が据わってるのか、ただのバカなのか」

 

「まあ、そんくらい心に余裕が出来たって事だろ。」

 

そう言って紘汰が見えなくなったと同時にザックと城之内はガレージに向かって歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふーっ、トイレトイレっと。おっ、あったあった。・・あれ?」

 

トイレを見つけ中に入っていった紘汰は使用中と書いてある扉が在ることに気づく。

 

「(あれ?誰かいるのかな?よし。)すみませーーん、誰か入るんですかー!もし此処に避難してるんなら俺が安全な所まで連れていきますよー。・・・あれ?何の反応も無い。おっかしいなー・・・あ、そっか!苦戦してんのか。大丈夫ですよー。俺、待っときますんでー!」

 

 

 

ガチャ

 

 

そう言った直後、扉の開く音がした。

 

「あ、終わりましたかー(あれ?トイレ流したのかな?)すいません。トイレ流しまし・・た・・か?」

すると中からインベスが出てきた。

 

「うおっ!変身!」

 

『オレンジ』

 

『ロックオン ソイヤッ! オレンジアームズ 花道 オンステージ』

 

 

 

変身した紘汰は広い所に行こうと外に出ようとしたが、その時、目の前にクラックが出現した。

 

「クラック!?ちょっ、お前、押すな!!うおおおおーっ!!?」

 

インベスに押され一緒にクラックに吸い込まれていった。・・・のだが、またクラックが現れ、変身が解けた状態で出てきた。

 

 

 

 

 

「・・・・・はっ、ようやくか・・・。」

 

 

いつもとは違う雰囲気を出して・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・んっ。・・・あれ・・・此処って・・・俺の部屋?」

 

 

 

 

目が覚めた紘汰は自分の部屋にいた。

 

「あれ・・何で俺此処に?・・・ていうか俺変身してた筈じゃ「紘汰ー!!早く起きなさーい!」・・・え?」

 

 

聞き覚えのある方に進み扉を開けると、そこには自分の唯一の家族であり、ユグドラシルタワーにさらわれた筈の姉「葛葉晶」がいた。

 

 

「姉ちゃん!!」

 

 

「ちょっ、どうしたの、いきなり?」

「どうしたのって、ていうか何で此処に・・・てか大丈夫なのかよ!」

 

紘汰は自分が最後に見た姉を思い出しながら晶に尋ねた。

 

「とりあえず落ち着きなさい。確かに、昨日は貧血で倒れたけどそれぐらいで体を壊す姉ちゃんじゃありません。それよりは、ご飯出来てるから早く食べなさい。」

 

そう言い椅子に座り二人でご飯を食べはじめたが、笑顔で食べる晶とは対照的に神妙な顔で食べながら、紘汰は考えていた。

 

 

 

(これ・・確かに食べれるし腹が膨れている感覚もある。夢・・・にしてはリアル過ぎるし。俺、確かトイレでインベスと戦っていて・・・そうだ!確かクラックに吸い込まれて・・「・・た、紘汰!」あ!・・え・・・っ」

 

 

 

「紘汰、どうしたの?難しい顔して?」

 

「・・あ、いや。別に。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もしかして、ユグドラシルの事?」

 

「え!?・・」

 

「やっぱり。そりゃあ確かにユグドラシルが今まで『森』について隠していたのは怒る気持ちも分かるけど・・「ちょっ、ちょっと待って!『森』ってもしかして・・・」

 

 

 

紘汰はあり得ないという顔で晶に尋ねた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『ヘルヘイムの森』に決まってるじゃない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え・・・・・・」

 

 

 

 

 




この作品でのロシュオの出番は少なめです。

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