男子、三日会わざれば刮目して見よ   作:脳の焼却式

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誰とは言わんけど、FGOのキャラの女体化で検索した時に脳を焼かれたので投稿です。


男子、三日会わざれば刮目して見よ

 どうしてこうなった。

 最初に言うべきはこの言葉だろう。

 俺の膝、その上に座る美少女という光景。

 

 ……どうして、こうなった?

 

 

「クレハ、ここはどうやって進めていけば良いんだ?」

 

「そこは別のルートでギミックを解かねぇと、一生先に進めねぇんだよ」

 

「ふむ、なるほど……そのギミックの場所は  

 

「マップの右上の方に光ってる球体」

 

  ああ、あれがそうなのか、ありがとう」

 

 

 いやありがとうじゃねぇんだが。

 何、平然と画面に向かってんですかね、この()

 緊張は無い、けれど目に映る光景の奇妙さに頭をやられそうになる。

 

 

()()()()()()()

 

「ん? なんだいクレハ」

 

「今更だけどお前、なんで俺の膝の上に座ってんの?」

 

 

 ああと、今更思い出した様になるキリシュタリア。

 いや、今思い出したんだな、うん。

 

 

「食堂でフジマル達と『負担にならない座り方』について話したんだ」

 

「なんでまた……ああ、書類作業か」

 

 

 書類作業、一般職員だけの仕事だと思うサーヴァントも多いし、間違いでは無い。

 だが現地での活動記録の様に、その場にいた者にしか出来ない書類もある、と言う事だろう。

 

 

「作業自体は、苦になるものでも無いんだが……やはり、長時間同じ姿勢ともなると、身体への負担は免れなくてね」

 

「……まぁ、お疲れさん」

 

「ありがとう……この作業を毎日続けている君達には、本当に頭が上がらないな」

 

 

 人類最後の砦と、最後の希望たるマスター達。

 体のいい言葉を並べると、なるほど確かに輝かしい、まるで英雄だ。

 しかしその実態は書類作業に苦しんでいる、と。

 それどころか、現地活動がある分俺達より重労働かもしれない……どこに人間味を感じてるんだ俺は。

 

 

「……じゃなくてだな、なんでそこから俺の膝に繋がるんだよ」

 

「ん? ああ、途中まではその路線で進んでいた筈なんだが……いつからか、『異性に対して安心できる座り方』と言う話題になったんだ」

 

「ええ……乙女かよ」

 

 

 恋バナ……か?

 どちらにせよ君達ちょっと前まで男だったと思うんだが、適応し過ぎだろ。

 ガワに引っ張られてんのか。

 

 

「ふふ、どうやらその辺りは身体に引っ張られている様だね」

 

「……まあ、経緯はわかったけども、あんまり無造作にすんなよこう言う事」

 

「?」

 

 

 本気でわかって無い、って顔だな。

 これだから天才は……関係ないな、これは才能云々より感性の問題か。

 

 

「中身はともかくガワは女、って事は欲情する奴だっていないとは限らんからな、危ねぇって話」

 

「なるほど……そんなものなのか?」

 

「お前が思ってる程、野郎ってのは賢くない生き物だからな、見た目の良い異性とかが、親しくするだけで勘違いしちまうんだ」

 

「ふむ、わかった」

 

「……オフェリアが不憫だなぁこりゃ」

 

 

 この反応的に、あいつにそう言う感情を抱いた事はないんだろうなと思う、と言うより異性全般に、か。

 あいつもあいつで不器用だし、キリシュタリアはその辺に気付いたとしても、あまり積極的になるとは思えん。

 

 

「では、クレハも勘違いしているのか?」

 

「してねぇけども、いつまで続くかわかんねぇんだ、それくらいの注意しとけって話だよ」

 

「なら大丈夫だろう、私は君以外にこの様な事をするつもりが無いからね」

 

「……お前さぁ」

 

「? そう言う事だろう」

 

「間違っちゃいねぇけど……まあ、わかったんならそれで良いか」

 

 

 コテン、と首を傾げる姿は、女以外の何者でもない。

 見た目が良いと、大体の仕草が様になるから凄えよなぁ。

 

 

「本当に、どうしてこうなったんだか」

 

「慣れれば、案外悪いものでも無いぞ?」

 

「違う、俺が言いたいのはそう言う事じゃない」

 

 

 


 

 

 

 人理継続保障機関フィニス・カルデア、そこは人類の未来を観測し、保障する為の場所……の筈だった。

 ……詳しくは割愛しよう、長くなる。

 色々あり、現在はレイシフトという技術を用い、特異点と呼ばれるものを修正している、覚える事はそれだけでいい。

 

 

「クレハ」

 

「ん? どうしたよ」

 

「いえ、その……身体に違和感はないかしら」

 

「あー……問題ねーよ多分、てかレイシフト適正に関しちゃ問題ない方だからなぁ俺」

 

 

 無いのはマスター適正の方である、辛いね本当に。

 レイシフトができるのにマスターになれない、そんな不可思議体質なのだ、俺は。

 

 

「……なら良かったわ」

 

「おう、ありがとよ……つっても、未だに疑問は残るが」

 

「そうね、今回の特異点はわからない事が多いわ」

 

「……まあ、無事に解決したんだ、それで良いだろ」

 

 

 オフェリア一人でも大丈夫だと判断された、この特異点。

 大事をとって二人目を……という場面で、他のマスターが何故かその場におらず、俺が行く羽目になった訳だが。

 

 

「……結局、俺は必要なかったな」

 

「そんな事はなかった……とは言い切れないのよね……」

 

 

 結局、オフェリアとランサー達だけで特異点は解決した。

 極小規模故に聖杯はなかったが……貴重な体験だと割り切るのが良さそうだ。

 

 

『はいはーい! 帰還の準備が整ったよ二人とも、準備はいいかい?』

 

「……問題ありません」

 

「こちらも、特にはありません」

 

『うんうん、何事も無いのが一番さ、何せこっちで問題が起きていたからね』

 

「え?」

 

「……どういう事ですか?」

 

『ああ、いやそこまで重大じゃないんだよ? ただちょっと……いや、これは見てもらった方が早いかな、とりあえず帰還させるよ』

 

 

 などと、この時点から不穏な空気は流れていた訳だが。

 光の粒子に包まれ、視界が暗転する中で、俺は既に何かを感じ取っていたのかもしれん。

 面倒事の気配、って奴を。

 

 

「おかえり、オフェリア君にクレハ君、そしてランサー」

 

「ただいま戻りました、レオナルド技術顧問」

 

「同じく、戻りました」

 

「いやはや、相変わらず二人ともお堅いねぇ、もうちょっとフラットに接してくれてもいいんだよ? 藤丸君みたいにさ」

 

「上司にそんな口は聞けません」

 

「……そんな事より、こちらで起こった問題というのは」

 

 

 明らかに話題逸らしたなこいつ……まぁありがたいが。

 今回が稀なだけで普段はレオナルド技術顧問の下で働く下っ端A、それが俺なんだからな。

 上司にタメ口、あんまり良くない。

 

 

「ああ、その事なんだけど……おーい、入って来て大丈夫だよー!」

 

「入って来て……?」

 

「……嫌な予感が」

 

 

 技術顧問の掛け声と共に、扉から出て来たのは……。

 黒髪と金髪の……同年代らしき少女達。

 

 

「あ、オフェリアさんにクレハさん!」

 

「……どちら様?」

 

「失礼よ、クレハ……新しいマスター候補かしら、初めまして」

 

 

 失礼、めちゃくちゃ親しげに話しかけられた所為で直球で返してしまった。

 にしても誰だ、俺の知り合いにこんなお人好しなんていなかった筈だが。

 いやいるけど性別違うんだわ、あいつも確かにニコニコしてるけど。

 

 

「……オレは初対面では無い」

 

「んー……すまん、記憶にねぇわ」

 

「一応、俺も初対面じゃないんだけど」

 

「え? ……ごめんなさい、私も覚えてないわ」

 

 

 仕方がない、と言った風に笑う黒髪の方と、無愛想な金髪。

 ……既視感はある、マジで会ったことあるのか?

 

 

「なぁ、オフェリア」

 

「何かしら」

 

「……誰だかわかるか」

 

「それが、全く……既視感は感じるのだけど」

 

 

 ふーん……本当に誰?

 あの服は職員のものでは無い、となるとマスター候補……まてよ?

 

 

「あいつらの  

 

「あらあら! もう帰って来てたのね!」

 

「遅かったね、二人とも」

 

「この子が引き篭っちゃって、出すのに時間が掛かっちゃったのよ、せっかく可愛いんだから、もっと堂々としてたら良いのに」

 

「余計なお世話だ……! ああもう、最悪だ……なんで僕がこんな事に……」

 

 

 特徴的な服装に、聞き慣れた口調。

 ……今、俺の頭の中に意味不明な予想が浮かんだんだが、嘘だよな?

 

 

「……クレハ」

 

「言うな、何となく理解した」

 

「なら  

 

「でも事実だと認めたくねぇ」

 

  確かに、そうね」

 

 

 ああ、なんと表せば良いのか。

 こう……胃がキリキリして来たな?

 

 

「……あんた達、やっと帰って来たのね」

 

(あくた)か」

 

「ヒナコ……疲れてるわね」

 

「当たり前よ……! こっちはあんた達がレイシフトしてる間ずっと忙しかったんだから」

 

「……お疲れ」

 

 

 ……どう反応すれば良いのだろうか。

 幾分かやつれた芥と、あっちでワイワイと喋っている四人組。

 

 

  お帰り、クレハ、オフェリア」

 

「!」

 

「……随分と、遅かったな」

 

 

 あの四人と、芥、って事は後ろにいるのは……もうわかるよ流石にさ。

 

 

「ああ、カドックを迎えに行ったんだが、途中で私だけ逸れてしまってね」

 

「一応、何があったのか聞いても良いか」

 

「? もうわかっていると思っていたんだが」

 

「認めたくねぇ事実ってのは、いつまでも頭の中に入ってこねぇもんなんだよ」

 

「そうなのか、わかった……では、改めて言おうか」

 

 

 振り向いて、いの一番に視界に入る少女。

 先程までの見知った口調、面影のある微笑み……間違いない。

 

 

「どうやら、私達の性別が変わってしまったらしくてね、この通りさ」

 

「……そうか、そうだよな……やっぱりか……」

 

 

 どうしてそうなった。

 三日だぞ、三日。

 男子、三日会わざれば刮目してみよ、とは言うけどな……。

 

 

「こうなると思う奴はいねぇよな」

 

「……思っていたより、反応が薄かったな」

 

「驚き過ぎて処理が追いつかんだけだ、とりあえずオフェリア起こすぞ」

 

 

 キャパオーバーだ馬鹿野郎。

 オフェリアなんぞお前の姿見て思考停止したからな。

 

 

「……どうしてこうなった、なぁ  

 

 

 キリシュタリア。




続かない。
Aチームの口調、わかりやすい様に見えるのに、いざ書くとなると難しいんだなぁって。

それはそうと雑賀孫一可愛過ぎて……これが配布とか神か?
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