カミキヒカルになりました。(本編完結)   作:だめねこ

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第66話

 俺も漸く東大を卒業する時が来た。

 

 高校の時と同じくピアノやミス・東大でのカミキアイライブと十分以上に目立ってしまったが、今後は代表取締役として節度ある行動を心掛けねばならぬ。

 差し当たっては、大学の卒業式が終わった後に女子達に身ぐるみ剝がされないかを警戒して帰ろうとしたところ

 

「ヒカルちょっといいかしら?」

 

 千佳に呼び止められた。

 

「……千佳さんどうかしましたか?」

「あなたとの今後の事に着いてです」

「そうですね~。今現在は事務所のスタッフが足りてないので、優秀な方を探しておりますが、千佳さんはどうしますか? うちの会社は副業OKですよ?」

「ふーん。仕事内容はどういったものですか?」

「主に事務作業とスケジュール管理がメインになりますね」

「給料はいくらになります?」

「時給で1500円で、勤務時間に関しては応相談ですね」

「乗ったわ!」

「ありがとうございます千佳さん」

「ふふっ私とヒカルの仲じゃない! 今夜楽しみにしているわよ」

 

 千佳はそういうと嬉しそうに帰って行った。

 結論から言えば千佳とは肉体関係を持ってしまった。

 勿論アイには納得してもらった訳だ。

 

『私の事ちゃんとちゃーんと構ってくれるヒカル君?』

『勿論です。たとえ誰を何人抱こうとも、私の居場所はアイさんの隣ですよ』

『ふ、ふーん……じゃあヒカル君の事信じてあげるよ。でも、もしそれが嘘だったらヒカル君の事監禁しちゃうからね♡』

 頬っぺたをぷくーと膨らませて怖い事を言ってくれる

『監禁する必要はありませんよ。私はもうアイさんに囚われてますからね』

『あっ♡んん♡ひ、ヒカル君激しいよ♡』

 

 自分でも思うが本当に最低の方法だわ

 

 次は四条社長に人材紹介してもらおうと考えているんだが、出来れば経理関係が強く、四条社長とも連絡が取れる人が好ましいのだが……

 

「もしもし、四条社長今お時間よろしいでしょうか?」

『あら、ヒカルちゃんから電話なんて珍しいわね』

「実は折り入って相談したいことがありまして……」

『ふーん何かしら』

「この度、芸能プロダクションを設立しまして、それに伴って人材を紹介していただければと思い連絡させて頂きました」

『そうねぇ~それならみゆが暇してるからヒカルちゃんの所でお願いして良いかしら? あの子定職に着いて無くって困っていたのよ。』

「みゆってスタッフちゃんのことですか? それは構いませんがちなみに経理とかって出来ますか?」

『経理は出来ないわねぇ……でも、車の免許は持っているからマネージャーなんかどう? それにヒカルちゃんも溜まったらみゆで発散すれば良いし』

 

 それが一番の問題点なんだが……背に腹は代えられないか……

 

「分かりました。それではみゆちゃんはこちらでお預かりします」

『あと、ヒカルちゃんこれは貸しよ♡』

「ええ、私で良ければいつでも相手になります」

『ッッ本当にヒカルちゃんのそういうとこ大好きよ♡』

「いえいえ、四条社長にはお世話になっておりますので、それではまた今度」

『ふふっそうね。じゃあねヒカルちゃん』

 

 はぁー毎度の事ながら四条社長とのやり取りは気が抜けない

 しかし、これでなんとか高峯達が来るまでの間は何とかなるだろう。

 一応俺もモデルの仕事以外にも開拓しないとなぁ~

 まだまだ楽は出来そうに無いが、仕事だけに専念出来るようになったし、経理関係は外部に委託も視野に入れて、あと税務署にも行って相談もしないと……

 

「はぁ~まだまだ頑張らないとな」

 

 腹の古傷を触りつつ、考える

 2度ある事は3度あるだろうし……

 そして、黒幕に狙われていたのは斎藤社長とアイだ。

 アイに関しては嫉妬だろうが、斎藤社長に関しては明確な殺意があった。

 そして殺意を抱く動機は分かっている。

 アイを虐めた事に対してブチ切れた斎藤社長が追放した少女

 卒業ライブどころか告知も無しで一方的に契約破棄だけに終わらず多額の違約金を支払された訳なんだし……

 アイが死ねば斎藤社長は精神的なダメージは計り知れない

 そんな訳で、1度目はリョースケを嗾けたがこれに関しては俺が防いだ。

 そして2度目はドームの日にアイの家に押し掛けた男

 ニュースでみた時、正直俺は勝てる気がしなかった。

 文字通り反社みたいな奴だった。

 黒幕なりの必勝の策をぶつけてアイと斎藤社長を殺そうとしたんだろうが……誤算だったのが、斎藤社長だったのだろう

 普段はアイに振り回されてる情けない部分があるが、武闘派の一面があるとは思いもしなかったのだ。

 まー俺も知らなかったし……

 そんな訳で2度目の殺害も失敗しているのだから諦める? いや、そんな訳がない!

 推定黒幕少女カナンはドーム公演を恐らく見ただろう

 そして、B小町が円満にグループを解散したことにそれこそ腸が煮えくり返る程に怒り狂ったことだろう。

 『何故私はこんな目にあっているのに、お前らはキラキラ輝いてるんだ』と理不尽な感情にどす黒く染まってもおかしくは無いだろうな

 そこまで考えてはたと気が付く

 あれ?次に狙われるの俺じゃね?

 1度目の殺害を阻止した。

 空中分解寸前のB小町を修復しただけでなく、アイの代わりにB小町と共にドーム公演を成功させた。

 2度目の殺害の時はアイが家にいたことを知っていた訳で斎藤社長もろとも殺害しようとしたが返り討ちされた以上はアイと斎藤社長を暴力でどうこうは出来ないと考えた。

 となれば俺に対しての逆恨みがあってもおかしくないか……

 

 多額の借金を背負った中卒の元アイドルの末路なんてそれこそ、キャバクラ・風俗・AV女優だ。

 どれもがヤバい奴等と関りが持てるし、芸能界とわずかでも繋がりが持てるのはAV女優しかない!

 確証は無いが、およそ間違いでは無いだろう……

 後はAV社長からの連絡さえあればいいのだが、中々見つからないだろうね。

 元アイドルのAV女優で年齢も推定23~25歳なんて、それこそ掃いて捨てる程いる訳なんだから……

 それに、仮に見つかったとして俺は彼女に対してなんて声をかけるべきなんだろう 

 

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