カミキヒカルになりました。(本編完結)   作:だめねこ

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第2話

 カミキさんの手料理も食べ終わり、みんながお茶を飲んで一息ついてる時にようやくカミキさんが食べ始める。

「兄さん夕食美味しかったよ~」

「は~いじゃあ気を付けて帰るんだよ大輝君」

 

 姫川さんはそれだけ言うと食器はそのままに帰って行った……いや、流しに運ぶくらいしても良いんじゃないか? 本当にカミキさんと一体どういう関係なのか分からない……

 子供達も迎えが来るまでは各々で勉強したり、台本を読んだり、寝ていたりと自由だった。

 

「あ、そうだヒカル君食べながらで大丈夫だから聞いて欲しいんだけど、ルビーが今までアイドル活動が忙しくて勉強をする時間が無かったのね。それでもしかしたら高校にいけない可能性があるんだけど、どこか裏口入学が出来る高校ってあるかな?」

「……まず、学校の偏差値にもよりますが裏口入学をしてもルビーが授業に着いて行けなくて留年する場合がありますので、おすすめはしません」

 

 裏口入学は否定しないのかよ!?

 

「次にドーム公演をアイさんと一緒にやったとはいえ、達成しておりますので裏口入学をしてしまうと要らぬトラブルに巻き込まれてしまいますがその辺はどうお考えですか?」

「ごめんなさい。考えて無かったです」

 

 しょぼーんと落ち込んでいるアイをみて以前カミキさんが言ってた”考え無しのイケイケな癖に打たれ弱いのが弱点”ってアイの事を本当に良く分かっているんだな。

 

「素直でよろしい。それでは話を戻しますが、ルビー自体が過去にドーム公演を行った事でネームバリューは有りますし、お仕事も順調のようなのでそれでしたら芸能科のある高校に行ってみたらどうでしょうか? それでしたら、特に問題なく受かるとは思いますよ」

「カミキさんそれ良いアイディアです!」

「ちなみにアクアは進学先は決まってますか?」

「俺も一応仕事があるけれどルビーが心配なので同じところに通う予定です」

 

 学科は違うとこにするがな……

 

「そうだ、これを機会にアイさんも高校に通ってみたらどうですか?」

「わ、私!? え、でも今更高校に行くのもどうかなーって思うんだけど……」

「高校は年齢制限はありませんから行くだけ行っても良いんじゃないですか? それに2人と一緒に高校に通える訳ですから合法的に行事にも参加できますよ?」

 

 まさかアイと一緒に高校に通えるのか? 最高かよ!

 

「私ママと一緒に高校生活を満喫したいな~」

 

 ルビーからの援護射撃にアイも驚愕の表情を浮かべるもののニヤッと笑い始めた。

 

「じゃあヒカル君も再度高校生になろうよ」

「すみませんが今私が事務所から抜けてしまいますと経営に支障がきたしてしまいますので無理ですね」

 

 流石に子供の面倒を見ながらの事務作業にモデル業務に役者の仕事も再開したようだし、カミキさんにそんな時間は無いな。

 

「ただ、私がアイさんの立場ならアクアとルビーの高校に通ってみたいですね」

「分かった。私高校生になるよ!!!」

 

 星野アイ31歳現役女子校生が生まれる事が決まった瞬間であった。

 

「じゃあ、このことは斎藤社長とミヤコさんにも伝えてくださいね。あと何か困った事があったらすぐに連絡してください。斎藤社長ですと見た目がアレなので……」

 

「カミキさんから連絡してくださいよ! 斎藤さんはカミキさんのお願いだったら聞いてくれるからお願いします」

「それは構いませんが……じゃあ連絡しますね」

 

 カミキさんはそういうと斎藤さんに連絡を入れた。

 

「あ、もしもしカミキです。斎藤社長今お時間よろしいでしょうか?」

『あ?カミキか!久しぶりだな~どうした何かあったか?』

「実はルビーの進学の相談を受けまして、その際に芸能科のある高校なら受かるんじゃないかってアドバイスをした訳なんですよ」

『おう、それで?』

「で、アイさんって中卒じゃないですか? なのでいい機会ですので、アイさんも一緒の高校に通わせようと考えているんですよ」

『ぷくく。それ面白いな!』

「それにアクアとルビーの学校行事に今まで行けなかった訳ですが、一緒の高校に通うのならば問題は無いですし……斎藤社長的にはどうでしょうか?」

『おう、全然問題ねぇな! 仕事だって行ける訳だし、アイのおかげで事務所も大分稼げたからな!』

「それではアイに伝えておきます」

『おう、カミキ! 今度時間があるときにでも飲みに行こうぜ』

「ええ、それでは……はい、斎藤社長からも許可は頂きましたのでアイさん晴れて高校生になれますね」

「わーい、ママと一緒に高校に通えるんだ~」

 

 ルビーは大層喜んでいたけど、俺はアイの表情が引き攣っているのを見逃さなかった。

 

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