カミキヒカルになりました。(本編完結)   作:だめねこ

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第26話

「先ほど言った通り、私自身が空っぽなので、アイさんや高峯達がどんなに重くても大した事はありませんし、寧ろ生きてる実感すら湧きますね」

「ひ、ヒカル君!?」 

 

 悲しそうな顔をしながらカミキさんはアイを抱きかかえるように座り、アイの頭撫でつつ話始めた。

 

「えーアクアとアイさんの目の前でこんな事を言うのは親として本当にどうかと思いますが、当時の私は……女遊びが最も盛んな時期でして、アイさんを見て最初に思ったのが、『あ、可愛い子が来た。一回ぐらいやれないかな?』です」

「偉いぶっちゃけだな!」

 

 おい、悲しそうな顔をしながら言うセリフじゃないだろうカミキさん!

 

「ガーン!」

 

 アイもすっごい落ち込んで……ああ、だからさっきからアイの頭を一生懸命撫でているのか……

 

「……で、ご存知かどうかは知りませんが、アイさんと出会った場所が劇団ララライで行っていたワークショップなんですが、そこで演技指導を行ったのが私なんですよ」

 

 なるほど、そこでアイはヒカルさんに恋をしたのか……

 

「ただ、アイさんは……当時から今も変わらずアッパッパーですので、話は省略して、結論から言えば、愛を知る為にセックスしようと持ち掛けられましたね」

「「「「「「アイ!?」」」」」」

「あ~、うん、ハイ、確かに言いました」

 

 し、知りたくなかった事実がそこにあった。

 

「……で、話は戻しますが私も見た目とスタイルは良かったアイさんとやりたかったので、そのままホテルに連れ込んだのですが……まぁー中々手ごわい方でして、マグロの分際で濡れても居ない癖に早く突っ込めと中々豪胆と言いますか……レイプしろと言われてるような気分になりまして……ちょっといたずら心が芽生えたと言いますか、腹が立ったので失神するまで何度もイカセ続けて準備を整えてから、お互い気持ち良くなりましたが……アクア達には誤解の無いように言いますが……私は無責任な事は一切してませんからね! 行為中だってゴムは着けてましたし、何ならピルも飲んで貰いましたが、このポンコツアッパッパーがよりにもよって、トイレでピルを吐き出して使用後のゴムの中身を利用して妊娠したんですよ! そりゃ私だってショックを受けますよ! 何せ当時中学生でしたからね」

 

 ああ、これは責められないな

 

「そして、アイさんが妊娠している間に私にとって大切な人が亡くなってしまい、メンタルがやられていた時にですよ? 修学旅行先の宮崎で、なんの運命の悪戯か出産後のアイさんと再会することになりましてね……ええ、”ヒカル君の子”と言われましたよ」

 

 なんてタイミングの悪い人なんだ。

 

「確かにアイさんと合意の上ではありますし、ピルを飲んだから・ゴムを付けたからと言って100%妊娠しない訳でもありませんので、それでも出来る時は出来るものですが……せめて成人するまでは待って欲しかったですね。そうすれば私は堂々とアイさんの夫ですと名乗る事が出来たのに……それが私にとって悔しくて悔しくて仕方がないんですよ」

 

 とんでもねー話だった。

 

「……そんな訳でアイさん? セックス位ならいつでも大歓迎ですが、その……行動に関しては今後はちょっと自重してくださいね。味覚障害程度は別に構いませんが残りの四感は流石に失いたくありませんので……」

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 アイは顔面を涙と鼻水でぐちゃぐちゃにしながらカミキさんに謝っていた。

 

「……後はアクア達にも言っておきますが、子供から冷たい態度を取られちゃいますと私は傷ついちゃうので辞めてくださいね」

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 このタイミングでそんな事を言われたら謝るしかない

 

「そういえばルビーは見えませんがどこかに出かけたんだですか?」

「ああ、たぶん2時間位は帰って来ないんじゃないか?」

「何故?」

 

 カミキさんは首を傾げてしまったが、原因の一因はあなたなんですよ

 

「ああ、そういえば騒動があったから言いづらいんだけど、あかねとかな二人同時に付き合うことにしたんだ」

「そ、そうですか……事務所内ではやらないでくださいね」

「親のセリフじゃねーぞ」

「大丈夫です。私は一人暮らしだから、やり部屋に出来ます!」

「お前は思いっきりが良いな!」

「わ、私だって両親が仕事の日だったら家で出来るよアクア君!」

「あかねも張り合うな!」

 

 はぁー早速困った事になりそうだ。

 

「私が言うのもなんですが、学生の内は学生らしく程々にしてくださいね」

 

 それな!!

 

「あ、そうだカミキ一つ言い忘れてたけど……あんたが吸ってるヨモギタバコは確かにニコチンは入って無いけど、燃焼させてる以上タールは入ってるから体に悪いわよ」

 

 カナンさんがそう言ってカミキさんのタバコを握り潰した。

 

「そ、そうなんですか? うーん、じゃあこれからはどうしましょうかね?」

「それだったら、シナモンスティックでも咥えたら?」

「シナモン自体は体に良いみたいですし、そうしますかね」

「……味覚戻ると良いね」

「……ストレス性のものですので、いずれは戻りますよ」

 

 カミキさんそんな簡単なものじゃないと思いますよ?

 

「とりあえず、一度病院に行って見たら?」

「仕事が一段落したら考えますよ」

 

 それって考えて無いよな……

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