「た、ただいま~」
ルビーがきっかり2時間後に戻って来た。
恐る恐る声を出しているところから、こっちに気を遣っているだろうことは分かるが……かなやあかねがどう思っているかは知らないが、カミキさんの家兼事務所内でそう言った事をやる気は俺には無い……と言うよりも、もう時間が時間だから自宅に帰るように連絡しておいたし、俺もアイもカミキさんの事務所から家に帰って来てる。
「あ、ルビーお帰り~」
「お帰り」
2時間前まではこの世の終わりの様な表情を浮かべていたアイもカミキさんのメンタルケアにより落ち着いた。
しかし、ルビーにカミキさんの味覚障害の件をどう伝えたものか……戻ってくるまでの間にみんなで話し合った結果
「ルビーちょっと良いかな? ヒカル君の事でちょっと話があるの……」
ルビーの事はアイに任せる事にした。
何せ親のアイが白と言えば黒も白に変わる位にルビーはアイの言うことは素直に聞く……ヤクザの子分か?
「カミキさんがどうしたのママ? もしかしてまた愛人が増えた?」
「そ、そっちの方がまだましだけど、実は……」
愛人が増える方がマシって……果たしてそれはどうなんだと思ってしまうが、今後の事を考えるとカミキさんの味覚障害の方が深刻なのは確かだ。
アイが話終わった後
ルビーは落ち着かない様子で終始ソワソワしていた。
「……う~ん、カミキさんそんな事になっていたんだ。ただ、なんか私達に出来る事ってなさそうだよね」
「そうだな。俺やルビーには解決出来そうに無いな。もし出来るとしたらアイ達位だとおもうぞ?」
「へ? そうなの……私達がヒカル君に出来る事って何かな?」
「まず、カミキさんの場合だとストレス性のものが考えられるのともう一つが『亜鉛』不足なんじゃないか? 毎日やる事やっている訳なんだから、体のと言うか……舌の細胞再生が追い付いて無くて、結果的に味覚障害になっている場合もある訳で……」
「へぇーアクアは物知りだね! じゃあそれを効率的に摂取していたら問題無いよね!」
我解決を見たりと早速カミキさんに連絡を取ろうとしていたので、一旦落ち着かせる。
「いや、『亜鉛』に関しては日々の食事でバランス良く取れているから、問題なのはカミキさんとの性交渉の回数だ。……カミキさんは週に何回位やっているんだ?」
親のそう言った話は出来れば聞きたく無い事ではあるけれど……今回に限っては聞かざるを得ない
「そうだねー一日4、5回位はやっていると思うから週だと28~35位じゃないかな?」
ストレスだとか言ってはいたけど原因はセックスの回数である事が俺には良く分かった。
「アイ……今から言うことを高峯さん達とカミキさんによーく伝えて欲しいんだけど、セックスのやり過ぎだ! このままいけばカミキさん腹上死するぞ」
「そ、そんな! じゃあこれから私は……私達は一体どうやってヒカル君と熱い夜を過ごせば良いの!」
「過ごして来た結果がカミキさんの味覚障害なんだが?」
本当の所は分からないが、原因が目の前のアイと愛人達である事は間違い無いような気がする……
「ねえ、お兄ちゃんも二股する訳だから将来的には味覚障害になるんじゃない?」
「俺はそんなには出来ねーよ」
出来ないよな?
俺の身体にもカミキさんの血が流れている以上不安を覚えてしまう
「だって、私達カミキさんの子だよ?」
「不安を煽るな! とりあえず、カミキさんにはこれから『亜鉛』が含まれている物を食べて一ヶ月はセックス禁止って伝えておきますからね!」
アイはこの世の終わりの様な表情をしていた。
「とりあえず、カミキさんの仕事が落ち着いたら人間ドックにでも連れって行った方が良いな」
絶対に味覚障害以外にもヤバいの抱えてそうな気がする……